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概要編集

1941年に近藤日出造が主宰する雑誌「漫画」で連載開始。中断を挟んで1949年の「夕刊読売」創刊号から4コマ漫画として連載開始。

1951年からは「読売新聞朝刊」に移動する。

1954年に作者の病気療養のため中断するが、1955年5月に連載を再開。幾度か病気救済を挟みつつ1973年2月まで連載された。

最後も作者の病気による連載終了であり、内容としては未完のまま轟先生が作者をねぎらう形で打ち切られている。

毎日新聞の『フクちゃん』、朝日新聞の『サザエさん』と並ぶ一時代を築き上げた新聞4コマ漫画とも評され、2作と共に映像化もされているが、コミックスは絶版となっている。


基本は学校教師の轟先生を中心にした学園モノだが、轟先生の家族を描くホームドラマ、先生の息子で会社員の君太郎が主人公のサラリーマン喜劇など多彩なジャンルのエピソードがある。


先生の教え子アワモリを主人公にしたスピンオフ漫画『アワモリ君』もあるほか、作者の別作品『竹野しんぞう君』にも本作の登場人物がゲスト出演している。


映像化編集

映画編集

1947年に大映製作・島耕二監督により公開。主演はコメディアンの古川ロッパ

轟先生の担当教科が数学になったのは本作から。

キャスト編集

轟先生、雷太:古川ロッパ(二役)

妻:瀧花久子

早利女史:橘喜久子

妹夏子:鈴木美智子

丸山老人:渡辺篤

石野先生:石黒達也

岩藤先生:市川春代

大熊女史:若原初子

富野課長:植村謙二郎


テレビドラマ編集

1955年8月5日から1960年1月25日まで日本テレビ系列で放送。放送時間は月~土曜21時から21時15分、後に18時台に移動。

日本初の帯ドラマであり、日本初の漫画原作の実写ドラマである。

主演は当初映画と同様古川ロッパが務めたが、後に降板し久保春二に交代している。

オリジナルキャラクターとして教え子のデンベエと同僚教師の春野先生が登場する。

キャスト編集

轟先生:古川ロッパ、久保春二

轟婦人:筒野典子

君太郎:平凡太郎島田三郎

ハツ子:桧有子

ワタル:知念正文

デンベエ:逗子とんぼ

春野先生:浅香春彦


アニメ映画編集

アニメ化は1950年のアニメ映画『轟先生 龍宮の巻』1作のみ。

製作は日本産業映画社。タイトル通り浦島太郎をモチーフに、子供から亀を買い取り浦島太郎気分になった君太郎がキャバレーで豪遊するが、調子に乗って外国産のタバコを購入し先生に怒られるという内容。

当時は外国たばこの売買は禁止されており、それを啓発する意図があった。


実写映画『アワモリ君』シリーズ編集

前述のスピンオフ漫画『アワモリ君』が原作。

1961年に東宝で『アワモリ君売出す』、『アワモリ君乾杯!』、『アワモリ君西へ行く』の3作が制作された。

主演は坂本九で、これにちなんでアワモリのフルネームはアワモリ九とされている。

轟先生に相当する「ダルマ先生」は加東大介が演じている。

監督は3作ともに当時デビュー3年目の古澤憲吾。当時はアクション映画やサラリーマン喜劇を専門に手掛けていたが、第1作『アワモリ君売出す』の時点でミュージカルシーンが挿入され、以後の古澤監督作品の方向性を決定づけたとされる。

それぞれ『モスラ』、『世界大戦争』、『喜劇 駅前弁当』の同時上映であり、『アワモリ君乾杯!』ではアワモリと親友のダイガクがギャング団を追って東宝の砧撮影所に侵入。『世界大戦争』の撮影現場に侵入し監督の松林宗恵や主演のフランキー堺に「何だい?!どうなってんのこれ?」と激昂され、最後には倉庫のボタンを押したらそれはモスラ幼虫の起動スイッチだったというお遊びシーンがある。


関連タグ編集

秋好馨

読売新聞 4コマ

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