概要
三重県津市出身(1982年10月5日-)。父親の吉田栄勝は、元全日本レスリング選手権優勝経験のある元選手で道場主で、自身の現役時の反省から娘や弟子達にはタックルを重視した攻撃的なスタイルを指導して来た。
ちなみにリオデジャネイロオリンピックで階級違いの金メダリストである土性沙羅は彼女の妹弟子にあたる。
父の指導のもと3歳でレスリングをはじめ、5歳では既に大会に出場。
ジュニアの試合を次々に制覇し、成長後も世界大会で数々の好成績をあげた。
ロンドンオリンピックでも金メダルを獲得し、伊調馨に次ぎ女子の三連覇を成し遂げた。
2012年に圧倒的な功績を讃え、国民栄誉賞を授与されている。
2014年には怪我を抱えていた上に、師でもある父が急病死するという悲劇に見舞われるが、それを跳ね返す強靭な精神力で同年の世界選手権15連覇を達成している。
リオデジャネイロオリンピックでは、無念の銀メダルに終わり、四連覇はならなかった。
ただし彼女から金をもぎ取ったヘレン・マルーリスは「吉田に憧れてレスリングを続け、吉田と対戦するためだけにわざわざ階級を変え、徹底的に吉田対策を磨き続け、さらにそのコーチは吉田によってレスリング日本代表を奪われた人物だった」ことも明記しておきたい。
2016年より選手と日本代表のコーチを兼任し、後進の指導も行なっている。
コーチとしては男子選手にも厳しく、女子柔道代表との合宿では並み居る女子柔道選手達(メダリストを含む)もヘトヘトになる程ハードなメニューを課すほど。
元女子サッカー選手の澤穂希とは親友で、様々な逸話を披露している。
また、後輩達によく「内面はとても乙女らしい」逸話をTVなどで暴露されている。
同じく元卓球選手の福原愛とも交流があり、4つのメダルを収めるポケット付きの専用ポーチはリクエストに応えた福原からプレゼントされたもの。
この時のTwitter上のやり取りは「異次元の会話」として有名である。
なお、幼少期に好きだったヒーローは『超電子バイオマン』であり、出演者であった牧野美千子もこの件を認知している(参考)。
最強伝説
2008年から公式戦119連勝、1996年より国際大会における27大会連続優勝を記録しており、オリンピックでも上記の通り3連覇を成し遂げている。
これにより男女通じて史上最多となる世界選手権10連覇及び世界大会(五輪+世界選手権)13大会連続優勝を果たし、「霊長類最強女子」の異名を取る。
そのあまりの強さ故に、かなり強い選手でも、国内で同じ階級になってしまうとまったく太刀打ちできず、小原日登美などは階級を変えているほどである。
流石に近年は30を過ぎ体力がピークを過ぎて来たとの見方を本人も監督もしているようではあるが、それを豊かな経験でも補って来た。
彼女の母はTVのインタビューで「ロンドン五輪あたりからプレッシャーを感じて試合前に緊張している事が増えてきたんです。 やっと、人間になったってことですかね。」 という色々な意味で凄まじい名言を語っている。
その後本人も「2020年の東京オリンピック(この時点で彼女は37歳になる)にも挑戦したい」意向を表明していた。(が、後述の通りそれは幻に終わる。)
現状だと「東京五輪でまたメダル」が単なる冗談に終わらない可能性も大きい事から、レスリング界上層部もある意味危機感を募らせており若手に彼女を越えるよう発破をかけるほどである。
もっとも、コーチとしての彼女も「私を倒す選手を育てたい」と公言しており、何よりも自分を超えて欲しいと思っているのは他ならぬ吉田自身でもある。
東京オリンピックの代表選考に向けた動きが本格化するのを前に、2019年1月8日、自身のSNSを通じて、「33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断いたしました。」と、現役選手として引退することを表明した。
引退してからも国民からは半ば冗談交じりで人類最強の一人として認識されており、「彼女と対峙すればどんな相手(時には人外ですら)でも絶対に勝てない」としてよく話題に上がり、果てには某大喜利サイトでは最強なキャラクター達を次々ねじ伏せたり、普通に行動しただけで周りに被害が出る等、人間離れしている。念の為に言っておくが、いくら霊長類最強女子と言われてるとはいえ、彼女も1人の人間であり、現実はそんな超人的な能力を持っている訳ではない。
…と、これだけの伝説を持つほど強い彼女だが、その一方で涙もろく繊細な一面があり、現役時代は優勝を逃して号泣したことも少なくなかった。
芸能人との繋がり
- フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも!』『VS嵐』日本テレビ『ぐるナイ』より
私より強い奴に会いに来た
現実世界での最強伝説を打ち立てるに飽き足らず、なんと世界屈指の強豪が集まる『ストリートファイター6』に本人役でまさかの電撃参戦。持ち前の戦闘スタイルにフィクション特有の挙動が加わる事で大型トラックをぶっ壊すのみならず、昇竜拳まで使うなど戦闘力はやりたい放題。
おまけに作中で歴代ファイターに弟子入りして武術を学ぶ姿も見られ、ナレーターにまで『これ以上強くなって一体どうする気だ!?』とまで言わしめた。
当作でのプロモーションを兼ねて吉田氏が歴代ファイター(のハリボテ)と戦うPVが制作された。
関連タグ
カイリキー - 『ポケモンSM』のCMで共演。「サオリのカイリキー」なる特別な個体も配信された。
ベイブレード:シリーズ生誕25周年記念イベント「BEYBLADEX 霊長類最強争奪戦」に参戦。初心者ながらも予算を勝ち抜いた25人の強者を相手にバトルを行った。なお、戦績は25戦中たった4敗というのだから恐ろしい。