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棍棒

こんぼう

打撃武器の一種。 単なる木材などを加工した質素な棒を武器としたもの。 非常に単純ではあるが、その分、応用力や類型の幅はかなり広い。 日本では打撃部分が膨らんだものが連想される傾向にある。
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棍棒(または)とは、木切れ、石、獣骨など、硬いを武器として扱うものである。

概要

ある程度の長さのある棒を戦うための道具とした、おそらく最もシンプルで明快、そして世界最古であろう打撃武器。猿人や原人が手にした木切れ木端や骨が発祥であり、その歴史の長さたるや、武器のメジャーである「」と比較すれば剣の歴史など足元にも及ばないほど。

基本形は、ある程度の太さと長さの有る棒を磨いて手に馴染みやすくしたもの。
また、その類型や派生も非常に多く、別の固い素材を加えて頭にする事で「」、「ハンマー」、「メイス」などへと進化・分派した。日本ではファンタジー作品などの影響で、棘付きの短く打突部分が膨れた物が連想され易い傾向にある。

実は武器以外にも用途は幅広く、「硬い革や草を鞣す」「種を蒔く穴を掘る」などの生活的用途にも棍棒が扱われ、やがて石刃を加える事により土木道具として「斧」が、狩猟道具として「」が発明されたと思われる。王族などの階級が出現する時代になると、権力の象徴として装飾の入った細い棍棒が王族の持ち物の一つとして扱われるようにもなる。それだけに棍棒が人類の進化の歴史に携わってきた証拠でもあるだろう。

武術への変化

ポーズ練習 棒術構え


棍棒術の本場である中国では、基本的に棍棒と言えば前者を指し、また日本に存在する古武術としての棍棒も前者を用いて行われる。

一見するとあまり強そうに見えないが、『振れば、払えば、突けば』と称される万能武器であり、そのシンプルさ故に手入れも簡単で、使い込む程に手に馴染み、使い馴らす程に鋭さの増す秘められた力がある。単に棒術と言って、舐めてかかると非常に痛い眼を見ることになる。

また、中国武術では単語によって武器が分別される。
「棍(コン)」と呼ぶものは「木だけを素材にした直線的に長い木棒」を示し、「棒(ボウ)」と呼ぶものは「金属の棘・鉤などを加えた合成打撃武器」を示す。他にも棍棒系の武器として「錘(スイ)」というものがあるが、これは棒の先に球形・方形の頭が加えられたハンマーやメイスの仲間である。

神話での棍棒

神話に登場する棍棒として時に名が挙がるものと言えば、ギリシア神話のヘラクレスがその使い手として挙がる。
ヘラクレスの登場する伝承では、剣や弓矢でも傷一つ付かない膚を持つ「ネメアのライオン」をヘラクレスが討伐する際、痛手を与える手段としてオリーブ製の棍棒を武器に使った。
他の地域の伝承としては中国の伝奇先品である「西遊記」に登場する孫悟空の武器として如意棒(如意金箍棒)が挙がる。これはもとが「神が水の深さを計る重石」であり、素の重量が「一万三千五百斤(約8トン)」であるため、孫悟空にしか扱えない凄まじい破壊力を持った武器である。また、孫悟空の意思により大きさが自在に変わる。
ややマイナーだが、ケルト神話の主神ダグザの武器も棍棒で、こちらは両端が膨れた双頭の棍棒とされている。片方を振れば千人の戦士を殴殺し、もう片方を降れば千人の戦士が蘇るという、生と死の両端を司る魔力を有している。

現代に生き続ける棍棒

実は棍棒は武器としての地位に現代でも生き続けている。
警官隊が扱う警棒も、形状こそ「スライド伸縮式」や「砂鉄を包んだ細長い革袋」と変わったものがあるが、用途と形状を分類すれば棍棒である事に変わりはない。
武術・武道の形式だけが残り製造などが完全に廃れてしまった「刀剣」に比べ、文明の始祖から現代に渡ってさえ、未だにその息は続いている。

もし世界に荒廃した世紀末の時代が到来し、文明が崩壊しきった場合、
棍棒はと並ぶメジャーな武器として大活躍することになるだろう……

棍棒に属する打撃武器

三節棍(多節棍) 金棒 狼牙棒
トンファー ヌンチャク フレイル
モルゲンステイン(モーニングスター) メイス

如意棒

関連タグ
世紀末北斗の拳
2001年宇宙の旅…猿人が骨の棍棒を放り投げて宇宙船になるシーンがある。

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