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銃剣

じゅうけん

銃の先端に取り付けるオプションパーツで銃を使って長さを延長することで槍のように使用することができるもののこと。
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もしかして

スペツナズナイフガンスラッシュ等の「銃と剣の機能を併せ持つ複合武器」の事。

本来は「小銃に取り付ける小剣」と言う意味であり、以下の説明はこちらに準ずる。

概要

前装式銃の時代に生まれた小銃用オプション。
当時は発射後、再装填の時間がない場合にとして応急的に転用するための武器であった。
このため全盛期の銃剣は刃のみで握りは付けられていない。
現代では近距離戦に適したカービン銃PDWなどが生まれたことで近距離戦装備という意義は薄れ重要性も低下しているが、主に市街戦や屋内戦における不意の遭遇戦といった白兵レンジでの即応性や、死んだ振りをする(もしくは止めを刺し損なった)相手の確認に一突きするなど捨て難い機能もある為白兵戦の際の活躍は(主に海兵隊イギリス軍によって)現在も続いている。
人間は刃物に対して本能的に恐れを抱くため、視覚的な威圧・示威効果はただ銃口を向けるよりも効果的で治安維持の際には着剣した小銃をただ構えているだけで威圧効果がある。
ただし示威効果の高さからそれを必要としないドイツ軍では着剣機構こそ小銃に付いているものの、銃剣が装備から外されている。
日本など、一部の国では一般人が銃剣を所有することは禁じられている(着剣機構のない銃剣であれば普通の大型ナイフと同じ扱いでなら所持は可能)。所持可能なレプリカの場合は刀剣類に当たらない様に殺傷能力の低い柔らかい金属を用いていたり、プラスチック、ゴムなどになっている。
演習や訓練の際に草木の伐採や調理などに使用することで銃剣が傷むことを防ぐ為、大概の国では平時には刃を付けない状態で保管・運用し、有事の際に刃を付けて(研いで)使用する。
また操法教授用に各国で「銃剣術」が存在し日本では「自衛隊銃剣格闘」「銃剣道」という形で伝えられている。内容的には「槍術・棒術+α」といった物がほとんどで+αの部分に発砲をも流用する銃剣独特の武技が入ってるが、銃剣道は戦闘技術ではなく競技化しており、槍のように滑らせて突く事や打撃が禁じられ、発砲に相当する事が出来ないなど、実際の白兵戦においては役に立たない面もある。
儀仗時に用いられるものは戦闘に使用しない事から装飾が施される事もあり、刀身にエッチング等によるエングレーブ(紋様)が施されていたり、メッキ加工されていることもある。

昨今では上記のような銃の発達で銃剣での訓練が廃止されたり、銃剣不要論なるものが論ざれたりしているが、銃の弾薬が切れた状態での兵士の戦意喪失を防ぐことができたり、近接戦闘で不意の銃の誤作動を起こした場合の敵への対処やシンプルにコスパが良い側面も含めて現在でも軍用の小銃には着剣機能が基本装備されている。

現在の銃剣はワイヤーを切断する機能や鞘や柄に工具を仕込んだサバイバルナイフとしての機能を持たされているものが大半であり、戦場という極限状況下でより役に立つような形に進化している。第二次大戦中に見られたような刃渡り40cmを超えるようなもの現在は廃れており、小型でより多目的な用途に使えるナイフとしてデザインされているモノが主流となっている。
結局の所、銃剣が廃れないのは兵士にとってナイフが欠かせない道具だからである。

銃剣の取り付け方式

  • 銃口装着型
    • 最初期の銃剣、サーベルや短剣をそのまま銃口にねじ込んだのが始まりとされる。紳士の国の棍棒もこの方式で、ナイフ形の銃剣の柄に銃身をねじ込むタイプであるが、刀身が右側にオフセットされてグリップの穴が素通しになっているために装着したままでの発砲が可能になっている。また、フラッシュサプレッサーの機能が失われることを防ぐためにグリップに穴が開いている。現代の銃口装着型の銃剣は英軍以外も同様に発砲可能な構造になっているものが殆どである。欠点としては発砲後には過熱してしまい外すのが難しく、冷める前に外すには耐熱性の手袋が必須となる。


  • 銃身装着型
    • 現在・過去において最もポピュラーな取り付け方式。銃身とバヨネットラグ(剣止め)の二点を用いて固定する。銃剣を銃身と並列に取り付けるため、銃剣を付けたまま発砲できる。スパイク型や銃剣専用の刃(「銃剣」型)は銃剣自体が他の武器として転用できないため、完全に固定して堅牢性を狙ったものもある。現在では歩兵の持つ突撃銃であっても精度維持のためにハンドガード(加熱した銃身や機構から手を護る部品)がフリーフロート化(接続部がフレームや銃身根元のみとなっている)される等の銃身に余計な負荷をかけない構造が当たり前となりつつあり、銃身に直に接続せずにハンドガードへと既存の銃剣を接続するためのアダプタも登場している。

銃剣の形状

  • スパイク型
    • 針のような形状の銃剣。基本的に刺突に特化した傾向が強い。製造や手入れが容易なことから普及、形状を三角錐とすることで非常に高い殺傷力を得たため、一時銃剣のスタンダードとなった。先端にのみ配慮すればよい構造なので、折りたたみ式など、銃身に半ば据付けられる形で設置されることも多く、その場合いちいち着剣の手間を省けるも強み。三角錐型による傷口は治癒が難しく、高い殺傷性につながったが、長期間相手を苦しませるとして人道的配慮から廃止、現在は丸型のものが主流となっており、また、現在のナイフ形などと比べた汎用性の低さからあまり用いられてはいない。


  • 刀剣型
    • 銃剣として使用しない場合に、ナイフサーベルとして使える。現在の軍隊では、サバイバルナイフをベースとした設計が為された銃剣が多い為その機能も持ち合わせている事が多い。

  • 「銃剣」型
    • 他に形容しようのない形状。剣型の刃に、銃口または銃身に取り付けるための器具のみが装着されている。このため通常は銃剣としてしか使えない。そもそも刺突以外に向かないため、この形状は後にスパイク型に発展する。ちなみにアンデルセン神父が投げているのはこのうちの銃身と平行に取り付けるタイプのものに、手持ち用の柄を新たに取り付けたもの。

銃剣に縁のある国

  • イギリス軍
    • 現代においてなお、銃剣突撃をメイン戦術に持ってくる恐るべき軍隊。見事成功させているあたり、恐らく単純な「弾薬が尽きた際の最後の手段」の類ではないだろう。
  • 大日本帝国陸軍


銃剣(バヨネット)を使用するキャラクター

銃とセットで使用


剣単体で使用

アレクサンド・アンデルセン(HELLSING)
カイマン(ドロヘドロ)


関連タグ

銃剣道 銃剣格闘 銃剣突撃
ガンスラッシュ
ガンブレード ガンソード

操虫棍(モンスターハンターシリーズ):似て非なる銃剣武器。

外部リンク

銃剣 - Wikipedia

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