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概要編集

1893年に創刊された、石川県新聞。発行元の北國新聞社は富山県内でも「富山新聞」を発行している。地方紙にしては珍しく、右寄りの主張をしている。2017年石川県内では約63%のシェアを誇る。

キャッチコピーは「ふるさと不足に読んで効く」。


1940年に同じ石川県の新聞だった北陸毎日新聞を吸収合併し、北国毎日新聞と名乗ったが、1950年に元の北國新聞に戻している、と言いたいところだが、実はこの時は「北国新聞」と、「国」の次が新字体になっていた。その後も「国」の次に関しては旧字体に戻ったり新字体になったりと、安定していない。


富山県では1923年に「中越付録」(のちに「越中新聞」に改題)として発刊、その後休刊を経て1946年に「富山新聞」として復刊させた。それに対抗して北日本新聞社が石川県で北陸新聞を発行する事態になったものの、北陸新聞は中日新聞に経営権を譲渡し、「北陸中日新聞」となった。1954年に北國新聞社は富山新聞社を合併し、北國新聞社から富山新聞も発行するようになった。

2017年秋以降、富山県向けの北陸中日新聞朝刊と、富山・石川両県向けの中日スポーツの印刷を子会社の株式会社ショセキが請け負っている


Jリーグチームのひとつであるツエーゲン金沢の株主のひとつであり、ユニフォームスポンサーも務めている(メインイラスト参照)。


石川県生まれの女優である浜辺美波が、2012年8月から2019年12月まで、ここが発行する小学生向け新聞・北國新聞こども新聞に「キラリ通信」というタイトルのコラムを発表していた。その後2020年2月からは本紙に「心の窓辺」というタイトルのコラムを毎月第1月曜日付け紙面に発表している。


また、藤子不二雄Aが漫画家になる前の2年間、富山新聞社の新聞記者として勤務している。


ヒラリ君編集

この北國新聞(と富山新聞)の朝刊に連載されている4コマ漫画は「ヒラリ君」。

1999年度末までは、全国各地の地方紙に連載されていたためご存じの方も多いことだろうが、その後は北國新聞・富山新聞のみの連載に絞られることになり、現在にいたる。北國新聞社からは単行本も発売されている。


特筆すべきは、北國新聞・富山新聞のみの連載になってから、登場キャラクターが加賀弁で話すようになったこと。

そのせいか、かつてこの4コマ漫画が全国区だった頃に比べると初めは違和感が感じられるかもしれないが、「主人公一家は(2000年の段階で)北陸に転居した」と解釈するのが自然であると思われる。


ちなみに、元々は宮城県の新聞・河北新報の朝刊において1981年4月から連載されていたもの。北國新聞には同年8月から夕刊の漫画として連載開始、1991年から朝刊連載に移行している。また、富山新聞には2003年から連載が開始されているが、河北新報での連載は1998年6月いっぱいで終了した。


関連放送局編集

テレビ金沢、金沢ケーブル、加賀ケーブルテレビ(金沢ケーブルの子会社)、FM石川、コミュニティFM局のラジオかなざわ、ラジオななお、ラジオこまつ、ラジオたかおかと関連が深い。FM石川は中日新聞社も同じ比率で出資しているほか、テレビ金沢は読売新聞北陸支社も開局に携わっている。

1958年に開局した北陸放送とは関係が深く、社屋も隣接していた。1980年代に北國新聞・北陸放送のオーナーだった嵯峨家が北國新聞から追放されたのを機に関係が冷めたが、2005年になって再び関係を取り戻している。


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