「退かなければ────…ここからは私がお相手致します…!」
「自分の重いところ ちゃんと受け止めようとしてるじゃない」
ポエム
不幸を知ることは
怖ろしくはない
怖ろしいのは
過ぎ去った幸福が
戻らぬと知ること(46巻)
合わす背中の凍てつきが
焼ける刃の焦燥を断つ(千年血戦篇 第14話)
プロフィール
人物
護廷十三隊随一の妖艶美女。性格は豪放磊落、檜佐木修兵曰く、男性隊士からの人気は絶大であり、彼からも惚れられている。
原作は金髪碧眼。
趣味は昼寝、特技は日本舞踊。筍が嫌いなのはアクが強すぎて肌が荒れるから。
休日は暇な人間を見つけて飲みに行ったり、呉服屋に行ったりなどしている。
日本舞踊が好きで、死覇装以外に特注した着物を多数持っている。お金がかかるので飲みに行きたい時は誰かを誘って奢らせる。飲み会大好き。飲み友達は京楽春水と修兵。
おそらく『BLEACH』作中屈指の巨乳。胸元を大きく開けた死覇装を纏い、ネックレスをしている。
書類仕事はサボりがち。当然、隊長の日番谷冬獅郎に再三にわたって叱られているが馬耳東風。気まぐれで我儘ながら、気さくで面倒見がいい姉御肌。
髪型は幼少期から当時の隊長の失踪前まではショートヘア、尸魂界篇から破面篇はロングヘア、千年血戦篇はショートヘア、髪の分け目も変わっている。
その10年後はロングヘアに戻っている。
人間関係
市丸ギンとは、幼き頃に空腹で倒れているところを助けられて以来の仲。
彼と会うまで日にちを数えられる生活してなかったとのことで、誕生日を知らない。
上記の誕生日は「…ならボクと会うた日が乱菊の誕生日や」と提案されて決定した。
命の恩人で幼馴染で同期な関係。彼の名前と目は変だと思っている。
日番谷とは、彼が流魂街に住んでいた頃に出会い、身内にも影響を及ぼしていたその強大な力を危惧し、「死神になりなさい」と忠告した。彼が三席のときは「冬獅郎」と呼んでいた。
仕事をサボったり、からかって怒らせたりするが、信頼を寄せている。
最低でも約20年ほど前から副隊長を務めているが、当時の隊長からは「隊長に向いてない」として階級も年齢も下の冬獅郎が次期隊長として推されていた。
当時は不真面目な上司に振り回され年下の部下の日番谷からタメ口を叩かれ今とは違い周囲に振り回されがちだった。とはいえ、隊長に仕事をさせたいのは自分の分を減らして遊びに行きたいからだったり、彼の仕事量を少しずつ増やしたりしていたが。
斬魄刀
灰猫】(はいねこ)
解号は【唸れ】。
詳細はリンク先を参照。
また、『13BLADEs.』によれば卍解を修得している(辛くも卍解を奪われなかった乱菊、とある)と言及されていたが、後にファンクラブでの作者の発言により、ミスだと発覚。
本編での活躍
尸魂界篇
副隊長たちの集まりで初登場。
五番隊隊長・藍染惣右介殺害事件により錯乱した雛森桃と吉良イヅルの戦闘を日番谷が止めた後、七番隊副隊長・射場鉄左衛門と共に雛森を拘束する。
自隊の隊長・日番谷と幼馴染・ギンの戦闘に介入し、ギンの神槍が雛森を突き刺すのを防いだ。命令に背いたことを日番谷に謝罪し、ギンに刀を退かないなら自分が相手をすると表明、ギンは刀を退きその場を後にした。
藍染殺害の犯人がギンだと日番谷が目星をつけていることを知っているものの、幼馴染であるギンに対して情を捨てきれない様子を見せている。
藍染の手紙から「市丸の狙いは朽木ルキアの処刑」だと判断した日番谷と処刑を止めるための行動を起こし、中央地下議事堂を強硬突破するが、そこで四十六室が何者かに全滅させられていることを知る。その場にいた吉良を追跡し、雛森の元へと向かった日番谷に吉良の相手を頼まれる。その後、「侘助」の能力により刀を重くされ、一時は戦闘が不利になると思われたが、自身も「灰猫」を解放し応戦。能力の相性が有利だったこともあり、吉良に勝利する。
その後、四番隊副隊長・虎徹勇音の天挺空羅で状況を知ると、双殛の丘へ向かい、ギンを捕まえて刀を向けるが、大虚の反膜によって取り逃す。その際、反膜の光に包まれたギンから「ごめんな」と言葉を掛けられる。
藍染の反乱から一週間、双殛の丘でのギンの様子を思い出し「あんたのそういう処が嫌いなのよ」「…バカみたい」と感傷的になっていた。
その後、謝罪に来たものの言葉に詰まる吉良を誘ってヤケクソの飲み会となり、ギンへの愚痴を言い合った。
破面篇
日番谷先遣隊として現世に派遣される。(破面襲撃に備えて現世に滞在するチームに「面白そうだから」と加入したがり、日番谷が仕方なく引率者となった)
現世にいる間は井上織姫の家に押しかけ、食事や寝床の世話になる。
織姫の元気のなさに気付いて理由を問い、ルキアに嫉妬して自己嫌悪に陥る織姫に「そういう気持ちを相手にぶつけた方が楽、それなのに逃げずに受け止めようとしてるだけ…あんた充分カッコいいのよ」と褒めて励ました。
また、織姫の料理を「見た目はアレだけど味は良かったわよ」と評し、誰も食べてくれないから自身の味覚に不安を抱いていたという彼女を歓喜させた。
グリムジョー・ジャガージャックたちが現世へ襲撃しにきた際は、ナキーム・グリンディーナと交戦。当初は苦戦していたものの、限定解除により本来の力を取り戻す。ナキームの攻撃を素手で受け止め瞬歩で翻弄し、灰猫によって撃破した。
織姫が虚圏へ向かった後は、山本総隊長の命令により尸魂界へと帰還した。
空座決戦篇
エミルー・アパッチ、フランチェスカ・ミラ・ローズ、シィアン・スンスンと交戦。雛森の助太刀もあり一時は対等に戦闘が進むかと思われたが、アヨンの出現により脇腹を抉り取られる重傷を負う。
雛森と共に吉良の治療を受けるが、神殺鎗で黒崎一護と戦うギンの様子に気付く。尸魂界に転送された本物の空座町に侵攻する藍染とギンの後を、傷が完治していない状態で追う。
空座町の人間たちに危害を加えようとした藍染の前に立ちはだかるが、藍染の許可を無視したギンによって藍染の前から引き離される。
その際、ギンに対し「どうしてあんなにあんたのこと信じてた吉良を裏切るようなことしたのよ…!」と問うが、「信じてたのに裏切った・て、ほんまにそれ イヅルのこと言うてるん?」と問い返される。乱菊は言葉に詰まり、その後は白伏によって気絶させられる。
次に目を覚ました時、乱菊が見たものは藍染を殺し損ない、瀕死となったギンの姿だった。ギンのそばに駆けつけるが、もはや手遅れの状態であることに気付く。乱菊は激しく慟哭し、ギンの最期を看取るのだった。
戦いの終結から十日。前に進もうとする日番谷や檜佐木の様子を見た乱菊は、ギンのことを思い出していた。
消えてしまうのに形見の一つも残してくれない。あんたのそういう処が嫌いだった。
しかし形見を残していたとしたら、そこからいつまで経っても動けずにいた。自分のそう言うところもギンに見抜かれていたのだと気付き、涙を流す。
ありがとうギン あたしはあんたのそういう処が───好きだったんだわ。
「乱菊のとられたものを取り返す」。ギンの真意を乱菊が知ることはなかった。
千年血戦篇
第一次侵攻では、星十字騎士団の蒼都によって日番谷の卍解が奪われると、天挺空羅によって卍解奪取の事実を全隊長格に伝える。
第二次尸魂界侵攻では、日番谷と共にバズビーと交戦。灰猫と氷輪丸の連携技(乱菊曰く「ミルフィーユ大作戦」)によって真空の氷の刃を生み出し、バズビーを足止めする。
しかしバズビーの圧倒的な火力の前には太刀打ちできず、日番谷が戦っている間に蒼都に敗北する。霊圧が消えるほどの満身創痍に追い込まれた日番谷だったが、浦原喜助のおかげで卍解を取り返し、蒼都を氷柱に閉じ込めて勝利。
しかしその後は傷つき倒れたところをジゼル・ジュエルよって二人ともゾンビ化された。このゾンビ化は後に十二番隊隊長・涅マユリによって解除されるが、寿命は大幅に縮んだらしい。
大戦後は、卍解を習得していたにもかかわらず披露する機会のなかった檜佐木を「卍解するするサギ」と弄っていた。
小説版
- 藍染達の反逆から四日後を書いた『BLEACH THE HONEY DISH RHAPSODY』
十番隊の貴賓室で織姫と雑談しながら死覇装の帯の結び方を教えたり、伊勢七緒が京楽春水を探して訪問、入れ違いで京楽がお裾分けに徳利最中を持参したり、修兵が持ってきたいい酒があると浮竹に勧めたりしていた。ルキアからの白玉ぜんざいを「あたし達が頂いていいんですか」と浮竹に聞き、こんなにあるんだ!十三番隊には残りを持って行くよと返答されて、共にいた者たちと御馳走になるなど、和気藹々とした日常を過ごしていた。
堂々と職務をサボって日番谷をイラつかせてたが、あとで仕事する気ではいたようで、お前の分もやっておいたと言われて驚いていた。そして喜びのあまり抱きしめ、日番谷を窒息死させかけた。
徳利最中で酔った織姫を介抱し、修兵の手ごと白玉ぜんざいを口にいれた草鹿やちるを叱り、手を食われて狼狽える修兵から引き離したり、東仙を思い出して目を伏せた修兵に気付いて顔を覗き込んだり、面倒見の良い面も書かれている。
- 『破面篇』終結後を書いた『BLEACH The Death Save The Strawberry』
ギンと出会った地区は東流魂街六十二地区「花枯<かがらし>」
そこにギンの墓を建てたことが判明した。彼の行動は結果善であったが、その過程でおこなわれたことは紛れもなく悪であったと瀞霊廷内に建てることは許されなかった。
入院中の雛森に「藍染のことは許せないし、一生許すつもりもないわ。でもね、一緒にいて楽しかったこともあったからそこは思い出にとっておくつもりよ。信頼を得るための演技だったとしても」と、七緒とは対照的にさらりと言っている。
- 恋次とルキアの結婚に至るまでを書いた『BLEACH WE_DO_knot_ALWAYS_LOVE_YOU』
恋次とルキアの結婚報告会の飲食代は恋次でなく白哉が支払うと聞き、なら何を頼んでも大丈夫だと一番高いお酒を注文して、一角がそれを瓶ごとと付け足した。弓親はそんな二人に品が無いと言いながら自分も飲む準備をし、修兵に自分も飲むんじゃねーか!という顔で見られていた。
こういう時期だから式は挙げないと言う二人に「絶対に式は挙げなさいっ!!」「こんな時だからこそ挙げて欲しいの」と祈るような瞳で語りかけた。復興が進んだ知らせを聞けば嬉しいし明るいニュースだと思うも、元通りになっただけ。
本当に久しぶりに胸が湧き立つ気分になった、最高の気分にさせてくれた二人が式を挙げないなんて絶対許さない!と柔らかく微笑んだりと二人の結婚を心から祝福している。
式を挙げると聞くやその場で呉服屋に予約を入れるほどの着道楽。雛森が誘いに即乗り清音も食いつき、共に着物を買いに行くこととなった。主役のルキアも行きたがるも「朽木隊長が誂えて下さるから大人しくしてなさい」と言ってルキアを面映くさせた。
ちなみに副官室には二十数棹の箪笥があり、内一棹はついこの間「着物が多すぎて仕舞い切れないから」と日番谷の部屋から使ってない箪笥を持っていったもの。
祝いの席だから酒を飲むと言う日番谷に「背が伸びなくなっちゃいますよぉ~?いつまで経っても大紅蓮氷輪丸イケメンエディションの時みたいになれませんよぉ~?」とからかう場面も。
ゾンビ化解除後は「隊長に言われてみんなが戦闘で破壊した霊王宮の破片が瀞霊廷に落ちても平気なように灰猫で砕いていた、地味に頑張ってた」と判明。
- 『BLEACH Can't Fear Your Own World』
藍染と東仙要の会話で幼き頃「霊王の爪」を所持していたことが明かされた(乱菊だと明言はされていない)。「魂を大幅に奪ったにもかかわらず、死にもせず、その少女はいまだに死神の素質を持ち合わせたままだ。恐らくは「爪」程度とはいえ、少なからず影響を与えていたのだろう。死神の資質とは別に、何か失われた物があるのかもしれないが」と藍染は推測している。
余談
バストサイズが話数を追うごとに青天井に上がっており、さらにどんどん柔らかそうな素晴らしい出来に仕上がっている。
現世に滞在中の斑目一角や綾瀬川弓親とのやりとり、雛森桃と吉良イヅルは苗字呼びしてるのに、二人と同期の阿散井恋次は名前呼びな事からか、破面篇の時期は、元十一番隊説が一部であった。
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以下、ネタバレ注意
実は彼女のかつての上司は、一護の父である黒崎一心(当時は志波姓)であり、公式ファンクラブにおける回答では「初めて一護の家に行った際、一心とはお互いに正体がわかっていたがあえて会うようなことはしなかった」とのこと(日番谷も同じ)。