概要
講談社の漫画雑誌「月刊少年マガジン」にて2016年6月号から2021年1月号まで連載していた作品。作者は新川直司(その他の作品としては「四月は君の嘘」が存在)。
埼玉県を舞台にサッカーに打ち込む少女達の姿を描く。ちなみにクラマーとは、日本サッカー史上初の外国人コーチを務めたドイツ人・デットマール・クラマーのこと。
ライデンフィルムの手によりTVアニメ化されている。2021年4月からTOKYOMX、AT-Xに加えてBS日テレなどにて放送。
監督はサンライズ作品をメインに活動していた宅野誠起が、シリーズ構成・脚本は数多くのアニメ作品を執筆した高橋ナツコがそれぞれ手掛ける。
2021年5月11日からは、コナミのゲームアプリ「実況パワフルサッカー」とのコラボレーション企画として、恩田希らが参戦している。
あらすじ
*公式サイトの内容を引用・改変しています
藤第一中学校男子サッカー部での挑戦を経て、蕨青南高校へ進学した主人公・恩田希。
彼女は念願だった女子サッカー部へ入部するも、部はずっと地方大会止まり。が、この年に蕨青南高校に入学してきた新人サッカー部員には、俊足のウィング・周防すみれ、中学生全国3位のボランチ・曽志崎緑など個性派の部員が勢揃いとなった。
そして蕨青南高校OGで元日本代表のレジェンド・能見奈緒子がコーチに就任し、次々に現れる強豪チームを前に仲間と共に立ち向かってゆく。
主要登場人物
蕨青南高校女子サッカー部
主人公。ポジションはMF。中学生時代は男子に混ざって練習していた。巧みなボールテクニックと資質の高さを持つ。
希の幼馴染。中学時代は男子サッカー部のマネージャーだったが、高校入学後希と共に入部する。
ポジションはFW。スピードに優れたウインガーだが、中学生時代は本来の実力を発揮できずにいた。ショートカットで銀髪。
ポジションはMF。中学時代に全国大会で3位となり、U-15日本女子代表にも招集された。麻呂眉とツインテール。
ポジションはFW。高飛車なお嬢様キャラ。
2年生。ポジションはMF。上級生の引退後、女子サッカー部の部長としてチームをけん引してきた。攻撃・守備の両方をこなせるマルチプレイヤー。
2年生。ポジションはDF。普段は眼鏡をかけている。恵梨子とは昔ながらのつきあい。
女子サッカー部の顧問。だが、指導することは無く普段は競馬雑誌を読みふけっている。
女子サッカー部のコーチ。深津顧問に代わって現場で指導をしている。日本女子代表としてサッカー界で実績を残した。
久乃木学園高校女子サッカー部
1年生。ポジションはMF。卓越したテクニック、パスセンスを誇り天才と称される。佃真央と仲が良い。ロールケーキが大好き。
1年生。ポジションはDF。絶妙なカバーリングと強烈なミドルシュートを誇るサイドバックで、1年生ながらU-17女子日本代表に選出されている。井藤春名と仲が良い。
2年生部員のリーダー的存在。ポジションはFW。元U-15女子日本代表主将。非常に熱い性格で、プレー中は厳しい口調で味方を鼓舞する。
常勝軍団久乃木学園高校女子サッカー部の監督で、女子日本代表の元監督でもある名将。妥協を許さない厳しい指導から『泣かない赤鬼』の異名を持つ。
浦和邦成高校女子サッカー部
2年生。ポジションはMF。浦和邦成高校の堅守を支えるボランチ。中学の後輩で、自分の誘いを断って弱小校に行った曽志崎緑に対して厳しい態度を取る。
2年生。ポジションはFW。幼い外見とは裏腹の毒舌家。クマの顔付のロリポップキャンディーをよく口にしている。
2年生。ポジションはFW。某ホラー映画の怨霊のような外見とは裏腹に重度のアニメオタク。
2年生。選手ではなく、偵察活動および相手チームの分析を担当する。まん丸眼鏡をかけている。
浦和邦成高校女子サッカー部の監督。イタリアの名将の戦術を取り入れ、チームを埼玉県の絶対女王に育て上げた名将。蕨青南高校の深津監督からは「似非イタリア野郎」と呼ばれている。
その他のライバル
東京の興蓮館高校女子サッカー部の1年生。ポジションはDF。フットサル大会で希達と対戦する。反則も厭わない激しい接触プレーが持ち味。
「さよならフットボール」について
本作の作者である新川が、かつて講談社が編集・発行を行っていた漫画雑誌「マガジンイーノ」にて2009年から2010年にかけて発表していた作品。本作のプレストーリー(前日譚)に当たる。
男子に混じってサッカーをするも、様々な壁にぶち当たって苦しみ続ける恩田希の中学生時代を描いたものであった。
こちらは映画(劇場版)として2021年6月11日から全国のシネコンにて上映。タイトルもテレビアニメに合わせる形で「映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ」と改めている。
なお、元々は2021年の春休み映画として上映するつもりだったが、延期。そのため、“プレストーリー”が“本編”開始の後で公開されるという、ねじれ現象が発生してしまった。