概要
トラックあるいは道路上で決められた距離を歩く速さを競うが、ルールに沿った歩形(フォーム)を維持しながら歩かなければならず、順位やタイムだけでなくルール(失格)との戦いがある。
日本の選手では、2019年のカタール・ドーハで行われた世界陸上で、男子50キロ競歩の鈴木雄介(順天堂大学出身、富士通)と男子20キロ競歩の山西利和(京都大学出身、愛知製鋼)が金メダルを獲得、共に2020年の東京オリンピック代表に内定した。
男子20キロ競歩の池田向希(池田美優のはとこ、東洋大学⇒旭化成)も同じ大会で6位、後に東京五輪代表最終選考会で優勝し東京オリンピック代表に内定。
しかし、2021年に延期され、鈴木はコンディション不良のため東京オリンピック代表を辞退したが、20㎞競歩で池田が銀メダル、山西が銅メダルを獲得した。
ルール
常にどちらかの足が地面に接していること(両方地面から離れると、ロス・オブ・コンタクトの反則)、前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を伸ばすこと(曲がるとベント・ニーの反則)を守らなければならない。
違反している場合はレッドカードが発行される。ある競技者に対してのレッドカードが累積3枚になると、競技者は主任審判員より失格を宣告される。
ただし、主催者などが「ペナルティゾーン」を採用した場合は、レッドカードが累積3枚になった競技者はペナルティゾーンにおいて所定の時間(20キロ競歩では2分、50キロ競歩では5分など、レース距離10キロに対して1分)待機をする。この場合はレッドカードが累積4枚で失格となる。
現在、男子20km・男子50km・女子20kmがオリンピックの競技種目で実施