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リオデジャネイロオリンピック

りおでじゃねいろおりんぴっく

リオデジャネイロオリンピックは、2016年8月5日から8月21日までブラジルのリオデジャネイロで開催された夏季オリンピックである。
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決定まで編集

2009年10月2日に、デンマークコペンハーゲンで開かれた第121次IOC総会で決定。

対抗馬には東京マドリードシカゴの3都市が第一次選考を通過し共に決選投票に臨んだ。

2014年FIFAワールドカップを既にブラジルが開催権を獲得していたことで、インフラ整備の課題がクリア出来ると見なされ、票を集めることに成功した。

またこの時落選したマドリード、東京は2020年開催回の選考に再挑戦し結果東京が2020年の開催権を得た。

平成最後の夏季オリンピックである。


概要編集

シドニーオリンピック以来16年ぶりの南半球開催となり、ブラジルリオデジャネイロを中心とした数カ所の会場に分かれて行われる。参加国・地域は過去最多の205。今大会では、紛争などで祖国を追われたアスリート達による難民選手団が初めて結成された。

また今大会から7人制ラグビーゴルフが種目に加わり野球ソフトボール等5種目が外された。

開会式では大量のサンバダンサーが登場するなどのブラジルらしい派手な演出が行われた。


問題点編集

開催権を得た当時はクリア出来ると思われていたインフラ整備であるが、実際決まった後は資金難により作業が全く進まず、開催から3年を切ってなお資金・スポンサー・会場建設工事が手つかずの部分が多く残されている事が問題視されていた。


そして現地の治安の悪さと環境の悪化も大きな問題点としてあげられる。

治安の方は強盗だけでも日本の510倍という発生率な上、麻薬組織との銃撃戦も頻発するレベル。実際、現地入りした選手団が強盗の被害に遭ったり、ドイツのテレビクルーが、放送機材を積んだトラックを強奪されるなどの被害が報告されている。ブラジル政府は、大会期間中全土から軍や警察など約85000人を動員し警備に当たらせるとする一方、リオ州では財政難により警官や消防士への給与の支払いが滞り、これに反発した警官らがストライキを行ったほか、国際空港の到着ロビーに、「地獄へようこそ」と書かれた横断幕を掲げて座り込みをする異例の事態になっている。また消防士が選手村で火事場泥棒を働く事件も発生。

各国でも選手達や参加者に「スマートフォンを会場外で出して歩かない」などの防犯注意喚起を行っている。

環境面でも下水処理などが不十分なためセーリング会場であるグアナバラ湾の水質汚染は酷く、「スプーン3杯分の水でウイルス感染症にかかる」とすら言われている(公害問題は2022年の北京冬季でも大気汚染が懸念されている)。またジカ熱蔓延の問題も南米全土で発生しており早くから妊婦の観戦を止めるよう日本でもアナウンスされており、選手の家族達も現地応援を控えた者が少なくなかった。


これに加えて、ブラジル国内の政治もジルマ・ルセフ大統領の汚職疑惑で混乱しており、これにより大統領は五輪期間中を含む180日の職務停止を食らっていたため開会式は副大統領が代行、大会前からデモが多発しており、五輪の不安要素の解決を難しくしている。


会場建設はギリギリまでの突貫工事を行ってどうにか間に合わせたが、選手村の設備は「トイレがすぐ詰まる」など不備が多く選手村を拒否する国もあった。また治安の問題も全く解決出来ておらず、日本人を含む観客が置き引きや強盗に遭うだけでなくポルトガルの教育相までもが強盗に遭っている。

選手の方もモロッコナミビアボクシング男子選手が選手村の女性スタッフ相手に暴行を働くなど無茶苦茶な状況は続いている。

「予約したはずの練習場所があいていない」「流す国歌を間違える」「プールの消毒用薬剤が足りず藻で緑色になり悪臭」「選手村現地スタッフが選手団の荷物を盗難」などのトラブルは頻発し、チケットの売れ行きも決して芳しくはなかったが大筋では滞ることなく予定通り最後まで進行した。


日本選手の成績編集

ロンドンオリンピック惨敗に終わった柔道が一転して好調、男子は全階級でメダルを獲得した女子ではレスリング・バドミントンが好調で、特に女子レスリングは金メダル4つに銀1つという凄まじさである。

また、男子卓球・カヌー・バドミントン・競歩など日本勢初のメダル獲得を成し遂げた競技や、テニスや競泳800mリレー・女子平泳ぎ200mのような「数十年振りのメダル獲得」といった記録的なメダル受賞の目立った大会でもあった。


メダル獲得に至らなかった種目でも、本大会より採用された7人制ラグビーの日本代表が、優勝候補と言われた格上を次々と打ち破ってベスト4に進出し、体操女子が過去最高の順位(4位)を得る等大健闘を見せた。


反面、前回大会で男女ともにベスト4へと進出したサッカーは不調に終わった(男子は1次リーグ敗退、女子に至ってはオリンピック本大会への出場を逃すというまさかの展開に…)。


最終的なメダルの獲得枚数は、金メダルが12枚、銀メダルが8枚、銅メダルが21枚の合計41枚。これは夏・冬を通じて過去最多のメダル獲得数であり、自国開催である4年後の東京オリンピックへ向けて大きく弾みをつける結果となった。


日本人メダリスト編集

金メダル編集

※決勝は内村、白井、田中が出場

  • 内村航(体操男子個人総合)※44年ぶりの個人総合連覇)
  • 大野将平(柔道男子75kg級)※今大会、日本柔道勢初のメダル獲得。
  • ベイカー茉秋(柔道男子90kg級)※日本初の90㎏級メダル獲得。
  • 田知本遥(柔道女子70kg級)※今大会、女子金メダル獲得1号。
  • 登坂絵莉(レスリング女子フリースタイル48kg級)※五輪初出場で金メダル獲得。
  • 伊調馨(レスリング女子フリースタイル58kg級)※五輪史上初女子個人種目4連覇。
  • 土性沙羅(レスリング女子フリースタイル69kg級)※五輪初出場で金メダル獲得。
  • 川井梨紗子(レスリング女子フリースタイル63㎏級)※五輪初出場で金メダル獲得。
  • バドミントン女子ダブルス(髙橋礼華/松友美佐紀)※日本バドミントン界初のメダル獲得。

銀メダル編集


銅メダル編集


関連タグ編集

オリンピック

平昌オリンピック…2年後に開催予定だが、準備遅延の酷さが共通している五輪。

仁川アジア大会…大会運営がグダグダだったスポーツ大会繋がり。


第30回第31回第32回
ロンドンオリンピック(2012)リオデジャネイロオリンピック(2016)東京オリンピック(2020)

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