概要
『仮面ライダーガッチャード』に登場する人工生命体・ケミーのうち、各属性の頂点に君臨する特別なケミー達のこと。
錆丸曰くそれぞれが各属性において最強の存在であり、その力は「桁違い」と評されるほど強大である。
レベルナンバーは当然最大の10で、ガイアードとドラゴナロス以外は名前に「X」の文字が入っており、全ケミー共通の矢印に加え、Xの意匠も入っている。
これについては第26話でドラゴンマルガムの口から語られ、ガイアードとドラゴナロスが最初に作られた【始祖のケミー】であり、2体の強さが規格外だったことから、ケミー達にレベルナンバーが設けられ、後に生まれた8体のレベルナンバー10には2体の姿に由来した「X」の意匠が刻まれた、と言うのが理由。(後に、その2体を創り出した創造主がギギストであったことが判明。)
なおテンライナーやクロスホッパーも「X」に由来する単語が入っているが、正規に製作されたケミーではないためか、「X」の文字は使われていない。
ケミーの掟には「レベルナンバー10を支配してはならない」という項目が存在しており、基本的に制御は不可能とされる。
しかし、一ノ瀬宝太郎はケミーとの関係を「支配」ではなく「仲間」と捉えているため、レベルナンバー10を扱うことができる。また、九堂風雅も「ケミーに協力してもらう」ことを前提で彼らと接しているためかレベルナンバー10を扱うことができている。
逆に、グリオンはこの項目を無視してドラゴナロスを支配していた。
ケミーたちの実質的なトップであるが、本質は従来のケミーと同じく好奇心旺盛で純粋。
最強であるが故、基本的にガッチャンコする相手がいないため「変身ベルト DXガッチャードライバー」では相方にブランクカードを使って変身遊びをするのが主になる。ただし例外的に、
・兄弟として産まれたガイアードとドラゴナロス
・ホッパー1とスチームライナーが自らを再錬成したクロスホッパーとテンライナー
はガッチャンコ可能。
劇中では、レベルナンバー10のための強化アイテムであるエクスガッチャリバーをガッチャードライバーに装着し、それに装填することで変身することが可能。
また、ヴァルバラドライバーを使えば、他のビークルとオカルトの同じレベルナンバーのケミーカードを組み合わせたときと同様にエクシードファイターとユーフォーエックスを組み合わせたカスタムアップが可能なようだ。
(とはいえ、これらはまだ、仮面ライダーWEBの「ケミー図鑑」で公式に公開された内容や、発売済みのカード及びDX玩具の音声で判明した範囲であり、公式の映像媒体に登場するかは不明である)
第9話で初めて存在が語られ、最初に観測された場所は京都だった(発見されたのはユーフォーエックス)。
劇場版の描写から無理やりマルガム化されてもある程度は抵抗出来る模様。
第27話時点で一ノ瀬宝太郎が全て所持している。
スーパーガッチャード以降の強化フォームは、レベルナンバー1~9のステータスの底上げ、レベルナンバー10×2、そもそもレベルナンバー未設定と言った感じでレベルナンバー10が格落ち及びインフレに置いていかれない様に配慮されており、結果的にエクスガッチャリバー共々物語終盤まで活躍し続けた。
一覧
属性 | ケミー | 呼び名 | モデル | CV |
---|---|---|---|---|
インセクト | ビートルクス | インセクトキング | カブトムシ | KENN |
〃 | クロスホッパー | エボリューションホッパー | バッタ | 福圓美里 |
ジョブ | クロスウィザード | マスタージョブ | 魔法使い | 高橋李依 |
ビークル | エクシードファイター | トップビークル | 戦闘機 | 天﨑滉平 |
〃 | テンライナー | エボリューションライナー | 蒸気機関車 | 檜山修之 |
アニマル | リクシオン | アニマルチャンプ | ライオン | 宮本充 |
アーティファクト | テンフォートレス | ハイエンドアーティファクト | 城塞 | 杉田智和 |
プラント | ゼグドラシル | ベストプラント | 世界樹 | 甲斐田裕子 |
オカルト | ユーフォーエックス | マーベラスオカルト | UFO | 保志総一朗 |
エンシェント | エックスレックス | グレイトフルエンシェント | T-レックス | 三宅健太 |
コズミック | ガイアード | マキシマムコズミック | 地球 | 小西克幸 |
ファンタスティック | ドラゴナロス | パーフェクトファンタスティック | ドラゴン | 浅沼晋太郎 |
レベルナンバー10のレプリケミー
突如ライドケミートレカPHASE:04とPHASE:EX02より登場したクロスホッパーとテンライナーを除く正規品のレベルナンバー10を模造したレプリケミーカード。
PHASE:04ではレプリユーフォーエックスとレプリエックスレックスしか収録されていなかったが、EX02から全て登場。
レベルナンバー10は強力なケミーなのに、それをいったいどうやって複製したのかは現状不明。劇場版ではレプリドラゴナロスがドラゴンマルガムに変身するのに使用され、本編最終話では全てのレベルナンバー10のレプリケミーがドレッド参式の必殺技「オーバーカタストロフィ」を発動するのに使用された。
詳細や一覧は各個別記事及びレプリケミーカードの記事で。
余談
レベルナンバー10、ひいては仮面ライダーWEBのケミー図鑑で紹介されているケミー101種のうち唯一、クロスウィザードのみガッチャンコ相手が紹介されていない。
これは設定を含めても仮面ライダーの変身に使用された事がないためである。ドラゴナロスとガイアードはそれぞれがガッチャンコ相手であり、スーパーガッチャードに使われる2種はベースとなるスチームホッパーを構成する2枚が、スターガッチャードに使用される5種はエックスアッセンブルおよびそれを構成する5種自身がガッチャンコ相手として紹介されている。
プロデューサー曰く、「ケミーはポケモンという認識で問題ない」と発言しており、それに当てはめるのならレベルナンバー10は伝説ポケモンに相当する立ち位置だと思われる。
ネーミング
名前にはXに関するワードが共通して入っており、一般的なエックスの他にもクロス(※1)やテン(※2)、ゼ(※3)といったワードも採用されている。
順にビートル“クス”、“クロス”ホッパー、“クロス”ウィザード、“エクシ”ードファイター、“テン”ライナー、リ“クシ”オン、“テン”フォートレス、ユーフォー“エックス”、“エックス”レックス、“ゼ”グドラシルとなっている。
なお、ドラゴナロスとガイアードには英文字表記にもXの字が確認できない。
(※1)交差を意味するクロスも通常はcrossと表記するのだが、英語圏では省略形として「X」を用いる場合があり、バンダイでもシャウトモンX4(読みは「くろすふぉー」)や「掌動-XX 仮面ライダー」などのキャラクター商品名に使われている。
(※2)Xがローマ数字で「10」を意味する。仮面ライダーシリーズでもレベルX(テン)として形態名の表記に使われた例がある。
(※3)一般的にザ行の単語はZが子音に用いる事が多いが、Xanadu(桃源郷)やXylophone(木琴)のように日本語だとザ行で表記される単語の中にはスペルがXから始まるものもある。