概要
朝刊の部数は長年公称1000万部を超えていた。1000万部を割り込んだ今も、2位の朝日新聞を突き離し、ダントツで世界一の発行部数を誇る。
「プロ野球の父、テレビ放送の父、原子力の父」正力松太郎、「販売の鬼」務臺光雄、「メディア界のドン」渡邉恒雄など、歴代トップは代々強烈なキャラクターの人物である。
1997年の函館新聞への記事配信を皮切りに、「地域紙記事写真配信サービス」を開始し、多くの地方紙に読売配信の記事が掲載されるようになった。読売からの記事提供を受けている地方紙は読売系列と誤解されることがままあるが、同サービスを受けている地方紙は福島民友以外資本関係はない。
日本の新聞で初めて人生相談を掲載したことでも知られる。1914年にスタートした「身の上相談」→「人生案内」がそれで、2021年12月現在も掲載中。
読売新聞社
発行元の読売新聞社は読売ジャイアンツや日本テレビホールディングスの親会社。本社は東京・大手町にある。なお、元々は銀座に本社を構えており、本社屋立て替えの際、銀座に暫定的な本社を置いたことがあった。また、東京大空襲で本社屋が焼けたときは、築地本願寺の一角を間借りしたことがあった。
ライバルと言うべき朝日新聞社と並んで「不動産事業の純利益の方が報道事業より大きい」「不動産屋が趣味で新聞も出してる」新聞社の一つでもある。ちなみに銀座にある大型ショッピングビルのひとつであるマロニエゲート銀座1の大家さんのひとつであり(もうひとつの大家さんは三菱地所の関連会社)、ビックカメラ有楽町店の大家さん(実際には関連会社の読売不動産が大家さん)でもある。
論調
現在の論調は中道右派・親米保守であり政権寄りのスタンスが著しいが、これは渡邉恒雄が主筆になってからで、それまではリベラル(中道左派)な論調だった。
その運営手法からスポーツファンからの評判は悪い(ジャイアンツファンですら)。スポーツに関しては読売ジャイアンツ中心にプロ野球の記事が書かれるため、メジャーリーグベースボールの扱いはあまりいいとは言えない。また、渡辺恒雄とJリーグチェアマンとの対立もあり、Jリーグ発足当時もチームを「都市名」でなく、「企業名」(例:ヴェルディ川崎→読売ヴェルディ、横浜マリノス→日産マリノス)で記していたほど。
余談・話題を呼んだ報道
2012年10月、ハーバード大学研究員の森口尚史が「iPS細胞を使った世界初の心筋移植手術に成功」と一面で大々的に報道したが、後に研究の内容も森口の肩書きもすべて嘘だったことが発覚。森口は朝日・毎日・日経にもこのネタを持ち込んでいたが騙されたのは読売だけだったことから、読売は大いに面目を失う大失態となった。
2024年1月、能登半島地震被災地で犯罪が横行するのではという治安不安が広がる中、県立穴水高校で自動販売機が壊された写真を掲載し「窃盗集団が現れて避難所パニック」と報道。しかし、地元紙の北國新聞が「自販機破壊は管理者の承諾を得て被災者の飲料水を確保するためだった」という証言を載せ、事件性はなかったことが明らかになった。
上記のような誤報や政権寄りの報道姿勢が著しい割に、「読売独自の『色』が見えにくい」「記者がSNSアカウントを作る事を禁じているなど、書いている記者の顔・個性が見えにくい」せいか、ネット・SNS上で誤報や偏向を叩かれるケースは他の全国紙・大手地方紙に比べて少ない。
航空関連
朝日新聞同様取材用飛行機とヘリコプターを所有しているが、朝日が「航空部」と呼んでいるのに対し、こちらは「機報部」と呼ばれていたことがある(現在は他社同様航空部と名乗っている)。
独自でヘリコプターを開発したり(結局飛ぶことはなかった)、朝日新聞のセスナサイテーションに対抗してかアメリカ・ホーカービーチクラフト製のビジネスジェット機であるホーカー400を投入したのはよかったがわずか1年で新潟県佐渡島に落としてしまったり(これに懲りてかここも後にセスナサイテーションを投入)、宙返り出来るヘリコプターとして知られたエアバス・ヘリコプターズドイツBo105を長らく運用したり、長らく機体に付ける愛称が「よみうり○○○(数字)号」だったり、福岡・西部本社のヘリコプター所属をやめてしまったりと、他の新聞社の航空部のご多分に漏れずかなりイカれたところがある。
なお、西部本社のヘリコプター取材は関連会社の福岡放送に委託している一方で、東京本社のセスナサイテーション・みらい号に、こちらも関連会社である日本テレビのカメラマンを便乗させることがある(ゆえにみらい号の主翼には読売新聞の社旗と共に日テレのロゴが書かれている)。
読売新聞に連載された漫画
朝刊
夕刊
日曜版
関連タグ
ジャイアンツ 長嶋茂雄 ヴェルディ川崎(過去には読売新聞が資本参加していた)
外部リンク
SUGOIJAPAN:主催企画