概要
「宇宙に大いなる二つの力が出会いし時、その輝きの中で真の姿を現す」という宇宙伝説に語られている伝説の超戦士。宇宙に生きる全ての生命を見つめ、護るために存在するという、善悪を超えた神秘の勇者である。
ウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティスが合体することで現代に復活した。
※なお、コスモスとジャスティスの本来の姿がレジェンドというわけではないと思われる。詳細は後述。
その力は計測不能な程凄まじく、元となったコスモス、ジャスティスの二人のウルトラマンを遥かに凌駕する。劇中ではコスモスが防ぎきれなかった攻撃を押し返し、チームEYESに加えコスモス、ジャスティスの二人でも傷一つ付けられなかったギガエンドラをスパークレジェンド一撃で破壊してしまった。
さらに驚くべきは、これだけの力がありながら、大半の技が劇中未使用で断片的な力しか見せていない事であろう(劇中使ったのは上述した2つのみ)。
ウルトラマンFE3を見るに格闘能力もべらぼうに高く、コスモスのコロナモードやエクリプスモードが使っていた体全体を荒ぶるように回転させる攻撃を使用していた。
後述するUGFの公式サイトにおいても「他のヒーローとは次元の違う神秘的な超パワーを持っているが、その多くは謎に包まれている。」と記述されており、その神秘性を感じさせる。
映画予告編の煽り文句は『今世紀最強のウルトラマン』だったが、そのキャッチフレーズが伊達や酔狂などでは決してないことを視聴者に知らしめることとなった。
デラシオンもその存在には一目置いており、レジェンド登場後にはグローカーマザー数十機(一機あたりウルトラマン二人分ぐらいの戦力)を護衛に伴ってわざわざ会談に現れたほど。
最終的にはコスモス、ジャスティスに分離し、デラシオンを説得、デラシオンも2人の説得に応じて地球に猶予を与え、一時手を引くことを約束した。
データ
身長: | 50m |
---|---|
体重: | 5万t |
飛行速度: | マッハ35 |
走行速度: | マッハ12 |
水中速度: | マッハ9 |
潜地速度: | マッハ9 |
ジャンプ力: | 4000m |
腕力: | 15万t |
握力: | 20万t |
掛け声: | 稲田徹 |
初登場: | 『劇場版ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス』 |
必殺技
- スパークレジェンド
宇宙最強の必殺光球。体を捻って全身から超エネルギーを放出して敵を消し去る。つまり相手は死ぬ。
「大いなる陰謀」でも使用したが、タルタロスはその脅威を認識していたのか、この技の動作を目にするなり即座に逃亡した。
ゲーム作品では型が異なり、両腕を大きく回してエメラルドグリーンの光波エネルギーを放つ。
- レジェンドキネシス
念動力で対象を動かす。大怪獣バトルシリーズで初使用。
- オーロラルパワー
敵の攻撃を吸収し、倍にして押し返す。
ギガエンドラのイレイザーボールに対して使用し、楽々と押し返して見せた。
UGFにおいてはアブソリュートタルタロスのアブソリュートデストラクションの残留エネルギーを吸収し、スパークレジェンドに乗せて撃ち返すカウンター技を披露した。
- バーストレジェンド
レジェンドキネシスとスパークレジェンドの合わせ技。
客演
ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀
合体元が揃わなかった影響か長らく映像作品には再登場第3話にてサプライズ登場を果たした(登場時にはウルトラマンサーガ降臨シーンで使用されたBGM「サーガ降臨」が流れた。ちなみにサーガもまた、変身するウルトラマンのうちの1人がコスモスであるというレジェンドとの共通点が存在する。また後述するようにレジェンドは『サーガ』の初期プロットで出演予定であった)。
アブソリュートタルタロスのアブソリュートデストラクションをコスモスとジャスティスが防いだ際にそのまま合体する形で降臨。
アブソリュートデストラクションのエネルギーをオーロラルパワーで吸収し、スパークレジェンドに乗せて打ち返すというかつてギガエンドラに使用したコンボを再び披露しタルタロスを撃退した。
それまで(不意打ちとはいえ)5人のウルトラ戦士(しかも直前でルーゴサイトを倒したメンツ)を圧倒していたタルタロスが、姿を現しただけで驚愕したような反応を示し、反撃される前に迷わず空間転移による撤退を選択していることからもその圧倒的な強さが窺い知れる。
姿を顕した際に80・ネオス・セブン21らはギャシー星に伝わる伝承を呟いており、ギャラクシークライシスなどの影響もあってかM78ワールドにもその存在は知れていた様子。
以前『サーガ』の没プロットではフューチャーアースで登場する事になっていたことから以前より予想が立っていたが、一応コスモスペースのウルトラマンが2人居れば場所は問わずにこの姿になれるようである。また、以前同様すぐにコスモスとジャスティスに戻った事から合体・分離自体はすぐできるものということも判明した。
その力はアブソリューティアンにも太刀打ちのできない脅威として認識されているらしく、次回作『運命の衝突』プロローグではアブソリューティアンがリドリアスを人質に取ってでもコスモスを排除しようとしている。コスモスはもう一つの伝説の力の片割れでもあるため、優先的に狙われたとも考えられる。
グリッドマンユニバース
作中で、内海将が響裕太に見せたステージショー(恐らくモチーフになっているのはウルトラマンフェスティバルのステージだと思われる)のキャラクターとしてダークファウストと共に登場。
ちなみに、同作の公開年である2023年は奇遇にも『コスモスVSジャスティス』公開20年の節目の年であり、脚本担当も同じ人だったりする。
公開前の応援コメントにて杉浦太陽氏から「ウルトラマンコスモス的にも嬉しくなるシーン」というコメントがあり様々な考察があったが、レジェンドの登場というド直球な展開には驚いた視聴者も多かった様子。
余談だが、この時2人が視聴していたステージショーのDVDジャケットにはウルトラの母やミラーナイト、PAL、ジャンボットといった『GRIDMAN UNIVERSE』に出演していた声優が演じたキャラクターが描かれているという小ネタもある(ウルトラの母⇔なみこ(CV:三森すずこ)、ミラーナイト⇔グリッドマン(CV:緑川光)、PAL・ジャンボット⇔ジュウガ(CV:神谷浩史))。また、さらに言えばレジェンドとダークファウストを演じたのも同作でアレクシス・ケリヴを演じた稲田徹氏だったりする。
ゲーム作品では
PS2ゲームソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 3』にも隠しキャラとして登場。
モーション自体はコスモスの使い回しではあるが、その移動速度、攻撃力、防御力は最高レベルで、必殺技「スパークレジェンド」はバリアで防ぐこともできず一撃死、全てがチート性能。格ゲーの素人でもボタンを適当に押しているだけで勝てるぐらいの性能になっている。
その性能故にメモリーカードにセーブできないので、使うには起動の度にミッションをクリアしなくてはならない。友達と対戦プレイで使ったら友情が壊れるかもしれない…。
中にはこれをエースロボットやツインテール,ウルトラ水流で倒す猛者もいるとか……。
大怪獣バトルシリーズにはNEOGL3弾でスーパーコンボカードとして実装され、Wii版『ウルトラコロシアムDX』に登場した後にRRで本格的にプレイアブル化した。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』にも4弾からまさかの参戦。
コスモスとジャスティスのカードをフュージョンさせる事で使用可能になるが、さすがにゲームバランスを考慮してか扱いは普通のフュージョンアップと変わらず、強さは設定より控えめになっている(これは後に参戦したウルトラマンキングも同様)。
正体
前述の通り、コスモスたちの本来の姿や新たに生まれた合体ウルトラマンとしては説明がつかない部分がいくつかある。
コスモスとジャスティスは年齢が違うこともあり、元々一人だったとか、ウルトラマンノアとネクサスの様に本来の姿だったということは考えにくい(資料によってはコスモスとジャスティスの合体としてしか説明していないこともあり、作中の伝説でも真の姿と言われているが)。
一方で作中ではレジェンドについて伝説が存在したこと、デラシオンが伝説の戦士としてその名を知っていたこともわかっている。
そのため、ファンの間ではかつて別の形で生まれたとする説や伝説の中の「大いなる力」はコスモスペースのウルトラマンを指すという説などがある。
そこからさらに転じて別人を召喚しているという説も存在するが、デラシオンがレジェンドに対して行った問いに分離したジャスティスたちがそのまま答えているので、少なくとも現代のレジェンドの意思はコスモスとジャスティスとムサシのものだと思われる。
余談
コスモスとジャスティスの融合体であるが、2体の要素は合わせていない。複数の色を合わせると最終的にグレーになるため、体色をグレーにしている。また、カラータイマーは太陽エネルギーをイメージして、周囲から光が放射線状に伸びていくイメージが決定稿となった。
ただし、顔のトサカなどが「ルナモードが兜を覆ったみたいな顔」という指摘があることと、稲田氏が掛け声を担当したことを考えると、意図したのかは不明だがキャラクター造形的には結果的どちらかというとコスモス寄りである。
2度の登場では、いずれもコスモスはフューチャーモード、ジャスティスはクラッシャーモードから融合しているが、分離時には前者はルナモード、後者はスタンダードモードの姿となっている。融合時の姿に制限があるのは不明だが、分離時には基本タイプに戻ることは確実らしい。
実は、客演した『大いなる陰謀』を含め、掛け声を除く台詞らしいものは一切発した事がない。
殆どのウルトラマン達はウルトラマン本人或いは変身者が台詞を発するのが当たり前になってきている中、レジェンドだけはそれに則っていない為にその特異性と神秘性がより際立つ形となっている。
大いなる陰謀の初期段階では出ることは脚本に無かったが坂本監督がギャラファイシリーズのメインライターを務める足木淳一郎氏と脚本のやり取りしながらその話に出る自身で撮ったことの無いウルトラマンを演出するため映像等を見ながら勉強する中でコスモスとジャスティスが出るならレジェンド出したいよねと思って脚本に書き足し足木氏も帰ってきたホンを見て出したいんだなと思ったようである。
関連イラスト
関連タグ
フュージョン:似たような物。
合体したスーパーウルトラマン繋がり
ウルトラマンサーガ (サーガに関しては、コスモスも参加している。)