概要
本稿では無印の第一作目にについて説明。
クウガからウィザードまでのライダーがおびただしい数の戦闘員や怪人・モンスターをジャンジャンバリバリ薙ぎ払っていくいわゆる無双ゲーム。
あと時々ボス級怪人も出る。思い出した頃にバイクにも乗る。
機種はPS3のみ。2013年現在ライダーゲーの中で一番画質が高い。
会社や開発元でわかるが正確には「無双シリーズ」ではなく無双「式」ゲームであり、単純に敵を倒すのではなく「ハイクオリティ3Dの仮面ライダーで如何に原作再現するか」が正しい楽しみ方といっていい。実際評価としては「ファンゲーとしては大変優秀」が大部分を占めており、これは作品コンセプト的に正しい。
因みに仮面ライダーのゲームで「戦闘中でなくても3Dのライダーを3次元視点で自由に動かせる」のは「正義の系譜」以来12年ぶりとなる。
原作再現
上記の通り本作品は「無双ゲーム」或いは純粋なゲームシステムより「原作再現」に重きを置いている。以下、ライダーファンを感激させ、場合によってはこのゲームためだけにPS3を買わせた要素、シーン、システム等。
- クウガアルティメットフォームVSン・ダグバ・ゼバの決闘プレイ可能。及び原作を忠実に再現したムービー。
- ドラゴンライダーキック打ち放題。しかも予備動作の一連ポーズ込み。サバイブ時はバイクもドラグランザーに。
- アクセルでクロックアップと競争可能。
- オンドゥル語復活(というか健在)。「ウェイ!」も公式化。ボアタックルが命中する。あとフォーカードが打ち放題。
- 響鬼さんがバイクに乗れます。
- クロックアップし放題(ただし攻撃コンボが命中している間のみ)。キャストオフだけでなくプットオンまで完備されているのは本作品のみ。ライダーキックの「1!2!3!ガチャッ!」も好きなタイミングで可能。
- ダメージを受け続けるとイマジンが交代。
- ディケイドと紅渡を始めとする「本当の9人」との対決。
- 「メモリの数が違う・・・!」
- ガタキリバ分身可能(ただし必殺技時のみ)。アンクも一応健在。
- ミッションをクリアすると、使用したライダーの番組の本編終了時のアイキャッチが出る。
- ライダー同士の掛け合いセリフも充実しており、ライダーのあらゆるのセリフに対してそれぞれのライダーならではの返答が丁寧に用意されている(例:ディケイドの「お前もこの俺が破壊してやる・・・」に対して、クウガを除く全ライダーが専用のセリフでマジレスする)。
- 「ライダーキック」枠の技は、どのライダーも基本的に好きなだけ出せる。
- 何故かWが好待遇。登場ライダー数ダントツ(?)の5名。未登場はジョーカーとサイクロンの「単品ライダー」なので実質全員登場といっていい。エターナルとスカルはストーリー中の登場回数も一番多い。
フルボイス
ライダーの声にできる限り本人を採用。ディケイド以降は劇場版ライダー以外は全員本人であり、むしろ本人でないほうが少ない。
またカブトの声を当てていた滝下毅が本作品の製作中に事故で亡くなられた。この方の声質や演技がまさに天道総司そのものと言って良かった為、突然の訃報を惜しむ声が今尚止まない。
そのため、次回作や今後のライダーゲーでのカブト役の声優に注目が集まっている。水嶋ヒロにやってもらいたい意見も多いが、可能性の低さが否めないので、田の中勇のイゴールのように今までの音源を再利用してほしいという意見もある。
参戦ライダー
登場怪人
☆はステージボス
本作オリジナル
※カナリアはナビゲートキャラにして、味方怪人にあたる
水のエル☆
アントロード フォルミカ・ペデス
アントロード フォルミカ・エクエス
乱れ童子☆
※意外にもモールイマジンは出ない
バットファンガイアリボーン☆
グリード(仮面ライダーOOO)&ヤミー(仮面ライダーOOO)
オリジナルキャラクター
ツバメ(CV:沢城みゆき)
改善点・次回作に期待されがちな点
- ストーリーモードでは各ライダーのTV本編の名シーンを再現できるが、第一作目ということで劇場版のストーリーやライダーまでにはスポットが当たっていない。エターナル・スカル・NEW電王が例外と言えるが、登場しただけで専用の原作再現ムービーなどはなく、そう考えると「ゲスト的存在」とも取れる。
- ギルスを始めとする本編に登場ライダー及び、上記の3名以外の劇場版限定ライダーの登場、プレイアブル化(これに関しては上記の3名も該当)。つまりはプレイアブルキャラの増加。
- 既存ライダーの劇場版限定フォームの追加。ディケイドのFFR解禁。
- いくら俳優が顔出しできないといっても、過去現実にかとうひろしをはじめとする作家陣が素顔を描いている。インターミッションの会話時くらい、ゲーム用に変身者のイラストを用意すべき!
- 数十あるストーリーミッションに対して4つ(+特別ステージが2つ)しかないステージ。特撮の撮影場所が大体決まってることへの風刺か?
- クロックアップのシステム改善(やり放題なのはいいが、「静止」状態が許されないのが口惜しいという声多数)。
- バイクがバイクでしかない。何を言ってるかわからねぇと思うが、つまりライダーのバイクが変形や合体をしないということ。オートバジンやハードボイルダーのこと。
- 同じライダー同士を戦わせられない。当たり前といえば当たり前かもしれないが。クウガからキバならディケイドのカメンライドで擬似的に可能。
- 歴代の昭和ライダーに参戦。
- 共通ベルトが3種揃ったので、各ライダーを龍騎・鎧武仕様(同条件下)で戦わせたい。
- あとはバグが一個あるのでそこさえ直してくれればもう・・・。
余談
フルボイスだが、俳優による下手な声優演技が多くのプレイヤーに不評を買ったとされる。「これだったらアニメやゲームなどで起用された声優の方がマシだ」というプレイヤーもいる。
具体的に言うと城戸真司やオンドゥルのことなのだが、前者は11年振りの役ということもあって「当時の声質を再現する必要があったから」、「30代に20代の役をやらせたから」と考えられ、後者に至っては「実は同時期に収録していた超クライマックスヒーローズでは滑舌は割とマシ(?)だったので、わざとではないか」とすら言われている。