「新入生じゃないかな……(小声)」
変身する仮面ライダー
概要
特撮番組『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。
年齢は20~21歳(『ザ・フューチャー・デイブレイク』にて生年が2004年であることが判明)。
同級生の銀杏蓮華とは付き合いが古く、ボケとツッコミの関係。彼女から「サビー」(決して某蜂のライダーではない)の愛称を付けられている。
人物
極度の人見知りで、いつも持ち歩いているタブレットに内蔵された人工知能《アイザック》に会話をフォローさせている。
ケミー達の特性を一通り網羅する図抜けた知的探求心と、彼らとの交流に夢を馳せるロマンチストな精神性を秘めた心優しき賢人。
ある意味宝太郎の同好の士かつ貴重な理解者の一人であり、普段はグイグイ来る彼のテンションにたじろいでいてもケミー絡みの話題となれば快くガッチャンコする。
また、人見知り故か蓮華以外の人物との交流が見られないが第5話で宝太郎から「先輩」と頼られると珍しく蓮華からイニシアチブを取って嬉しそうにチームを引っ張ったり、第9話でゴルドダッシュで京都に急行しピンチの宝太郎にケミー達を送り届けた際、蓮華と一緒にポーズを決めたりと何だかんだ根っこはアクティヴでノリがいい一面もある模様。
ケミーの中でもオカルトレベルナンバー10のユーフォーエックスに並々ならぬ憧れがあり、京都で目撃されたUFOの正体だといち早く見抜き、交信装置『サビーライザー(命名by蓮華)』まで作成。しかも使用後は本当にユーフォーエックスが襟草に現れた(装置の効果の是非は不明だが、宝太郎は「錆丸先輩の思いが通じた」と断言している)。
宝太郎と同様にケミーを心ある知性体として尊重しているため、常日頃から「ケミーは道具」と断言する黒鋼スパナには苦手意識を抱いている(ただし、スパナに分析能力を評価された際は、素直に嬉しそうな表情を見せていた)。
それもあってか第11話ではスパナ以上に強硬に「ケミーは道具」思想を押し付ける釘宮リヒトに対し、宝太郎の反論に同調して錆丸も追従し「ケミーをバカにするんじゃねぇっ!!」と(アイザックを介しながらも)懸命に反発の意を示した。
しかし、その知識と聡明さ故に冥黒の三姉妹から「実験体」として着目され、アトロポスに洗脳される形で半ば強引に仮面ライダードレッドへと変身させられた。
彼女達の操り人形としてガッチャードや仲間達に襲いかかったが、かろうじて意識は残っており、洗脳に必死に抗っていた。
一時は生命の危機に瀕する程だったが、宝太郎達が再びユーフォーエックスを呼び出し仲間となると、宝太郎/ガッチャードは仮面ライダースーパーガッチャード・クロスユーフォーエックスに変身。見事にドレッドの撃破に成功し、錆丸はその呪縛から解放された。
その後は、ドレッドに変身させられた際の負荷が原因で右腕にギプスをしており、蓮華に「元気になるまで安静にするように」と監視されている。
しばらくして経過良好になったからかキッチンいちのせで催されたクリスマスパーティーに蓮華と共に参加した錆丸は、隣に座っていた加治木から「『サンタクロースが宇宙人』説」を聞いて興奮、アイザックを介してコミュニケーションを取った後、加治木と蓮華と一緒にピンク・レディーの『UFO』を歌う等々、加治木と仲良くなったようなシーンが多く流れた。
第17話にて錬金アカデミーが解体されたことにより、錬金術師をやめるか迷うがファイヤーガッチャードに覚醒し戦う宝太郎の姿を見て頑張ろうと決意し、蓮華と共に「センパイズが助けにきたで」とポーズを決めてキッチンいちのせに合流。以降はキッチンいちのせ連合の参謀としてケミーやマルガムの目撃情報収集を担当している。
ちなみに情報収集は主にネットの掲示板からであり、キッチンいちのせの一角にデスクトップパソコンを持ち込んで行っていたりする。
第27話の冥黒の三姉妹との戦闘では、蓮華と共に戦闘錬金術を鍛え上げ先輩としての意地を見せるも実戦経験の差から追い詰められアイザックが破壊された。
宝太郎によってグリオンが倒された後はアイザックの修理も兼ねて実家に帰省。
第32話では、宝太郎に倒されて戦闘能力がない自分達を狙ってきたアノマロカリスマルガムの変身者を蓮華が取り押さえてる間に近くにあった銅像を拘束具に変えて確保。そのまま警察に引き渡した。
第42話では、彼の故郷が「金剛ラボラトリー」であることや兄の存在が判明。元々金剛ラボラトリーで錬金術とケミーについて学んでいたが、更なる研究のため錬金アカデミーに入学した。幼少期にカメドーンに似た容姿の生物を「オリジナルのケミー」として描いていた。
第43話では、宝太郎のアドバイスで兄と向き合う決意を固め、グリオンによってカメドーンマルガムに変貌させられた兄を叱咤した。その結果、兄との蟠りが解け、以前のような関係性へと戻れた。
また、自分にとっての恐怖の象徴であるドレッドにエクスガッチャリバーを手に生身で斬りかかり、カメドーンの力を借りて撃破した。
劇場版ではユーフォーエックスと共闘し、憑依してもらいクロスユーフォーエックスのアーマーそのものとなった彼を纏って戦線へ立つ。
第47話では、ガエリヤの策略でケミーが一般人に知られてしまったため自分達のケミーカードのホルダーとケミーライザーのセキュリティを強化して錬金術師以外の人間が触ると電気ショックが流れるようにしている。
なお、最強ケミー★ガッチャ大作戦の夢の世界では明るくノリのいい性格になっており、スパナもハイテンションな弟分と化している。
余談
- 当初は蓮華と同じくスパナがリーダーを務めるチームの一員という設定だったが、紆余曲折を経て現在の形に落ち着いた。
- 特徴的な小声は、富園氏とスタッフ陣の試行錯誤により生み出されたもので、当初は台本通りに富園氏が自身ができる最も小さな声で喋ったものの、監督から「もっと小さく」というリクエストを受け、現在の形になったという。(富園氏本人曰く「あれ以上小さくできない」とのことだったが、スタッフ陣からは「息でいい」と言われたことでそれを意識して喋るようにしたという。)
- 上記の通り第5話で宝太郎から「先輩」と呼ばれた際の反応から、一部の視聴者から「チョロい」と評された。
- とはいえ、本人が「寡黙な人見知り」というおおよそ人から頼られやすいとは言いづらい性格をしており、そんな性格の人が「初めてできる同性かつ、好きなものが同じ後輩」に純粋な気持ちで頼られたらああなるのも無理がないかもしれない。
- 尚、個人名に使われている「錆」の漢字は常用外漢字であるため、現実の日本社会では人名に用いるのは不可能である。
- 演者の富園氏はテレヴィ、幼少期を演じた川田氏はカメドーンのCVも担当している。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード 錬金術師(仮面ライダーガッチャード) 仮面ライダードレッド
どんな設定だ:演者の富園力也氏がアイザックも兼任している設定によるネタ(ただし、製造コストなどの都合で、実在の人間の音声を流用するケースも0ではないので、極端に可笑しくもないが)。