「ほんなら卍解は どんくらい延びるかわかる?」
「しゃァない よう分かるように キミらの長さで 教えたげるわ」
「13kmや」
「ピンとけぇへんやろ 数で聞いても」
気味の悪い概要や
『BLEACH』原作399話において、市丸ギンの卍解がついに判明。
ギンの斬魄刀・神鎗は通常脇差サイズであり、始解するとものすごい速さで伸びる(伸縮自在)のだが、
卍解・神殺鎗はなんとビックリもっと延びる。(※NOT誤字)(写植ミスでなければ)
本人曰く、始解は刀百本分、卍解は13kmものびる。伸縮の速度も卍解は音速の500倍だとか。
卍解とはいわゆる奥の手なので「もっと伸びるって…!!」「そんなに伸びてどうするんだ…!?」
とその衝撃の事実におそらくジャンプ読者を震撼させ、ギンの存在をネット界に知らしめた。(ネタ的な意味も含めて)
刀身が伸びるというシチュエーションがギャグそのものであり、想像したらシュールだからだと思われる。その直後のギンの伸縮の速度の説明を「ただ伸びるだけじゃないよ!物凄く速い速度で伸びるんだよ!」とネタ方面で解釈し、「いやいや」「そうじゃない」「スピードだけかい!」「結局、伸びるだけやないかーい!」と面白おかしく捉えた読者がネットに広め、また笑いを誘ったのかもしれない。元々本作をネタにする風潮があったのも流れを加速させたと思われる。下記のコピペを作られるほどには笑撃的であった。
斬魄刀100本分伸びるだけの始解に絶望してからもう何十年を数える。
ずっとずっと卍解の修行をしてきた。
辛くても寂しくても修行してきた。
乱菊と離れることになっても修行した。
真央霊術院に入学しても修行した。
天才と呼ばれても修行した。
一年で真央霊術院を卒業しても修行した。
藍染隊長に勧誘されて護廷十三隊の五番隊に入隊してからも修行した。
六車はん達で実験しながらも修行した。
その結果、待っとったんは13km伸びるだけの卍解やった。
あんまりや、あんまりや。
ただし、伸縮速度がチートなほか、周囲への影響力も少ないため、ネタにされるほど外れ卍解ではない(刀身が伸びる以外のネタ要素はほぼない)。なにせ、不意打ちとはいえ、藍染すら仕留めている。
具体的に説明すると、『伸縮する』と言う特性上、ノーモーションからの突きが撃てることになり、音速の500倍の速度で伸縮するなら一秒間に250回の突きを繰り出せることになる。なん…だと…?
ちなみにリアルな話、音速は340m/sだと仮定すればそれ×500…つまり170000m/sであり、一秒間に170km刃が進むことになる。つまり13kmに到達するまでに約0.077秒くらいで到達するという事になる。
あくまでこれは13kmに到達するまでの時間であり、もっと近い距離にいる場合はその限りでもなくもっと遥かに速く到達する(たとえばギンの5m前にいる場合は0.00003秒弱とかになる)。
つまり刃を向けられた時点で一巻の終わりである。向けられたらすぐに避けないと回避する間もなく向けられた瞬間に刃が身体を貫くのである。まともな人間なら事前知識があっても避けることは不可能。その速度はあの藍染すら不意打ちとはいえ避けることは出来なかったほど。正直、物凄く恐ろしい能力である(なにそれこわい)。
「すんません、あれ嘘言いました」
「言うたほど長く伸びません 言うたほど迅く伸びません」
その後第414話で、実はウソである事が本人の口から判明。
真の能力は、伸びるときに一瞬だけ塵になること、刺し貫いた敵の体内に斬魄刀の破片を残してくること、斬魄刀の内部には対象物を細胞レベルで破壊する毒を持っていることだった。その毒の破壊力は藍染の身体を一回崩壊させたほど。だが…あいつの方が一回りも二回りも強かったため、活躍はしなかった。「だったら13kmが真の能力でもいいだろ」と思った人は後ろを振り返ると刃の先端があなたの頭を…
余談の500倍や
彼と比べるとあまり目立たなかったものの、過去にジャンプには相手が光並みの速さで動くとしてもその軌道さえ分かればたやすく相手を切れるキャラクターがいた。
また、13kmの髪の長さを持つと言われる人物も最近現れた。
また、ゲーム『パズドラ』とのコラボで登場した時は、リーダースキルが操作時間を13秒延長という別方向の延びを見せた。なお、このリーダースキルはツクヨミを上回り、現在パズドラ中で最も移動時間を延長させられる。
スキルは、使用可能までのターンが短い代わりに操作時間を半減させるデメリットを持った毒付与スキル。真の能力の毒も、疾く伸びるけど言うたほどでもないことも、言うたほど長く伸びないところまでも再現されていた。あれの反省だろうか。
ちなみに、キリスト教における裏切り者の弟子、イスカリオテのユダが最後の晩餐において13番目の席についていたことや北欧神話において、ラグナロクのきっかけとなった神、ロキが、12人の神々の祝宴に招かれざる客としてきた13人目の神であったことなどから、13という数字は欧米では忌み数として扱われることも多く、「神に敵対する、裏切る者」という意味で藍染への裏切りの伏線であったのでは無いかとする考察もある。