「お任せあれ。偉大なるグリオン様」
「ガイアード!貴様の兄弟はここにいる!助けたくば姿を現せ!」
データ
身長:217.0cm
体重:125.7kg
特色/力:爪/飛翔/紅蓮の炎
概要
『仮面ライダーガッチャード』第26話に登場。
レベルナンバー10のファンタスティックケミー「ドラゴナロス」と〈悪意人形〉が結合して誕生したマルガム。
グリオンが今日の日の為に取っていたと思わしき、とっておきの人形を素体として誕生した経緯からかグリオンの命に忠実で、ケミーの始祖の一つであるドラゴナロスを我が物とした結果なのか、一人称を「我」とするなど尊大な態度と口調で話し、自信家でもある。
その一方でグリオンが引き起こす混沌に美しさを感じており、これまでの悪意人形以上の危険思想も併せ持っている。
丁重に封印されていた悪意人形なのもあってか、レベルナンバー10について等のケミーの成り立ちについても詳しかった。
容姿
紫色のドラゴンが正面に拘束されており、素体の頭部は大きく広げた翼がバンドで一括りにされ、胸元には頭が左右対称に結合している状態となっており、遠目から見るとまるで赤い一つ目を持つ悪魔のよう。
真っ赤に染まり、鋭い爪を生やしたドラゴンの肥大化した後脚が両腕を構成しており、マルガムの素体の両腕は青い炎を吐いて抵抗しようとするドラゴンを妨害するように、交差された状態で配置されている。
総じて、ドラゴナロスの身体の構造を無視して無理やり結合させているように見えるが、ケミーのモチーフが強引な配置されているマルガムの中では比較的、まともな配置をしている。
能力
最高位のレベルナンバー10に加えて始祖のケミーでもあるドラゴナロスが持つ規格外の力を得た事により、あらゆる攻撃を弾き返す程の強固な鱗で全身が覆われており、大きな爪の腹部のドラゴンの口から全てを焼き尽くす紅蓮の炎を吐き出して対象を蹂躙する。
また頭部に巨大な翼を展開して飛行する事が可能なほか、もう一つのケミーの始祖であるガイアードと引かれ合う性質を持ち、グリオンの野望を成就させるためにガイアードを誘き寄せようと目論んだ。
この様に強大無比な力を持つ一方で、宝太郎と違ってケミーの力に依存しきっている為、そこが唯一のウィークポイントでもある。
活躍
グリオンの手でマルガム化すると、すぐさまガイアードが隠れていた地球環境科学館を襲撃。
取り込んだドラゴナロスを人質という形で誘き出し、強引に封印することに成功するが黒鋼スパナが変身した仮面ライダーヴァルバラドと交戦する。
黒い炎に物ともせず互角に渡り合うが、枝見鏡花からの情報から宝太郎達が到着するとりんねの変身する仮面ライダーマジェードが参戦し、二体一の状況となってしまうも、圧倒的な戦闘力で追い詰めると今度はアイアンガッチャードと交戦。
「古代錬金術の力か……だが、残念だな。歴史が違う!」
しかし、宝太郎のコンディションが万全でなかったこともあって一瞬で伸ばした尻尾でヘビーエクスプレッシャーを弾き飛ばして攻撃手段がない相手を一方的に痛めつけ、止めの踏みつけで階下の叩き落とし、変身を解除。
救援に駆けつけたマジェード達も強烈な斬撃を放って変身解除に追い込み、止めとばかりに宝太郎を火球で焼き尽くそうとする。
すると、九堂風雅の横槍が入ったことで失敗に終わり、彼が変身した仮面ライダーウインドと交戦。
「誰であろうが、邪魔者は排除するのみ!」と意気込んでウインドと激しい空中戦を繰り広げるも錬金術やギガバハムとクロアナの能力を応用した戦法に圧倒された上に翼を切られて飛行能力を失って落下し、最期は必殺技「ブラックバハムートビックバンノヴァ」を受けて地面に叩きつけられて爆散した。
解放されたドラゴナロスや捕獲されたガイアードは改めてカードへと封印されたが、風雅の生存を察知したグリオンの不意打ちによって彼の所持していたケミー諸共奪われてしまった。
結果として敗北こそしてしまったが、ガイアードを回収するという任務自体は達成していた。
ザ・フューチャー・デイブレイク
冥黒のデスマスクの一人・アルザードが変貌する別個体が登場。こちらはレプリドラゴナロスを使用している。
未来の世界で九堂りんね/仮面ライダーマジェード、榊一香と交戦する。
この個体は本編で使用していた炎系の攻撃を一切使用しておらずアルザードが得意とする水(液体)を操る錬金術を多用していた。変身者の性格からして舐めプしていた可能性が高い。
余談
レベルナンバー10のケミーがマルガムとなるのはウィザードマルガムに次いで2体目となり、テレビ本編では初となる。
また、レベルナンバー10の黄金マルガムはドラゴンマルガムが初となる。
ドラゴンモチーフのライダー怪人はグラファイトバグスター以来。
演者の浅沼氏は本作への出演をもって三大特撮を制覇した声優の一人となった。また、次作『仮面ライダーガヴ』では酸賀研造役で顔出し出演している。