解説
『仮面ライダーカブト』第19話「さそり富豪」、第20話「ねぇじいや」に登場する地球に棲息するシデムシに似た能力を持つワーム成虫態。
右手の撲殺用の鉤爪で獲物に襲いかかり、鋼をも噛み砕く牙で破片すらも残さず獲物を貪り食う事を好むとされる。
また、左半身が硬質の外骨格で被われている為、突進攻撃や防御力に優れている。
白い服を着た人間だけを襲う習性(断じてワームの趣味などではない)を持っていたベルバーワーム・ベルバーワーム ロタと同じく、人間が犯す窃盗などが行われる現場に出没しては犯罪者に襲い掛かる(影山瞬曰く、ろくでもない奴や刑務所クラスの人間ばかりを狙っていたらしい)という自分が正義、自分が裁くかのような、歪んだ正義感を持っているような変わった習性を持つ。
劇中での動向
(第19・20話のネタバレ注意)
ワームを誘き寄せるために、岬祐月・田所修一は上記の習性を利用して犯罪者「怪盗シャドウ」として世間に名を挙げ囮になるという作戦を敢行。岬をシャドウ役に置き、天道総司を用心棒に依頼、ワーム調査の過程で監視カメラを解析し、岬=怪盗シャドウと知った加賀美新も田所から事情を知らされ支援役に加わった。
怪盗シャドウはZECT本部には内密で、博物館や宝石店を襲い続ける。
セバルチュラワームは第19話の時点で怪盗シャドウに目をつけており、天道に発見されたところに神代剣がサソードに変身して乱入。天道もカブトに変身したところ、「全てのワームは俺の獲物だ」と他のライダーの存在が許しがたいサソードはカブトとの戦いを優先。
結果セバルチュラワームはその隙をついて逃走、引き続き犯罪者を殺して回っていく。ひったくり犯を殺した時点で殺人数は6人に上っていた。
そして第20話にて剣の邸宅にある『祈りの母子像』にターゲットを定め、予告状を出した後、加賀美が調査と称して神代邸に潜入。
しかし潜入先が神代邸と知った天道が剣の囮役を引き受け(自分本位で基本的には他者の犠牲を厭わない彼の振る舞いを知る故か)、怪盗シャドウに立ち向かう気でいた剣の前に「ピアノの家庭教師」として現れピアノ演奏で競り比べる。加賀美は邸宅に向かう岬を窓から確認してじいやを離席させ、その隙に母子像を窓から投げ渡した。
そして、怪盗シャドウがZECT内部にいると嗅ぎ付けていた影山が(事情を知らないがゆえ「犯罪者」「(自分が率いる)シャドウの名を騙ることが許せない」と独自に追跡していた)、足を出して岬を転ばせ、事情を問いただそうとしたところに出現。
真相を岬に説明され、急かされた影山はザビーに変身。サナギ体数体にザビーを任せ隙を見て逃走するも(サナギ体はザビーによって倒された)、逃げた先の吊橋で待ち構えていた天道がカブトに変身して迎え撃った。
クロックアップで交戦、その過程で河原に移動、劣勢になりながら交戦するも、現場に駆けつけた剣がサソードに変身。クロックアップしたサソードの『ライダースラッシュ』で滅多切りにされ爆死した。
仮面ライダーディケイド
『仮面ライダーディケイド』第1話「ライダー大戦」において崩壊しつつある夏海の世界に出現。
初めてディケイドに変身した士を他のワームと共にクロックアップで翻弄するが、最後はディケイドカブトに仮面ライドしたディケイドの『アタックライド・クロックアップ』で追跡され『ライドブッカー・ソードモード』で他のワーム諸共倒された。
余談
名前の由来はシデムシ(死出虫)に引っ掛けて南欧の言葉で「墓」を意味する「セパルトラ」。
デザイナーの韮沢靖氏は『仮面ライダーカブト』放映前に、漫画家ヒロモト森一氏作画の『荒野の女囚ライダー×××』という漫画用に、主人公のシデムシ女怪人をデザインしている。
関連項目
バッタヤミー、キグナス・ゾディアーツ、ジャッジ・ロイミュード、アナザーシノビ:犯罪者や悪人を限定に襲った怪人繋がり。