「私は矢だ!常に真実を射抜く矢だ!」
概要
スイッチャーはホロスコープスの盟主であり、天ノ川学園高校の理事長である我望光明。
第41話で(劇中で)初めてサジタリウス・ゾディアーツになり、続く第42話にて仮面ライダー部の前に姿を現した。
射手座の力を持ったゾディアーツでホロスコープスの内の一体。左手に『ギルガメッシュ』と呼ばれる弓を装備しており、それを用いて右手からコズミックエナジーで出来た矢『アポストロス』を放つことが出来る。
威力と貫通力を高めた一撃を放つだけでなく、矢を分裂させて広範囲を攻撃する事も可能。
また、弓を使った遠距離攻撃だけでなく格闘もフォーゼのコズミックステイツやメテオストームの二人でかかっても圧倒し乱心した我望を止めようとするレオ・ゾディアーツすら簡単に跳ね除けてしまう実力を持ち、第46話ではカブトよろしく炎を纏った回し蹴りで攻撃した。
他にも、第44話では相手の動きを封じる念動力のような物を使用している。
以上の様に他ゾディアーツとは比べ物にならない圧倒的攻撃力を持つが、江本の分析により「12個のホロスコープススイッチを使いネビュラゲートを召喚・展開している間は攻撃力がゼロとなる」と言う弱点が存在する。また圧倒的な攻撃力とは裏腹に耐久力はあるものの、防御力は我望の肉体の関係もあってかそれほど高く無く(事実下記のノヴァ形態でキャンサーが無傷だったライダー超電磁ボンバーでダメージを受けていた)、最終決戦では本気になったフォーゼに押され気味だった。劇中でもライダー二人の攻撃は攻撃部位の足や腕の弓で受け止めている。
超新星
第47話でコアスイッチの影響でネビュラゲートが開けなくなった怒りで賢吾を消し去る為に超新星を使用した強化形態・サジタリウス・ノヴァを披露した。超新星使用時の姿は、身体が赤いヒーロー然とした風貌に変化している(身体の大きさは等身大のまま)。その際に全身の装甲が爆散するように吹き飛ぶ為『キャストオフ』と呼ばれる事も。
戦法は強化前と同じ矢攻撃が主体であるが見た目通り格闘戦闘が得意となり、回し蹴り主体のキックも自身を矢に見立てたライダーキックスタイルの飛び蹴りとなった。
頭の馬の骨があった部分には仮面ライダーの複眼のようなものがある。その『複眼のようなもの』と『ヒーロー然とした姿』、我望自身の『孤独』という発言から考えると仮面ライダー1号を意識していると思われる。
外見
身長237㎝、体重210㎏。
胴体にいて座のサインがあり、頭部には12個の宝石が散りばめられた頭飾りのようなものがある。背中には炎の意図が見られ、その姿は太陽や弓矢の神「アポロン」を思わせる。普段は部下のホロスコープスと同様に、黒と金のクロークを身に纏っている。
因みにクロークはタウラス・ゾディアーツの物を、背中の炎はペガサス・ゾディアーツの翼を赤く塗り直した物を流用している。
なお、腕の薬莢のような部分は元々、ミサイルのように飛ばす予定だったらしい。
最期
フォーゼのコズミックステイツでワープトライブを発動。仮面ライダー部が「我望からの卒業式」発表を行い、その中でベースステイツの3度のリミットブレイク、「青春銀河大・大・大ドリルキック」を受けて敗北。
仮面ライダー部の実力を認め、我望の子供時代の思い出の公園にてアクエリアス・ゾディアーツに変身し、コアスイッチを治して、プレゼンター(宇宙の意志)に「生徒がそちらへ行ったらよろしく頼む」と呟いて消えた。
備考
射手座が弓矢を引くケンタウロスの星座である為、弓矢を武器としている点はモチーフ通りだが、風貌にケンタウルスの意図は見られず(強いて言うなら頭部の上半分が馬の頭骨になっている程度)、下記の強化形態に馬とは対となったデザインとなっている。
だが、与えられた能力(ちから)を返し、生命を落とすという最期は射手座の神話と共通する部分がある(元となったケイロンも大神から不死の命を与えられていたが、その為に死ぬ事が出来なくなり命を返して死を迎えている)。
スイッチャーの名前「光明」はアポロンの別名「光明神」から来ていると思われる。
なお我望自身が太陽と呼ばれ孤高を望む反面仲間を求めていた性格や、強化前の回し蹴りから強化後の飛び蹴りの変化しスマートな体系、作品で宇宙が扱われるなど仮面ライダーカブトやその主人公天道総司の影響を受けている部分が多い(ちなみにカブト本編でも高校の理事長が黒幕としてワームと共謀する回がある)。
また、太陽繋がりもあってゲーム作品「バトライド・ウォー」シリーズでは、次回作で太陽に蹴り飛ばされて無限ループに陥った幹部怪人とも共闘を果たした。
なお、射手座のモデルとなったケイローンはギリシャ神話においてヘラクレスを始めとする英雄達の先生とされており、我望も直接的に生徒を指導する教師ではないものの、天ノ川学園という学校を作り上げる事で数々の優秀な生徒を世に送り出している他、文字通りのヒーローを排出する事になった。また、彼を補佐するレオもギリシャ神話のライオン同様に、英雄達の前に立ちはだかる試練となり、フォーゼの物語はギリシャ神話の大英雄の名を冠したゾディアーツによって締めくくられる事となる。(ヘラクレス座は両者のモチーフである星座と深く関係のある星座である。)
武器の名前の由来となったのはご存知メソポタミア神話に登場する英雄王ギルガメッシュとギリシャ語で遣わされたもの=宣教師を意味する「アポストロス」から。ちなみに、名前の由来となったギルガメッシュは別作品では射手にカテゴライズされていたりする。
サジタリウス・ダミー
映画『みんなで宇宙キターッ!』では(我望が変身するのとは別に)インガ・ブリンクの作り上げた複製個体が登場。
フォーゼコズミックステイツが圧倒されてベースステイツに戻ってしまうなど、本物並に高い戦闘力を持つ。しかし突如現れた謎の魔法使いに圧倒され、最期は他に生き残っていたダミー幹部達と共に纏めて撃破されてしまった。
本作ではネットモジュールを射手座の星図型のバリアーで防ぎ、矢を連続で発射すると言う本編では見せなかった能力を披露している。
『スーパーヒーロー大戦Z』ではスペースショッカーの一員として登場。
『仮面ライダージオウ』では最終話にて登場。アナザーディケイドによって他のラスボス怪人達と共に召喚され、グランドジオウが召喚したライダー達を撃破し、他のラスボス怪人達との同時攻撃でグランドジオウを変身解除に追いやった。
しかし常磐ソウゴが変身したオーマジオウの圧倒的な力には敵わず、オーマジオウに挑みかかったところをアッパーの一撃で打ち上げられ呆気なく倒された。この為、射手座の神話通り「文字通り星になった」とか、「プレゼンターに会わせてやる」とネタにされる事も。
ゲーム作品
先述の通り、フォーゼが登場する作品では大概大ボスとして登場する。
ロストヒーローズ2
ゾディアーツのボスとして登場。スコーピオン・ゾディアーツ、リブラ・ゾディアーツ、レオ・ゾディアーツ、キャンサー・ゾディアーツの5幹部に命じてホロスコープススイッチを集めさせている。ハザード・キューブにてヒーロー達に追い詰められると、サジタリウス・ノヴァの姿に覚醒するが、デストロイ・キューブで撃破される。
彼の真の目的はスイッチの力でリジェスに会い、その力で人類を導く事。彼はリジェスの欠片そのものには善悪がなく、持つ者によってどちらにも傾く性質がある事に気付いており、ヒーロー達にリジェス・コアへの行き方を教えて絶命した。原作のようにプレゼンターに会いに行く事が目的ではないものの、この世界でも本質は悪人ではなかった事を窺わせる言動が見られる。
スーパーヒーロージェネレーション
フォーゼステージのラスボスとして登場。勿論超新星化する。
ライダージェネレーション
ショッカーの残党・ネヴァンにより復活。レオと共にミドルエリアの番人として登場。
仮面ライダー ブットバソウル
バトル勝利後に発生する『スーパーブットバソウルチャンスタイム』で大当たりエリアに飛んで行くショッカー戦闘員を妨害するキャラクターの一つとして登場。