概要
仮面ライダーシリーズにおいて主要な敵役となる存在であり、簡単に言えば今週の怪人、多くの場合組織的である。
昭和ライダーにおいては改造人間である場合が多かったが、平成ライダー以降は初めから怪人として誕生したり作られている者が多く、仮面ライダーW以降は普通の人間が仮面ライダーと同質の力を別のアプローチで取り込むことで変化する、人間への可逆性を有した怪人も増えてきている。
また、一枚岩ではない場合も多く、離反してライダー側につく怪人もいたり、平成以降は作品によっては種族単位で和解したりする例もある。
昭和ライダー
ショッカー怪人
所属-ショッカー
初代ライダーに登場する怪人。
元々、仮面ライダー1号や2号はショッカー怪人であり他の怪人より(当時の改造技術の最高峰)性能も上である。
基本的にはナチスドイツの科学力を基に、動植物の能力を移植された改造人間であるが何故か物語の途中で元の人間に戻った例も見られた。
中には溶岩型のゴースター、ミイラ型のエジプタスといった無生物モチーフもいる。
仮面ライダーEVE版はゴルゴム怪人を思わせる設定になっている。
ゲルショッカー怪人
所属-ゲルショッカー
またの名を合成怪人。2種類の動植物の能力を併せ持っている。
2種の生物を合成するという怪人のコンセプトは後継作品にも受け継がれている。
代表的な怪人:ガニコウモル、イソギンジャガー、ヒルカメレオン
デストロン怪人
所属-デストロン
仮面ライダーV3に登場。主に二つの勢力がいる。
機械合成怪人
生物に無機物(主に武器や兵器などの殺傷能力が高いもの)の機能を加えており機械的な性質が強い。
生物と無機物の特徴を併せ持つ怪人の発想は後の後継作品にも受け継がれている。
代表的な怪人:カメバズーカ、ハサミジャガー、タイホウバッファロー
部族怪人
デストロンと結託した各部族(キバ一族・ツバサ軍団・ヨロイ一族)に所属する怪人でショッカー怪人同様、単一の動植物の改造人間の為、機械合成怪人より弱い。
神話怪人
所属-GOD機関
仮面ライダーXに登場。主にギリシャ神話の神々やモンスターがモチーフ。
GOD悪人軍団
所属-GOD機関
歴史上の人物や文学の登場人物に動物の能力を移植した怪人で、従来の怪人よりもやっつけ感が強く怪奇性も失われていた。
人選も悪人とは言い難いものが多い。
代表的な怪人:サソリジェロニモ、ヒトデヒットラー、ムカデヨウキヒ
獣人
仮面ライダーアマゾンに登場。ゲドンおよびガランダー帝国の尖兵。差別化の為か前作とは正反対に生物的な怪人であり、動物が巨大化したようなデザインが多い。
奇械人
所属-ブラックサタン
仮面ライダーストロンガーに登場する改造人間。再び機械的な怪人に戻った。
代表的な怪人:奇械人ガンガル、サソリ奇械人、奇械人メカゴリラ
改造魔人
所属-デルザー軍団
世界の有名な魔物(の子孫)を改造している。
全員が幹部クラスの位と実力を持っているが、野心家が多い為メンバー内の仲が非常に悪い。
代表的な怪人:ジェネラルシャドウ、鋼鉄参謀、ドクターケイト、マシーン大元帥
ネオショッカー怪人
所属-ネオショッカー
仮面ライダー(新)/スカイライダーに登場。
名称も「〜ジン」で統一されていたが、中盤からそういった法則は無くなった。
代表的な怪人:ガメレオジン、ヤモリジン、黄金ジャガー、アブンガー
銀王軍
地球侵略を目的に、宇宙からやってきた機械生命体。
銀河王を筆頭にロボット兵士で構成されるが、サドンダスのみ宇宙生物である。
ドグマ怪人
所属-ドグマ王国
仮面ライダースーパー1に登場。主に拳法家を改造している為、従来の怪人に比べ身体能力が高く身のこなしも軽い。脳に服従回路を埋め込まれている(テラーマクロに忠誠を誓っており断末魔でも名前を叫ぶ)。
ジンドグマ怪人
所属-ジンドグマ
主に日用品の能力を持った怪人であり地球の生物を見下す悪魔元帥の意思がそのまま反映されている。
『秘密戦隊ゴレンジャー』では定番であった日用品モチーフの本格的な導入は仮面ライダーシリーズでは画期的な試みであった。
バダン怪人
仮面ライダーZXに登場。ZXと同様に機械的な改造人間が多い。設定では強化兵士と呼ばれるタイプと、『時空魔法陣』なるもので強化されたUFOサイボーグと呼ばれるタイプの二種類に分類される。
ゴルゴム怪人
所属-ゴルゴム
仮面ライダーBLACKに登場。従来のライダー怪人の下半身タイツ+ブーツの組み合わせは今までのイメージから一新する意味で廃止された。
従来のライダー怪人に比べ、より生物的な外見で、頻繁に唸り声を出す。
怪魔戦士/最強怪人
所属-クライシス帝国
仮面ライダーBLACKRXに登場。
怪魔獣人・怪魔妖族・怪魔異生獣・怪魔ロボットの各軍団に配属され、非常にバラエティーに富んでいる。このように1つの組織に特性の異なる怪人軍団が存在するという形式は『超人機メタルダー』のネロス帝国を思わせるものがある。
改造兵士
所属-財団(真・仮面ライダー)
真・仮面ライダーに登場。
「財団」の誇るサイボーグ・ソルジャー。
仮面ライダー真もこのカテゴリーである。
劇中では豪島こと「改造兵士レベル2」と鬼塚や真の変身するレベル3が登場している。本編でショッカーとの関連が示唆されるが詳細は不明。
ネオ生命体
仮面ライダーZOに登場。
麻生勝ことZOも厳密にはネオ生命体であり彼はプロトタイプに該当する。
ライダー怪人では久々に女怪人が登場した。ネオ生命体が自身が活動する為に生みだした人工生命体ドラスと、ドラスの生み出した怪人コウモリ男・クモ女の2体で、合計3体。
デザインは雨宮慶太。
フォッグ怪人
所属-フォッグ
仮面ライダーJに登場。
フォッグ・マザーの生み出した「コブラ男ガライ」と「トカゲ男アギト」、「ハチ女ズー」の3体が登場。
デザインは雨宮慶太。
平成ライダー
グロンギ族
仮面ライダークウガに登場する、古代の戦闘種族。
超古代語(グロンギ語)という、濁音の多い独自の言語を話す。グロンギは人間を「リント」と称する。
独自のルールで行う殺人ゲーム、「ゲゲル」を楽しんでいる。
デザインは阿部卓也、青木哲也・鈴木和也・竹内一恵(PLEX)、飯田浩司(石森プロ)。
アンノウン
仮面ライダーアギトに登場する超越生命体。「アンノウン」は警察がつけた呼称で、その存在は一般には知られていない。
正式名称はロード怪人。倒される際、頭上に天使の輪のようなものが浮かぶのが特徴。
ミラーモンスター
仮面ライダー龍騎に登場する怪人。
怪人の外見は、モチーフの動物を巨大化させた姿と人型の2種類が存在している。
鏡の中の異次元空間「ミラーワールド」に生息している人喰い怪人で、時折現実世界にやってきては人間を捕食する。
中には仮面ライダーと契約し、彼らが倒したモンスターの力を吸収して生きる個体も居る。
デザインは篠原保。
オルフェノク
仮面ライダー555に登場する、人間の進化形とされる種族。基本的に動植物がモチーフ。
一度死んだ人間が再度蘇って誕生する存在であり、生前と同じ人格と記憶をもつ。人間を殺害することに躊躇のない者も多い一方、人類との共存を望む者も少なからずおり、概要で述べたような一枚岩ではない怪人の典型例。
一部怪人のオマージュ元は人造人間キカイダー、キカイダー01、仮面ライダーXに登場した怪人たち。
デザインは篠原保。
アンデッド
仮面ライダー剣に登場する不死生物で、総数が決まっている。モチーフは動植物。
現生動植物の先祖とされる52体と、例外である2体のジョーカーからなる。
改造実験体
アンデッドのデータと生物の細胞を元に作られた人造生物。
戦闘力は下級アンデッド以上で知性も高い。
デザインは韮沢靖。
魔化魍/童子と姫
仮面ライダー響鬼に登場する妖怪。それを育てるのが童子と姫である。
森や山、海等、自然の多い場所に発生し、人間を捕食する。
デザインは青木哲也(PLEX)、藤沢チヒロ、飯田浩司(石森プロ)、竹田団吾。
ワーム/ネイティブ
仮面ライダーカブトに登場する宇宙人。人間に化ける。節足動物がモチーフ。
人間を殺害し、本人に化けて人間社会へ潜入し、侵略していく。
デザインは韮沢靖。
イマジン
仮面ライダー電王に登場する、未来からやって来た精神エネルギー体。カイという人物が司令塔を担っている。人間に憑依し憑依元の人間の目的を叶える名目で過去を改変しようとしている。
当然だがモモタロスたちもイマジン。
モチーフは童話に登場する動植物・妖怪・登場人物である。
デザインは韮沢靖。
ファンガイア族/レジェンドルガ族
仮面ライダーキバに登場する魔族。
前者は吸血鬼の種族であり、吸血牙という器官で人間のライフエナジーを吸い取って捕食する。
後者は伝承のモンスターを思わせる姿のファンガイアを凌ぐ強さを持った種族で、身体には植物の意匠がある。その他の種族に関しては魔族(仮面ライダーキバ)を参照されたし。
デザインは篠原保。
怪人集団
仮面ライダーディケイドに登場する、歴代平成ライダー怪人の集まり。
後に昭和ライダーの悪の組織に所属する者たちも登場し、更に後には大ショッカーという悪の元締めなる組織へと併合された。
デザインは青木哲也(PLEX)、篠原保、韮沢靖、出渕裕、雨宮慶太。
ドーパント
仮面ライダーWに登場する怪人で、ガイアメモリと呼ばれるアイテムにより人間が変身する。普通の人間が怪人に変身する例は今作が初。
生物のみならず器物や自然現象などもモチーフとした奇々怪々なフォルムを持つ。
モチーフの自由さは『超人バロム・1』のドルゲ魔人や『イナズマン』のミュータンロボットに代表される動植物以外の概念をモチーフとする70年代特撮怪人に通ずるものがある。
デザインは寺田克也。
グリード/ヤミー
仮面ライダーOOOに登場する怪人。身体がオーメダルで構成されている。
デザインは出渕裕と篠原保。
ゾディアーツ
仮面ライダーフォーゼに登場する怪人。モチーフは星座で、器物モチーフの者は昆虫が隠しモチーフ。
前々作のドーパントと同様、ゾディアーツスイッチによって、人間が変身する。
デザインは麻宮騎亜。
超進化生命ミュータミット
MOVIE大戦MEGAMAXに登場する、財団Xのレム・カンナギが研究の末に生み出した超進化生命。
デザインは麻宮騎亜。
宇宙鉄人
元は宇宙鉄人キョーダインに登場する用語。
仮面ライダーフォーゼ劇場版に登場。アリシア連邦のブリンク博士が開発した機械生命体。宇宙鉄人キョーダインとそのライバルブラックナイトのオマージュ。
デザインは麻宮騎亜。
ファントム
仮面ライダーウィザードに登場する魔力から生まれ意思を持った擬似生命体。モチーフは西洋妖怪となっている。ちなみに名前の由来はphantom pain(幻肢痛)から。
デザインは丸山浩。
アクマ族
元はアクマイザー3に登場する種族。
MOVIE大戦アルティメイタムで登場。
遥か数千年も昔に人類によって地底へと追いやられた種族。
アクマイザーと呼ばれる3人の戦士が人類へと復讐を企んでいる。
デザインは麻宮騎亜。
スペースショッカー怪人
スーパーヒーロー大戦Zで登場。
かつて仮面ライダーに倒されたショッカーの怪人が宇宙刑事シャリバンと対決した宇宙犯罪組織マドーから魔力を与えられた強化されたもの。
デザインは麻宮騎亜と丸山浩。
インベス/オーバーロードインベス
仮面ライダー鎧武に登場する怪物で和・洋・中のコンセプトに分かれている。
元々は異次元人であり、ヘルヘイムの果実を食べて怪人になった。本作はライダーバトルがメインの為数は少ない。
メガヘクス
MOVIE大戦フルスロットルで登場。
かつてヘルヘイムの森の侵略に遭った種族が惑星ごと機械化して進化したもの。
デザインはNiθ。
ロイミュード
仮面ライダードライブに登場する機械生命体。
剣のアンデッドと同様に個体数はあらかじめ決められている。
平成ライダーには珍しい機械生命体である。また、人間の協力者も存在する。
眼魔
仮面ライダーゴーストに登場する敵勢力。眼魔世界と呼ばれる異次元から来た存在。
デザインは島本和彦。
ガンマイザー
仮面ライダーゴーストの怪人。事象や器物がモチーフ。
眼魔世界にある力の源「グレートアイ」を守護する存在。
デザインは島本和彦。
ノバショッカー怪人
仮面ライダー1号に登場する改造人間たち。ショッカーと名乗っているが、武力で支配する本家とは違う方針で世界征服を目論んでいた。
デザインは竹谷隆之。
バグスター
仮面ライダーエグゼイドに登場する未知のコンピューターウイルス。
突然あるゲームのプログラムから生まれ、理由は不明だが人間にも感染する未知の病原体へと進化した。ゲーム病を発症させ時間をかける事で完全体となり、自分たちが世界を支配することを目論む。
デザインは寺田克也、篠原保、Niθ(ゲノムスのみ)。
スマッシュ
仮面ライダービルドに登場する生命体。その正体はネビュラガスと呼ばれる未知のガスを吸った人間が細胞変質を起こして誕生した怪人で、ファウストと呼ばれる謎の秘密結社や難波重工が人体実験で生み出す存在。
ファウストや難波重工がなくなった劇場版や新世界ではブラッド族が生み出したり変身したりするようになっている。
デザインは篠原保。
ブラッド族
仮面ライダービルドに登場する宇宙人の種族。
擬態能力を持つが、本来は肉塊のような不定形をした生命体である。
また、怪人態としての姿を表したのはエボルトのみで、その他の個体はスマッシュや仮面ライダーに変身している為、詳細は不明。
ファントムクラッシャー
『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』で登場。
浦賀啓示がファントムリキッドを使用して作り出した仮面ライダーやスマッシュを超えた存在。
一種の生物兵器と呼べる怪人である。
デザインはPLEX(担当者は非公表)。
アナザーライダー
仮面ライダージオウに登場する、タイムジャッカーと契約した人間がアナザーウォッチを使い変身した怪人。歴代平成ライダーの力を宿しているが、本来は変身者ではない人間を無理矢理変身させた為か、その姿は仮面ライダーを異形化させた外見をしている。
デザインは出渕裕と篠原保。
ヒューマノイズ
仮面ライダージオウの2121年の時代で仮面ライダーキカイが戦っている機械生命体。その姿は人間と全く同じだが、相手が機械か人間かを問いかけ、人間だとわかった途端に容赦なく排除しようとする。
令和ライダー
マギア
仮面ライダーゼロワンに登場する、人間を滅亡させる為に生み出されたアンドロイド。滅亡迅雷.netが、自我が芽生えつつあるヒューマギアにゼツメライザーを取り付けてデータを改竄、絶滅動物のデータが内蔵されたゼツメライズキーを装填させる事で生み出される。
デザインは山下貴斗・久田将史・田中宗二郎・庄坪正剛(PLEX)。
レイダー
同上。悪意を持つ人間がレイドライザーと現生種のデータを内蔵したプログライズキーで「実装」した怪人。
デザインは山本輝・久田将史・山下貴斗(PLEX)。
アークマギア
同上。とあるきっかけで負のシンギュラリティに覚醒したヒューマギアが、通信衛星アークの遠隔操作を受けることで変貌するタイプのマギア。姿形はマギアと同一だが、ゼツメライザーを装着していないのが特徴。
ソルドマギア
『ゼロワンOthers 仮面ライダー滅亡迅雷』に登場。兵器として生み出された特殊ヒューマギアソルドが、プログライズキーorゼツメライズキーを起動して「武装」する戦闘形態。
外観及び技術的にはどう見てもレイダーだが、あくまでヒューマギアが素体なのでマギア扱い。アークマギアと同じくベルトは存在しない。
デザインは山下貴斗(PLEX)。
メギド
仮面ライダーセイバーに登場する、ワンダーワールドの掌握を企む黒い本棚に属する本の魔人。生み出す幹部によってモチーフが異なるのが最大の特徴で、生み出されたアルターライドブックの伝承に準じた方法でワンダーワールドに切り離された現実世界を侵食すべく暴れ回る。
デザインは酉澤安施。
新型メギド
同上。目次録の影響でワンダーワールドが見えるようになった人間に幹部級メギドがブランクのライドブックを埋め込む事で作り出すメギド。素体になった人間のパーソナリティを行動原理に暴れ回り、体内にあるアルターライドブックの編纂を行うことが目的。
悪魔
仮面ライダーリバイスに登場する人間の内なる悪性に宿る魔物。
宿主によって個体差が激しく、強力なものならデッドマンとなって現れるが、そうでないならギフジュニア程度のものにしかなれない。ギフの末裔である五十嵐家のものは特に強力かつデフォルトで自我を有するが、厳密には悪魔ではない。
なお五十嵐三兄妹の個体は先天性だが、ギフ因子さえ介在すればベイドや悪魔花、シックなど後天的にも誕生しうる。
デザインは山下貴斗(バイス・ベイル)、小島恵理子(ラブコフ)。
(出典:『フィギュア王No.297』(ワールドフォトプレス/2022年)より)
デッドマン
同上。悪魔崇拝組織・デッドマンズが悪意を持つ人間から生み出す、「悪魔獣」と呼ばれる更に凶暴な悪魔。
デッドマンズの構成員がプロトバイスタンプを使って対象の人間に棲む悪魔を解放し、各プロトバイスタンプに宿る生物を象った折り紙のアーマーを身に纏った姿を持つ。
また、プロトバイスタンプで生み出したデッドマンと一体化する「上級契約」を結ぶ事で強化されたフェーズ2、やがてギフの選別から生き残った者だけがギフテクスという更に強力な存在へ進化できる。
デザインは久正人。
ギフテリアン/ギフデモス
同上。何れもギフの力に直接晒される事で人間が変貌する、新種の生命体。
ギフテリアンはギフスタンプを人間に押印する事で生まれる。デッドマンズ壊滅後、独自に新生デッドマンズを立ち上げたオルテカの暗躍で主に生み出された。デッドマンを遥かに凌駕する戦闘力を持つ他、宿主となる人間を悪魔が食い破って誕生する為、ギフテリアンにされた人間は確実に死んでしまう。
上位種にギフが直接生み出したギフテリアン(TRUE)、更にそれらが複数体融合したヘルギフテリアンも存在する。
ギフデモスはギフが人間に直接力を注ぎ込む事で変貌する。戦闘力はヘルギフテリアンと同等以上だが、その強すぎる力を意志を保ちつつ使えるかは変貌者次第。
理論的にはギフ細胞の埋め込みで誕生するため、仮面ライダーベイルが交戦したノア製の不完全な悪魔もここにカテゴライズされると考えられる。
デザインは久正人、武藤聖馬、酉澤安施。
地球外生命体
同上。ギフとディアブロの一族、バリデロとイザンギの一族が確認されている。
デザインは武藤聖馬。
トランザムザ
『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』で登場。
市村景孝が作り出したクローン人間・ヒューマンミュータントの怪人態。
ジャマト
仮面ライダーギーツに登場する植物のような怪人。
ジャマーエリアと呼ばれる場所に出現し、その世界観に形態を変化させ、何者かの命令に準じた行動を取る。更には仮面ライダーが成長して強くなっていくのに比例し、自らを学習・進化させる特性を備える。
DGP運営との関連性がある模様で、実際に内部の人物が生み出していた。
デザインは竹谷隆之。
マルガム
仮面ライダーガッチャードに登場する怪人。
錬金術師が作った人工生命体「ケミー」に人間の悪意が結合すると変貌・誕生し、ケミーの力を悪用した能力で悪意の赴くまま暴れ回る。
更に宿主のパーソナリティが反映された行動原理を持ち、新たな能力が付与される事もある。
第17話からは冥黒の三姉妹を指揮するグリオンが作り出した「悪意人形」と結合させる事で生み出される、黄金の素体の個体が現れるようになった。
第36話からは冥黒王の力が介入することで生み出される冥黒のマルガムが登場する。
デザインは山下貴斗・庄坪正剛(PLEX)。
グラニュート
仮面ライダーガヴに登場する怪人。
グラニュート界と呼ばれる異世界から現れた知的生命体。人間に擬態し、密かに人間界に潜伏している。人間界に住む生物に似た姿をしており、腹部には「ガヴ」と呼ばれる巨大なもう一つの口を持つ。
人間世界の生物が抱く「幸福」等のポジティブな感情を好物としており、幸福そうな人間を捕らえてはストマック社に献上、報酬として「闇菓子」を受け取っている。
デザインはK-SuKe。
その他
擬似ライダー
仮面ライダーと同等の力を持つ存在。
厳密には仮面ライダーでは無いが、便宜上ライダーとして扱う場合や、単なる怪人扱いで終わる場合など扱いは様々。
公式サイトでは「仮面ライダーじゃない」枠となっており怪人扱いされていない場合も。
ショッカー改造人間
仮面ライダーTHEFIRST、仮面ライダーTHENEXTに登場する改造人間。
メカニカルな動物を模した面にスーツを装着したような姿をしている。
リジェクションを防ぐための定期的な血液交換が必要。
THE NEXTではナノマシンで改造され、武器の特性を追加された新型が登場。こちらは血液交換を必要とはしない。
変身というより装着するタイプの怪人。
前者は仮面ライダーのショッカー怪人、後者は仮面ライダーV3のデストロン怪人のオマージュ。
デザインは出渕裕。
シェード怪人
仮面ライダーGに登場する怪人。
シェードに拉致された人間、または構成員が改造されて誕生する。いわゆる改造人間。
表皮は銃弾など通常兵器が効かないほど頑強。
アマゾン
仮面ライダーアマゾンズに登場する人工生命体。様々な動物の能力を持ち、人を喰らう本能が強い。その危険性故に駆除対象にされている。モチーフは動物の他、衣服も取り入れている。
season2では人間がアマゾンに変貌するが故に人間体時の服装を着たままになっている。
基本的に肉食動物がモチーフだが、途中から草食動物モチーフが増えて来ている。
オマージュ元は仮面ライダーアマゾンの獣人。
デザインはPLEX。
闇の忍者軍団・虹蛇
RIDER_TIME_SHINOBIに登場する闇の忍者組織。
政府からの指示で日本の全国民に忍術が義務付けられた仮面ライダージオウの2022年で暗躍し、世界の掌握を目論む謎の集団。
怪人(BLACKSUN)/護流五無怪人
仮面ライダーBLACK_SUNに登場する種族。
人外合成型オーグメント
プラーナと呼ばれる謎の技術を用いて生み出される。
デザインは出渕裕と前田真宏。
ガオナ
ライドカメンズに登場する怪人。毒々しい紫の身体に顔を剥がされたような不気味な姿をしている。
カオスイズム戦闘員
同上。秘密結社カオスイズムの兵隊。中には一般人だが洗脳を施された者もいる。
ドミノマスクを身に着けたような舞踏会を思わせるコートを羽織っている。
大怪人
同上。カオスイズムの大幹部アルセブンの怪人態。黒い鎧と仮面に覆われた姿をしている。
余談
生物モチーフに関して
ライダー怪人では定番の生物モチーフというものがあり、クモ、コウモリ、サソリの三種(サソリの枠を蛇(特にコブラ)とする場合もある)は特に多く、『仮面ライダーの常識』(双葉社/【監修】東映)においてはカマキリ、カニ、ジャガー(ヒョウと混同されている傾向あり)、カラス、コンドル、フクロウの怪人も多数派に挙げられている(P132~P135より)。
上記以外に目を向ければ、哺乳類ではオオカミ・サイ、水生生物では軟骨魚類(硬骨魚ならピラニア)・イカ・クラゲ、昆虫ではハチ、爬虫類はカメ・トカゲ・カメレオン、両生類はカエル・サンショウウオ、植物や菌類ではキノコ・サボテン・食虫植物・バラなど採用率の高いモチーフが多い。その多くは初代『仮面ライダー』で既に確立されたモチーフである。
一方でシリーズ全体で1体しか使われていないマイナーモチーフの一例としては以下のような例がある。
哺乳類 | アリクイ、キリン、ナマケモノ、シロクマ、オランウータン、コアラ、マンドリル、ヒヒ、リス |
---|---|
鳥類 | ペリカン、ハト、キツツキ、軍鶏、ペンギン、クイナ |
魚類 | ウツボ、ライギョ、鮭、ピラルク、オコゼ、トビウオ、カジキ、イワシ |
節足動物 | シラミ、ゲンゴロウ、タガメ、アメンボ、オケラ、カメムシ、スズムシ、バイオリンムシ、シデムシ、コノハムシ、アブラムシ |
植物 | ダリア、バショウ、ケイトウ、つくし、オクラ、ラン、竹 |
古生物 | ケツァルコアトルス、アンキロサウルス、ダイアウルフ、ダンクルオステウス、オパビニア |
その他 | 寄生虫、サンゴ、ウミウシ |
※映像作品に登場したもの(スーツ・CGモデルが存在するもの)のみカウント。設定のみの怪人・別形態の存在する怪人・裏モチーフは除外。
ちなみに、名前と容姿が全く一致していない怪人というのがおり、ゲッコーイマジン(名前は“ヤモリ”なのにモチーフは“イモリ”)やオウムヤミー(名前は“オウム”だが、容姿はコンゴウインコ)といった例もある。
スピンオフについて
単体のスピンオフが存在するウルトラ怪獣とは異なり、ライダー怪人には単体のスピンオフが非常に少なく、仮に主人公になったとしてもライダーを兼ねる、またはサブキャラクターとしてライダーが登場するというケースが多い。ウルトラシリーズのウルトラヒーローは後から出た存在であるが、仮面ライダーというシリーズである以上は必ずライダーが必要である為。
昭和怪人と平成怪人の違い
昭和怪人は割りと饒舌なのに対し平成怪人は、一部の例外を除けば、基本的には無口であり、そもそも人間の言葉を使わない怪人も多い。
ライダー怪人を手掛けたデザイナーたち
- 石ノ森章太郎
- 雨宮慶太
- 野口竜
- 阿部卓也
- 青木哲也(PLEX)
- 飯田浩司(石森プロ)
- 出渕裕
- 草彅琢仁
- 篠原保
- 韮沢靖
- 寺田克也
- 麻宮騎亜
- 丸山浩
- Niθ
- 山田章博
- 中央東口
- 竹谷隆之
- 桂正和
- 島本和彦とビッグバンプロジェクト
- 山下貴斗(PLEX)
- 酉澤安施
- 久正人
- 武藤聖馬
- 前田真宏
- K-SuKe
立体化
- S.H.Figuarts(バンダイ)
- 掌動シリーズ(バンダイ)
- SHODO-O(アウトサイダー)という怪人やライバルライダーに重きを置いたシリーズも存在する。
- 装動/SO-DO_Chronicleシリーズ(バンダイ)
- 仮面ライダー怪人シリーズ
- 龍騎時代は『ミラーモンスターシリーズ』、電王時代は『ライダーイマジンシリーズ』、オーズ時代は『ライダーグリードコレクション』、フォーゼ時代は『ゾディアーツコレクション』、ウィザード時代は『ライダーファントムシリーズ』として販売された。
- ソフビヒーローシリーズ(バンダイ)