グリオン「褒美をくれてやろう。貴様にお似合いの生物もどきを。さぁ、金色に……染まれ」
データ
身長:204.7cm
体重:380.8kg
特色/力:甲羅/大砲/ミサイル
概要
『仮面ライダーガッチャード』第43話に登場。
グリオンの策略によって、「カメドーン」と錆丸の兄・鶴原鍵一が強制的に結合させられて誕生したマルガム。前話に登場した謎のマルガムの完全体とも言うべき姿。
金剛真美が憑依された時と違い姿は完全に安定し、戦車のような砲台を背中に取り付けた赤い海亀を頭から被ったような姿をしており、両腕はキャタピラになっている。
共通したモチーフでもバラバラだった不完全体と違い、カメドーンのモデルを全面的に押し出した姿となっている。
素体は冥黒王と同等の力を持つようになったグリオンが生み出したため、冥黒のマルガムのものと同じだが、マルガムとしては珍しくケミーの象徴を拘束するバンドがない。
能力
状況や精神状態に応じて姿がランダムに切り替わっていた不完全体と異なり、甲羅の硬い防御力と砲台による強力な砲撃で相手を圧倒する。ただでさえライダーが苦戦する個体だったのに、攻守共に隙がない強力な個体に昇華している。
ただ、こちらもグリオンの精神干渉によって忌まわしい記憶を掘り返された影響で精神のバランスを欠いており、目に入ったものをひたすら破壊しようと闇雲に暴れ回る。
活躍
研究所に侵入したグリオンの精神干渉によって鍵一は錆丸と言い争いをしてしまい、逃避の研究でもあった彼のアイザックを地面に叩きつけてしまうも「自分が作ったケミーを横取りした卑怯者」と憎悪の眼で嘲笑する弟の姿を幻視したことで必死に取り繕っていた態度と精神が完全に崩壊。
錬金術AIのアイザックを奪われただけでなく、罪悪感という悪意を利用され、カメドーンに憑依されたことで完全なマルガムへと変貌。
その後、研究所を半壊させるほど暴れ回り、他者を寄せ付けない砲撃と防御力でレインボーガッチャードに襲い掛かりながらも、自分の作ったAIから錬成されたドレットルーパーと戦う錆丸に必死に逃げるよう叫び、その際に弟に抱いていた嫉妬心とグリオン達の玩具にされるのを危惧していたことを一時的に変身が解けた状態で吐露した。
しかし、錆丸から実は当時にカメドーンを錬成した際に自身のアルケミストリングが光っていた事、思い違いから嫉妬していた事実を知り、再変貌を遂げるも錆丸の必死の説得を受けて動作を停止。その隙を見逃さなかったレインボーガッチャードの「レインボーフィーバー」を喰らい撃破された。
カードに封印されたカメドーンは錆丸に力を貸したことでドレッドルーパーも撃破され、兄弟の仲が修復したのを見届けたかのようにカメドーンも満足げにその場を去っていった。
余談
このマルガムは分類上「冥黒のマルガム」にあたるが、生み出したグリオンは「金色に染まれ」と言っていた。