ヘラクレス・ゾディアーツ
へらくれすぞでぃあーつ
映画「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」に登場する仮面ライダーフォーゼの物語における実質的なラスボス。
スイッチャーは某国際犯罪組織のボスにして、かつて我望光明の元でゾディアーツ技術による人類強制進化の研究に携わり、更には超能力兵士・『クオークス』を育成する超能力研究施設『ビレッジ』にも所属していたことがあるという元ホロスコープスメンバーの1人だった金の亡者・番場影人。
スイッチャーの番場自身が元々我望らと元にコズミックエナジーの研究を行っていたという経緯から、コズミックエナジーの扱いに精通しているために、通常のゾディアーツと違い、ホロスコープス級の能力を備えている。
それ故に通常のゾディアーツであるにも拘らず、本来はホロスコープスのみが生成できる分身体・ダスタードやレオ・ゾディアーツのみが生み出せるレオダスタードの生成も可能な上、仮面ライダーメテオを圧倒する強大な戦闘能力をも有している。
主な戦力は、武器の棍棒「タイラント」を使った全身に秘められた超怪力から繰り出される重量級の攻撃。
また、この棍棒・タイラントには今までフォーゼやメテオに倒されてきたホロスコープスの残留エネルギーが宿っているため、これを大地に叩きつけて衝撃波を放ち、遠距離攻撃をも可能とする隙の無い強敵である(タイラントの鋲には十二星座のマークが描かれている)。
しかし最後は、リ・マジネーションサナギマンから覚醒したイナズマンの想定外の強力な念動力に翻弄された挙句の果てに、イナズマンの必殺技・「超力イナズマ落とし」を受け倒されてしまった。
3DS専用ソフト『ロストヒーローズ2』にてサブクエストで登場するが、この作品にはイナズマンが登場せず、利用していた超能力者も『ミュータント』ではなく、『ウルトラ少年』(ウルトラ小学校の学生)となっている。その代わり、弱点属性はイナズマンにちなんで、雷属性となっている。
また、アングロス討伐クエストの続きとなっている為、ウルトラ少年は少年同盟のポジションでありながら、サイコキノ星人のポジションも兼ねている。
目的はやはり、超能力を増幅させるバッジで次世代を担うヒーローだと唆したウルトラ少年を洗脳して儲ける事であり、アングロスの出現はその副産物でしかなかった。
モチーフはヘラクレスにちなんでヘラクレスオオカブトムシ(出典:『麻宮騎亜 仮面ライダーフォーゼデザインワークス When You Wish upon a Star』(ホビージャパン)P093より)。
また、ヘラクレスの神話にちなんで腰回りにレオ・ゾディアーツの顔がデザインされており、髪の毛が蛇になっている(ヘラクレスはヒュドラやラードーンといった多頭竜を退治した逸話を持ち、星図でも蛇を握った姿で描かれる)。
仮面の色も戦闘力に比例するようにホロスコープスと同じく黄金となっているのもポイント。
なお、通常のゾディアーツ同様ラストワンがあるのか不明(劇中では倒された後に排出されたラストワン状態でないスイッチをメテオが握り潰している)。