特徴
主に学校の部活動によるスポーツ振興が主流である北米・日本・韓国ではよく見られる形態である。また、クラブユースサッカーのほうが色濃く目立つ欧州でも何か国かで観られる形態ではある。戦後以降はスポーツにおいて欧米両者の影響を強く受けている日本のサッカー界において高校サッカー部は、スポーツクラブのユースチームと並行して定着している形態ではあり、スポーツクラブのユースチームに比べてチーム数が多い。
小学校及び中学校では特定の地域や特定の学校を皮切りに部活動形態を廃止し、クラブチームに移行するところが少しずつ目立つようになってきた現在でも高校においては部活動形態を廃止する学校や地域が少ない。これは前述した通り、高校サッカー部と同じく第2種に区分されるスポーツクラブのユースチームの数が日本では少ない傾向にあることの影響が大きい為で、特定の県ではJリーグに在籍するサッカークラブのユースチーム1つしかない酷い有様でもあったりする。(反面、第3種(中学校)年代や第4種(小学校)年代においてはスポーツクラブのジュニアユースチームやジュニアチームが多い傾向にある。)
尚、この記事では高専サッカー(高等専門学校サッカー)についても取り上げる。
日本国内の主な大会
男女共通
日本サッカー協会と傘下の各都道府県サッカー協会が主催。男子の場合、第2種区分のビックタイトルの中ではクラブユースサッカー側と同様にトップの扱いとなり、また、東西に分けた扱いの全国リーグが存在する。高校サッカー側ではこの年間のリーグ戦に限って、スポンサーが表記されたユニフォームの着用が可能になっている。
夏のトーナメント戦。通称は"高校総体サッカー"または"インターハイサッカー(インハイサッカー)"。その名の通り全国高等学校総合体育大会(高校総体)のサッカー部門大会である。主催は全国高等学校体育連盟(高体連)と日本サッカー協会。男子の場合は第2種区分のビックタイトルの1つである。
- 国民スポーツ大会サッカー競技・少年の部
『国民スポーツ大会(旧:国民体育大会)』のサッカー部門の1つ。男子は1946年度開始で女子は2022年開始である。試合時間は35分ハーフの計70分。20分ハーフの計40分である延長戦、そしてPK戦の両方も用意されている。しかしながら、5日間連続開催を基本とする過酷さがある大会でもある。男子はかつて、第2種区分のビックタイトルの1つであった。
男子
男子の冬のトーナメント戦。48チーム(東京都のみ2チーム)で争われる。準々決勝までは前半・後半共に40分ハーフで、準決勝と決勝が45分ハーフでそれぞれ行われる。主催は日本サッカー協会と日本テレビ系列局を筆頭とする民間テレビ放送局43社。第2種区分のビックタイトルの1つである。
- 全国高校定時制通信制サッカー大会
定時制または通信制に通う生徒に限定した夏のトーナメント大会。基本的に男子生徒の大会ではあるが、年齢制限は無く、また、状況に応じ別途常任委員会で審査された上で女子生徒が出られることもあるという緩さが特徴である。出場枠は各都道府県1チームずつの計47チームで、47チームに満たない場合は特定の都道府県から出場チームが補充される場合がある。試合時間は30分ハーフの計60分である(ハーフタイムは10分)。
- 全国高専体育大会サッカー競技兼全国高専サッカー選手権大会
高等専門学校(高専)に通う生徒限定の大会。何故こんな長ったらしい大会名になったのかというと、全国高専体育大会サッカー競技大会としての第3回の時に選抜大会を兼ね始めることになったからである。通常の高校スポーツ大会では高校総体(←※高専の場合は高専体育大会)と高校選抜大会(←※サッカーの場合は該当大会が選手権)に分かれているのが普通だが、この大会については分けなかった理由は不明である。主催は全国高等専門学校連合会と日本サッカー協会。試合時間は40分ハーフの計80分。10分ハーフの計20分の延長戦、そしてPK戦も勿論用意されている。予選は9つの地域予選であり、本選へは計16校が出場できる。
女子
第2種区分相当の女子サッカーの日本一を決める大会。その為、第2種区分相当の女子サッカー大会としては全国タイトル最高峰に位置づけられる。出場資格は全国高校総体サッカー競技大会優勝チームと日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)優勝チームの2チームで、一発勝負となる。
女子の冬のトーナメント戦。48チーム(兵庫県のみ2チーム)で争われる(※第33回と第34回は一部の都府県に配慮枠が設置されている関係で52チーム)。準々決勝までは前半・後半共に40分ハーフで、準決勝と決勝が45分ハーフでそれぞれ行われる。主催は日本サッカー協会と神戸市。
- 選抜高校女子サッカー大会
3月に行われる大会で、高校女子サッカーの全国大会で唯一高体連が関わっていない。主催は熊谷市と同市教育委員会、そして日本サッカー協会と埼玉県サッカー協会の4団体となる。元々は熊谷市に吸収合併された旧:妻沼町で行われた開催の為『めぬまカップ』の別称があり、現在に至るまでの大会の通称となっている。48チームで争われる。
主な日本の高校サッカー部一覧(2025年現在)
男子
部内トップチーム在籍カテゴリ | プレミアリーグ | プリンスリーグ | 都道府県リーグ |
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東北 |
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東海 |
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四国 |
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女子
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関連タグ
- サッカー
- 海外サッカー - 卒業後に直接挑戦する選手が増えている。
- 国内サッカー
- クラブユースサッカー - 高校サッカーと対を成す存在。中学生の選手を加えることが可能。
- 学生サッカー - 選手の進路先。高卒選手は学生側からして貴重な選手供給源の1つだ。
- 社会人サッカー - 同上。社会人にとっても高卒選手は貴重な選手供給源である。
- プロサッカー - 選手にとって最大の進路先。プロにとって高卒選手は貴重な選手供給源だ。