概要
作中世界における死後の世界「尸魂界」のうち、瀞霊廷をぐるりと取り囲む下町部分の俗称。正式名称は「郛外区(ふがいく)」。
一般的に地上(現世)で死んだ人間の魂が辿り着くのはこちら。
しかし、現世から流れてきた者だけでなく流魂街の生まれの者も少なくない。
東西南北の4つの区域からなり、さらに各区域が80に区分けされた全320地区が存在する。
住人の暮らし
風景は江戸時代の街並みを保っている。
霊体のため餓死することはないが地区によって貧富の差はあり、数字が少ないほど治安が良く、多いほど治安が悪い。生活レベルは50地区を境に急激に低下し、衣服はボロボロで裸足の民が増え始める。過去550年間の統計では59地区以降に草履をはいた民は1人も発見されていない。
朽木ルキアは第1話でサラリーマンに対して「気安い処」と言っているが、下層地域に送られたらとても気安い生活は出来ない。
どの地域に送られるかは、霊が生前どういう人物だったかも関わりあると考えられ、ルキアは例のサラリーマンがそれほど悪辣な人間ではないため、治安が悪くない地区に飛ばされるであろうという確信があった故に上記の台詞を言ったと思われる。
ちなみにルキア自身は、大凡罪の犯しようがない赤ん坊の時に死んだにもかかわらず、治安の悪い78地区に送られ数々の苦難を重ねた過去が描かれたが、劇場版第3作において義兄の白哉が彼女の姉である緋真が現世ではなく流魂街の生まれであることを言及しており、恐らくルキアも同様に流魂街出身と思われる。
特に最も治安が悪い最下層の79地区や80地区は流血沙汰が絶えず、とても「天国」「極楽」等に相当する地域ではなく、最下層に送られた住人は地獄行きになっていてもおかしくなかったような者たちばかりなのだろうと思われる。
流魂街の住人が死神に志願することもある(ルキア、松本乱菊、阿散井恋次他)が、やはり地域差別はある模様。
主な地区・人物
- 流厳(りゅうごん)
東37区。
千年前、雀部長次郎が山本元柳斎重國に初めて卍解を披露した場。
- 花枯(かがらし)
東62区。
小説『The Death Save The Strawberry』で判明。
- 逆骨(さかほね)
東76地区。
異形の土着神がいると言われている場所。
- 潤林安(じゅんりんあん)
西1区。
日番谷冬獅郎や雛森桃が住んでいた地区(※2人は隣近所に住んでいた幼馴染みであり、一緒に住んではいない)。
また、尸魂界篇にてルキア奪還を果たすために黒崎一護たちが初めに訪れた場所でもある。
ちなみに藍染惣右介の言動から、浦原喜助の穿界門は西流魂街にしか行けないとのこと。
- 錆面(さびつら)
西64区。
流魂街の民衆失踪について斑目一角、綾瀬川弓親ら十一番隊が調査に訪れた地区。
- 戌吊(いぬづり)
西78区。
ルキアや阿散井恋次の住んでいた地区で、恐らく彼らの出身地と思われる。
下から3番目の治安であるため、盗みや犯罪になりそうなことが絶えなかった。
- 草鹿(くさじし)
北79区。流血沙汰さえ日常茶飯事。
草鹿やちるの名字は、この地区で出会った更木剣八によってつけられた。
- 更木(ざらき)
北80区。こちらも流血沙汰は日常茶飯事。
更木剣八はここから名字を自分でつけた。
その他出身者
ルキアの姉で朽木白哉の妻。
- 檜佐木修兵
- 斑目一角
- 綾瀬川弓親
住人
- 冬獅郎の祖母(仮名)
日番谷冬獅郎と一緒に住んでいた老婆。
冷たい雰囲気と銀髪で避けられてきた彼にも優しく接しており、彼からも休日に会いに行くほど懐かれている。
なお雛森との関係性は不明。
インコに閉じ込められていた少年の霊。
元・五大貴族の一角だが、没落する前から流魂街に住んでいた。
現当主・志波空鶴の作った玄関先のモニュメントが独特なためか、移転が多い。