概要
人物や作品や、作品に登場するキャラクターなどに対して、主に一般人のファンが投票する企画のことを指す。
主な目的の一つは、公式・ファン問わず、そのコンテンツを盛り上げることにある。
特に漫画などの連載作品が公式に行う場合は、その人気度を調査することで、情報収集としての側面を持つ事がある。また、それをイジるネタにしたり、人気投票の結果発表で丸々1話使う事も。
組織票から番狂わせな投票結果になるケースも多い。また、人気投票結果が不毛な火種になることも多い。
不毛な争いの例
ちなみにキン肉マンの人気投票は、主人公のキン肉スグルが7位という、あまりに意外すぎる結末となり、大きく話題となった(それだけ他のキャラが魅力的だったのもあるが)。また、『ついでにとんちんかん』では主役級キャラが近所の野良犬や背景の雲(どんより雲)に負けてしまったので(9位)、いじけ属性が加わるなどキャラクター設定にまで影響する結果となってしまった。
ただ、人気投票の結果が必ずしも作品や展開に反映されるかと言われるとそうでもなく、運営が特定のキャラへの愛が強すぎる為に、お祭りイベントで運営のお気に入りのキャラばかり登場し、人気投票で上位を取っても、そのキャラが全くイベント出演が出来ない・グッズが出ないといった事態が頻繁に発生することがある(酷い時は1年半近く出演しないことも)。そのため、何のための公式投票だったのか…と言われてしまうこともある。
ちなみに公職選挙法で禁止されていることを人気投票で実施すると、投票結果に大きな影響が出る(そのため公職選挙では法律で禁止されているのである)。
人気投票の方法
人気投票は基本的にWeb投票または紙による投票にわけられる。併用する場合もある。
Web投票はWebページ上から投票を行うもので、投票する側の負担はかからない。純粋に人気を測りたい場合に用いられることが多いため、1日につき1人1票(ないし一定数を任意に割り振り)とされることが多い(前回の投票から24時間経過という場合も)。
なお、端末やブラウザ、ならびに通信環境を変えると(クッキーを消すだけでもという場合も)複数票入れられたりするため、運営側でIPアドレス等の情報で不正票を除外したりすることもある。中には投票期間終了後に除外措置を行う場合も。
ただし、そこまでして複数票を入れる人間は割合として少ないため、割と順位が人気に直結しやすい。
無料で投票できると言う点から、本来投票しない層が多く投票に流入してきやすく、想定外の組織票と化し、番狂わせな結果となり得ることがある(コイル、五条勝など)。それはそれで作品自体の周知には寄与しているのかも知れない。シンデレラガールズ総選挙も無料で投票できたが、投票券を稼ぐためにはある程度ゲームをこなしたり課金サービスを利用したりしなければならないと手間や金がかかるため、こういった層の影響力は弱くなっている。
一方、紙による投票は、何かしら物品を購入する必要があるため、投票する側の負担がかかる。種類はハガキによる投票、グッズ(ソーシャルゲームの場合はガチャ)の購入による投票、CDやグッズの購入(もしくはCDに付属する投票券)による投票など多岐に渡る。
こちらの場合、(ハガキによる投票は別として)グッズやCDが売れれば運営側の収益になることもあったり、運営側が複数票を問題視していない場合が多いため、複数票は問題なしとされるのが一般的である。このため、金(と時間)さえあれば投票数を増やせるため、1人のファンが大量に物品を購入して順位を押し上げようとするのはよくある話である(千葉県のYさんが有名な例)。
ダンボールいっぱいのハガキを送ってきたり、友人知人家族に描いてもらったりというエピソードも多々ある。
また、投票する側の負担が大きいと言う点から、上位に入れなかった場合のダメージが大きい。単なる人気投票である場合はまだしも、上位に入った場合にだけご褒美がある場合だと辛いものになる。救済措置がなければ尚更の事である。
「週刊少年ジャンプ」連載作品では
結果が注目される事から、ギャグ漫画でもないのに好きでもないだれも投票しないようなキャラに投票して目立とうというケースが最近は多い。さらには作者や他の作品のキャラに投票するというケースも。
- 『キン肉マン』では作品名にちなみ29位(肉)のキャラクターが主役のスピンオフが掲載される。
- 『銀魂』では人気投票の結果を丸々ネタにした「人気投票篇」が存在する。
- 『ボボボーボ・ボーボボ』では本物の人気投票では無いが「ジャンプ漫画の人気投票」をネタにした「ボーボボ人気投票」なるものがある。
- 『ニセコイ』では橘万里花に4桁もの手書きの投票はがきを送った千葉県のYさんが話題になり、彼の存在が作中で拾われたり実写版のエキストラにも出演したりした。
不人気投票
読んで字の如く、読者は自分が嫌いなキャラクターに投票して、作中で誰が最も人気がない(嫌われている)のか決める企画。
そのネガティブな内容や純粋な作品ファンやキャラクターのファンにとっては百害あって一利なしであり、アンチしか喜ばないという主な理由もあってか、版権作品で企画されることは殆どないが、ギャグ漫画では開催される事があり、『ボボボーボ・ボーボボ』では本物の人気投票と同時に実施した事がある。
また、『スレイヤーズ』では作者が個人的に開催した人気投票で嫌いなキャラクターにマイナス票という形で実施した事はある。
Pixivに項目が存在する人気投票
全○○大投票
- 「ガンダムシリーズ」:全ガンダム大投票
- 「プリキュアシリーズ」:全プリキュア大投票
- 「ファイナルファンタジーシリーズ」:全FF
- 「エヴァンゲリオンシリーズ」:全エヴァンゲリオン大投票
- 「仮面ライダーシリーズ」:全仮面ライダー大投票
- 「ウルトラシリーズ」:全ウルトラマン大投票
NHKが不定期で開催しているシリーズ。
他に「マクロスシリーズ」「るーみっくアニメ作品」「セーラームーンシリーズ」についても行われている。
漫画・アニメ
どちらも世界規模で開催。
人気投票自体をネタにした回がある。
サンリオの未デビューキャラクターのみがエントリーするオーディション的な企画。1位にならないとデビュー出来ない言わいる過酷なデスマッチ。投票用グッズは品切れ続出だったり、最終結果発表日はトレンド入りした。
ゲーム
- 『ポケットモンスターSPECIAL』:ポケスペ全キャラクター人気投票
- 『ポケモン』シリーズ:ポケモン総選挙、ポケモン・オブ・ザ・イヤー
- 『テイルズオブシリーズ』:テイルズオブ人気投票
- 『東方Project』:東方project人気投票(旧東方シリーズ人気投票)、東方人気投票
- 『アイドルマスターシンデレラガールズ』:シンデレラガール総選挙
- 『スクールガールストライカーズ』:スクスト人気投票
- 『プリティーシリーズ』:一覧はプリズムストーンを参照
アイドル
人気投票の結果で進行する番組。
関連タグ
人気投票で話題を呼んだキャラクター・人物達
- 田代まさし:VIPPERの本気第一弾。通称「田代砲」。結果は不正として除外。
- コイル:VIPPERの本気第二弾。通称「コイルショック」。結果は2位。
- 五条勝:VIPPER(とレベルファイブ)の本気第三弾。公式が最大手。結果は1位。
- 千葉県のYさん:ニセコイで橘万里花に4桁単位の手書きはがきの票を送ったガチ勢。その愛は世界の垣根を越える。
- ワッカ:全FFの53位。これだけならただの微妙な順位だが、後にネタにされた結果謎の名誉の称号に。