「ZECTの諸君、アンチミミック弾というつまらない兵器を開発したそうだね…」
CV:坂口拓
概要
ワーム軍団のボス的な存在で、最強のワーム個体という触れ込みで登場。地球に棲むカブトガニに酷似したワーム。乃木怜治という男に擬態していた。
クロックアップの最上位技であり、時を止めてしまう技フリーズが使用可能。また、再生能力も備えており、復活する度に外見を変え、新たな特殊能力を備えていった。サイヤ人やフェニックス一輝と異なり、再生する度に能力が微妙になっていったとか言ってはいけない。
また、演じる坂口氏のアクション技能を活かし、人間に擬態したままでもマスクドフォームのガタックを一方的に叩きのめす程の高い格闘能力を発揮する場面も特徴的。
名前の由来はフランス語で兜を意味する「casque」と思われる。
形態
ディミディウス
第1形態。全盛期。右腕の毒針状の剣で敵を攻撃する。感情をあまり表さない性格をしている。
カブトの初戦では、前述のフリーズを使ってハイパーカブトに勝利する。占領したエリア内に偶然侵入したキックホッパー、パンチホッパー、サソードと交戦し、これもフリーズで同士討ちさせて退けた。
そしてネイティブを救うべく交換条件のアンチミミック弾を持ち、ワームとの交渉に来た加賀美を苦しめる。だが、間一髪のところでカブトが登場。ハイパーカブトに変身しパーフェクトゼクター(ハイパーシューティング)を撃つ所でフリーズを使うカッシスワーム。
だが、カブトは既にトリガーを引いており、フリーズ解除と共に、背後からUターンしてきた砲撃を受ける。最期はマキシマムハイパーサイクロンで粉微塵にされ吹き飛ばされたが…?
名前の由来はラテン語で半分を意味する「dimidius」。
グラディウス
マキシマムハイパーサイクロンで粉微塵にされ、吹き飛ばされたカッシスワームが強化再生した姿。
敵の攻撃をエネルギーに還元吸収すると技をコピーして敵に返すという特殊能力を持って蘇っており、性格も凶暴性が出るようになった。
左手が剣になっており、格闘能力が上昇。この剣はマスクドライダーの装甲にすら深い切れ込みを入れる程の切れ味を誇り、劇中では、マスクドフォームのサソードのケーブルを容易く切断し、ライダーフォームのガタックの装甲をズタズタにしている。また、味方のワームを両手で突き刺し、エネルギーを吸収する能力も持つ。サソードの初戦では「全てのライダーは、俺が倒そう」と豪語し、サソードを返り討ちにした。
前述の特殊能力で、ガタックのライダーキックやライダーカッティング、サソードのライダースラッシュ、ザビーのライダースティングをコピーして返り討ちにさせた。しかし、カブト、ガタック、キックホッパーのトリプルライダーキックは流石に吸収しきれず、ディミディウス同様マキシマムハイパーサイクロンで葬られる。が…
なお、バトライド・ウォーでは、クリペウスの代わりにこのグラディウスが2体に分裂してプレイヤーに襲い掛かる。
名前の由来はラテン語で刀剣を意味する「gladius」。
クリペウス
倒されたカッシスワームが三度再生した姿。今度は2人に分裂し、口から破壊光弾を吐けるようになった。また、右腕は毒針状の剣の代わりに盾になっており、防御力が向上。サナギ体のワームならば即死する、キャストオフによる攻撃を全身に受けても平然としている程。
しかし、自分がワームである事を知った神代剣はスコルピオワームに変化。「全てのワームの頂点に立つ男」と称するスコルピオワームの毒針を頭に刺され、洗脳されてしまった。最強のワームとは何だったのか。
最期はガタックのライダーキック、もう一方はキックホッパーのライダーキックとパンチホッパーのライダーパンチによる同時攻撃をうけて爆死した。
ちなみにバトライド・ウォーでは、前述の通りグラディウスが2体に分裂するのでクリペウスは登場しない。
名前の由来はギリシャやローマで使用された盾の一種「clipeus」。
データ
身長は共通して228.0cm。
形態名 | ディミディウス | グラディウス | クリペウス |
---|---|---|---|
体重 | 139.0kg | 147.0kg | 154.0kg |
特色・能力 | 時間を止める「フリーズ」、右手の刺突剣、再生能力 | 攻撃の吸収・コピー、左腕の片刃剣、再生能力 | 2体への分裂、右手の盾・左手の剣 |
加えてワームの共通の特徴である擬態とクロックアップ能力を持つ。
他作品の客演
オールライダー対大ショッカー
クリペウスが大ショッカーの怪人として登場。響鬼の烈火弾に焼き尽くされる。
バトライド・ウォー
ミッション「VS最恐」にて登場。CVはまさかのオリジナルの配役である坂口拓が演じている。
ワームを率いて港の倉庫街に出現し、出現したガタックを襲う。ディミディウスを倒し、屋上へ向かうとグラディウスになり、更に分離して2VS1の戦いとなる。
途中でガタックが復帰し、片方のグラディウスが倒されるとワームを大量に召喚する。因みにグラディウスを2体同時に倒すとワームの増援が来ずにミッションクリアとなる。
TV版に比べて声のテンションが高く、セリフも「ゼクートの諸君!」から「ゼェェェクトの諸君!!」と変わっている。
余談
- モチーフのカブトガニはカニとは付くものの甲殻類ではなく鋏角類に属す生物であり、カニよりクモやサソリに近い生物である。
- 全形態通じて武器は剣状の腕で、体色は紫色。第二形態は刀剣を意味する「グラディウス」を冠している…と、仮面ライダーサソードに酷似した要素が多い。
関連タグ
クロコダイルオルフェノク:同じく2回までなら復活可能な幹部クラスの怪人。水棲動物がモチーフである事、剣が追加装備の一つとなる事も共通している。