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概要編集

元来男性向けの競技とされていたサッカーの女性版である。普及は早かったが諸事情により市民権を得始めたのは1980年代からである(※後述)。


日本では2011年のFIFA女子ワールドカップでのなでしこジャパン優勝により急速に人気が上昇した。


歴史編集

実は女子サッカーの歴史は男子サッカーと同じぐらいの古い歴史を持つ。しかし、女性への競技面での普及は男子と比べてえらく遅れていた。


その原因は1990年代初頭には本場たる欧州では既に女性のスポーツとしても普及していったにもかかわらず、「サッカーは男のスポーツだから!」という理由で1920年代~1930年代に欧州各国で禁止令が出された為である。


その後、その禁止令は解かれていくようになるのだが、きっかけは1960年代にアメリカで起きた女性解放運動であった。これがやがて世界中に波及するようになり、それはサッカー界においても例外ではなかった。


そして、女性への普及に本腰を入れ始めたのは禁止令が説かれた1970年代初頭である。禁止された期間があまりにも長すぎた。この頃にはもう日本も含めて「サッカーは男のスポーツであり女がやるのはあり得ない」という風潮に強く影響を受けた国は多く、女性への普及が簡単ではなかったという国は多い。


それでもFIFAを通して女子サッカーは徐々に普及していき、1980年代にはノルウェーサッカー協会から派遣された女性役員で、後に女子サッカーの母とも言われるエレン・ウィレがFIFAでの総会で"人類の半数は女性である。FIFAは女子サッカーにもっと力を入れるべきで、女子サッカーがもつ限りない将来性に目を向けなければならない"と演説。これに当時のFIFA会長であるジョアン・アヴェランジェが感銘を受けたことがきっかけで、女子ワールドカップの開催に漕ぎつけられることとなる。そんでもってついでとして、サッカー競技の女子の部の追加、そして「女子も男子と同一のルールの採用すること」が採用されていく。


1990年代に突入すると、本格的に女性にもサッカー競技が普及していき今に至る。歴史的なことが原因で待遇はまだまだ善くないが、競技面ではちょっとずつながらも向上していっており、あとは興行面がどうにかなればというところである。


日本の場合編集

日本での女性へのサッカーの普及も実は欧州と同じくらいである(ソース)。ただし、「サッカーは男のスポーツ」という風潮が強かったのは欧州と同じであり、中々普及は進まなかった。なお、女性に対するサッカー禁止令があったかどうかは不明である。


本格的な女子チームの結成は1960年代にまで遡る。そのあとは1970年代にJFA内に本格的に女子サッカーを管轄する組織の創設が決まるが、これは上位組織であるFIFAによる女子サッカー普及に対する要請を受けてのものであった。1980年代には現在の皇后杯が開かれるようになり、同年代末期には全国リーグである現在のなでしこリーグとなるJLSLが開催されるようになる。


1990年代に入ると、女子サッカーの有力な実業団チームが次々と誕生していくが、女子代表チームの実力がないことやバブル崩壊による長年の不況が作用してしまったこともあり、各チームとも企業内での存続序列は限りなく低くなっていき、結果としてチーム解散が相次いでいった。ただし、クラブチームに転換したことで存続できている元実業団チームもいくつかある。このためか、男子と異なり、現在でも実業団形式の女子サッカーチームは限りなく少ない傾向にある。


長年不遇の状態にあった日本の女子サッカー界に転機が訪れたのは女子代表チームの2011年度の女子ワールドカップ優勝と2012年度のオリンピック銀メダル獲得である。特に前者は男女通じてアジア勢初のワールドカップ制覇とあって話題を呼び、現在でも女子サッカー最強チームの名をほしいままにしているアメリカとの決勝での激闘は今でも語り草となっている。これ以降、国内女子サッカーの待遇も徐々にながら改善されていくようになる、試行錯誤は続くが。


2020年には日本の女子プロサッカーリーグであるWEリーグが創設。まだまだ課題はありながらも女子サッカー界の今後の発展に注目である。


日本国内の女子サッカーの主な大会編集


作品編集

女子サッカーそのものがテーマの作品編集

女子サッカーも扱っている男子サッカー作品編集


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