概要
月刊ニュータイプ、アニメディアと並ぶ、アニメ誌三強の一誌であり、現在販売されているアニメ雑誌の中では最古参の雑誌。
特にガンダム、ジブリ、イナズマイレブン、プリキュア等の特集に定評がある。
初代編集長鈴木敏夫が、当時はまだ知る人ぞ知る存在だった宮崎駿を特集で取り上げ、『風の谷のナウシカ』を連載させ一躍ヒットに結びつける立役者となった功績は大きい。
創刊初期はアニメーション技法に重点が置かれていたが、1990年代を皮切りに、アニメ作品以外の映像文化・キャラクターコンテンツを幅広く扱うようになり、特撮ヒーロー番組やドラマ・舞台作品、ソーシャルゲーム、「ヒプノシスマイク」などのマルチ音楽企画、さらには「ふるたん」などのCMキャラクターなども取り上げている。
連続テレビ小説『なつぞら』は東映動画をモデルとしたアニメ制作現場が舞台ということで、放送中重点的に記事が組まれた。
特撮作品の中でも特に『ドゲンジャーズ』については、ローカルヒーロー作品であるにもかかわらず、全国放送の作品よりもよりも毎号大きく取り上げており、2度も別冊付録をつけたほどである(2020年、2021年、共に8月号)。
2021年7月には増刊号も発売されている。
2020年5月号では、通常号(表紙とメイン特集は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』)とは別に、ドゲンジャーズが表紙とメイン特集の「特別編集版」の2種類が発売された。
連載コーナー
冨野に訊け!!
相談者を容赦なくバッサリと斬る独自の語り口が好評。
たまに特別企画で、通常投稿とは別に業界人(畑健二郎、辻真先など)からの相談が増設されることもある。
書籍化もされている。
新房昭之の本棚の奥から
新房昭之の、インタビュー形式による漫画トーク。ゲストとの対談になる回もある。
バリウタの愛を知りたい!!
ねこメージュ
『ゲゲゲの鬼太郎』第6シリーズ放送中に、通常の記事のおまけ的に連載されていた、ねこ娘のみを中心に取り上げるコーナー。
活躍回リストでは、6期猫娘だけでなく歴代全員が取り上げられていた。
マイ・アニメージュ(読者ページ)
通称「マイアニ」。読者からの意見やイラスト等が掲載される。
他誌の投稿コーナーと比べて投稿者の年齢幅が広いことも特徴で、下は一桁から上は還暦までが共存している。
Free Space(フリースペース)
月替わりで、特定作品に絞った募集をするカラーイラストコーナー。
実際の製作スタッフに直接作品を選考してもらえることで好評。
選考者・投稿者共に準備に時間がかかるためか、お題となる作品のタイトルは他コーナーの募集より早い段階で発表される。
アニメ川柳
アニメにまつわる川柳。
パロステ
パロディネタのコーナー。直接の作品パロディだけでなく、読者の近況ネタも掲載される。
アニメ歳時記
季節にちなんだテーマイラスト募集。カラーとモノクロの2種類がある。
アニメ御殿
月替わりのテーマについて自己主張するコーナー。「食べたいアニメ飯」「辞書に乗せたい名言」「今年やり残した事」など。
ハッピーバースデー
その月に誕生日を迎えるキャラクターや声優などへのお祝いメッセージ。
投票企画
キャラクター・ベストテン
巻末で毎月が行われている、本誌とじ込みのアンケートハガキによる人気投票。
集計が早いため、アンケート自体の締め切りは翌月発売日までだが、人気投票の締め切りはそれより早めの発売1週間強ほどである。
前月特集記事のキャラクターが上位に入ることが多い。
2000年代には閑古鳥が鳴く状況であったが、『機動戦士ガンダムSEED』ファンの影響で投票総数が急回復したという経緯がある。
2キャラ投票制(2022年11月号の応募以降)
2022年10月号の応募ハガキまでは1キャラ1票制だったが、2022年11月号の応募ハガキから2キャラ投票制になった。2キャラは同率でカウントされる。(2キャラ同じ名前を書いてしまった場合は1キャラ分の集計になる。)
アニメージュ・グランプリ
年一回募集される大型投票企画。
詳細はウィキペディア記事アニメグランプリを参照。
連載作品(漫画・小説・絵物語等)
増刊誌
- VOICE ANIMAGE(ボイス アニメージュ)
声優専門誌。
- Prince Animage (プリンスアニメージュ)
女性向けに特化したアニメ誌。愛称はプリアニ。
- プリキュアシリーズ特別増刊号
毎年年末に、その年のプリキュア記事をまとめた増刊号を刊行している。
本誌記事の再録と新作記事による構成。
その他
2012年8月号に表紙を飾った『TIGER&BUNNY』のイラストが「腐女子を狙ってる」とTwitterで話題になった。
また読者ページにBL・女装を描いた投稿イラストが増え続けている事に対し、2012年11月号の118ページに「描きたい場合はあくまでさり気なく、前面に押し出さないようにしていただけると嬉しいです。(中略)見たくない、という読者さんへの配慮をどうかお忘れなく!」との、異例の注意書きが掲載された。
同様の事は男性向けの表現にも言えるだろうが、あくまで「全年齢向け雑誌」である以上、節度のある投稿を心掛けたいものである。(というか、事前選考で落とせばいいのでは・・・そうすると誌面が埋まらないレベルで投稿が偏ったのだろうか?)
外部サイト
アニメージュ「申し訳ないがBL・女装男子のイラストはNG」 ネット上で議論に