概要
鉄道駅周辺に主にテナントで出店するタイプの家電量販店チェーン。
1968年に群馬県高崎市で創業、78年に東京(池袋)進出。現在の本社(本店ではない)は池袋から新宿方面に進んだ豊島区高田に位置している。
ルーツがカメラ店のため、屋号に「カメラ」と入っているが、実際はカメラ以外にも様々なジャンルの家電を取り扱う。
ヨドバシカメラと同じくPC関連やスマホ関連で強いが、ヨドバシと異なり酒類、自転車などでは強みを持つ。
その代わり、鉄道模型関連の扱いは少ない。
ヨドバシカメラと異なりテナントでの出店が多く、ヨドバシより駅に近く、自社の駐車場を持たない店舗も多い。
直接のライバルはヨドバシカメラ。
東海道新幹線沿線地域(除く滋賀県)、関東地方(除く栃木県)、北海道、新潟県、山陽新幹線(除く山口県)及び九州新幹線沿線に店舗を構える。
なお、福岡県を本拠地とするベスト電器と提携していた頃には、山口県にも店舗を構えていたが、ベスト電器がヤマダ電機の傘下に入った事で提携解消をすることになり、結果撤退に追い込まれた(店舗に関してはベスト電器に「復帰」)。
このほか京都府にも店舗を構えていたが、2023年に閉店している。
関東以外の店舗展開として東海道新幹線~九州新幹線沿線での出店が目立つ。
購買層はヨドバシに比べるとビジネスマン需要が高く、PC関連機器が多く、東海道〜山陽〜九州新幹線エリアに店舗展開のはその為。
それを反映してなのかWEB通販でお取り置き制度もある。
社名の由来
よく社名を「ビッグ(big)カメラ」と間違えられるが、正しくは「ビック(bic)カメラ」である。
尚、「ビック」とは中身も偉大な存在、つまり「大物」を表すバリ島の俗語であると公式サイトで説明している。
しかし米国の言語学者ベンジャミン・ジマーが現地で調査したところ、このようなスラングや単語は確認できず、また現地の単語や発音の特徴から考えると最後のgの音がcに変わることはないと分析されている。そのためインドネシア後の「baik(素晴らしい、良い)」などの単語の聞き間違いではないかと推測されている。
CMソング
「不思議な不思議な池袋」でお馴染みのビックカメラのCMソング。
この曲は「まもなくかなたの」(日本では「たんたんたぬき」「タバコ屋のむすめ」などの替え歌として親しまれている)の替え歌である。
TVCMや電話の保留音にも使用されている他に店内放送でも使われており、一部店舗では歌詞をご当地仕様に変えたオリジナルの店内放送が流されていた。
旧版・店舗別CMソング
2023年7月にはラストの「ビーックビックビック ビックカメラ」を残しつつ、「ふくふく ふくろう いけぶくろ」という新たな歌いだしで始まるオリジナルソングにリニューアル。歌詞も池袋駅を通る8路線を早口言葉で歌い上げており、TVCMや店内放送もこの曲に置き換えられている。
今回のCMソングの刷新について、ビックカメラ側では「時代の変化に対応するため」とアナウンスしており、現在は全店舗で同じ歌詞を使用しているが、将来的にはご当地向けのオリジナル歌詞も取り入れるとのこと。
リニューアル間もない10月中旬に路線名の歌詞の配置を一部変更した「カラオケB」版を新たに公開し、先に発表した「カラオケ」版と置き換えている。変更の理由は不明だが、早口言葉ゆえに歌いづらい箇所があったための変更と思われる。
2024年3月1日より池袋駅の山手線ホームの発車メロディとしての使用開始。
その新CMソング(変更後の「カラオケB」版)はこちらのページに歌詞や楽譜があるほか、下記youtube公式チャンネル等でも曲を聴くことができる。
なお、変更前の「カラオケ」版は限定公開となっている。
※youtube動画のタイトルに「カラオケ」「カラオケB」とはあるが、いわゆる歌なしのインストゥルメンタルではない
初版「カラオケ」
歌詞変更版「カラオケB」
ラッパー、TKda黒ぶちによるラップカバー版
ビックカメラの袋
ビックカメラの袋は取り扱っているブランド名を羅列したある意味強烈なインパクトのあるものを使っている。
「無地にブランド羅列」というシンプルさと使い勝手の良さで、パロディの題材になることもしばしばある。
かつてはつやあり黒地にレインボーカラーで印刷されていたが、現在は様々な大人の事情もあって茶色地クラフト紙の紙袋となっている。
このほかにもラゾーナ川崎店では、様々なフォントの文字構成で自店舗のビッカメ娘(川崎たん)の名前を入れた、紙袋を模した名入り小袋(主に特別な名刺やポストカードを入れるための小さなサイズ)を不定期で用意することがある。こちらもかつてのレインボーカラーを展開している。
2019年に「令和」に元号が変わった際、西暦645年の「大化」から「令和」までの全248の元号が印刷された紙袋が期間限定で使用された。
主な店舗
太文字はビッカメ娘展開店舗
〇印の店舗は2010年に営業を終了したさくらやから継承された店舗
北海道 | 札幌 |
---|---|
北関東 | 高崎東口、水戸 |
東京 | 池袋本店、池袋西口店、パソコン館、有楽町(注1)、新宿西口、新宿東口(注2)、〇新宿東口駅前、渋谷、渋谷東口、赤坂見附、AKIBA(注3)、京王調布、立川、JR八王子駅 |
神奈川 | ラゾーナ川崎、横浜、新横浜、たまプラーザ、藤沢、〇相模大野 |
埼玉・千葉 | 柏、〇船橋、千葉、大宮そごう、所沢 |
中部 | 新潟、浜松、名古屋駅西、名古屋JRゲートタワー |
近畿 | なんば、あべのキューズモール、アリオ八尾、阪急高槻スクエア |
中四国 | 岡山、広島 |
九州 | 天神1号、天神2号、熊本、鹿児島中央 |
Bic Air | 羽田空港、東京スカイツリー・ソラマチ、お台場、ダイバーシティ、中部国際空港、那覇空港 |
閉店店舗 | 池袋北口、新宿東口(旧店・注2)、カメラ館、ビックフォト、高崎西口、船橋東武、町田、京都、セレクト原宿、セレクト京都四条河原町、ビックトイズプライムツリー赤池、池袋SELECT、他 |
転換店舗 | 〇聖跡桜ヶ丘(注4) |
- 注1:読売会館に入居。元々はそごう東京店(有楽町そごう)であり、2000年のそごうグループ経営破綻による同店の閉店後、翌2001年に入居・開業した。
- 注2: 2012年7月5日の開業当初は「新宿東口新店」と名乗っていたが、同年9月下旬にユニクロが入居する事に伴い施設全体は「ビックロ」に、店舗名そのものは「新宿東口店」に改称された。なお、2022年6月をもってユニクロが撤退したため「ビックロ」としては閉店し、単独店舗としての「ビックカメラ新宿東口店」へと再改称された。当初「新宿東口新店」と名乗っていたのは、現店舗の近隣に現店舗と同名の旧店舗があったためで、現店舗はそこから移転という形でのリニューアルオープンとなっている(旧店舗は現店舗オープン前の2012年7月1日閉店)。
- 注3:2017年に「ソフマップ秋葉原本館」から転換リニューアル。
- 注4:元々はさくらやからの転換店舗だったが、2023年8月に「コジマxビックカメラ聖蹟桜ヶ丘店」として再転換。
ICカード
いくつかの種類のICカードによる支払いに対応している。
「Suica」をはじめとする交通系ICカード(「PiTaPa」は除く)の他に、流通系では「楽天Edy」及びイオングループの「WAON」やセブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」に加えて、地域系では広島銀行の「HIROCA」や地元のスーパーマーケットであるイズミの「ひめか」にも対応。
交通系ICに関しては関東はもちろんSuica/PASMOなどでの展開だが、それ以外にも福岡天神と名古屋はオープン当初Suica→SUGOCA/nimoca/はやかけん/TOICA/manacaなどでの展開だったりする。
ポイントサービス
ポイントサービスとして「ビックカメラグループ ポイントサービス」を導入している。
登録することにより、実店舗での購入分とネットショップでの購入分のポイントを共通化することが可能。
また、日本航空とも提携しており、JALマイレージバンク会員の場合はビックポイントをJALのマイルとして積算することも可能。(マイレージバンク会員カードを提示の上、マイル積算を申し込む必要がある)
グループ店舗であるコジマやソフマップのカード(グループ化前に発行されたものも含む)もそれぞれの店舗で相互利用ができる。
この他、上新電機と同じく楽天ポイントカードやponta、dポイントなどに対応しており、ポイント還元率はビックポイントカードより半分となっている。
更にビックポイントカードとの併用ができないので要注意。
店舗擬人化
2015年よりナイセンを運営するアイティオール社とタッグを組んで「ビッカメ娘」という店舗擬人化企画を開始。最初に話に乗った水戸店の水戸たんを皮切りに、2023年現在45名(卒業した娘含む)のビッカメ娘+サービスを擬人化した1名のお友達(ビックシムたん)が存在する。
詳細についてはビッカメ娘の項にて。
関連映像
東京進出間もない80年代のCM(池袋北口店、閉店)
※閉店後もしばらく建物が残っており、ビックカメラの看板も残ったままとなっている。映像内の電話番号は池袋SELECT店(2024年7月閉店)の番号として使われていた。ちなみに池袋SELECT店はその後ソフマップ池袋店に転換されている。
関連タグ
ライバル:ヨドバシカメラ ヤマダ電機 ジャパネットたかた amazon ノジマ 上新電機 エディオン ケーズデンキ
天才・たけしの元気が出るテレビ!!:林家ペーをCMに起用する企画が放送された。
因みに女子ソフトボールチームには上野由岐子が在籍する。
SSSS.DYNAZENON:ビックカメラの看板がそのまま実名で登場したアニメ作品。エンディングで看板協力としてクレジットされている。
ウルトラマンデッカー:劇中で登場し、ダイナミック入店で破壊されている。