『ウルトラマン!』
『ウルトラマンベリアル!』
『弾けろ! 最強の力!』
『キワミクリスタル!』
「「セレクト! クリスタル!」」
『兄弟の力を一つに!』
「「纏うは極!金色の宇宙!」」
『ウルトラマンルーブ!』
概要
ウルトラマンフェスティバル2018のスペシャルイベント「ルーブナイト」の撮影タイムで初めて公式の場に登場し、第15話「まとうは極」にて本編でも登場を果たした合体強化戦士。
ルーブジャイロでウルトラマン(カツミ)とウルトラマンベリアル(イサミ)のクリスタルを使用して生成される光を元に、そこに四元素のクリスタルが更に融合して生まれるキワミクリスタルを装填することで湊兄弟二人で合体強化変身、ルーブコウリンという専用の武器を駆使して戦う。属性的にはオーブカリバーを持ったオーブオリジンとほぼ同じとなる(『ウルトラマンフュージョンファイト!』でも属性はこれまでボスクラスの怪獣しか持っていなかった「全」である)。
TV本編中盤で登場した合体戦士はルーブが初である。
また、新世代シリーズでは初めてとなる、追加装備・武器を使わない強化変身である(ルーブコウリンは変身に用いず、使うのはあくまで特殊な収集アイテムであるキワミクリスタルとルーブジャイロ)。
メインカラーは金・銀・黒。外見はロッソとブルの特徴を兼ね備えたような頭部を持ちながらも、ぱっと見ではロッソやブルとの関連がわかりにくいほどデザインは異なっており、顔もより凛々しくなっている。目のサイズも新世代ヒーローズで一二を争うほど小さめ。
あまりにもの印象の変わりぶりに、チェレーザさえ初見では「誰?」と戸惑ったほど。
もっとも合体したウルトラマンが両者の特徴や色を合わせた姿になるとは必ずしも限らないのだが(むしろギンガビクトリーのようなものは異端でもある)。この点は映画にて登場するウルトラマングルーブの方が合体元の印象を強く残している。
また、この姿になるとロッソとブルでは当たり前のように行われていた私語が途端に減り、低くなった掛け声と相まってどこか神秘性が増したように見える。
チェレーザも指摘していたそれをこの姿になって果たしたという意味では、湊兄弟が本当の意味でウルトラマンになった姿と言えるかもしれない
最も私語と言われているのもロッソとブルの連携を取る際の連絡みたいな物であり2人組故にしょうがないと言える。
ルーブになると私語が無くなるのも合体している事で連絡を取らなくても良いからなのである。
ルーブジャイロやルーブコウリンの操作は基本的にカツミが行う。
そのため、現在のところ変身時のイサミはポーズをとる時以外は隣でただ突っ立っているだけである。
視聴者からは「じゃあ2人でジャイロを引っ張れば良くね?」という意見も多発したが、そうなると子供が玩具でごっこ遊びをする時に1人では出来なくなるので、仕方ない話ではある。
だが、使う技によってはイサミが操作する事もある。
ぐんぐんカットはブルと同じく左腕を上げるものだが、ぐんぐんカットが終わると右腕に挙げ直して登場する。
スペックや攻撃技の威力はロッソ、ブルと比べて大幅にあがっているようだが、代わりに二人という数を生かしたコンビネーション、および各種属性の攻撃は行えなくなる(ルーブスラッガーなども使用する様子が見られない)。そのためコンビネーションプレイと属性攻撃で弱点を作ってからルーブに変身してトドメを刺す事もある。
また、美剣サキに対する考え方の違いで兄弟の間に諍いが起きている時は、キワミクリスタルから弾かれルーブに変身できなかったことから、兄弟の意思が合致していないとこの姿に変身できない事が分かる。
ちなみに、『R/B』映像作品で敗北したのはカラータイマーが青の時のみという異例のウルトラマンでもある。
データ
身長: | 53m |
---|---|
体重: | 4万6千t |
最大飛行速度: | マッハ8,6 |
最大走力: | マッハ2.5 |
水中潜航速度: | マッハ1.8 |
地中進行速度: | マッハ1.6 |
最大ジャンプ力: | 820m |
腕力: | 9万t |
握力: | 5万t |
スーツアクター: | 岩田栄慶 |
デザイン: | 後藤正行 |
初登場: | 『ウルトラマンR/B』第15話「まとうは極」 |
必殺技
- ルービウム光線
腕を十字に組んで放つ金色の必殺光線。
第16話からのOPでこれと思われる技を使用しており、第22話から実際に使用された。
溜めポーズは今までに登場したルーブクリスタルの元となった戦士たちの必殺光線のものをいくつか組み合わせたような動作となっており、前方に伸ばした腕を引く、両腕を渦を描くように一回転させる、両腕をX字に組む、組んだ腕を水平に開き光のラインを発生させる、という動作が確認できる。
「「決まったぜ!俺達の力!」」
- ニュージェネレーションバリア
ニュージェネレーションヒーローズクリスタルで発動。発動はイサミが行う。
バリアとは言うものの、ロイヤルメガマスターのブラザーズシールドと違いギンガからジードまでの5人のニュージェネレーションヒーローの姿が発現し、それぞれが必殺光線を放って相手の光線を相殺するという攻撃的な技である。
グルジオキングに使用した際には、トリプルオリジウム光線を遥かに上回る威力を誇るギガキングキャノンを押し切った上でダメージまで与えている。……バリア?
発現したニュージェネレーションヒーローは、それぞれ
- ウルトラマンギンガ - ギンガクロスシュート
- ウルトラマンビクトリー - ビクトリウムシュート
- ウルトラマンエックス - ザナディウム光線
- ウルトラマンオーブ オーブオリジン - オリジウム光線
- ウルトラマンジード プリミティブ - レッキングバースト
を使用しており、ジード以外はかまえの状態から直接光線ポーズに移行して放つ(ジードのみ、かまえポーズからかなり簡易的だがレッキングバーストの前動作を行っている)。
どちらかと言えば『オーブ』最終回での諸先輩方の力をお借りしたオーブスプリームカリバーの方が近いか。
なお、ブラザーズシールドの時と同じく、ニュージェネレーションヒーローズクリスタルは何の予告もなくいつの間にか所持していた。ただし前作と異なり、各戦士またはその力の源である戦士の力は、この時点でそのすべてがカツミ・イサミの手にわたっている。
なお、発現したニュージェネレーションヒーローに関しては目には映っていないか目撃はしていない様子。
ルーブコウリンを使用して繰り出す技
『高まれ!究極の力!』
- ルーブボルテックバスター
キワミクリスタルを装填したルーブコウリンを正面に向けて放つ、渦巻き状の必殺光線。発動はカツミが行う。ルーブの基本技とも言える攻撃であり、上記のルービウム光線を抑えて初変身から使用している。
- ルーブコウリンショット
キワミクリスタルを装填したルーブコウリンから放つ虹色の光輪。発動はイサミが行う。
- コウリンプロテクション
光の盾を作り、敵の攻撃を防御する技。
攻撃エネルギーを吸収して、はじき返す効果もある。
- 真ボルテックバスター
閉じた状態のマコトクリスタルを装填したルーブコウリンを正面に向けて放つ、最終必殺技。
玩具版等では「シンボルテックバスター」と表記されている。
ルーブボルテックバスターの10倍の威力を誇り、これはウルトラマングルーブのグルーブボルテックバスターを上回る威力である。
本編後の活躍
カツミ『妹を守り続けてくれたゼロさんに代わって』
イサミ『ここからは、お兄ちゃん達の反撃だ!』
グリージョの「グリージョキュアバースト」でエネルギーを全回復した万全の状態で変身。ダークキラーゾーンという光の戦士にとって不利なフィールドにありながら、手始めにゼロダークネスの放ったワイドゼロショットを片手ではじき返して見せた。そして二対一の状態であってもほぼ攻撃を受けること無く完封勝利を納めた。
最終決戦ではグルーブに譲る事になったものの、その強さを十二分に見せつけてくれた。
第3話にて登場。ギンガとビクトリーがギンガビクトリーに合体するのに合わせて変身。合体ウルトラマン2人がかりでアブソリュートタルタロスと対峙する(何気に映像作品では初となる「2人合体の合体ウルトラマン」同士での共闘となった)。
途中、レイバトスがオーブトリニティとベータスパークアーマー相手に苦戦しているのを見てタルタロスが背を向けた隙に「ウルトラフュージョンシュート」と「ルービウム光線」の同時攻撃を仕掛けたが、避けられた上でカウンターで「アブソリュート・デストラクション」を食らってダウン。
その後、タルタロスの策略でギナ・スペクターを素体に無理矢理合体させられた完全体グア・スペクターと対峙。ゼットを含めたニュージェネレーションの最強タイプ7人がかりで苦戦を強いられるが、グリージョの「ギナさんを助けたい」との願いを聞いてグルーブへの合体を経由してウルトラマンレイガに合体変身し、トドメはレイガに譲る形となった。
また両作品ともルーブに変身する際は兄弟の戦闘時のルーティーンとも言えるルーブタッチを行って変身している
余談
第19話で語られた1300年前の出来事によると、ロッソとブルは元々惑星O-50からやってきた3人の戦士の内の2人であるらしい。合体した姿が本来の姿というわけではなく、あくまでも強化形態である。
公式サイトでは「かつてないほど強い兄弟の絆の力で、湊カツミ=ウルトラマンロッソと湊イサミ=ウルトラマンブルがキワミクリスタルの力によって融合・合身し、一体化することで誕生する」と書かれている。武居監督の説明によると、先代ロッソ・ブルはルーブへの変身ができなかったとのこと。超全集によれば「光」と「闇」のクリスタルさえ使いこなせば到達できると言われていた境地ではあった様子。
同様のポジションであるオーブオリジンやロイヤルメガマスターは登場の約1か月前には公式サイトで姿と名称が発表されていたが、ウルトラマンルーブは玩具情報やイベント情報以外では公式には明らかにされておらず、「ルーブナイト」でも出演者から触れられることは無かった。
また前々作のオーブオリジン、前作のロイヤルメガマスターは10月下旬(ともに第17話)に初登場したのに対し、今作のウルトラマンルーブは10月中旬に初登場している。10月下旬以外に初登場するのはエクシードX以来である。
pixivにおいて「ウルトラマンルーブ」は作品タグとしても機能(少なくとも本戦士登場以前のタグの場合は間違いなく作品タグ)しているため、本戦士のイラストを探す際は注意。
ロッソとブルが融合しているため、頭部の角は3本となっており、属性カラーではなく、金銀でまとめられた。
デザインではルーブコウリンの意匠を入れることが指定されており、背中にする案もあったが、見栄えなどを考慮しカラータイマー周りに配置された(背中にルーブコウリンを配するデザインは後にグルーブで採用された)。
肩部の装飾は動きに支障が出るため、岩田栄慶からの提案によりアップ時は肩パッドを入れ、アクション時はこれを外すという方法がとられた。
「ウルトラマンライブ プレシャスステージ」ではタツヤの父の家族を守りたいという願いに応えるように最初からこの姿で登場している(変身バンク自体は使用されている)。
インナースペースのシーンは、2人で撮影すると片方に焦点を合わせた場合、もう一方がピントがずれてボケてしまうため、別々に撮影したものを合成させている。
関連タグ
ウルトラマングルーブ:劇場版で登場するロッソ、ブル、グリージョが合体したウルトラ戦士。
ロイヤルメガマスター:前作における強化形態。
ウルトラマンレジェンド:同じく赤と青のウルトラマンが合体して現れた戦士(厳密には合体ではないようだが、ゲームでは合体形態扱いされている)。
フェニックスブレイブ:こちらも同じく赤と青のウルトラマンが合体して現れた形態(合体して別のウルトラマンになったのではなく、あくまでも一形態扱い)
トリプルファイター:超全集に掲載されたイラストに登場するウルティメイトフォースゼロとともに描かれていた名称不明のヒーローの元ネタと思われる戦士。そのイラストの戦士は未登場で、後のウルトラマンサーガに近いデザイン要素もあるくらいの話題性が、ウルトラマンルーブの場合(デザイナーが同じなのもあるかもしれないが)元ネタ準拠のカラーリング等にも共通点がみられる。
極アームズ:「極」繋がりの最強形態。複数の戦士が持つ形態の力を集めて変身するという共通点もある。
パトレンU号、ルパントリコロール、クローズビルドフォーム:同期の東映特撮に登場する合体形態。合体は最近の流行り?
Ζガンダム:タイトルに冠されたキャラクターだが、登場時期が物語後半であったという共通点持ち。
合体したスーパーウルトラマン繋がり
新世代ヒーローズ強化形態
ロイヤルメガマスター/マグニフィセント(ウルトラマンジード)/ギャラクシーライジング←ウルトラマンルーブ→フォトンアース