概要
見えざる帝国の精鋭「星十字騎士団」の一人。ユーハバッハから与えられた聖文字は"I"。
フラットシューズを履いた珍しい滅却師で、口の左部分に切り傷がある。
人物像
無口な人物で、日番谷冬獅郎との最終決戦(第二次侵攻)まで一言もしゃべらなかった。
その反面、処刑される際に執行人のハッシュヴァルトに啖呵を切り、「僕は陛下以外の手で殺されはしない………!」と言い放ったりと、ユーハバッハへの忠誠は高いが、それ以外には反抗的である。
「共に生きたものとは共に死すべし」という流儀をもち、松本乱菊の息の根を止めず、わざわざ連れて来て冬獅郎のそばに横たえるように落としたり、「共に生きてきた君の卍解は生き続ける事を心から申し訳無く思うよ」と止めを刺す前に陳謝している。
ちなみに「汎神論は肌に合わない」らしく、卍解に心があるという事を否定しており、冬獅郎(と読者)から呆れられていた。
能力
- 聖文字"I"【鋼鉄】(The Iron、ジ・アイアン)
身体を硬化する能力で、硬化した部位は鉄を思わせる灰色に変化する。その硬度は黒崎一護の天鎖斬月を容易く破壊したハッシュヴァルトの剣を受け止めるほど(しかし、直後にハッシュヴァルトの能力で斬られている)。
また、腕に着けた鉤爪を武器とするほか、蹴りで日番谷を上空に吹っ飛ばしたりと身体能力も高い。
滅却師の防御術として「静血装」が存在しているが、この能力との両立が可能かは不明。
- 卍解【大紅蓮氷輪丸】(だいぐれんひょうりんまる)
日番谷から奪ったことで使えるようになった卍解。
日番谷と異なり氷の華は現れない。
作中では鉤爪の攻撃に氷を乗せて遠距離攻撃する技を使用したが、卍解を取り戻されかけていたため通じなかった。
技
- 蛇勁爪(シェジンツァオ)
両腕を上下に合わせ、両手の鉤爪から蛇のような形の霊圧を放つ。
本編での動向
1度目の尸魂界侵攻時は、日番谷の前に現れ、彼の卍解を奪った。
その後2度目の侵攻の際にはユーハバッハの「奪った卍解でその隊長を殺せ」という命令に従うべく、バズビーとの戦いで満身創痍となった冬獅郎のもとに現れる。しかし、その直後に浦原喜助の作った卍解を一瞬だけ虚化する「浸影薬」が完成したがために大紅蓮氷輪丸が使用できなくなり、卍解を取り戻した冬獅郎に氷漬けにされた。
後に他の団員が滅却師完聖体を使用したことにより、意識の無い状態ながらもそれに共鳴してBG9と共に完聖体を発動して氷から脱出することに成功したが、敗北の責任を問われBG9と共にユーハバッハに処刑を言い渡される。ちなみにアニメでは処刑場まで石田雨竜によって連行されたことが描かれている。
死に怯えていたBG9と違ってユーハバッハ直々に処刑されるなら納得していたようだが、自身を処刑する相手がハッシュヴァルトであったため能力で抵抗するも、彼の「世界調和」の能力には勝てず真っ二つにされて(アニメでは斬首されて)死亡した。
なお原作ではユーハバッハが立ち会っていたが、アニメでは前話で御寝されており、立ち会いに石田雨竜および死体処理担当の一般兵がいた。
余談
担当声優の倉富氏だが、上海留学経験があるために中国語を得意としており、技名について何度もリテイクを重ねた末にオーディションで「読みに中国語風の発音を混ぜたものにする」ことで蒼都の役を得た。
倉富氏も彼を気に入ったのか持ち前の器用さを活かしてフルスクラッチフィギュアの製作に着手し、訣別譚が始まった頃に『掠奪した卍解・大紅蓮氷輪丸を使用した蒼都』を完成させ、自身のXに投稿した。
…とここまでなら純粋にキャラ愛溢れるエピソードだというだけで終わるはずが、彼が斬首された19話の翌日にフィギュアの方も首が落ちるという珍事が発生。
倉富氏のポスト
帰ってきたら蒼都の首落ちてたんだけど。やだ。。。来てたのハッシュヴァルト?
こっちまで逃さないとか仕事丁寧すぎんか
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