概要
「ウルトラシリーズ」は、TBSが1966年(昭和41年)1月2日から円谷プロで制作・放送されている、仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズと並んで日本を代表する特撮番組のシリーズ。ただし、正史にカウントされる作品にはアニメ作品も存在しているため、上記のほか2シリーズと異なり特撮&実写だけのシリーズではない。
シリーズ全体を通して、銀色か真紅の巨人=ウルトラ戦士が、様々な宇宙人や怪獣などの侵略者から地球や宇宙を守る。さらには、怪獣の中にもウルトラ戦士に協力するものもいる。
登場するのヒーローは、胸にカラータイマー、もしくはそれに代わるものが体のどこかしらに存在している。
また、仮面ライダーやスーパー戦隊と異なりデザイン面でも上記のカラータイマーのようなものが存在しており、メインの姿が銀と赤、あるいはそれプラスαの体色を持ったヒーローを主役としているが、一つだけそうでない作品が存在する。
「ウルトラマンシリーズ」と言われることもあるが、『ウルトラマン』の前の『ウルトラQ』も含めた「ウルトラシリーズ」として括られることが多い。
(ヒーローのいない『Q』はともかくとして)シリーズとしての根幹テーマは、「世の平和は人類一人一人が自分たちで守るべき」である。『ウルトラマン』から、これを示唆するエピソードは非常に多い。
なお東映が制作した『キャプテンウルトラ』は、放送した東京放送(TBS)タケダアワーでのウルトラシリーズ(空想科学シリーズ)としては含まれているが、円谷プロ制作ではないので以下でいうウルトラシリーズには含まれていない。
2013年、「派生シリーズが世界一多いテレビ番組」としてギネス世界記録に認定。
2016年にはシリーズ展開50周年を迎えた。
海外展開を見据えてか、2018年の『ウルトラマンR/B』の頃から、ウルトラシリーズの作品タイトルロゴには「ULTRAMAN」という英文のロゴが入るようになり、映像ソフトや映画、公式youtubeチャンネルにおけるネット配信の映像中でも、初代ウルトラマンの変身音と共に映し出される「ULTRAMAN」のサウンドロゴが挿入されるようになった。
諸々の事情によって、本格的な海外展開の推進が遅れたために、ゴジラシリーズと比べると欧米知名度はまだそこまで高いとは言えない部分もある。しかし、低いかと言われるとそうだというわけでもなく、そういった地域にもコアなファンがおり、ギレルモ・デル・トロやジェームズ・ガンなど、シリーズの大ファンであることを公言している者もおり、さらには、スピルバーグも、権利の都合で実現できなかったとはいえ、「自身が監督した作品に続編があるなら原作通りウルトラマンを出したい」と語っている。
近年では中国やマレーシアを始めとしたアジア圏で非常に高い人気を得ている。
制作する円谷プロが一族時代にトップが経営センスがなかったために経営難に何度も陥っていることもあって、何度も丸1年以上の休止に陥っている。
なお、()は続いた作品数を意味し、年数に関しては前作の最終回と次作の1話までとする。
具体的には、
『Q』~『セブン』(3作)から『帰りマン』まで2年半、『帰りマン』~『レオ』(4作)から『ザ☆』まで4年、『ザ☆』『80』(2作)から『ティガ』まで15年半、『ティガ』~『ガイア』(3作)から『コスモス』まで2年、『コスモス』(連続作品なし)から『ネクサス』まで2年、『ネクサス』~『メビウス』(3作)から『ギンガ』まで6年と、合計6回も休止期間を経験したが、健全経営になった現在では7月からの半年放送と1月から6月までの総集編という形で番組枠を確保し、10年以上の放送を続けることに成功している。
シリーズ作品
TV放送
昭和ウルトラマン
- ウルトラQ (1966年(昭和41年)1月2日〜7月3日)
- ウルトラマン (1966年(昭和41年)7月17日〜1967年(昭和42年)4月9日)
- ウルトラセブン (1967年(昭和42年)10月1日〜1968年(昭和43年)9月8日)
- 帰ってきたウルトラマン (1971年(昭和46年)4月2日〜1972年(昭和47年)3月31日)
- ウルトラマンA (1972年(昭和47年)4月7日〜1973年(昭和48年)3月30日)
- ウルトラマンタロウ (1973年(昭和48年)4月6日〜1974(昭和49年)年4月5日)
- ウルトラマンレオ (1974年(昭和49年)4月12日〜1975年(昭和50年)3月28日)
平成ウルトラマン
- ウルトラマンティガ (1996年(平成8年)9月7日〜1997年(平成9年)8月30日)
- ウルトラマンダイナ (1997年(平成9年)9月6日〜1998年(平成10年)8月29日)
- ウルトラマンガイア (1998年(平成10年)9月5日〜1999年(平成11年)8月28日)
ウルトラマンコスモス
- ウルトラマンコスモス (2001年(平成13年)7月7日〜2002年(平成14年)9月28日)
- ウルトラマンネクサス (2004年(平成16年)10月2日〜2005年(平成17年)6月25日)
- ウルトラマンマックス (2005年(平成17年)7月2日〜2006年(平成18年)4月1日)
- ウルトラマンメビウス (2006年(平成18年)4月8日〜2007年(平成19年)3月31日)
ウルトラマン列伝
- ウルトラマン列伝/新ウルトラマン列伝(2011年(平成23年)7月6日 〜 2013年(平成25年)6月26日 / 2013年7月3日 〜 2016年(平成28年)6月25日)
- ウルトラゼロファイト (2012年 〜 2013年)
新世代ヒーローズ(平成ウルトラマン/令和ウルトラマン)
- ウルトラマンギンガ (2013年(平成25年)7月10日 〜 8月14日、11月20日 〜 12月18日)
- ウルトラマンギンガS (2014年(平成26年)7月15日 〜 9月2日、11月4日 〜 12月23日)
- ウルトラファイトビクトリー (2015年3月31日 〜 6月23日)
- ウルトラマンギンガS (2014年(平成26年)7月15日 〜 9月2日、11月4日 〜 12月23日)
- ウルトラマンX (2015年(平成27年)7月14日 〜 12月22日)
- ウルトラマンオーブ (2016年(平成28年)7月9日 〜 12月24日)
- ウルトラファイトオーブ (2017年4月15日 〜 6月3日)
- ウルトラマンジード (2017年(平成29年)7月8日 〜 12月23日)
- ウルトラマンR/B (2018年(平成30年)7月7日 〜 12月22日)
- ウルトラマンタイガ (2019年(令和元年)7月6日 〜 12月28日)
- ウルトラマンZ (2020年(令和2年)6月20日 〜 12月26日)
- ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA(2021年(令和3年)7月10日 〜 2022年(令和4年)1月22日)
- ウルトラマンデッカー (2022年(令和4年)7月9日〜2023年(令和5年)1月21日)
- ウルトラマンブレーザー(2023年(令和5年)7月8日〜(令和6年)1月20日)
- ウルトラマンアーク(2024年(令和6年7月6日〜)
劇場、オリジナルビデオ他
劇場版
劇場版ウルトラマンを参照
海外ウルトラマン
- ウルトラマンUSA (1989年4月28日)
- ウルトラマンG (1990年 〜 1991年、1995年(平成7年)7月8日 〜 9月30日放映)
- ウルトラマンパワード (1993年 〜 1994年、1995年(平成7年)4月8日 〜 7月1日放映)
OV作品
- ウルトラビッグファイト(ウルトラ怪獣大百科) (1988年)
- ビデオ版ウルトラセブン(1998 〜 2002年)
- ウルトラマンネオス (2000年11月22日〜2001年5月5日)
- ウルトラマンゼロ
- ウルトラ銀河伝説外伝ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ(2010年)
- ウルトラマンゼロ外伝キラーザビートスター(2011年)
他多数
TV帯番組
- ウルトラファイト(1970年9月28日 〜 1971年9月24日)
- レッドマン (1972年4月24日 〜 10月3日)
- アンドロメロス(1983年2月28日 〜 1983年4月29日)
- ウルトラ怪獣大百科(1988年4月1日 〜 1989年3月31日)
- ウルトラ怪獣大図鑑(1989年4月4日 〜 1990年3月30日)
- ウルトラマンM715(1990年4月2日 〜 1991年3月29日)
- ウルトラマンM715ウルトラヒーロー必殺技大研究(1991年4月1日 〜 1992年3月31日)
- ウルトラマンM730ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑(1992年4月1日 〜 1993年3月31日)
- ウルトラマンM730ウルトラ怪獣バトルゲーム(1993年4月1日 〜 1994年3月31日)
- ウルトラマンM730シュワッチ!イングリッシュ(1994年4月3日 〜 1995年3月31日)
- ウルトラマンM730ウルトラ怪獣データバンク(1995年4月3日 〜 1996年3月29日)
- ウルトラマンM730ウルトラマンランド(1996年4月1日 〜 1996年9月30日)
- ウルトラマンボーイのウルころ(2003年9月29日 〜 2004年10月1日)
- ウルトラQ dark fantasy (2004年(平成16年)4月6日 - 9月28日)
- ULTRASEVENX (2007年(平成19年)10月5日〜2007年12月21日)
大怪獣バトル
- ウルトラギャラクシー大怪獣バトル (2007年(平成19年)12月1日 〜 2008年(平成20年)2月
23日)
- ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY(大怪獣バトルNEO) (2008年(平成20年)12月20日 〜 2009年(平成21年)3月14日)
- ネオ・ウルトラQ (2013年(平成25年)1月12日 〜 3月30日) ※wowowでのPV番組
TV特番
- ウルトラ怪獣VSプロ野球OB ※雨傘番組
- ウルトラ怪獣運動会 ※雨傘番組
- TV特番ウルトラセブン (1994年3月21日、10月10日)
インターネット配信
- ULTRAMAN ORB THE ORIGIN SAGA (2016年12月26日 〜 2017年3月13日)※アマゾンプライムビデオで配信
- ウルトラマンザ・プライム (2017年4月5日 〜 8月16日)※アマゾンプライムビデオで配信
- ウルトラギャラクシーファイト
- ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ(2019年)
- ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀(2020年)
- ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突(2022年)
- セブンガーファイト
- ULTRAMAN:RISING(2024年6月14日 〜 )※Netflixで配信
その他
- ウルトラスーパーファイト
- ウルトラマンカンパニー こちらウルカン特捜(騒)隊で~す!
- ウルトラゾーン
- ウルトラ怪獣散歩
- ウルトラマンナイス (1999年10月 〜 2000年9月)
- ウルトラ出光人
- ウルトラマンゼロTHE CHRONICLE (2017年1月7日 〜 6月24日)
- ウルトラマンオーブTHE CHRONICLE (2018年1月6日 〜 6月30日)
- ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル (2019年1月5日〜6月29日)
- ウルトラマンクロニクルZERO&GEED (2020年1月5日〜6月13日)
- ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ (2021年1月9日〜6月26日)
- ウルトラマンクロニクルD (2022年1月29日〜6月25日)
- ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ (2023年1月28日〜)
ウルトラシリーズの派生作品一覧
アニメ
アニトラマンを参照
漫画
- ウルトラマン超闘士激伝
- ウルトラマンSTORY0(マガジンZ)
- ウルトラ忍法帖
- ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕
- ギャ〜☆ウルトラマン(テレビマガジン 1979年)
- ウルトラマン10(テレビマガジン 1980年)
- ウルトラマンの贈り物(Mimi 1990年〜1994年)
- ウルトラ怪獣かっとび!ランド
- ウルトラ兄弟物語
- ULTRAMAN
- ザ・ウルトラマン
- 決戦!ウルトラ兄弟
- ウルトラ超伝説
- ウルトラ一家のタロウくん(てれびくん 1990年〜1994年)
- シュワッチきょうだいウルトラマン(小学一年生 1990年〜1992年)
- ウルトラまりりん(ぴょんぴょん 1988年〜1989年)
- おまかせ!!コスモスくん(小学二年生 2001年)
- それいけ!ウルトラ兄弟(てれびくん 2006年)
- それいけ!ウルトラ大怪獣(てれびくん 2007年)
- ウルトラ兄弟ギャグ戦記 それゆけ!メビウスくん(コロコロイチバン! 2007年)
- 戦え!セブンガー(てれびくん 2021年)
- ウルトラファイト番外地(特撮エース)
- フジアキコ物語(特撮エース)
- ウルトラマン_THE_FIRST(特撮エース)
- ウルトラマン_THE_NEXT(特撮エース)
- DARKNESS HEELS -Lili-(Comic Walker)
- ウルトラ怪獣擬人化計画(アスキー・メディアワークス)
リム出版社
- COMIC'S★ウルトラ大全集
TSUBURAYA IMAGINATION
小説
- ウルトラ怪獣擬人化計画(ライトノベル / DENGEKI G's NOVEL)
- ウルトラマン妹(ライトノベル / PHP研究所)
- TSUBURAYA×HAYAKAWA_UNIVERSE
- ウルトラ怪獣アンソロジー(早川書房)
- ウルトラマンデュアル(早川書房)
- ウルトラマンF(早川書房)
- ウルトラマンティガ 輝けるものたちへ(早川書房)
- ウルトラマンダイナ 未来へのゼロドライブ(早川書房)
- Another Genesis(ウルトラ銀河伝説のパラレル小説 / 電撃ホビーマガジン)
- ウルトラマンティガ 白狐の森(オークラ出版文庫)
- ウルトラマンダイナ 平和の星ジ・アザー(オークラ出版文庫)
- ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア 超時空のアドベンチャー(講談社キャラクター文庫)
- ウルティメイトフォースゼロ 〜Side Story〜(円谷プロ出版)
超全集
絵本
ゲーム
テレビゲーム
- ウルトラマン・怪獣帝国の逆襲(ファミコンディスクシステム)
- ウルトラマン・出撃!科学特捜隊(ファミコンディスクシステム)
- ウルトラマン倶楽部シリーズ(ファミコン他)
- コンパチヒーローシリーズ
- ウルトラマン・ファイティングエボリューションシリーズ
- ウルトラ作戦科特隊出動せよ!(PC(PC-9800シリーズ) 1992年12月8日)
- ウルトラマンゼアス(プレイステーション 1996年12月20日)
- ウルトラマンネクサス(プレイステーション2 2005年5月26日)
- 怪獣バスターズ(ニンテンドーDS 2009年12月3日)
- ウルトラマンオールスタークロニクル(PSP 2013年3月7日)
アーケードゲーム
- ウルトラ警備隊 空想特撮ゲーム(アーケード)
- 大怪獣バトルシリーズ(アーケード他)
- 大怪獣ラッシュ(アーケード 2013年)
- ウルトラマン フュージョンファイト!(アーケード 2016年)
ゲームアプリ
- ニワサキ(2016年)
- 怪獣娘〜ウルトラ特訓大作戦〜(2018年)
- ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ(2018年)
他多数
その他
他多数
世界観
ウルトラシリーズにおいては、他の作品と繋がりがあるものとそうでないものが混在している。なお、映画などにおいてはこれらの世界観の設定を無視して異なる世界のウルトラマンたちが共演している場合がある。
これらは、各ウルトラマンたちが次元を超えて並行世界へやって来たなど、様々な理由づけがなされている。
最近ではそれらはマルチバースと呼ばれるようになった。
中にはメタフィクション要素を組み込んだ世界観も存在しているのだが、なぜこのような世界が存在するかについては平成ウルトラシリーズでシリーズ構成や脚本を務めた長谷川圭一が超時空のアドベンチャーにおいて、あるキャラクターを用いて解説している。
再登場した世界観
M78星雲光の国の世界観=M78ワールド
ウルトラシリーズにおいて最も有名な世界観。ウルトラマンと言うとほとんどの人は、まずこの世界観を思い浮かべるだろう。
この世界観において地球にきたウルトラマンは宇宙の平和を守る「宇宙警備隊」、あるいは関連する組織の隊員であり、邪悪な怪獣や宇宙人から宇宙の平和を守ることを使命としている。
「ウルトラ兄弟」という言葉は大雑把にいえばこの世界におけるウルトラ戦士のうち、地球で活躍した者、特にウルトラの父を師とする者たちを指す言葉。
たまに、他の世界観のウルトラマンにこの言葉を使っていることもあり、映画などでは特に顕著だが厳密には間違いである。
『ミラーマン』の怪獣がウルトラに、『ファイヤーマン』にウルトラ怪獣が登場、『ジャンボーグA』に登場するエメラルド星人は光の国と同盟を結んでいるなど、その他の円谷作品とも世界観が繋がっていると思われる描写があるが、実際にそうなっているのかは不明(再編集ソフト『THEウルトラ伝説』ではこちらの設定を採用)。
クリスタルタウンやウルトラタワーなどの都市や建物が確認されている。『ウルトラマンタロウ』の設定では、光の国では人間大でいるとのことだった。しかし平成に入ると、普段から巨大なまま暮らしているように描かれている。
『メビウス』以前の設定では(USAなどの外伝作品を含む)『Q』からパイロット版『ネオス』までの世界観が繋がっていたかのような描写になっていた。とりあえずM78星雲出身のウルトラマンはほぼ一纏めだったと思って貰って構わない。その後、設定がある程度再構成されて『メビウス』では『Q』から『レオ』と、『80』までが繋がっている世界観に落ち着いた。
ちなみに、『新世紀ウルトラマン伝説』などのお祭り作品やギャグ時空では他の世界観の作品とも普通に共演している。『メビウス』以前はある程度設定が大らかだったのだ。
なお、『ザ☆マン』に関しては一部M78ワールドと同じだったと解釈する意見もあるが、『80』では「5年ぶりの怪獣出現」と言われているために当時から別世界で可能性が高く、結局交流があるとはいえ完全な別世界となっている。
さらにややこしい話であるが、後の作品に整合性を持たせるために設定が変更したりすることもしばしば。もっとも、これは円谷に限った話ではないのだが。
- ジャミラの事件が起こった時代が1993年になっている箇所を、後の作品では60年代に起こったことにする。
- 『セブン』の時代設定80年代を60年代に変更。
- 『ミラーマン』の時代設定は80年代であるが、なぜか70年代設定の『タロウ』にゴルゴザウルス二世登場。
なお、この世界をベースにした『ウルトラマン物語』は現在のM78ワールドとはパラレルとされている。ただし、再編集映像部分以外のシーン(タロウの幼少期やグランドキング戦や、ジュダの存在など)は、ニュージェネレーションヒーローズ関連作品にて現在のM78ワールドでも起こったことが示唆されている。
大怪獣バトルなどの世界観も同様。
この世界観はM78ワールドのはるか未来の世界であり、レイブラッド星人の操るブルトンによる「ギャラクシークライシス」という事件によって、各ウルトラマンの怪獣が時空を超えて襲来した世界という設定である。
基本的にはM78星雲光の国の世界観をベースに、他のウルトラマンの怪獣が登場するようになったと思えば問題ない。
地球の科学は相当に発展しており、従来ウルトラシリーズで取りざたされてきた地球内での戦争・紛争はすべて解決しており、地球の怪獣は絶滅している。宇宙での開拓・資源獲得に熱心である。
なお、本来はネオフロンティアスペースの産物たるネオマキシマが存在していることから、ギャラクシークライシスの際には他の世界の技術も伝わった可能性が高い。
一方で異星人の中には平行宇宙に行く術を確立した者たちが現れており、宇宙警備隊の目の届きにくい別宇宙での悪事を企む輩もいる。
専らこの設定になると、地球を舞台にするのは非常に難しくなったため、宇宙を舞台にした作品が多くなった(この問題についてはニュージェネレーションシリーズにて、別世界の地球を舞台にするという設定で解決している)。
また、この世界の春野ムサシはZAP_SPACYのメンバーとして存在している。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
※漫画版、ノベライズではオリジナルのウルトラ戦士が多数登場する。
ザ☆ウルトラマンの世界観
一部M78星雲光の国と同じ怪獣が登場するが、設定が異なる場合も多く、基本的に別物である。映画でM78ワールドの戦士と共演があるが、これも曖昧な部分が存在する。『ウルトラマン列伝』のダークネスファイブの話では別の世界の話と語られることもあるが、半ばギャグ展開のようなであるため、真面目に考えないほうが妥当である。ウルフェスの世界観解説によれば光の国がある宇宙にもU40が存在するようである(ここら辺は昭和シリーズの扱いと似たようなものだろうか)。
『ウルトラマン全戦士超ファイル』(小学館、2020、P8)によればこの宇宙はM78スペースとは別宇宙として扱われている。
単発で終わった世界観としては、その後も登場した数少ない宇宙である。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
超古代の巨人の世界観=ネオフロンティアスペース
この世界でのウルトラマンは、滅び去った超古代文明の守り神として扱われている。とはいっても地球生まれではなく、宇宙から来訪したようだ(出身地については明言されておらず不明)。
地球に降り立ってしばらくしてから思想の違いにより人類側についた光の巨人と、人類を殲滅せんとする闇の巨人とに分かれ、大戦争が起きた。後に光側が勝利し、大半が宇宙へと帰還する中で、石像として地球の平和を見守るため残った者が数名いた。ティガもそういった石像の中の一人だった。
ダイナはティガと酷似した容姿・能力を持っており、ティガ劇場版における超古代の回想シーンでもダイナとよく似た巨人が何人か認められるが、ダイナが超古代の戦士の1人だったかどうかは語られておらず、不明である。
ちなみに偽者ではない本物の悪のウルトラ戦士が登場した、シリーズ初の世界観でもある。
また、この世界では円谷英二監督(ゴジラやモスラも公開されたらしい)と円谷プロダクションが存在しており、初代ウルトラマンも特撮作品として存在している(と言うより、ティガや初代ウルトラマン本人の介入がきっかけで『ウルトラマン』が制作られたことになっている)また、劇中でも夢落ちとはいえスーパーガンが登場したり、ウルトラマンがスペシウム光線を使用したり火星にスペシウムが存在するなどM78ワールドと同一のものが存在している。
なお、ティガと共闘した初代ウルトラマンがどこの宇宙のウルトラマンであるかは不明。もっともその事件の黒幕の経歴から言って、M78スペースから時空を超えてやって来た初代マン本人と言うことも考えられるが。
ちなみにゲーム版大怪獣バトルNEOは、『ティガ』のTVシリーズから派生したパラレルワールドであり、最終回以後もティガが戦い続けている世界線となっており、昭和のウルトラ怪獣は全て架空の存在という扱い(つまり平成を除いたウルトラシリーズが放送されている世界線である)。
時系列は
古代に蘇る巨人(縄文時代)→ウルトラマンティガ(07〜10)→THE FINAL ODYSSEY→ウルトラマンダイナ(17〜20)→ウルトラ銀河伝説→ウルトラマンサーガ(35)→10勇士(別次元)→THE_ORIGIN_SAGA(別次元)→古代に蘇る巨人(38)の順に進んで行く。
M78ワールド以外でその後が描写された数少ない宇宙の1つである。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンコスモスの世界観=コスモスペース
バルタン星人が登場するが、M78星雲光の国の世界観のものとは別物。
この世界ではコスモスが地球に現れるまで、ウルトラマンはサンタクロースのような架空の存在として語られるのみであった。
その他、『セブン』のクレージーゴンのオマージュであるクレバーゴン、『ウルトラQ』のガラモンのオマージュであるガモランなど、他の世界観の怪獣のオマージュ怪獣が多い。
他の世界と比べて温厚な怪獣や、友好的な宇宙人が非常に多いのが最大の特徴である。『サーガ』で描かれたその後では怪獣と人間がともに暮らす理想郷までできたほどで、視聴者の親子からの高い人気を得た。
ウルトラマンFERの世界観はコスモスペースをベースに『マン』から『コスモス』の物語が繋がった設定となっている(ダイナは大人の事情で登場しない)。
時系列は
THE_FIRST_CONTACT(01)→コスモス2ムサシ少年編(03)→ウルトラマンコスモス(09)→コスモス2(12)→コスモスvsジャスティス(15)→ウルトラマンサーガ→ウルトラ10勇士→THE_ORIGIN_SAGA(別次元)の順。
M78ワールド以外でその後が描写された、数少ない宇宙の1つである。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
カオスヘッダー(のちに和解。)
デラシオン(衝突のち和解。)
その他の世界観
以下の世界観は他のウルトラシリーズとの繋がりがない、もしくは曖昧で、その後の作品で再登場していない世界観である。
ただ、一部ではM78星雲の単語が出ている世界はマルチバース(他次元宇宙)の存在から、そのウルトラマンらがその宇宙の地球に来訪したとも考えられる。
ウルトラQの世界観
他の世界とのつながりは明確ではないが、『ウルトラマン』にケムール人が登場したり、『メビウス』においてはナメゴンの存在が語られていたりと、他の作品に怪獣が登場することがある。
ちなみに、バンプレストが1992年にPC98専用のパソコンゲームとして発売した「ウルトラ作戦 科特隊出撃せよ!」というゲームは、『ウルトラQ』と『ウルトラマン』の間に起こったエピソードを埋める内容のストーリーが展開されている(設定によればゴジラとも世界観が繋がっているようで、山根博士が存在していることが明かされている)。
- 2013年1月12日に放送された『ネオ・ウルトラQ』は、この『ウルトラQ』の正当な続編とされているため、『ウルトラQ』と世界観の繋がりがあるとする説がある。ただ、ウルトラ戦士の存在などについては一切言及されていないため、恐らくM78ワールドとはパラレル(平行世界か別宇宙か)の関係にあると思われる。
- 『ウルトラマンZ』でもケムール人が登場。第18話「2020年の再挑戦」では、本編開始の54年前=『ウルトラQ』の本編で起こった出来事(⇒2020年の挑戦)に関する描写があり、視聴者の間では「ウルトラQの世界=ウルトラマンZの世界」であり、ウルトラマンがまったく地球に来なかったはこのためなのではないかと考察されている。
ウルトラQ dark fantasyの世界観
他の世界観とのつながりはないが、『ウルトラQ』の正式な続編となっている話があり、『ウルトラQ』のオマージュとなっている話も見られる。
後述の『ウルトラマンマックス』同様、「あえて世界観の整合性を無視して自由なストーリーを作る」作風である。
アンドロメロスの世界観
TV版ではM78星雲作品由来とする怪獣や宇宙人が登場する。設定上はM78星雲作品と同じと思われるが、分岐したパラレルワールドの一種とする考えが主の様である。
登場するヒーロー
主な敵対勢力
ウルトラマンUSAの世界観
ウルトラマンはM78星雲からやってきているが、パラレルワールドのM78星雲である。
『ウルトラ銀河伝説』にてウルトラチームが登場した辺り、M78スペースからUSA世界の地球に派遣されたのであろうか?
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンパワードの世界観
パワードはM78星雲光の国からやってきた宇宙警備隊の隊員であり、出現した怪獣は『ウルトラマン』との関連性が仄めかされている。
しかし、パワード出現当初、ウルトラマンの存在が人々に知られていなかったため、繋がりは明確ではない。なお、この世界の怪獣はすべて『ウルトラマン』の怪獣のアレンジである。
『ウルトラ銀河伝説』にてパワードが登場し、パワードがM78スペース出身である可能性が仄めかされている。
また、再編集ソフトなどではUGMなどが過去に存在していたことが明かされていた辺り、M78スペースからの分岐と見做されていた時期があったようだ。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンGの世界観
グレートはパワード同様、M78星雲光の国からやってきた宇宙警備隊の隊員であるが、特に世界観のつながりは見られない。一応、主題歌の2番にてウルトラ兄弟の存在が言及されている。
『ウルトラ銀河伝説』にグレートが登場したことや、ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀での描写からM78スペース出身のグレートがこの宇宙の地球防衛のためにやって来たとも解釈できる。
原語版の設定ではグレートの出身地は滅びた設定となっている。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンネオスの世界観
1995年に作られたパイロットフィルム版はM78星雲光の国の世界観であるが、2000年に作られたビデオ版は他のシリーズと関連性がない。しかし、ビデオ版にはゾフィーが登場したり、『ウルトラ銀河伝説』にネオスとセブン21が登場していたのでM78スペースからネオス世界の地球に派遣されていた可能性が考えられる。
また、この作品のザム星人は、パイロットフィルム版とビデオ版で設定が異なる。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ザム星人(パイロット版)
ウルトラマンゼアスの世界観
地球上からあらゆる紛争が消えて、残る課題は宇宙からの侵略者と環境問題となった世界(時代背景は現実の1990年代に近い)。
独立した世界観かと思いきや、初代マンやセブンが地球に来ていたことが仄めかされる描写があったり、ゼアス自身が初代マンと遠い親戚関係にあたるという設定が存在しているため、少なからずM78星雲光の国とも関係はある様子。
この宇宙にはZ95星雲・ピカリの国が存在し、ゼアスはこの宙域の出身である。侵略者はベンゼン星人とレディベンゼン星人しか確認されていない。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンガイアの世界観
ここでのウルトラマンは地球の化身として扱われている。それぞれガイアが大地、アグルが海の化身であり、変身者の身体能力や戦闘経験が如実に反映される。時系列は2000年代初頭。
『ガイア』本編が特撮ドラマとして放映されているパラレルワールドがある。
時系列は
ウルトラマンガイア→ガイアよ再び→THE_ORIGIN_SAGA(別次元)の順に進む。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンナイスの世界観
テレビ番組としてウルトラシリーズが放送されている世界でありながら、怪獣もウルトラマンも存在する世界となっており、作中ではザゴン星人が現れて地球侵略…するつもりが、なぜだか地球の玩具にハマってしまいそれらの収集と略奪を阻止するため、日々ウルトラマンナイスが戦うという何とも愉快な世界観になっている。
いわゆるギャグ時空といったところ。ウルフェスの世界観解説から光の国のある世界に近しい世界観であることが窺える。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ULTRA_N_PROJECTの世界観
「ULTRA N PROJECT」という企画から生まれた、新しいウルトラマンの世界。
この世界の怪獣はスペースビースト(異生獣)と呼ばれており、グロテスクな外見とエイリアンのような設定を持つ。他の作品では友好的な怪獣もいるのに対し、こちらはそういった類の存在がまったくないのが特徴的で、人類とは意思疎通も共存もできない完全なる敵である。
『ウルトラマン全戦士超ファイル』(小学館、2020、P9)によればこの宇宙は『<N>のワールド』と呼ばれている模様。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンマックスの世界観
M78星雲光の国から来た設定だが、これまたパラレルのM78星雲である。制作側の曖昧な認識からM78星雲出身とされたらしい。最終回や『ウルトラ銀河伝説』以降の描写から、我々の知るM78スペースからマックス世界に来たという説もある。
ウルトラマンの仕事・怪獣出現の歴史など、かの世界観とは異なった点も多い。過去の人気怪獣が登場しているが、設定が異なるものもいる。
作品内で話ごとに設定が食い違っていることも多く、『ウルトラQ dark fantasy』と同様に基本的に、あえて世界観の整合性を無視してなんでもありにする作風である。
他の世界観と繋がりがないとされる一方、『セブン』に登場した宇宙人本人が登場している話もある。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
デロス人(のち和解)
ウルトラマンギンガの世界観
恐らく21世紀現代の地球。本来ウルトラマンも怪獣も一切存在しない世界だが、悪の力によって別次元のすべてのウルトラマンと怪獣が人形化され封印されている。後に地球には未知の超エネルギーが存在し、さらにそれを守護する地底人や怪獣、そして太古に地球にやってきたウルトラマンの存在が明かされた。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンXの世界観
『ギンガ』同様に怪獣が人形となっているが、それらはオーパーツとして世界各地で眠っており、人類に研究対象として扱われている。一方、ウルトラフレアという現象によって一部が目覚め、人類を脅かしている。
M78ワールドやギンガの世界などとは別次元にある世界であるようだ。また、凶悪な宇宙人や怪獣を追って様々なウルトラマンが来訪することも多かった。
登場するウルトラマン
ウルトラマンティガ(劇場版のみ。ネオフロンティアスペースのティガとは別人という設定)
主な敵対勢力
ウルトラマンオーブ(本編)の世界観
はるか昔、地球で魔王獣と呼ばれる強大な怪獣たちが出現して破壊の限りを尽くし、かけつけたウルトラ戦士たちによって封印されたことが記録されている。ウルトラ戦士たちの中にはメビウスやゼロといった若き戦士や、ティガのようなM78星雲出身ではないウルトラマンも含まれているため、『ギンガ』や『X』と同様にM78ワールドとは別の世界に時空を超えて様々なウルトラマンたちが集結したのではないかと考えられる。
ウルトラ戦士たちが去った後、何らかの理由により、魔王獣が再び復活の兆しを見せ始め、この混乱に乗じて宇宙人たちも地球への侵攻を画策し始める。このため、ウルトラマンオーブが魔王獣や侵略者たちの掃討に当たることになった。
また、『THE ORIGIN SAGA』では、これ以外にも別の宇宙が複数登場している。超全集によればクレナイ・ガイはテレビシリーズの世界以前にも様々な宇宙の様々な星や時代を渡り歩いていたことがわかっている。なお、ガイはTVシリーズの世界に紀元前の時代から地球に滞在しているという設定であり、これは一時期石像になっていたティガを除けば最長である。
また、ウルトラマンオーブやウルトラマンR/Bの世界においてウルトラマンとは従来のシリーズとは異なり、惑星O-50の光に選ばれた宇宙人が変身した姿という設定になっている(該当者はオーブ、ロッソ、ブル、グリージョ、フーマの5人)。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンジードの世界観=サイドスペース
ベリアルが引き起こしたクライシス・インパクトと呼ばれる事件の影響で崩壊の危機に瀕したが、ウルトラマンキングと宇宙ごと一体化したことで危機を免れた世界観。ウルトラマンや怪獣の存在は都市伝説的な存在として人々の間で認知されている程度に留まっている。
M78ワールドを踏襲しているとされていたが、劇中では別の世界であるような描写がされており、光の国のウルトラ戦士たちがベリアルを追ってやって来た別の世界であると書籍で判明した。
ベリアルの息子であるジード=朝倉リクが、自らの素性を知らぬまま生活していた。
登場するウルトラマン
ウルトラマンゼロ
光の国のウルトラ戦士たち(M78ワールドの本人たち)
主な敵対勢力
ウルトラマンベリアル
ウルトラマンR/Bの世界観
本作もやはり、M78ワールドをはじめとする世界とは独立した世界が舞台となっている。
怪獣の出現も(いくつかの例外を除いて)ほとんど確認されておらず、ウルトラマンの存在もロッソとブルが出現するまでは一般人の間では知られていなかった。
ただし、作中ではオーブと面識のある人物や関係性の深いアイテムが登場したほか、作中終盤にロッソとブルはオーブと起源を同じくする戦士であることも判明したため、間接的ながら『オーブ』と繋がりを持つ世界となっている。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンタイガの世界観
多数の異星人が密かに地球に潜伏し、暗躍している。本作はタロウの息子であるタイガが主人公であるが、やはりM78ワールドとは別の世界が舞台である(『ジード』のサイドスペースと同じく、M78ワールドを踏襲しつつも、ウルトラマンたちが敵を追跡してやって来た別の世界なのだと考えられる)。
『ウルトラマン全戦士超ファイル』(小学館、2020、P8)によればこの宇宙に属する地球はパラレルアースと呼ばれている模様。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマントレギア
ウルトラマンZの世界観
これまで同様に怪獣や宇宙人の存在は確認されているが、ウルトラマンがまったく地球に来なかった世界が舞台。この世界では防衛隊は戦闘機ではなくロボットを運用して怪獣退治を行なっている。また、何者かの手によってM78スペースの光の国からからウルトラメダルが盗み出され、その技術が悪用されている他、別宇宙でも猛威をふるったデビルスプリンターがこの宇宙でも拡散されている。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマントリガー・ウルトラマンデッカーの世界観=新世代TD
ネオ・フロンティアスペース同様、太古の昔に古代文明や闇の勢力との攻防があったようだが、ティガのケースとは似て非なるものであったことがストーリーが進むにつれて明らかになる。
莫大な力を秘めた“エタニティコア”と呼ばれるキーアイテムが存在し、これを巡る争奪戦がストーリーの骨子となる。
トリガーの一件の後、7年間は地球での怪獣出現は途絶えていたが、謎の敵:スフィアの襲来を気に再び地球に危機が訪れる。
この世界は、ネオフロンティアスペースの人々による「ネオフロンティアスペースの二次創作」の可能性が公式に示されている。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
ウルトラマンブレーザーの世界観
1966年に設立されたGGFによって怪獣が対策されてきた世界。地球でブレーザーと初めて戦った怪獣が現れる前までは宇宙怪獣は現れておらず、地球怪獣しか現れていなかった模様(なのだが...)。
ブレーザーはM421という天体から来たとされているもののM421については不明な部分が多い。
現在ブレーザー以外のM421ウルトラマンは確認されていない。
登場するウルトラマン
列伝時空
ウルトラマン列伝やスパークドールズ劇場、クロニクル系などの帯番組の世界観。ウルころがこの先駆けといっても過言ではない。
ダークネスファイブ回のように本編の幕間のような作風の回もあるが、基本的にメタネタなんでもありである為、余程の重大設定でもない限り、本筋の設定には反映されない。ちなみに列伝時空は公式名称である。
また、近年のボイスドラマの世界観もこの時空の可能性がある。
登場するウルトラマン
ウルトラマンリブット(ギャラクシーファイト版)
シン・ウルトラマンの世界
この世界はシン・ゴジラのパラレルワールドと考えられており、既存のどの世界とも接点が薄い。この世界における怪獣は禍威獣と呼ばれており、世界観はウルトラQとウルトラマンを合わせたようなものとなっている。またこの世界における宇宙人は外星人と呼ばれており、ウルトラマンでも人間の味方とは限らない。
登場するウルトラマン
主な敵対勢力
その他の世界
ウルトラマンリブットが初登場した世界、ウルトラ怪獣擬人化計画シリーズの世界、ウルトラマンデュアルの世界、ウルトラファイトなどの世界など、上記の世界観とはまた違う世界も確認できる。これらと上記の各世界との関係ははっきりしないが、唯一セブンガーファイトのみウルトラマンZの続編であることが確定している。
広義には、二次創作された世界もここに含まれる。実際に、ライブステージやゲームなどに、一般公募された怪獣や既存ウルトラマンの一般公募された形態が登場した例がある。→オリトラマン
ブラックな『円谷イズム』
歴代の作品の共通項として挙げられるものに、『人間と文明に対する問いかけ』というものが存在する。このテーゼは『ウルトラQ』からの伝統ともいうべきもので、単なる勧善懲悪ではなく「結局どっちが善でどっちが悪か」という曖昧で判断しがたい複雑な問題を提起するストーリーも多い。
特に『ウルトラセブン』などは、当時の社会問題を多く取り扱った作品には【ブラック】と評せるほどに痛烈な風刺の効いた話がいくつも存在し、場合によっては「あまりにギリギリ過ぎでお蔵入りした」という回さえ存在するほどである。
また、登場人物に関してもそのテーゼはしっかり反映されており、作品によっては地球人に対して友好的な宇宙人・怪獣や、宇宙人や怪獣以上に穢れきった心を持った人間達が登場する事もある。
特に先述の『ウルトラセブン』や、『怪獣や宇宙人との共存』がテーマとなっている『ウルトラマンコスモス』、『ウルトラマンタイガ』などではその傾向がより強調され、視聴者の見方によっては「地球人の方が害悪な存在ではないか?」と思わせる描写も決して少なくない。
そして、他ならぬウルトラマン自身が「ウルトラマンとは決して神ではなく、どんなに頑張ろうとも救えない命もあれば、届かない想いもある」と述べるように、一見万能超人のように見えるウルトラマン達も完全無欠なヒーローとして描写されるわけでなく、時に大きな壁にぶつかり、挫折し、苦悩しながら、打開の道を模索していくという我々人間と変わらない一面を描写する事でこのテーゼをより深く演出している。
こうした、ただのヒーローもので終わらさない姿勢は、現在の漫画・アニメ・そのほかの特撮作品・ラノベなどあらゆるメディア作品全般に広く取り入れられ、日本のアニメ・特撮文化の大きな屋台骨ともなっている。
高い影響力
上記に書かれているようなことや、ウルトラシリーズが日本のサブカルチャーに与えた影響は大きく、ウルトラセブンのカプセル怪獣が『ポケットモンスター』シリーズ、シリーズそのものが『エヴァンゲリオン』シリーズなどの作品そのものの元ネタにもなり、『帰ってきたウルトラマン』が一度は終了した『ドラえもん』を復活させるきっかけになったりなど、後に世界的コンテンツとなる作品群の起点や分岐点にも大きな影響を与えた。もしウルトラシリーズがなかったら、日本のサブカルチャーは大きく違ったかもしれない。さらには、「ウルトラマンに大切なことを教わった」というスター有名人も多い。
ヒーローとしてのメリット
ウルトラシリーズに限った話ではないが、円谷プロのヒーローは多くが「人間とイコールではない」「主人公と元々は別途な存在」など、多くの等身大ヒーローと異なり「人間がスーツを着ている」わけではないため、(子供に突っ込まれることはほとんどないが)主人公とウルトラ戦士が並ぶことも設定的には無理がなく、必ずしも主演の役者が客演時に出演する必要はなく、喋る場合は声を演じる役者とスーツアクター、喋らなくてもライブラリ音声さえあればスーツアクターだけで成立するため、もちろん多少の違和感を感じるという声も存在するが「人間態にとらわれないから誰が演じても成立する」というメリットが存在する。
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内山まもる:ウルトラシリーズのコミカライズを数多く手がけてきた。