「石よ!この世界から、忌まわしき魔法つかい共を消し去れッ!!」
CV:浪川大輔
概要
モフルンを誘拐して魔法界で行われていた大魔法フェスティバルを混乱に陥れた謎のクマ。
選ばれた者の願いを叶えるという「願いの石」に選ばれたモフルンに、「全ての魔法使いを消滅させる」という願いを叶えさせようと目論む。
また、クマタというダークマターと名前が似ているクマの妖精も登場している。
ものすごいマッシブな体つきをしているため、クマっぽいモフモフ感が全く無い。
本人も自分をそこらのクマと一緒にされるのをあまり好んでないようで「クマでは無い、悪魔だ」とダジャレのようなことを言っているが、実際に外見はクマが悪魔の仮装をしてるかのようなものになっている。
DVD等の字幕版だと「願いをかなえるのダ」「ゆるさないゾ」という具合に語尾の「だ」と「ぞ」がカタカナになっている。
語尾全てがカタカナになるのではなく、「だ」と「ぞ」だけ。
能力
はーちゃん同様、無から物質を生み出す強力な魔法を行使することができ、特に火炎や竜巻、水流や岩塊など、いわゆる四大元素に関する属性魔法を得意としている。
また、植物の種のようなものをばら撒き、それに魔力を込めることでクマのような姿をした影の兵士を作り出すこともできる。この兵士は単に戦闘員となるだけでなく、複数の兵士達で生物に憑りつくことでその生物をダークマターの意のままに操ることも可能。
また、肉弾戦においてもプリキュア3人を歯牙にもかけないほどの実力を見せている。
ダークマターはこの力を生まれながらに使えていた。この力は彼が望んで得たようなものではないということである。
普通のクマには無い力を持つがゆえにクマ達の群れに馴染むことができず、それならば魔法つかいとして生きていこうと人里に降りたのだが、魔法界の常識を超えた強力な魔法を使えたがゆえに、魔法つかい達からは危険視され「危険な力を使う化け物」と迫害された。
そして長い長い時を一人で過ごし続けたダークマターは心が荒みきってしまい、自分を拒絶した「魔法つかい」をこの世から消し去ることのみを望みに生きるようになった。
アニメージュ増刊号での田中裕太監督のインタビューによればダークマターは終わりなき混沌・デウスマストの眷属、またはそれに類する存在という裏設定があることをほのめかしている。
つまり、ダークマターの魔法は「ムホウ」に限りなく近いものであるようだ。
しかし、封印から不安定な状態で解き放たれた影響でデウスマストの眷属としての記憶が消失し、自分がどういう存在なのかすら分からなくなったとのこと。
シャドウマター
「大嫌いだ… メチャメチャにしてやる…… お前らなんかぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
CV:浪川大輔
ダークマターの魔法(ムホウ)の力と負の感情が具現化して誕生した本作のラスボス。
なお、劇中で名称は明らかにされておられず、文献等では一貫して「シャドウマター」という名で紹介されているが、後に田中裕太監督から「ピュアシャドウマター」というフルネームがある裏設定が明かされた。
本体となったダークマターとは独立した存在で、彼の意思とは無関係に「“全ての魔法つかいの消滅”」という目的のためだけに行動する破壊の化身で、巨大な紫色をした熊のような姿をしているが、その体内に等身大の本体ともいえるシャドウマターが潜んでいる。
なお、シャドウマターの出現とともにダークマター本人は魔法の力を完全に失ってクマタの姿に固定された。
その戦闘能力は強大であり、キュアミラクル、キュアマジカル、キュアフェリーチェ、キュアモフルンの4人のプリキュアたちをも圧倒し、全ての魔法を無力化する能力を持つ。キュアフェリーチェに至ってはピンクトルマリンを破壊された上、その一撃で変身解除にまで陥った。
激闘の末、ハートフルスタイルにパワーアップした4人のプリキュアの決め技「プリキュア・ハートフル・レインボー」により消滅した。
プリキュアと和解を果たしたダークマター=クマタとは異なり、シャドウマターは心置きなくぶっ斃せる「絶対的な敵」として描写されている。
この点は、本編の敵対勢力であるデウスマストの眷属たちと同じ扱いである。
演者
演じる浪川大輔氏はプリキュアシリーズ初出演。
ダークマターとクマタでは大分声質が異なるが、田中監督は1人で両形態を演じ分けられる事を前提にキャストを探しており、結果的に浪川氏に決まったとのこと。
なお、浪川氏は2年後のHUGっと!プリキュアでテレビシリーズ初出演を果たす事になる。
関連イラスト
関連タグ
トラウーマ→ダークマター → 鴉天狗(プリキュア)