「今度は手加減無しや」
概要
始解の神鎗(しんそう)が音読みであったのに対して、卍解では神殺鎗(かみしにのやり)と、独特な訓読みになるのが特徴。
能力的には神鎗の持つ能力を順当に強化したものとなり、神鎗の持つ威力範囲が広がり、より強力な真っ向勝負向きの能力になっている。
能力
基本的には解放によって刀剣の刀を失うことが多い斬魄刀の中で、始解・卍解を通して刀の形が変化することはなく、始解の持つ伸縮自在の刃と言うのがそのまま強化されている。
その能力は、卍解すると刀身が13kmも伸びるというもの。
伸びた状態で振り回すことも可能である。理論上13km先の敵にも攻撃できるだろうが、目視できないので流石にそれは無理かもしれない。作中でも接近主体で戦っているので、動く相手を刀で遠距離から捉えるのは困難だと思われる。
しかし、その本質は13㎞も伸びるという事ではなく、その伸縮速度。
音速の500倍と言う速度で伸縮することが可能で、隊長格レベルの死神であってもその伸縮を目視でとらえることはできなかった。
その特性上、ノーモーションからの突きが撃てることになり、これを利用した連続攻撃を多用する。
本人曰く、最速の斬魄刀。
- 神殺鎗“無踏”(ぶとう)
自らの胸の前に【神殺鎗】の切先を向けた構えから刀身を伸ばすことによる突き攻撃を繰り出す。
一撃目を回避されてもすぐに刀身を元の長さに戻し、再び一瞬のうちに何度も刀身の伸縮による突きの連続攻撃を繰り返す神速技【神殺鎗“無踏連刃”(ぶとうれんじん)】を放つ。
真の能力
「すんません、あれ嘘言いました」
「言うたほど長く伸びません 言うたほど迅く伸びません」
本人曰く、実は神殺鎗の真の能力は、音速を超える伸縮速度ではなく、伸びるときに一瞬だけ塵になること、そして刺し貫いた敵の体内に斬魄刀の破片を残してくること。
そして、斬魄刀の内部には対象物を細胞レベルで破壊する【毒】を持っていることだった。その毒の破壊力は、あの崩玉藍染の身体でさえ一回崩壊させ(胸に穴が空いた)、彼に死の恐怖を感じさせたほど。(よく見ると中の毒の部分と外側の刃の部分が分かれているような線がある)
この毒は刀から分泌されているものであるため、ある程度の時間で元に戻る。
卍解には珍しく、この毒の能力解放時には始解のように、【死せ(ころせ)】という特殊な解号を唱えた上で、改めて卍解の名前を言う必要がある。
【死せ『神殺槍』】