概要
チートアイテムとは漫画やアニメ、ゲームそして特撮といった何らかの創作作品に登場するチート(反則)級な効果を持ったアイテムのことである。
その効果からプレイヤーや主人公達の心強い助けとなるのが定番であるが、作中でその効果に見合った正しい使い方ができず、読者や視聴者、プレイヤーから「○○はこう使えよ」「ここで○○があれば……」といったツッコミや感想を持たれることもある。
チートアイテムに分類されるアイテム達
チートアイテムに該当するアイテムを他にもご存知の方は加筆をお願いします。
ただしあくまで『アイテム』なので、武器や防具、アクセサリーといった装備品に分類されそうなアイテムは対象外とする。
- 幻の銀水晶(美少女戦士セーラームーン)
- 太陽系を治めた超古代の月の王国《シルバー・ミレニアム》に伝わる聖なる水晶。月の王女を前世に持つ主人公《セーラームーン(月野うさぎ)》の涙から生まれてその魂と一体化し、セーラームーンの意思次第で惑星を破壊するエネルギーを秘めた浄化の光を発射する。古代の地球の防御システムの要であり、月の全ての人間を不老長寿にしたり、広範囲の死者再生と転生、場合によっては世界改変などの奇跡を起こすことも可能。原作漫画では宇宙征服を可能とする無限の力を持つために争いの種になるが、生命力を吹き込むアイテムなので肉体を残さない死者の蘇生はできず、無限の浄化力と再生力でセーラームーンをあらゆる攻撃から防御する。旧作アニメでの戦闘力は控えめだが、セーラームーンの命と引き換えにあらゆる願いを叶える。実写ドラマ版では太古の時代に月と地球の王国を滅ぼしてもいた。
- 新型の炸裂弾(るろうに剣心)
- 作中の登場人物である相楽左之助の友人の月岡津南が、主人公である緋村剣心を助けに行くため京都に向かおうとする左之助に餞別として渡した護身用の炸裂弾。見た目はフィルムキャップのような形とサイズをしているが、三個まとめて投げつければ、装甲艦に穴を空けて沈没させてしまう程の大爆発を起こすという極めて恐ろしい破壊力がある。そのため読者からは津南が作ったことから『津南ボム』という呼び名がされたり、『明治政府を憎んでいる津南をスカウトしなかった(できなかった)のは志々雄一派にとって致命的なミス』『津南に津南ボムを大量に作ってもらって蝙也に空襲爆撃のように空からばらまいて貰えば志々雄の目的である京都大火は楽に達成できたのでは?』等色々と言われている。
- ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)(機動戦士ガンダムSEEDシリーズ)
- スターピース(ビーロボカブタック)
- へびつかい座を含めた十三星座からそれぞれ産み出される謎の物体にして作中のキーアイテムでもある。取り付いたトラックや梅干しの壺等といった無機物を超強化・暴走させるという特性を持つのに加えて、取り付いた無機物から剥がすと緑色の球体に変化し、手にした者はあらゆる願いを一つだけ叶えてもらえる(ただし、スターピースの入手に関わるものは例外として不可能)というまさにチートな能力をもっている。しかもこの手の効果を持ったチートアイテムは本編で一つしか存在しない(故に叶えられる願いも一つのみである)のが定番だが、前述の通り十三星座に倣って全部で13個存在するため(作中では実現しなかったが入手に全て成功すれば)、一人で最大13回も願いを叶えてもらうことができることも可能である。
- カナエソウル(騎士竜戦隊リュウソウジャー)
- 騎士竜の力が宿った『リュウソウル』というアイテムの一つで、『カナエソウリュウ』という騎士竜の力が宿っている。その名の通り前述のスターピースと同じく使用者のあらゆる願いを一つだけ叶えることができるという効果があるため、大昔からリュウソウ族同士でも争いが絶えなかったという逸話もある。劇中でも登場し主人公達の間で揉め事に発展したり、敵対勢力にも狙われることになったが、最終的には同じくリュウソウルである『プクプクソウル』を使ってシャボン玉に包んで誰にも見つからないような遠い所へと飛ばした。しかし、カナエソウルを手放してからしばらく後に登場する味方に大きな悲劇が起こってしまい「あの時カナエソウルを手放していなければ……」と悔やむ声も少なくない……
- カナエマストーン(魔進戦隊キラメイジャー)
- 『全宇宙で4つしか存在しない』と伝えられる強大な力を秘めた宝石(だが、形状は勾玉そのもの)。全て集める事で同記事のカナエソウルのように使用者のあらゆる願いを叶えることができるという効果に加えて、『個々のキラメイストーンごとに決まっている制約下【破壊、時を戻す、超強化(ただし、対象が強大な力を受け止められるだけの器を持っていない場合、ダメージに耐え切れず崩壊や死亡してしまう)、魔性(具体的には使用者の願望を具現化した幻影を見せる)の4種類】でなら単体でも願いを叶えることができる』『その条件で使用しても、しばらくすれば力を取り戻して再使用できるようになる』といった別の意味でチートな効果も持っている。
- パンドラボックス (仮面ライダービルド)
- 作中に登場するライダーシステムや怪人の根幹を成す成分をもたらしたアイテム。地殻変動さえ起こし、本来の持ち主であるエボルトが使用すればブラックホールを発生させ星を飲み込み糧とする宇宙規模の災厄をもたらす。パンドラボックスを構成するパネルはジーニアスフルボトルの生成にも利用され、更に使い方次第でワープを実現させるパネルや平行世界にアクセスできるパネルまで生成可能。元々ブラッド族の星の源として使われており、喪失してもパネルとブラッド族のエネルギーさえあれば復元可能という厄介極まりない性質を有する。
- トリコクラッカー(トリコ)
- その名の通り、本編の主人公であるトリコが作ったことが名前の由来になっている通常より大きめのクラッカー。火薬の量を極端に多くして作ってあるため、これを使うと制作者であるトリコ曰く「これを街中で鳴らそうもんなら消防車もパトカーもいっぺんに来る」程の超爆音が鳴る。トリコが小松に『万が一自分と離れて単独行動している時に危険生物と出くわした時の護身用』として渡したが、あろうことかトリコは『使用する際には耳栓をすること』という一番大事なことを伝え忘れてしまい、猛獣に囲まれた小松が使用した所、猛獣どころか音源に最も近い小松も超爆音を聞いてしまい、耳の鼓膜が破れ心臓も停止して死んでしまうという最悪な結果を招いてしまう。(アニメ版ではトリコへのフォローとして『渡す時に耳栓の事はちゃんと伝えてあるし、小松も耳栓をしてから使用するつもりだったが、猛獣が目前まで来ていたため、やむを得ず耳栓なしで使用する羽目になった』という描写に追加変更された)ちなみに小松は、ある老人によって助けられ、蘇生されたことで事なきを得ている。そして『使った物が文句を言う程の主人公が作った極端に性能がとんでもないアイテム』と言う意味ではある意味でなろう作品の先駆けとも言えるかもしれない。
- ハッピーカメラ(タコピーの原罪)
- 前述の『ひみつ道具』に相当する『ハッピー道具』に属するポラロイドカメラのようなアイテム。『このカメラで撮影した写真は一枚しか保存できない』という欠点があるが、このカメラの真価は『タイムカメラ機能』にあり、撮影した写真を読み込ませることでその写真を撮った瞬間に時を遡ることができる。そのため、言い換えれば『ハッピーカメラとそれで撮った写真が無事である限り、何をやっても何回でもやり直しが効く』というトップクラスの反則効果を発揮できる。
- シッテムの箱&大人のカード
- ブルーアーカイブの主人公に与えられた専用装備。いまだ詳細が不明、あるいは意図的にぼかされているが、作中に登場する技術と比較してもオーバーテクノロジーの塊。前者はタブレット端末だが、現行のコンピューターでは一切解析もできず、主人公に与えられた権限とメインOSの性能から、悪用した場合の被害は想像を絶する規模になる。また銃弾を跳ね除けるバリアも展開できる。後者は普通にブラックカードとしても使えるが、戦闘で使用すると奇跡を起こせる事が示唆されている。ゲームシステムや廃課金の結果等、メタ的な描写を実現させるようで、ストーリーの流れを無視して手持ちのキャラを投入=あらゆるキャラを戦力として参戦させる文字通りチートアイテム。代償として使用者の「生」の時間を削るが、これも「生活費を切り詰めて課金する」現実の暗喩では?といった考察もある。