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ユーグラム・ハッシュヴァルト
33
ユーグラム・ハッシュヴァルトとは、漫画『BLEACH』の登場人物。

お前の全てを秤にかけろ 引き返せぬ道を指し続ける お前の折れた秤にな!」

「お前は……………友を助けに行くべきだ……………」


この記事はBLEACH最終章のネタバレを含みます。原作未読やアニメ勢の方は注意してください。

ポエム

痛みは無い

その天秤から

眼を逸らせぬ事以外に(70巻)


笑え

希望に満たされていろ

この世界は天秤だ

何ものかが希望に満たされれば

他の何ものかが絶望する

だから

決して絶望するな

これ以上無い程の希望に包まれていろ

我々以外の全てを

絶望に沈める為に※(アニメ版千年血戦篇 PV第4弾)


ユーハバッハと共に朗読。




概要

身長189cm
誕生日11月5日
CV梅原裕一郎
肩書き見えざる帝国皇帝補佐・星十字騎士団最高位

見えざる帝国の精鋭部隊「星十字騎士団」の一人であり、その団長及び、最高位(グランドマスター)の地位に君臨する実力者。

事実上国家のNo.2として皇帝であるユーハバッハの側近を務めている。


同じ騎士団のメンバーであるバズビーとは幼なじみであるが、後述する過去から彼とは大きな因縁がある。


人物

ユーハバッハから授かった聖文字は「B」で、騎士団の仲間達からは「次期皇帝」と称されている。

作中ではユーハバッハをはじめ多くから「ハッシュヴァルト」と名字で呼ばれることが多く、下の名前であるユーグラム(正確には渾名のユーゴー)と呼ぶのは、親友だったバズビーのみであり、ハッシュヴァルトも彼のことをバズと呼んでいた。



外見は長い睫毛に腰ほどまである金髪が特徴の美青年で、髪型やシルエットがユーハバッハに酷似している。マントの下には騎士団員の例に漏れず白いダブルのロングコートを着用し、襟元には緑色のファーが付いている。左腰には鍔の辺りに天秤の意匠のあるロングソードを携えており、これを用いて黒崎一護卍解天鎖斬月を破壊した。


非常に冷静沈着な性格の持ち主で、ユーハバッハの命令を絶対視するほどに忠実。仲間内にはドライな態度で振る舞う姿が印象的。(特に問題児であるバズビー、バンビエッタには厳格)


能力

世界調和(The Balance)

聖文字"B"の能力で世界に起こる不運幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ

彼を中心に一定範囲内で起こる「不運」を、「幸運」な者に分け与えることができる。


例えばハッシュヴァルトが人物Aと戦っていると仮定し、Aがハッシュヴァルトにダメージを与えたとする。その場合、Aがハッシュヴァルトにダメージを与えたことを「幸運」とすれば、その「幸運(与えたダメージ)」とバランスをとるために同量の「不運」がAに対し降りかかる。この場合、Aがハッシュヴァルトに与えたダメージと同等量のダメージがAに対して返ってくる。

逆にAがハッシュヴァルトの攻撃を防御した場合、その「幸運」とバランスをとるために同量の「不運」に見舞われる。この場合、ハッシュヴァルトは次の攻撃時に、Aの物理的な強度や防御・回避行動などを無視し、必ずダメージを与えることができる。


身代わりの盾(フロイントシルト)

ハッシュヴァルトが持つという逆五芒星の意匠がある盾。自身に起こる不運を盾に移し、他者に跳ね返すことができる。また、この盾は聖文字に付随しているものなのかは意見が分かれている。


上記の例を持ってくるなら、この盾を持っているハッシュヴァルトにAがどれだけダメージを与えたとしても、ハッシュヴァルトは不運(与えられたダメージ)を盾に移すことで即座に回復し、さらにダメージを与えた時点で降りかかった不運と合わせて、「身代わりの盾」に刻まれた分の「不運」を追加でAに与えることができる

作中この方法のみ描かれたが、攻撃に対しても同じことができると思われる。例えばハッシュヴァルトが攻撃をAに防御された場合、その不運は盾に移し取られ、次の攻撃に上乗せされるか、あるいは防御された時点でダメージがAに通るかの2通り考えられる。

即ち、ハッシュヴァルトににとっての「不運」は全て他者へ「分け与えられる」ことになり、本人は常に「幸運」に守られた状態でいられる。


つまり、身代わりの盾を持つハッシュヴァルトは、初撃以降事実上の必中攻撃を行え、更に例えダメージを与えられたとしても不運を盾に移すことで無効化・回復し、与えられたダメージの2倍の威力の必中攻撃を行うことができる。


アニメ版ではユーハバッハが命の檻を抜け出した際、「零番隊がユーハバッハと戦わずに済んだ事」を幸運と定義して、「命の檻の破壊」が不運の現象として発生している。この事からハッシュヴァルトの認識に大きく影響を受ける性質が見受けられ、不運の先も零番隊に直接危害を加えるものではなく命の檻に向かうなど、かなり汎用性に富んだ事象が反映されるようだ。


全知全能(The Almighty)

本来はユーハバッハが持つ聖文字“A”の能力。

ユーハバッハが眠りにつくと能力の入れ替わりが起こり、この能力が使えるようになる。ただし、ハッシュヴァルトが使えるのは「限定的な未来視」までに止まっており、「未来改変」の能力は使えない。しかし、未来視自体も雨竜とのやり取りから見える未来は十分長い上に、未来視の精度も極めて高いのでやはり強力(これが原作終了後の展開に繋がっている。)。


ハッシュヴァルトはユーハバッハと違い見える分岐に限りがあり、それ故かえってユーハバッハ自身が把握しきれなかったかもしれない未来、それ即ち自分が死にユーハバッハをも敗れる未来が見えてしまっていた。


過去

約1000年前、現世にてユーハバッハが君臨する「光の帝国(リヒトライヒ)」の管轄下であった村に生まれる。両親はおらず、同居する叔父に怯えながら2人で暮らしていた。ある日、弓でウサギを仕留めようとするも失敗。そこに現れたバズビーがそのウサギを仕留めるという形で彼と出会い、ネガティブな性格で腕に傷痕がある(叔父による虐待と推測される)ハッシュヴァルトを案じたバズビーに子分にさせられる形で友人となり、彼から必要とされたことで喜びを見出だす。

その後、光の帝国全域を制圧せんとするユーハバッハに村を焼かれて叔父を失い、同じく住処を失い怒るバズビーからユーハバッハへの復讐を薦められる。叔父から解放されたからか消極的な態度を示すが、それでも友でいてくれるバズビーに応える為に復讐を手伝う形で力を磨いた。ユーハバッハの「右腕」として近づいて彼を殺害することを目標に鍛練を続けることを決意した。

しかし、親友のバズビーは着実に滅却師としての実力を身につけているものの、ハッシュヴァルトはいつまで経っても滅却師としての能力は開花せず、霊子を集めることはおろか弓の一つも作れなかった。

そして5年後、部隊を率いてやってきたユーハバッハに右腕として抜擢され、そこで初めて自分が「分け与える能力を持つ滅却師」であることを知る。ユーハバッハに近づけたことで当初のユーハバッハの殺害という目的に近づけたと思う中、右腕に選ばれなかったバズビーから鋭く睨まれ、祝福されないことに困惑する。その直後にユーハバッハから「お前が必要だ」とバズビーと出会った時のように自身の存在を受け入れてもらったことを嬉しく思い、彼に仕えることを決める。

その選択は実質友であるバズビーを裏切ることになるが、彼にとってはユーハバッハに選ばれた自分をバズビーが受け入れなかったことこそが裏切りであり、激昂するバズビーが放った神聖滅矢からユーハバッハを護ったことで訣別の道を選び、その後、星十字騎士団に入団した。


星十字騎士団結成から3年後、ハッシュヴァルトは騎士団の団長となる(3年の間に昇格したか最初から団長だったのかは不明)。バズビーが入団した頃には今のようなドライな性格になっており、バズビーに対しても一定の距離以上踏み込ませないような雰囲気を醸し出していたが、気性の荒いバズビーを粛清しようとした副団長のヒューベルトを規則に則った形ながらも制していたことから、今でもバズビーへの情は失ってはいない様子だった。


本編の活躍

第一次侵攻

侵攻時に対峙した可城丸秀朝真っ二つに斬り伏せて殺害し、ユーハバッハと共に侵攻の戦局を見ていた。

侵攻の終盤にキルゲの監獄の能力を突破した一護の天鎖斬月の刀を破壊するも、時間制限が来た事をユーハバッハに伝えて退却


第二次侵攻

新たに着任したばかりの一番隊隊長兼総隊長・京楽春水と対峙するも、伊勢七緒が張っていた結界に阻まれ、戦況を覆す為に力を解放しようとした時にユーハバッハから帰還命令を受けたために退却。

ユーハバッハの勅令によって、負けたBG9蒼都の処刑を行い、処刑後はユーハバッハの傍で戦況を見守るが、味方もろとも殲滅せんとするグレミィの隕石落としには流石に焦りをみせて「陛下を守れ」と聖兵達に指示をだす。

そして新たに騎士団入りした石田と共にユーハバッハの霊王宮侵攻に同行。

霊王宮での零番隊との戦いでは本人は戦いに参加せず、石田と一緒に神赦親衛隊とユーハバッハの戦闘を見届けた。

アニメ版では麒麟寺天示郎との戦闘が追加された。麒麟寺の超スピードの猛攻を前に防戦一方を強いられ、金毘迦で身代わりの盾(フロイントシルト)を弾き飛ばされてBの能力を発動することも出来ずに斬り伏せられて敗北した。

その後はユーハバッハの聖別(アウスヴェーレン)によって親衛隊とともに復活する。だが追い込まれた零番隊が自刃して卍解を解禁した事により、修多羅千手丸の術中に嵌って炎の中に飲み込まれ封印されてしまった。


真世界城

1度目の「聖別」で満身創痍になりつつも霊王宮に突入してきたバズビーに対して心配するような言動はしていたものの、行動は一貫してユーハバッハに仇なす敵として対峙し、感情を捨てたような態度で殺害し、そこでユーハバッハと同じ目(目に瞳が3つある状態)を開眼した。

その後は、あらかじめ裏切ることを予想していた石田との一騎打ちに入り、Bの能力で石田を圧倒していたものの、ユーハバッハが(もはや自分以外何も必要ないと判断したため)行った2度目の「聖別」により戦闘不能になった。


ユーハバッハに見限られたことには憤りを感じておらず、寧ろ最後まで彼の力になれたことに感謝していたが、やはりバズビーを裏切ってしまったことに対して彼なりの後悔や葛藤はあったらしく、自分と同じ「命か友か」の選択をしなければならなくなった石田に対し、「秤にかける事もできず、迷いに追われて決めたことは、すべて後悔になる」と告げた後、死亡した。また、バズビーに対する敬意か、彼の持つ剣の柄には、かつての友情の証である『B』のイニシャルが入ったバッジが埋め込まれていた……。


バズとユーゴーは結局、最後まで和解することが出来ず、お互いに殺し合い、ユーゴーの手によってそのまま死別し、自身もそれを後悔しながら後を追うという悲哀な最期を迎えた。

何かが少しでも違えば、こんな悲しい結末にはならなかったのかもしれない…。


後日談

小説『Can't_Fear_Your_Own_World』では直接の出番はなかったものの、石田と最終決戦を行う前に、生き残った星十字騎士団を助けるよう側近(女滅却師)に遺言を遺していたことが判明。それによりユーハバッハに謀反を起こしたバンビーズ(リルトットジジゾンビ化したバンビエッタの3人)が生還した。なお、3人とも目を覚ましたのは自分達が倒そうとしていたユーハバッハが一護達に倒された後であった。

仲間を次々と粛清してきた彼だが、身勝手な理由で粛清を行っていたユーハバッハよりは、何だかんだで仲間思いの一面もあったようだ。


作中では側近の証言しか描かれていないためハッシュヴァルト本人が何を考えていたのかは不明だが、未来視をした上で「未来を見通す事は酷な力だ」などと独り言を呟いていた模様(原作で酷似した台詞がバズビー、リルトット、ジジの敗戦後に出てきていること、側近に命じた命令内容のタイミングから、恐らくその3人の謀反が失敗した頃だと思われる)。

この時、何が見えていたのかは不明だが、「何があろうと、滅却師の未来を繋げ」とだけ側近に語っていた。


余談

親友のバズビーの誕生日は一護と1日違い、自身の誕生日は石田と1日違いであり、彼は石田のアンチテーゼキャラであったと言える。

また、このバズビーとハッシュヴァルトの関係は、銀城空吾月島秀九郎の関係のアンチテーゼとも考察する視聴者もいる。


ハッシュヴァルトのハッシュは、ハッシュタグのようなイントネーションで言うのではなく、ハットのようなイントネーションで言う。ネット掲示板ではハッシュポテトとあんまりなあだ名で呼ばれている。


なお、ハッシュヴァルトの聖文字はB、バズビーの聖文字はHと、互いの名前の頭文字と対になっている。


関連イラスト


関連タグ

BLEACH 見えざる帝国 星十字騎士団

ユーハバッハ バズビー 石田雨竜

No.2 美形悪役 チートキャラ 悲劇のヒーロー 哀しき悪役

お前の全てを秤にかけろ 引き返せぬ道を指し続ける お前の折れた秤にな!」

「お前は……………友を助けに行くべきだ……………」


この記事はBLEACH最終章のネタバレを含みます。原作未読やアニメ勢の方は注意してください。

ポエム

痛みは無い

その天秤から

眼を逸らせぬ事以外に(70巻)


笑え

希望に満たされていろ

この世界は天秤だ

何ものかが希望に満たされれば

他の何ものかが絶望する

だから

決して絶望するな

これ以上無い程の希望に包まれていろ

我々以外の全てを

絶望に沈める為に※(アニメ版千年血戦篇 PV第4弾)


ユーハバッハと共に朗読。




概要

身長189cm
誕生日11月5日
CV梅原裕一郎
肩書き見えざる帝国皇帝補佐・星十字騎士団最高位

見えざる帝国の精鋭部隊「星十字騎士団」の一人であり、その団長及び、最高位(グランドマスター)の地位に君臨する実力者。

事実上国家のNo.2として皇帝であるユーハバッハの側近を務めている。


同じ騎士団のメンバーであるバズビーとは幼なじみであるが、後述する過去から彼とは大きな因縁がある。


人物

ユーハバッハから授かった聖文字は「B」で、騎士団の仲間達からは「次期皇帝」と称されている。

作中ではユーハバッハをはじめ多くから「ハッシュヴァルト」と名字で呼ばれることが多く、下の名前であるユーグラム(正確には渾名のユーゴー)と呼ぶのは、親友だったバズビーのみであり、ハッシュヴァルトも彼のことをバズと呼んでいた。



外見は長い睫毛に腰ほどまである金髪が特徴の美青年で、髪型やシルエットがユーハバッハに酷似している。マントの下には騎士団員の例に漏れず白いダブルのロングコートを着用し、襟元には緑色のファーが付いている。左腰には鍔の辺りに天秤の意匠のあるロングソードを携えており、これを用いて黒崎一護卍解天鎖斬月を破壊した。


非常に冷静沈着な性格の持ち主で、ユーハバッハの命令を絶対視するほどに忠実。仲間内にはドライな態度で振る舞う姿が印象的。(特に問題児であるバズビー、バンビエッタには厳格)


能力

世界調和(The Balance)

聖文字"B"の能力で世界に起こる不運幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ

彼を中心に一定範囲内で起こる「不運」を、「幸運」な者に分け与えることができる。


例えばハッシュヴァルトが人物Aと戦っていると仮定し、Aがハッシュヴァルトにダメージを与えたとする。その場合、Aがハッシュヴァルトにダメージを与えたことを「幸運」とすれば、その「幸運(与えたダメージ)」とバランスをとるために同量の「不運」がAに対し降りかかる。この場合、Aがハッシュヴァルトに与えたダメージと同等量のダメージがAに対して返ってくる。

逆にAがハッシュヴァルトの攻撃を防御した場合、その「幸運」とバランスをとるために同量の「不運」に見舞われる。この場合、ハッシュヴァルトは次の攻撃時に、Aの物理的な強度や防御・回避行動などを無視し、必ずダメージを与えることができる。


身代わりの盾(フロイントシルト)

ハッシュヴァルトが持つという逆五芒星の意匠がある盾。自身に起こる不運を盾に移し、他者に跳ね返すことができる。また、この盾は聖文字に付随しているものなのかは意見が分かれている。


上記の例を持ってくるなら、この盾を持っているハッシュヴァルトにAがどれだけダメージを与えたとしても、ハッシュヴァルトは不運(与えられたダメージ)を盾に移すことで即座に回復し、さらにダメージを与えた時点で降りかかった不運と合わせて、「身代わりの盾」に刻まれた分の「不運」を追加でAに与えることができる

作中この方法のみ描かれたが、攻撃に対しても同じことができると思われる。例えばハッシュヴァルトが攻撃をAに防御された場合、その不運は盾に移し取られ、次の攻撃に上乗せされるか、あるいは防御された時点でダメージがAに通るかの2通り考えられる。

即ち、ハッシュヴァルトににとっての「不運」は全て他者へ「分け与えられる」ことになり、本人は常に「幸運」に守られた状態でいられる。


つまり、身代わりの盾を持つハッシュヴァルトは、初撃以降事実上の必中攻撃を行え、更に例えダメージを与えられたとしても不運を盾に移すことで無効化・回復し、与えられたダメージの2倍の威力の必中攻撃を行うことができる。


アニメ版ではユーハバッハが命の檻を抜け出した際、「零番隊がユーハバッハと戦わずに済んだ事」を幸運と定義して、「命の檻の破壊」が不運の現象として発生している。この事からハッシュヴァルトの認識に大きく影響を受ける性質が見受けられ、不運の先も零番隊に直接危害を加えるものではなく命の檻に向かうなど、かなり汎用性に富んだ事象が反映されるようだ。


全知全能(The Almighty)

本来はユーハバッハが持つ聖文字“A”の能力。

ユーハバッハが眠りにつくと能力の入れ替わりが起こり、この能力が使えるようになる。ただし、ハッシュヴァルトが使えるのは「限定的な未来視」までに止まっており、「未来改変」の能力は使えない。しかし、未来視自体も雨竜とのやり取りから見える未来は十分長い上に、未来視の精度も極めて高いのでやはり強力(これが原作終了後の展開に繋がっている。)。


ハッシュヴァルトはユーハバッハと違い見える分岐に限りがあり、それ故かえってユーハバッハ自身が把握しきれなかったかもしれない未来、それ即ち自分が死にユーハバッハをも敗れる未来が見えてしまっていた。


過去

約1000年前、現世にてユーハバッハが君臨する「光の帝国(リヒトライヒ)」の管轄下であった村に生まれる。両親はおらず、同居する叔父に怯えながら2人で暮らしていた。ある日、弓でウサギを仕留めようとするも失敗。そこに現れたバズビーがそのウサギを仕留めるという形で彼と出会い、ネガティブな性格で腕に傷痕がある(叔父による虐待と推測される)ハッシュヴァルトを案じたバズビーに子分にさせられる形で友人となり、彼から必要とされたことで喜びを見出だす。

その後、光の帝国全域を制圧せんとするユーハバッハに村を焼かれて叔父を失い、同じく住処を失い怒るバズビーからユーハバッハへの復讐を薦められる。叔父から解放されたからか消極的な態度を示すが、それでも友でいてくれるバズビーに応える為に復讐を手伝う形で力を磨いた。ユーハバッハの「右腕」として近づいて彼を殺害することを目標に鍛練を続けることを決意した。

しかし、親友のバズビーは着実に滅却師としての実力を身につけているものの、ハッシュヴァルトはいつまで経っても滅却師としての能力は開花せず、霊子を集めることはおろか弓の一つも作れなかった。

そして5年後、部隊を率いてやってきたユーハバッハに右腕として抜擢され、そこで初めて自分が「分け与える能力を持つ滅却師」であることを知る。ユーハバッハに近づけたことで当初のユーハバッハの殺害という目的に近づけたと思う中、右腕に選ばれなかったバズビーから鋭く睨まれ、祝福されないことに困惑する。その直後にユーハバッハから「お前が必要だ」とバズビーと出会った時のように自身の存在を受け入れてもらったことを嬉しく思い、彼に仕えることを決める。

その選択は実質友であるバズビーを裏切ることになるが、彼にとってはユーハバッハに選ばれた自分をバズビーが受け入れなかったことこそが裏切りであり、激昂するバズビーが放った神聖滅矢からユーハバッハを護ったことで訣別の道を選び、その後、星十字騎士団に入団した。


星十字騎士団結成から3年後、ハッシュヴァルトは騎士団の団長となる(3年の間に昇格したか最初から団長だったのかは不明)。バズビーが入団した頃には今のようなドライな性格になっており、バズビーに対しても一定の距離以上踏み込ませないような雰囲気を醸し出していたが、気性の荒いバズビーを粛清しようとした副団長のヒューベルトを規則に則った形ながらも制していたことから、今でもバズビーへの情は失ってはいない様子だった。


本編の活躍

第一次侵攻

侵攻時に対峙した可城丸秀朝真っ二つに斬り伏せて殺害し、ユーハバッハと共に侵攻の戦局を見ていた。

侵攻の終盤にキルゲの監獄の能力を突破した一護の天鎖斬月の刀を破壊するも、時間制限が来た事をユーハバッハに伝えて退却


第二次侵攻

新たに着任したばかりの一番隊隊長兼総隊長・京楽春水と対峙するも、伊勢七緒が張っていた結界に阻まれ、戦況を覆す為に力を解放しようとした時にユーハバッハから帰還命令を受けたために退却。

ユーハバッハの勅令によって、負けたBG9蒼都の処刑を行い、処刑後はユーハバッハの傍で戦況を見守るが、味方もろとも殲滅せんとするグレミィの隕石落としには流石に焦りをみせて「陛下を守れ」と聖兵達に指示をだす。

そして新たに騎士団入りした石田と共にユーハバッハの霊王宮侵攻に同行。

霊王宮での零番隊との戦いでは本人は戦いに参加せず、石田と一緒に神赦親衛隊とユーハバッハの戦闘を見届けた。

アニメ版では麒麟寺天示郎との戦闘が追加された。麒麟寺の超スピードの猛攻を前に防戦一方を強いられ、金毘迦で身代わりの盾(フロイントシルト)を弾き飛ばされてBの能力を発動することも出来ずに斬り伏せられて敗北した。

その後はユーハバッハの聖別(アウスヴェーレン)によって親衛隊とともに復活する。だが追い込まれた零番隊が自刃して卍解を解禁した事により、修多羅千手丸の術中に嵌って炎の中に飲み込まれ封印されてしまった。


真世界城

1度目の「聖別」で満身創痍になりつつも霊王宮に突入してきたバズビーに対して心配するような言動はしていたものの、行動は一貫してユーハバッハに仇なす敵として対峙し、感情を捨てたような態度で殺害し、そこでユーハバッハと同じ目(目に瞳が3つある状態)を開眼した。

その後は、あらかじめ裏切ることを予想していた石田との一騎打ちに入り、Bの能力で石田を圧倒していたものの、ユーハバッハが(もはや自分以外何も必要ないと判断したため)行った2度目の「聖別」により戦闘不能になった。


ユーハバッハに見限られたことには憤りを感じておらず、寧ろ最後まで彼の力になれたことに感謝していたが、やはりバズビーを裏切ってしまったことに対して彼なりの後悔や葛藤はあったらしく、自分と同じ「命か友か」の選択をしなければならなくなった石田に対し、「秤にかける事もできず、迷いに追われて決めたことは、すべて後悔になる」と告げた後、死亡した。また、バズビーに対する敬意か、彼の持つ剣の柄には、かつての友情の証である『B』のイニシャルが入ったバッジが埋め込まれていた……。


バズとユーゴーは結局、最後まで和解することが出来ず、お互いに殺し合い、ユーゴーの手によってそのまま死別し、自身もそれを後悔しながら後を追うという悲哀な最期を迎えた。

何かが少しでも違えば、こんな悲しい結末にはならなかったのかもしれない…。


後日談

小説『Can't_Fear_Your_Own_World』では直接の出番はなかったものの、石田と最終決戦を行う前に、生き残った星十字騎士団を助けるよう側近(女滅却師)に遺言を遺していたことが判明。それによりユーハバッハに謀反を起こしたバンビーズ(リルトットジジゾンビ化したバンビエッタの3人)が生還した。なお、3人とも目を覚ましたのは自分達が倒そうとしていたユーハバッハが一護達に倒された後であった。

仲間を次々と粛清してきた彼だが、身勝手な理由で粛清を行っていたユーハバッハよりは、何だかんだで仲間思いの一面もあったようだ。


作中では側近の証言しか描かれていないためハッシュヴァルト本人が何を考えていたのかは不明だが、未来視をした上で「未来を見通す事は酷な力だ」などと独り言を呟いていた模様(原作で酷似した台詞がバズビー、リルトット、ジジの敗戦後に出てきていること、側近に命じた命令内容のタイミングから、恐らくその3人の謀反が失敗した頃だと思われる)。

この時、何が見えていたのかは不明だが、「何があろうと、滅却師の未来を繋げ」とだけ側近に語っていた。


余談

親友のバズビーの誕生日は一護と1日違い、自身の誕生日は石田と1日違いであり、彼は石田のアンチテーゼキャラであったと言える。

また、このバズビーとハッシュヴァルトの関係は、銀城空吾月島秀九郎の関係のアンチテーゼとも考察する視聴者もいる。


ハッシュヴァルトのハッシュは、ハッシュタグのようなイントネーションで言うのではなく、ハットのようなイントネーションで言う。ネット掲示板ではハッシュポテトとあんまりなあだ名で呼ばれている。


なお、ハッシュヴァルトの聖文字はB、バズビーの聖文字はHと、互いの名前の頭文字と対になっている。


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  • キャラクター解説

    ユーグラム・ハッシュヴァルト

    世界神サイドのユーグラム・ハッシュヴァルトの解説 許可をとっていますhttps://www.pixiv.net/users/41784677
  • 滅却師×死神

    1雨ルキ、2ハシュルキ、3バズルキ、4ノトルキ、5グレルキ6蒼ルキ、7ナクルキ、8バハルキ、9ジャズルキとなっております。
  • Breakfast

    Breakfast #1 桃源へ至る

    【注意事項】 ・救済(生き残ります) ・原作無視 ・クロスオーバー ・キャラ崩壊、捏造、自己解釈 ・殺伐(作者的ハピエン) ・バズには敵わないので目を逸らしています 読むときは自己責任で! 主人公の元ネタは空の境界の両儀式です。 《直死の魔眼(両儀式)》、《抑止力》について事前に各種wikiなどでご覧いただければ読解はスムーズかと思われます。ただし空の境界やFateシリーズのネタバレになりますのでご了承ください。 素晴らしい作品を生み出していただいた両作者様に感謝を申し上げます。 ほぼハッシュヴァルトだけと絡みます。 らっきょの登場人物は出ません。 現パロハッピーライフが書きたかったのですが、それに至るまでの救済を出力しておきたくて長々と書きました。ので、これは読まなくても展開上あまり支障はありません。 死なせねえぞ……ラブラブにしたいからさ……
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    ユーハバッハとハッシュヴァルトに独占される話。
  • おもいで

    撫でられたいハッシュヴァルトのお話。 短めかつユハユゴ要素薄めですが、一応ユハユゴのつもり。
  • 戦いの世界

    ハッシュヴァルトの設定

    今回はこの世界のハッシュヴァルトを紹介します。
  • その秋の物語・番外編

    ひかりのくに

    最終決戦後の話。捏造設定あります。今回がいちばん甚だしいです。 「その秋の物語」番外編。 翌春の話。今のところ時系列ではいちばん後。別題「ユーグラム・ハッシュヴァルトくんとお茶を」。京七色はちょっと薄いかも。 題をひらがなにしたのは、漢字だとM78星雲の某星を連想してしまうからです。 京楽さんとユーゴーくんに約束通りお茶してもらいたいと思って書き始めたら、最終決戦後の世界のあり方について考える羽目に。 まあゆっくり書こうと、のんきに構えていたら、本編が・・・。 あわてて仕上げ、期せずして京楽さんの誕生日記念となりました。  霊王がああいう状態になった以上、そのままでの復活は難しいだろう、新しい霊王はどうなるのかと考えてみると、滅却師のモチーフであるキリスト教の三位一体説が浮かびました。  三位とは、父と子と聖霊。ユーハバッハは霊王のことを父と呼んでるし、霊王=父、子=ユーハバッハということで。  藍染さんが聖霊というのもどうかと思いますが、真剣に考えていると、話が全く別の方向へ行ってしまいそうだったので、このへんでお茶を濁しました。 (とか書いてますが、三位一体説はこういうことじゃありません。きっと。) それにしてもユーゴー君、どうなるんでしょうか。彼については石田くんとの絡みもあり、もうちょっと考えてみたいんだけど。
  • 鰤キャラの大学生活を根掘り葉掘り聞きたい!

    鰤大根#02【アプリあれこれ(前編)】

    本シリーズはBLEACHのキャラクターがだいたい大学に通っているという設定の学パロとなります。 また、わかりづらいですがL○NEを使っているという前提でお願いいたします。 ・兄様とウルキとユーゴがL○NEを通じて仲良しという設定となっています。 ・わかりづらいですが女体化中という設定ですので苦手な方はご注意ください。 ・3人ともめちゃくちゃ顔文字使います。 ・腐向けではございません。 ・中の人ネタがございます。 キャラ崩壊上等だよ!!!な方はこのままお進みください。
  • とあるビックリするほど暑い日の、石田くんとハッシュヴァルトの話。

    暑さで頭のネジが数本飛んだ雨竜と、そんな雨竜に雑(?)に扱われるハッシュヴァルト。IQ2くらいで読んで欲しい。 7月にツイッターにアップしてたお話。少し修正したりしてます。 魔女狩りの話はウチの高校がそうだったので。ハサミ持って追いかけるのって女子高特有なのかもしれないけど。
  • 湖上の夜

    現パロ(転生)風味のバズユゴ。
  • 融雪の境

    俺たちは、子供のままではいられないのだ。 ==== ・ユゴバズ ・二人の幼少期捏造 ・誤字脱字語彙誤り等々はご容赦ください。 ⚠️年齢制限ないですがかなり際どいかも。何でも許せる人のみどうぞ。

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