「俺は先に進む…そう裕也に誓ったんだ!」(第32話)
フルーツバスケット! ロックオープン!
極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!
概要
仮面ライダー鎧武が極ロックシードの力で変身する最強形態。初登場は第32話。
極ロックシードによって召喚されたアーマードライダーたちの基本形態となる11のアームズ(オレンジ、バナナ、ブドウ、マツボックリ、ドングリ、ドリアン、クルミ、レモンエナジー、チェリーエナジー、ピーチエナジー、メロンまたはメロンエナジー)がカチドキアームズに融合することで鎧が弾き飛び変身が完了する。
フィギュアシリーズ「アームズチェンジ」シリーズでも再現用のカチドキアームズの鎧が同梱された。
終盤ではカチドキロックシードをカットした後にすぐさま極ロックシードを使用することで直接極アームズに変身している他、最終話ではドライバーを操作せずにこの姿に変身した。
『MOVIE大戦フルスロットル』ではカチドキロックシードをカッティングしてから極ロックシードを装填するというシークエンスで直接変身を行なっている。
データ
身長 | 215cm |
---|---|
体重 | 113kg |
パンチ力 | 14.5t |
キック力 | 20.4t |
ジャンプ力 | ひと跳び20m |
走力 | 100mを5.8秒 |
容姿
大鎧をモチーフとしたカチドキアームズから一変し、織田信長が着ていたとされる西洋鎧(南蛮胴具足)を思わせる細身な白銀色の姿。
それまで紺色だったライドウェアは数倍の腕力と強度を持つ「キワミライドウェア」に、それまで金色の装飾がなされていた部分は黒色の「キワミリング」に変化し、アームズウェポンの能力を限界まで引き出す事ができる。
キワミライドウェアの上から「キワミアーマー」などの装甲が装着されているが、他のアームズとは異なり、脱着不可能と推測される。
フロントブレードは鎧武のシンボルマークを模した「キワミブレード」になっており、パルプアイは虹色に変化し、対象の状態を分析して最適なアームズウェポンを割り出す能力を得た。
また、それまでオレンジアームズをベースにしていた兜はシャープな「キワミカブト」に変化。
胸部装甲の「キワミラング」にはオレンジ、バナナ、ブドウ、メロン、イチゴ、スイカが描かれている。
(出典:仮面ライダー図鑑『アーマードライダー鎧武 極アームズ』より)
小説版ではその容姿を「破邪の聖銀」と形容されている。
なお、始まりの男となった葛葉紘汰のアーマーは極アームズの「キワミライドウェア」の造形が元となっている(ただし、腹部の装甲は極アームズとは異なる他、胸部装甲はマツボックリアームズがベース)。
戦闘スタイル
極ロックシードを回すことで無双セイバーやアームズウェポンを召喚でき、全アーマードライダーの武器をパワーアップさせて使用することができる。
例えばバナスピアーの場合は七色の斬撃を飛ばせるように強化されている(『MOVIE大戦フルスロットル』より)。
同時に複数個を召喚することも可能で、個別の性能に特化したアームズウェポンを併用したり、ソニックアローや影松(厳密には影松と影松・真)の二刀流を披露している。ちなみにソニックアローは斬月・真の物がベースになっている。
召喚した武器は他人に貸すこともでき、最終回では龍玄に大橙丸、劇場版ではバロンに影松・真、龍玄に無双セイバー、斬月・真にメロンディフェンダーを与えている。
また、アームズに関係なくアームズウェポンを使用できる特性を活かし、ブドウ龍砲で発生させたエネルギー弾をドンカチでノックしたり、ドンカチをシュートして敵にぶつける、クルミボンバーを敵の頭上に落とすなどといった応用技も披露した。
ドライバー操作さえすれば召喚した武器を自在に操れるのか、メガヘクスとの初戦では無双セイバーナギナタモードをブーメランのように扱って触手を切断した。
素の性能も他のアーマードライダー達が敵わなかったデェムシュ進化体を圧倒するほど高く、同時に複数の武器を元の性能以上の力で使用することもでき非常に強力。
ただしパンチ力等、素のパワー自体はカチドキアームズの方が上回っている。
また、背中の防御力抜群のマント「オーバードマント・キワミ」は取り外すことが可能でグリンシャとの戦いでは闘牛のような戦法を披露した。
ただし弱点がない訳ではなく、素のパワーが控えめな分、持っている武装が通じない相手にはジリ貧に持ち込まれる事もある。さらに破壊されたり取り落とした武器の再召喚はすぐには行えないようでロード・バロンとの戦いでは持っている武器が通じず最終的に素手で戦っていた。
しかし現時点で極アームズの鎧武を苦戦させたのはロシュオとロード・バロンとメガヘクスの3体のみでありこのフォームの強さは未だに揺るがない(龍玄・黄泉との戦いは鎧武に龍玄を倒す意思がなかったため判定としては微妙なラインである)。
変身に伴い、身体がオーバーロードインベス化するとヘルヘイムの森の植物を操る力を得た。
始まりの男と化してからは仮面ライダー邪武のダークネススカッシュを念力で無効化したり、飛行能力を行使していた。
使用可能な武器
DX版にはTV本編にした武器の音声のみ収録されており、劇中で使用されたのもその範疇だった。
本編41話とファイナルステージではオーバーロードの王たるロシュオの大剣を手に取り、自らの武器として使用した。
劇中で使用されたアームズウェポン
名称 | アームズ | 備考 |
---|---|---|
大橙丸 | オレンジアームズ | |
バナスピアー | バナナアームズ | |
ブドウ龍砲 | ブドウアームズ | |
メロンディフェンダー | メロンアームズ | |
パインアイアン | パインアームズ | |
イチゴクナイ | イチゴアームズ | |
マンゴパニッシャー | マンゴーアームズ | |
キウイ撃輪 | キウイアームズ | |
ドンカチ | ドングリアームズ | |
影松 | マツボックリアームズ | 劇中では影松・真と音声が共通 |
ドリノコ | ドリアンアームズ | |
クルミボンバー | クルミアームズ | シンムグルン戦で巨大なクルミボンバーを落とした。 |
ソニックアロー | 召喚するものは斬月・真仕様 | |
無双セイバー | ||
火縄大橙DJ銃 | カチドキアームズ | ここまでDX版収録 |
影松・真 | マツボックリエナジーアームズ | CSMにて別個に音声が用意された |
劇中未使用+玩具関連限定
CSM版では2021年時点まで登場したアーマードライダーの武器を全て音声収録された。
バージョン違いの武器まで事細かに収録されており、より王の財宝らしさが増したと言えよう(ただし、オーバーロードの武器やレジェンドライダーの武器は流石に収録されていない)。
名称 | アームズ | 備考 |
---|---|---|
スイカ双刃刀 | スイカアームズ | 劇中未使用 |
カチドキ旗 | カチドキアームズ | 以下のアームズウェポンもCSMで新規音声収録。恐らく斬月版もこちらに統合 |
ウォーターメロンガトリング | ウォーターメロンアームズ | |
マロンボンバー | ジンバーマロンアームズ | |
レモンレイピア | レモンアームズ | |
ブラッド大橙丸 | ブラッドオレンジアームズ | |
黄泉丸 | 魔蛇アームズ | 小説版でセイヴァーが使用 |
ソードブリンガー | アップルリフレクターが鞘を兼ねているが、別個の武器としてカウント | |
アップルリフレクター | 〃 | |
蒼銀杖 | シルバーアームズ | |
ダーク大橙丸 | ダークネスアームズ | |
セイヴァーアロー | ブラッドザクロアームズ | |
シャインドンカチ | ライチアームズ | |
シャインライチソード | ライチアームズ | |
ギガドリノコ | キングドリアンアームズ | |
ヘルズケイン | ヘルズアームズ | |
火縄甜瓜DJ銃 | カチドキアームズ |
必殺技
- スピアビクトリー
バナスピアーを召喚し「極スカッシュ」で発動。
相手の足元からバナナ型エネルギーを突き出し、相手を攻撃、拘束する。
- 無双斬
無双セイバーにオレンジロックシードに装填して発動。
龍玄・黄泉のヨモツヘグリスカッシュに対抗するべく構えを取ったが、龍玄・黄泉の攻撃を敢えて受ける事を選んだ為に使用を中止している。
- 火縄大橙無双斬
「極オーレ」で発動。
火縄大橙DJ銃と無双セイバーを召喚して大剣モードにし、複数のフルーツを模した虹色の斬撃を放つ。
第32話でデェムシュを倒した。ガンバライジングでは一連の流れを含め、「アブソリュートチャージ」と呼称。
平成ジェネレーションズではオレンジロックシードを装填して発動し、ギリルバグスターを撃破した。
- 火縄大橙無双砲
火縄大橙DJ銃を召喚しロックシードをセットして発動。
複数のフルーツを模した砲撃を放つ。
第33話ではイチゴ、第35話ではパイン、第36話ではオレンジをセットしたが、これらは極アームズの右腰のホルダーにセットされているロックシードである。
また、最もオーバーロードを撃破した技で、デュデュオンシュ、グリンシャ、シンムグルン、レデュエを倒している。
- ソニックボレー
ソニックアローにオレンジロックシードを装填して発動。
ただし、ソニックボレーというよりかはソニックアローの強化に近い。矢の色は斬月・真の物と同じ。
- クナイバースト
無双セイバーを召喚し「イチゴチャージ」で発動。
イチゴアームズ同様にイチゴクナイの雨を降らす。
- アームズウェポン射出(正式名称不明)
極ロックシードの持ち手を複数回一気に回す、もしくは長く回すことで発動。
- 無頼キック
「極スカッシュ」で発動。
最終回で使用。龍玄の龍玄脚と同時に繰り出し、仮面ライダー邪武を倒した。
劇場版ではマルス、メガヘクス、Xガーディアンの軍団などをこの技で倒しており、メガヘクス戦では無刃キック、龍玄脚と共に放った(ガンバライジングではこのバージョンを「俺たちのファイナルステージ」と呼称)。
小説版ではさらなるパワーアップを遂げており、燃え盛る巨大なオレンジアームズのようなエネルギーを纏って放っている。
- 極スカッシュ
正式名称は不明。
TVCMにて大橙丸とバナスピアーを構え、周囲に斬撃を浴びせる。
ガンバライジングオリジナル技
- 鎧武シルバーフィニッシュ
名称はガンバライジングより。
冠が変形したボールを敵めがけてシュートする技。
劇場版では無頼キックで追い討ちがなされたが、ガンバライジングではシュートでフィニッシュとなっている。
- アブソリュートスティンガー
ガンバライジングオリジナル技。
メロンディフェンダーの投擲で敵を切り裂き、バナスピアーで突貫する技。
- 火縄連続斬り
ガンバライジングオリジナル技。
無双セイバーと膝蹴りで空中に舞いあげた敵を火縄大橙DJ銃で撃ち落とし、大剣モードを振り下ろしてトドメ。
「火縄大乱舞」はトドメの振り下ろしがないバージョンである。
- アームズウェポン極フィニッシュ
ガンバライジングオリジナル技。
ソニックアローの斬撃→ブドウ龍砲の連射→大橙丸とキウイ激輪の連続斬り→ドリノコとドンカチを構えた回転攻撃→イチゴクナイとメロンディフェンダーによる斬撃→マンゴパニッシャーの打撃→火縄大橙DJ銃の銃撃の順でコンボを決める。
「アームズウェポンステージ」はこの技の簡略化版。
- 極橙紫龍双破
名称はガンバライジングより。
最終話における龍玄に大橙丸を貸し与え、邪武に斬撃→キック→銃撃を浴びせたコンビネーション攻撃に名前を付けたものである。
- ソニックシュート/極ソニックシュート
名称はガンバライジングより。
ソニックアローを引き絞ってエネルギーをチャージし、敵を射抜く技。
- 果汁がトップギア
ガンバライジングオリジナル技。
- ライジングトリプルコンビネーション
ガンバライジングオリジナルコンボ。
フォーゼコズミックステイツが「ライダー超銀河フィニッシュ」、ウィザードインフィニティースタイルが「プラズマドラゴンシャイニング」を放ち、トドメに鎧武が「火縄大橙無双斬」を放つ。
- バーサライズスカッシュ・フルーツバスケット
ガンバライジングオリジナル技。
パンチ→蹴り→無双セイバー→キック→回し蹴りのコンボから飛び蹴りでトドメ。
代償
詳細は極ロックシードを参照。
バトライド・ウォーシリーズ
「Ⅱ」よりDLC専用キャラとして参戦。鎧武とは別キャラ扱い。通常技のコンボ中に必殺技ボタンを押すことで、コンボ段階に応じたアームズウエポンを召喚し攻撃する仕様となっている。このため敵の攻撃頻度が増す高難易度ではコンボ中に邪魔されるという弱点があった。
「創生」からは、鎧武が最強形態を「カチドキアームズ」に選択した場合の究極フォームとなった。究極形態はスーパーアーマー状態となるため、前述の弱点は無くなっている。
デフォルトの装備は無双セイバーと火縄大橙DJ銃であり、近接にはセイバー、遠距離と中距離の相手にDJ銃を浴びせるのが基本戦術。
この他にもイチゴクナイやメロンディフェンダーの投擲、ブドウ龍砲の連射、ソニックボレー(ジンバーレモン準拠)、バナスピアーの突き、ドンカチの振り下ろし、大剣モードや大橙丸の斬撃、パニッシュマッシュ、パインアイアンの打撃など様々なコンボが確認できる。
バトルスピリッツ
コラボブースター『仮面ライダー 新世界への進化』で登場(CB09-XX01)
黄色6軽減、黄属性のダブルシンボル持ちだが、スピリットそのものは六属性全てを備える。
同弾収録のXレアとなったカチドキアームズとのコンボが前提のカードであり、チェンジの効果でコスト6以上の系統:「仮面」のスピリットと交代できるが、もしコスト7以上のスピリットと交換した場合、相手のライフを1削る強力な効果を発揮。
レベル2・3のアタック時/ブロック時効果で2コスト支払えば回復する効果を持つ。
また、戦国武将モチーフにちなんで「烈火伝」シリーズから登場した系統「主君」を保有。
なお、なぜ植物モチーフなのに緑属性ではなく、黄色属性なのかは不明だが、黄属性のスピリットがお菓子モチーフが多い事と関係があるのだろうか?
ライドウォッチ
降臨!天下に轟く大将軍!鎧武 極アームズ!
天下無双!鎧武!極!フルーツバスケット!
「DX鎧武極アームズライドウォッチ」として一般販売。
必殺技は「禁断の」。
余談
- 胸部の模様がお見舞いのフルーツの盛り合わせを連想させる事から「お見舞いアームズ」と呼ばれたりもする(鎧武の所持するランクAロックシードであるパインがない理由は不明)。ただ怪人化の影響で人間の食物が食べられなくなる故に「味覚障害者のお見舞いアームズ」と言う人の心のないあだ名もある。
- 公開も本編登場のギリギリのタイミングなど、従来の最終フォームに比べ異例の扱いが多い。
- 実はジンバーレモンアームズが出た時に、このアームズの名前とシルエットだけはすでに公開されていた。DXカチドキロックシードの隠しギミックを考慮しての公表と思われる。
- 第32話のこのアームズの登場したシーンのアフレコテストの際、デェムシュの声を演じた杉田智和氏はこっそり「将軍かよォォォ!!」と呟いていたらしい。
- これまで平成ライダー初めての和名の最強フォームとなる。
- そのほか、変身ボイスの「大・大・大・大」の部分が橙(オレンジの一種)にかかっていると言う説も。
- 織田信長がモチーフの形態は他にはノブナガ魂がいる。
- ディケイドコンプリートフォーム以来の「専用武器を持たない、本編内での主役ライダーの最強フォーム」だったが、これは最強フォームの登場時期が後番組情報のリーク時期と衝突し、玩具の買い控えが発生するためである。この関係で、本作以降の最強フォームは仮面ライダークロスセイバーが登場するまで専用武器を持たなかった。
- しかし、その仮面ライダークロスセイバーの専用武器も変身アイテム兼用であり、真の意味で「武器としてのみ使うアイテム」を持った最強フォームは、ギーツバスターQB9を使用する仮面ライダーギーツⅨの登場まで、実に10年のブランクが存在していたことになる。
- 始まりの男となった後は極ロックシードをかざすだけでこの形態に変身している。どうやらこれが彼のオーバーロードとしての姿のようだ。
関連イラスト
斬月版カチドキアームズの登場に伴い、斬月版の極アームズのイラストも投稿されている。
関連タグ
織田信長 ロックシード 最強フォーム チートライダー 究極フォーム
関連・類似キャラクター
- アルティメットフォーム、プトティラコンボ:変身する、または変身を重ねていくと人外化の危険性・可能性がある主役ライダーの最強形態。
- シャイニングフォーム:中間形態からの変身機構が類似している、主役ライダーの最強形態。パンチ力など特定の能力が中間形態より下がった点も共通。
- ブジンソード:将軍繋がりの最強形態。
インフィニティースタイル → 極アームズ → タイプトライドロン