概要
砲丸投げの原型は、重い物を遠くに投げる「力比べ」である。スコットランドでは伝統的に石を投げる競技が行われていた。それを参考に、1860年に鉄製の弾丸で行われたのが現在の砲丸投げの始まりとされている。審判から合図が出て1分以内(IAAF規程)に行う必要がある。
この砲丸、ただの鉄球と思われがちだが、実際には重心の位置により「飛ぶ砲丸」「飛ばない砲丸」があり、重心が中心にあるほどよく飛ぶとされる。
日本の辻谷工業の砲丸が世界で唯一、完全に重心が中心にある砲丸とされ、多くの世界記録がここの砲丸で打ち立てられた。
中国の横暴への抗議として北京オリンピックに砲丸を提供しないことを声明する気骨ある会社として知られていたが、同社の砲丸製造を担っていた辻谷政久氏が2015年をもって死去。
「納品できるのはロンドン五輪まで。リオまでは無理だろう」という本人の弁の通りとなった。