概要
アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・カレリン(1967年9月19日~)
ノヴォシビルスク(ロシア連邦)出身の元・アマレス(グレコローマンレスリング)選手。
身長191cm、体重130kg。
13歳からレスリングを始め、ランニングやボート漕ぎなどで身体を鍛え、400kgを超える背筋力を身に付けた。
1987年から2000年まで国際大会で13年間無敗、大会76連勝の記録を持ち、その間に世界選手権9連覇や欧州選手権10連覇を記録し、公式試合での連勝記録は300を超える。
更にソビエト連邦、独立国家共同体、ロシアの代表選手を務め、グレコローマンレスリング130kg級でソウルオリンピック(1988年)、バルセロナオリンピック(1992年)、アトランタオリンピック(1996年)と三大会連続で金メダルを獲得。
圧倒的な強さから、海外マスメディアでは"The Experiment"、日本では"霊長類最強の男"の異名で知られる。
パーテールポジションになった相手の胴体をクラッチし、俵返し(サイドスープレックス)で後方に反り投げる『カレリンズ・リフト』が得意技。
また1999年に、総合格闘技団体・リングスで前田日明の引退試合の相手を務めた際、前田は「あれはレスリングのルールだから通用する技。自分は絶対に喰らわない」といったが2回も技を受けて負けている(カレリンにとって唯一の他流試合)。
2000年9月26日、4連覇が懸かるシドニーオリンピック決勝のルーロン・ガードナーとの試合で、クラッチが外れた事でロストポイントをとられ、判定負け。これが最後の試合となり引退した。
いかつい外見に反して紳士的かつ知的な人物で、現在は指導者として若手の育成をしている。
なお、五輪連覇記録は2021年の東京オリンピックでキューバのミハイン・ロペスヌネスが4連覇を達成したことで更新されている。
関連タグ
吉田沙保里:五輪・世界選手権でカレリンを超える13連覇を達成。通称「霊長類最強の女」。
アレクサンダー・ガーレン:漫画『グラップラー刃牙』に登場するカレリンがモデルのキャラ。