中華人民共和国の首都北京他で2008年8月8日から24日まで開催された第29回夏季オリンピック。
Pixivサービス開始後初めて開催されたオリンピックである。
28競技302種目が行われたほか、非公式種目としてエクストリーム・聖火リレーが全世界を会場として実施された。一方、野球・ソフトボールは様々な事情から今大会を最後に実施種目から外されることが決定しており、両種目は種目復活を目指し、様々な改革・改善に取り掛かっていくことになる。
大会前から競泳のレーザーレーサー水着が猛威を振るい世界新記録が続発した、ウサイン・ボルトの衝撃的な世界新記録での陸上短距離種目２冠、マイケル・フェルプスの競泳８冠など新記録に沸いた大会。
テコンドーではアンヘル・マトスが、失格後に審判を蹴り上げ永久追放となる事件があった。
日本選手団も、競泳の北島の２大会連続２冠、柔道の谷亮子の母でもメダル獲得、太田のフェンシング初のメダル獲得、女子ソフトボール金メダル、女子レスリング吉田・伊調の連覇、日本陸上界悲願のリレーメダル獲得など健闘。
話題となった選手・関係者
ウサイン・ボルト:上記の通り陸上男子100m、200mで圧倒的な走りを見せ新記録を樹立。それでもまだ余力を残したような走りを見せ、陸上競技だけならずスポーツ界、世界で一番注目される大スターとなった。
北島康介:競泳100m・200m平泳ぎの二冠を新記録を出しながら達成し、インタビューでもう何も言えねぇと号泣しながら答えた。この頃中国は反日の姿勢が強まっており、両国には多少の軋轢もあって中国メディアは日本選手を批判したり軽視するような内容が多かったが、北島だけは「北島はアジアを代表する偉大な水泳選手だ」と褒めちぎっていた。
ソフトボール種目:最後のオリンピックになるという事でどの国も死力を尽くして大会に挑んでおり、日本代表は前大会からエースピッチャーとして成長した上野由岐子を中心に悲願の金メダルを目指す。一方前大会金メダルのアメリカは体格に恵まれた剛速球投手モニカ・アボットを筆頭にパワフルな投打編成で他国を圧倒し、日本も予選ラウンド・決勝トーナメント準決勝で2度の敗戦を味わう。しかし、ソフトボールがスイスドロー方式だったことで幸運にも敗者復活戦でオーストラリアに勝利した日本は決勝戦のアメリカ戦で上野にまさかの三試合連続で先発を託し、上野は準決勝から3試合連続で400球以上投球することになったが、最後まで意地の投球を見せ、3度目の対決を制して最初にして最後の金メダルに輝いた。
試合後、勝敗関係なく選手たちは一堂に集まってボールで2016(リオデジャネイロオリンピックの年)の文字を作り、「Back softball!!」と叫んで再びオリンピック競技に戻れる日を願った。
しかし、2016年の復活はならず、上野やアボットといった才能ある若者が金メダルをかけて戦う舞台を失ったまま引退してしまうのかと落胆する声も多かった。ところがその13年後…
