概要
尸魂界において最も大きな影響を与える五つの貴族。現在はそのうちの一家である志波家は没落している為、「四大貴族」となっている。
原作で全ての家名が登場しているわけではなく、本編中で明らかになったのは志波家、朽木家、四楓院家の3つであり、残り2つのうち後日談を描いた小説『Can't Fear Your Own World』(以下"CFYOW")で綱彌代家が登場したが、最後の1つは(現時点では)名称も貴族としての役割も不明である。
ちなみに暗殺による全滅を防ぐため、「当主は全員が揃ってはいけない」という決まりがある。
以下、千年血戦篇や『CFYOW』のネタバレがあります。
歴史
その始まりは約100万年前、世界が三界に分かれる以前の生と死の境がなかった時代にまで遡る。
虚が人間を喰らい始めたとき、当初は虚を滅却することで世界の循環に戻していたが、生も死が同じであるが故に進化もなく世界が緩やかに滅びへと向かうことは止めることは出来なかった。
そんな中、それぞれの思惑から、後に霊王と呼ばれる存在の力によって、「世界を生と死に分離させる」ことで一致する五人の者たちが現れた。
その五人の子孫こそが、後の世の五大貴族と呼ばれる者たちである。
思惑は以下の通り
世界を盤石とするための規律を求めた者 | 朽木家 |
---|---|
停滞した世界を前進させるための新たな循環を求めた者 | 四楓院家 |
地獄と呼ばれることになる世界を抑える蓋となる世界を求めた者 | ???家 |
滅却の力を自分達に向けられる可能性を恐れた者 | 綱彌代家 |
心を持つ虚を滅却ではなく浄化する道を探る者 | 志波家 |
なおこの5人の意見はそれぞれ完全に一致していたわけではなく、志波家の祖先は「霊王を説得し同意が得られない時は自分が楔となる」という方針だったのに対して、綱彌代家の祖先は「志波家が霊王を説得している隙を突いて強制的に霊王を楔にする」という方針であり、結果的に残る3家は綱彌代家の方針に従ったことになる。
この齟齬から志波家は三界が成立した後も強制的に楔にしてしまった霊王に代わって自分たちが楔となる術を模索し、また自分たちの罪を世に明かして裁きを受けるべきと主張して他の貴族たちから疎まれることとなった。
現在
約20年前に志波家が没落、「四大貴族」となる(理由は後述)。
また四楓院家は夜一の離反により貴族としての影響力を低下させていると思しき描写が本編中にいくつか示唆されており、『CFYOW』において綱彌代家は事実上の断絶状態に陥っている。
よって、強大な権力機構という意味での五大貴族は朽木家と残る一家のみと言うことになる。
ただし志波家は黒崎一護の輩出をはじめとする様々な影響を残したことから『CFYOW』では復権が唱えられており、四楓院家も本編や同作での事件終息の為に陰ながら大きく関与している為、両家が再び四大貴族の一角として大きな影響力を手にする可能性は大いに存在する。
構成
前述したように五大貴族は元々、それぞれの思惑の元「世界を生と死に分離させる」ことを求めた者たちの子孫である。
朽木家
【世界を盤石とするための規律を求めた者】の子孫。
メインキャラである朽木白哉と朽木ルキアの実家と言う事もあり、五大貴族の中では作中で最も名前が出てくる貴族。
また、護廷十三隊においては主に六番隊の席官や隊長を務めることが多いようで、六番隊との繋がりが多い。
詳しくは個別記事にて。
四楓院家
【停滞した世界を前進させるための新たな循環を求めた者】の子孫。
詳しくは個別記事にて
綱彌代家
【滅却の力を自分達に向けられる可能性を恐れた者】の子孫。
詳しくは個別記事にて
???家
【地獄と呼ばれることになる世界を抑える蓋となる世界を求めた者】の子孫。
本編では役割はおろか、その名前や存在にすら触れられることの無かった家系。
しかし、本編の後日談となる獄頤鳴鳴篇にて、地獄の真実について触れられていた為、もしも今後何かしらの動きがあった場合、物語の核になるであろうと思われる家系。
志波家
【心を持つ虚を滅却ではなく浄化する道を探る者】の子孫。
元々その奔放さから疎まれ冷遇されていたが、宗家長男の志波海燕が戦死したり、分家の志波一心が尸魂界を出奔したため、ついに没落。
元々、家系的に義侠心が強く、情に厚い家柄の様で、少なくとも作中に登場したこの家系の人物は皆大なり小なり、他人の為に自分を投げうって損ばかりしている。
詳しくは個別記事にて。