『GEATS BUSTER QB9』
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する武器。ブーストマークⅨレイズバックルを使用して変身する事により召喚される拡張武装。
大元のバックルと同じく浮世英寿の創世の力によって創造された武器であり、ギーツⅨ初変身時に創造された。名前にギーツが入っているのはこの影響があると思われる。
ギーツⅨが使用する他、ギーツワンネスも使用可能(ここから、ブーストマークⅢレイズバックル状態でも使用可能であると推察されるが、マークⅢ単独での運用は劇中未登場のため実際はどうなのか不明)。
ベースはマグナムシューター40Xだが、新規で刀身パーツが追加。ここに変形機構を有しており、銃型のレールガンモードと剣型のブレードモードに変形する。ブレードモードでも小型の銃口は残っているため、そのまま銃撃することも可能。
劇中では変身後に自動的に出現する。出自が出自なので通常の拡張武装と比べても非常に高い性能を誇り、たとえ紛失しても創世の力でいつでも呼び戻せる(※)中々にとんでもない武装となっている。ギーツⅨが持つにふさわしい強力な武装と言えるであろう。
(※)解釈によっては創世の力で2本目を再生成したとする見解も存在する。この場合、やろうと思えば無限生成が行える可能性もある。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.6では、仮面ライダーゼインがギーツⅨのゼインカードを用いて生成・使用している。
外見
ギーツⅨに対応するかの様に紅白で彩られており、バレル上部にブレードパーツを装備。
ブレード部とブーストチャージャー以外の形状、及び機能はマグナムシューター40Xと同様でトリガー前部にレイズバックル装填ソケットであるホップアップアセンブルを装備している。
機能
レールガンモード
『RAILGUN』
マグナムシューターのライフルモードに当たる拳銃形態。創世したあらゆるものを射出可能とされ、リボルバーユニット「バスターリボルバー」で、ドライバーの出力を高密度に圧縮し、生成された特殊マテリアルを上下に分かれた刀身を電極とする荷電粒子砲「スターカタパルト」により射出する。その威力は非常に高く、ギーツがこれまで苦戦してきたドミニオンレイを一撃で軽々と吹き飛ばす程である。
なお、刀身部分が基部と平行になる形態ななめ、レイズバックルホルダーにマウントされる際は必ずこの状態となる。
詳細は下記のブレードモードに記載するが、ブレードモードでも銃撃が可能である関係上こちらの出番はそこまで多くなかった。しかし射撃メイン形態なだけあって銃撃の威力はあちらよりも更に高く、仮面ライダーリガドΩ戦では1発撃つのにわざわざこちらに変形させて撃っている。
また銃口(付近)は下記のブレードモードの剣先なので、銃剣の様に近接武器としても使用可能。
ブレードモード
『BLADE』
バスターリボルバーにて生成した特殊エネルギーマテリアルによる「QB9ブレード」からの特殊斬撃をメインに戦う形態。
こちらの攻撃力も非常に高く、一振りで連結攻撃を仕掛けてきたドミニオンレイをゲイザー本体毎吹き飛ばし、ブーストチャージ時はドミニオンレイ全機を軽々貫いた他、リガドの身体すら貫通している。英寿はこの貫通性能とギーツⅨの身体スペックを合わせて活用、ブーストタクティカルビクトリーからのブーストⅨストライクの流れで二度も運営ライダーを打ち破っている。
マグナムシューターとは違い斬撃がメインだが、このモードでもマグナムシューターのハンドガンモードの砲身に当たるパーツ「QB9マズル」によって、エネルギー弾を切り替えながら1分間に90万発の超連射も可能で、創世の力による圧倒的威力の斬撃と銃撃を同時に行うことができる。
マグナムシューターが1分に20万発が最大数となっているので、事実上4倍以上の弾数となる。劇中での仮面ライダーゲイザーとの戦いでもブレードモードの状態で連射している。
流石にレールガンモードには劣るが、それでも威力は非常に高く、仮面ライダーリガドをも後退りさせ、直撃であれば上位種のリガドΩですら吹っ飛ばすほど(ただしリガドΩは喰らう直後に「ブースト・インフィニティ」を発動させる事で、吹き飛ぶ反動を軽減している)。
銃と剣を同時に扱えるので、大抵はブレードモードで事足りているのが現状である。
共通機構
バスターリボルバー後方にはエネルギー過給器「ブーストチャージャー」を備えており、引くことでブーストチャージを実行。エネルギー密度を急激に上昇させ、「ブーストタクティカルビクトリー」を発動可能とする。
また、マグナムシューターと同様に持ち手のトリガー「インプットリガー」の前にデザイアドライバーと同じ機能のレイズバックル拡張スロット「ホップアップアセンブル」が備わっている。外見は同様だが、最大の相違点としてレイズバックルを装填するとそのバックルに対応した拡張武装を展開し、ギーツバスターと連携運用が可能となった(わかりやすく言えば、極アームズやグランドジオウと同じ事がある程度できる)。
基本的にはギーツⅨ時にはデザイアドライバーの「ホップアップアセンブル」が完全に塞がるので同時使用が難しい拡張武装を一度に複数運用可能な貴重な性能になっており、謂わば「第3のホップアップアセンブル」とも言える機能になっている。設定上は武装としての既成概念の枠を超え、超常的なレベルにまで到達させることができる。その臨界点は未知数とされる。
必殺技
- ブーストタクティカルビクトリー
『BOOST CHARGE』
『BOOST TACTICAL VICTORY』
ブーストチャージャーを引いてブーストチャージし、トリガーを引いて発動。詳しい解説はギーツⅨの記事を参照。
- ブーストタクティカルインパクト
『DYNAMITE BOOSTER』
『MARK Ⅸ』 『DYNAMITE BOOSTER』
『BOOST TACTICAL IMPACT』
ブーストマークⅨレイズバックルをマガジン部分にセットし、バックルを操作後トリガーを引いて発動する超必殺。
一応技として記載しているが、他のバックルでも個別認識の音声以外は全く同じ音声なのであくまでも一例であり、劇中未使用。
ガンバレジェンズではレールガンモードで発動し、ジャンプして上空から超電磁ビームを放つ技となっている。尚、劇中で全く使用しなかったからか、メモリアル版のマークⅨバックルではバックルに様々な効果音が追加された影響で上記の一例(パッケージ版の使用例)の再現は不可能になっている。
また、その他のレイズバックルを装填すると先述の通り対応する拡張武装の召喚が可能であり、Vシネクストではマグナムレイズバックルを装填してマグナムシューター40Xとの二丁拳銃戦法を披露している。そのレイズバックルで変身する形態の能力も使用可能らしく、劇中ではマグナムフォームが使用していたシリンダー型のシールドを展開しているが、バックルを連動させて二丁拳銃としての使用のみで必殺技に関しては映像作品上では結局未使用のままである。
リカラー版
いずれも未立体化。
仮面ライダークロスギーツがXギーツレイズバックルにより使用可能となる黒青のギーツバスター。クロスレイジングソードと二刀流で使用する。効果音は同一で、技の音声はカットされている。
ドゥームズギーツレイズバックルにより使用可能になる金黒のギーツバスター。名称の詳細は不明(言うなれば「ギーツバスタードゥームズ」か)で、『仮面ライダーギーツ特写写真集 創世』では単に「金色のギーツバスターQB9」と呼称されている。此方は必殺技音声はオリジナルと全く同じで、「ブーストタクティカルビクトリー」を使用した。
オリジナル同様レールガンモードへの変形も可能と思われるが劇中ではどちらも使用しなかった。
立体物
2023年6月3日に発売。
ブレードモードでのトリガー音声は斬撃音になっているためブレードモードで銃撃音を鳴らすことはできないものの、それ以外は劇中のギミックを再現している。
リデコ元のマグナムシューターではレジェンドバックルの個別認識は無かったが、このギーツバスターQB9はそれらをも含めたレイズバックル完全個別認識を実現しており、この仕様はフルボトルバスター以来5年ぶり。上記の紹介ページではゼロワンドライバーレイズバックルを認識している。
マグナムシューターの実質上位モデルなのでプレイバリューは非常に高い。マグナムシューターとは違いバックルを装填しただけは必殺技待機状態にならない為、劇中同様に召喚した装備と同時に通常攻撃遊びを行うことも可能となっている。
しかし、装填時とバックルの起動時の音声が同じなので2回同じ音声が鳴る仕様になっていたりマグナムシューター時にはあったバックル起動時のSEも無くなっている、連動必殺技の音声は全く変わらない等の違いがあるので、レジェンドバックルはともかく、『ギーツ』独自のバックルの方は人によってはマグナムシューターの方が連動は楽しく感じるかもしれない。
また、元が銃なのでブレードモードはバックルによってはかなり奇抜な見た目の剣に変化する。
また、中国バンダイ限定でビッグスケール版が発売される事が決定し、実際に2024年10月2日〜5日まで開催中のイベントである広州2024CICF×AGF(中国)にて実物が展示された。こちらも同シリーズのマグナムシューター40Xのリデコ玩具であり、レイズバックル連動とレイズバックルホルダーには非対応。
また、イベント展示にはリデコ品であるギーツバスタークロスも展示されており、発売も決定している様子。
余談
- 変身アイテムではない純粋な最終武器は『ウィザード』のアックスカリバー以来約10年振り(変身アイテム兼用なら『セイバー』の刃王剣十聖刃以来約2年振り)。そのため、存在自体に驚愕するファンが多かった。
- 最終武器が長らく登場しなかった理由として、発売時期が次回作の玩具の発売に伴って買い控えが相次ぎ売れ行きに不安が残ることが挙げられる。実際『鎧武』の火縄大橙DJ銃以降は中間武器で打ち止めになる作品が殆どであり(『リバイス』に至っては中間武器すら変身アイテム兼用だった)、そのような流れの中で敢えて全個別認識搭載の最終武器が発売された事もあり一躍話題となった。
- また、『ギーツ』に登場するライダーウェポンはただ1つの例外を除いて全てレイズバックルに紐づけられた専用武器である関係上特殊なプラットフォームがなければ他形態の武器は使用不可能な設定があり、中間武器の流用が設定的に難しかったことも一因と思われる。
- 主役基本フォームの武器が、同じ主役ライダーの強化・最強フォームの別の武器としてリデコされたのは初(リデコせずに追加パーツで強化する形式なら平成初期にも行われていた)。
- 主役武器がサブライダー最強フォームにリデコされた例は多数あるが、主役の最強武器がリデコなのは初。
- 何故マグナムシューターのリデコなのかは不明だが、変身した英寿にもマグナムシューターに何かしら拘りがあったのだろうか…。
- 前述の通りリカラー版はレールガンモードへの変形をしなかったが、恐らく変形機構のないアクション用プロップのみしかない為と思われる。
関連タグ
仮面ライダーギーツ 拡張武装 ライダーウェポン 最終武器(仮面ライダー) チートアイテム
ブーストマークⅨレイズバックル ギーツⅨ 仮面ライダーギーツワンネス
マグナムシューター40X:リデコ元。
ギーツバスタークロス:リカラー先。
- ファイズブラスター、パーフェクトゼクター:剣と銃に変形する最終武器。
- 無双セイバー:ブレードモード時の鍔に銃が備わった形状が類似している。
- ディープスラッシャー、火縄甜瓜DJ銃:上記の括りにサブライダーのものを付け加えた場合。
刃王剣十聖刃←ギーツバスターQB9