「カメドーン!」
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』に登場するケミーの一種。
カメと大砲をモデルにした、本来存在しないはずの102体目のケミー。
グリオンと繋がっていた錬金連合に不信感を抱き、独自でケミーの錬成を研究する金剛真美が所長を務める金剛ラボラトリーが生み出したケミーで、鶴原錆丸と彼の兄・鶴原鍵一が共同で絵に描いたケミーを基にして錬成した。
複眼はイエロー。矢印は甲羅の模様。
赤い陸亀の甲羅に大砲がくっついたような見た目をしており、足がキャタピラになっている。
不完全なケミーであるためか、レベルナンバーは0、属性を示すマークも「?」と明確な属性も設定されていない。もちろんガッチャンコできるケミーも存在しない。カードの絵柄はレインボーブランクと同一。
しかも、通常の方法ではライドケミーカードに封じ込めることができず、黒く液状化(石油みたいに…)してカードから溢れ落ちてしまう。
誕生経緯
元々は錆丸が描いていた「僕の考えたケミー」である赤いカメのケミーの絵に鍵一が「ただのカメだったらつまんねぇって」と大砲を付け足した一枚の絵であった。
完成した絵に錆丸が「カメドーン」と名付け、鍵一が「カメドーンを(本物のケミーとして)造ってみないか?」と提案したところ、「カメドーンと話してみたい」錆丸が乗り気になり、鍵一がケミーを作るための材料を用意したが、早くカメドーンに会いたい錆丸が指示を聞かずにカメドーンの絵に薬品をかけると何故か指輪が光り、不完全ながらもカメドーンが誕生した。
鍵一は錆丸に「このことは内緒だ」と約束した。
そして鍵一はカメドーンを自分の研究成果とし、手柄を独り占めしていたのだった。
余談
- CVを務めた川田は錆丸の幼少期を演じている。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード ケミー(仮面ライダーガッチャード)
カメバズーカ:シリーズ上の同2種モチーフの先輩。映像上では「カメと大砲」としか言われていなかった所を公式Twitterではわざわざ「カメとバズーカのようなマルガム」と言い直している。新たな組織(技術)によって最初(あるいは2番目)に作られた機械合成の怪人など共通項も多い。
商品化
7月20日発売予定の『ライドケミートレカPHASE:EX02」に収録。「アナザーカード」と言う独自の項目を設けられている。
玩具用バーコードは、冬映画特典のクロスウィザードやギーツキラー、ニジゴン(本体)と???(ニジゴンのタマゴ)、さらにシャイニングスチームライナーやゴチゾウのカードと共通である。
真相と結末
錆丸は偶然かつ不完全ながらもケミーを生み出しており、鍵一はその「ケミーを造り出せる錆丸の錬金術師としての才能」に嫉妬した部分もあるが、
錆丸の才能を知られたら周囲のよからぬ大人達に狙われて、彼に危険が及ぶと考えた。
そのため、彼を危険から遠ざけるためにわざと手柄を独り占めにし、護ろうとしたのである。
また、劣等感と「大切な弟を護るためとはいえ、弟の手柄を自分のものにしてしまった」という後ろめたさと「錆丸も手柄を奪った自分を恨んでいる」という思い込みから錆丸を突き放し、冷たく当たってしまっていたのである。
さらにはグリオンと真美の過去や関係性も知っており、錆丸の才能を真美に知られたらそこからグリオンにも知られてしまうかもしれない。
そこで、グリオンが錬金連合に関わり始めたあたりからさらに錆丸を遠ざけていたらしい。
しかし、錆丸によると「あの時兄さんの指輪も光っていた」らしく、カメドーンは「兄弟二人で造ったケミー」だった。
そのことを知っていた錆丸は「大好きな兄とまた昔のように仲良しに戻りたかった」のである。
必死の戦いの中でお互いの思いをぶつけ合いやっとわだかまりを解いた鶴原兄弟。
最後は錆丸がエクスガッチャリバーにカメドーンの力を乗せドレットルーパーを撃破した。
つまり今回の騒動はお互いを思いながらも素直になれない兄弟を見て、そしてわだかまりを作ったお詫びとしても、カメドーンが2人を仲直りさせるために、一役、二役、買って起こした出来事だったのかもしれない。
そしてカメドーンは、鍵一と錆丸が仲直りした姿を見届けるとカードから抜け出しどこかへ去っていった。