概要
銃剣としてだけでなく野外活動に伴う様々な目的に使用できるサバイバルナイフとしての機能も持ち合わせたナイフでM16A2の採用に併せ1984年にM7バヨネットの後継として採用された。
シース(鞘)とナイフを組み合わせるとワイヤカッターとして使う事ができる。
シースはプラスチック製で裏には砥石が取り付けられ、使わない時はナイロンのベルトをカバーのように覆えるようになっている。シース内部にはブレードを保持するための板バネが取り付けられており、振ったり逆さにしても落ちることがない。シース表にはナイロンポーチが取り付けられていて、M9拳銃のマガジンや小物を収納することが出来る。シース下部にはナイフ本体の穴と組み合わせるワイヤーカッター機構がある。ベルトにつける部分は太めの針金のようなクリップになっている。ベルトにつけた状態でもワイヤーカッター機能を使用できるように、ベルトに装着する部分とシース本体はファステックスで脱着できるようになっている。
本モデルの影響は大きく、NATO軍も類似したデザインの銃剣を採用しただけではなく、違法にコピーされたものも含めて、本モデルにインスパイアされた類似したナイフが多く生産された。 公式の派生としては、爆発物処理に使う、M11 EODと呼ばれるM9に酷似したナイフがあり、こちらも制式採用されている。
また、その知名度からアニメやゲームにもM9バヨネットと思われるナイフがコンバットナイフとして度々登場する。