「ガオオオオオオッ!」
概要
ライドカメンズにて登場する怪人。虹顔市とは異なる空間『カオスワールド』に巣くっている。性格は獰猛で、終始唸り声をあげる等理性は無いに等しい。カオスワールドに囚われた人間が現実世界に戻るのを防ごうとする習性があり、侵入者に対して容赦なく攻撃を仕掛けてくる他、カオスワールドの主が侵入者を拒絶する度に無尽蔵に湧いてくる。
悪魔を思わせる双角を生やした丸いマスコットキャラクターのような不気味な姿をしており、顔には結晶化した髑髏の仮面が張り付いている。
ガオナクス
ガオナの上位種に該当する怪人。髑髏のような仮面や双角などの基本的な特徴は共通しているが、ガオナに比べて人型に近づいているほか筋肉が膨張したように巨大な姿を持つ。また、アルセブンによって力を与えられた結果、身体にラインが走り仮面に一本角が生えた強化種が存在する。
その本質(※ストーリーのネタバレ注意!)
結論から言ってしまえば、ガオナとはカオストーンの輝きに魅了されてしまったことで「仮面」を引き剥がされた人間の成れの果てである。
人間は大なり小なり建前や体裁などで、自身の本質や幸福を隠している。しかし、一度カオストーンに魅入られれば、異世界たるカオスワールドへと囚われてしまう。そして、カオストーンは人間の幸せなどを読み取ることで万物を宿した仮面・「カオス」をデザインする。
そうして自分の本質をカオスごと引き剥がされた人間は自我も姿も喪失した抜け殻……ガオナへと変貌してしまう。
上記の性質上、アルセブンたちカオスイズムの構成員から見ればガオナは人体改造を受けるに値しないくじ引きの外れみたいな存在であり、何体かはライダーアカデミーの訓練時に使い捨ての道具として再利用されていたことがランス天堂の口から仄めかされている。
プロローグではライダーアカデミーにも出没しており、幹部候補として育てられた被験者が脱走する最中に大量の仮面が納められた部屋を発見している。
これが意味することはつまり……。
余談
名前の由来は「顔(かお)が無(な)い」と思われる。
一部のライダーファンはジャマトやインベスといった怪人の存在から、ガオナにも不穏な要素を感じ取っていた。