伊調馨

いちょうかおり

日本の女子レスリング選手。オリンピック女子63kg級金メダリスト。

概要

日本の女子レスリング選手。63kg級。

アテネオリンピック、北京オリンピック、ロンドンオリンピック、リオデジャネイロオリンピック(リオ五輪の階級は58kg級)で金メダルを獲得し、五輪4連覇を果たした（女子選手の個人種目4連覇はオリンピック史上初の快挙）。

世界選手権でも9回優勝している。

何かと吉田沙保里の陰に隠れがちだが、強さでは吉田にも決して引けを取らない霊長類最強女子の一人である。

2016年、吉田に続きレスリング選手2人目の国民栄誉賞の受賞が決定された。

青森県八戸市出身。

長年姉とともにトップ選手として君臨し続けたが、北京オリンピック後に、二人三脚で歩んだ姉が現役を引退。

当初は馨も引退を示唆したものの、三たびの挑戦を決意。

ロンドンオリンピックやリオデジャネイロオリンピックでも金メダルを獲得し、オリンピックの個人種目では女子初となる大会4連覇という、前人未踏の大記録を打ち立てた。

その男前な戦いぶりから、ネット上では上野由岐子、澤穂希、吉田沙保里、浜口京子、姉の千春ともども「兄貴」として

扱われる事の多い女子アスリートであり、よく各掲示板等で「伊調弟」などと書かれている。

ちなみにあまりの強さから、2015年の全日本選抜選手権の58kg級では、伊調との対戦を避けるために階級変更をする選手が続出し、エントリー選手が伊調を含めて3人しかいないという異常事態となった。

2020年の東京五輪代表を逃して以降は年齢もあり事実上第一線を退いたが、日本大学のコーチとして藤波朱理のもう一人の師匠として彼女を厳しく鍛え上げ、2024年パリオリンピックで彼女の金メダル獲得に大きく貢献した。