概要
ブラックカードとはクレジットカードのグレード種類の一つで、主に招待により入会できる物である。
通常、クレジットカードは加入者が申請をし、審査を通過すれば発行される物であるが、ほとんどのブラックカードは事前にカード会社が審査をし、通過状態となった人に対して招待(インビテーション)を送ることにより入会をなすものである。
そのため、ほとんどの場合において、招待状が届いた時点で申請すれば発行が確約されている。
ただし、年会費が通常のクレジットカードの数倍から数十倍する物がほとんどであるため、利用する機会によって価値が大きく変わる。(サービスを利用しない人にとっては単なるステータスでしか無い)
うわさ
- 利用限度額無制限
利用限度額が無いと言われているが、厳密には存在する。
一律設定で事前に公開していないだけで、個別に存在している。
(ただし、事前承認を得たり、担保を事前に入れることで、事実上無制限に使うことは、加入店側の同意さえあれば可能である。)
- 個人事業主や社長が多く持ってる
これには理由があり、べつに社長に限ったことでは無いが、クレジットカードの年会費は経費として処理出来る。
そのため、ベネフィット分だけで利用できることを考えるとこのようなカードの方が利点が多い。また、税金の支払いや経費支払い等で使用すれば、手数料の差額を考えても確定申告がしやすくなり、また限度額が多めのカードの方が都合が良いからである(確定申告時、カードで購入したものはカードの明細が領収書として通用する)。
特色
通常のクレジットカードを大きく超えるサービスを提供することを条件に、高額な年会費が要求される。
最低でも数万円から数十万円になる物もある。
基本的に普段使いしている人なら簡単に年会費の元が取れる物ではあるが、たまにしかカードを使わない人にとってはあまりメリットが少ないことが多い。
ただし、カードの特色によるが、年1回の利用だけで元が取れてしまう様なベネフィットを提供する物があり、それは使う人によってどう考えるか次第の価値になる。
例として
- 通常のクレジットカードの何倍もの旅行傷害保険が付帯(欧州に1週間行った場合、同じプランを羽田空港で保険をかけた場合、1万2千円取られた)。
- 携行品保証や医療保険等が充実しており、海外では持っていないと入院も出来ないくらいの医療費がかかる分をペイしてくれる。
- 世界一周航空券が航空会社窓口より安く買える。
- 某スポーツクラブの都度会員権が付帯(月数回しか行かない人は遙かに安い)
- 空港ラウンジの利用権が付帯(日本だとあまりうまみは無いが、海外に行くとそれだけで元が取れることもある)
- 某牧場の馬舎や某コースのツアー、があるなど、通常では考えられないところに入れる催しを開催する。
- 京都の一見さんお断りのお店や茶屋にすんなり入れてくれたり、お寺の中や京都駅の中にラウンジを設けていたりする
- 某ベイエリアのテーマパークのラウンジや優先枠の確保、及び某テーマパーク併設ホテルのスイートが半額で泊まれる。
- 某大阪のテーマパークのラウンジや優先枠の確保。
- 某チケットプレイガイドの専用枠で、お席がご用意されやすい。
- 某イベントの時でも会場近郊で確実にホテルの部屋が取れる(金額は糸目をつけない場合)
- 聖地巡礼等で海外に行ったとき、急なスケジュール変更に応じてくれることがある(プランによる)
- コンシェルジュで申し込むとホテルがだいたいアップグレードされる。
- 改元時の大型連休時に超満席の航空券の希望が通った。
色
カードフェイス(券面)が黒色をしている為にブラックカードと言われる。
これは最初に発行したアメリカン・エキスプレス(AMEX)の『センチュリオンカード』のカードフェイス(券面)が黒色だったため、各社もそれに倣って同等のカードを黒色としている。
スーパープラチナやチタンと分類される場合もある。
年会費無料カード<普通カード<ヤングゴールド<ゴールド<プラチナ<ブラック(スーパープラチナ・チタン)
主なカード会社による違い
- AMEXの場合
標準グレードにあたる『グリーンカード』が通常の会社のゴールドカードに相当し、一つグレードがずれている。
そのため年会費も1グレードずつにずれが生じる。個別に限度額が設定されているため、一律の表示は無い(聞けばそのときの限度額を教えてくれる)。
ニューヨークの某宝石店で朝食の予約が取れやすいコンシェルジュ。
- Diners Clubの場合
グレードが2つのみであり、標準グレードがゴールドカードに相当し『プレミアムカード』がブラックに相当する。
個別に限度額が設定されている為に一律の表示は無い(聞けばそのときの限度額を教えてくれる)。
- JCBの場合
『プラチナ』『ゴールド・ザ・プレミア』『ザ・クラス』と3クラスに分かれており、最高峰がザ・クラスでブラック相当ではあるが、年会費は提携プラチナ(ANA JCB Premiere等)の方が高いという逆転現象が発生している。プラチナはインビテーション不要で入会審査が可能だが(但しインビテーション無しだと審査通過は厳しい)ゴールド・ザ・プレミアとザ・クラスはインビテーションが必要。
ゴールド ザ・プレミアはゴールドの保有期間の考慮でインビテーションが来ることがあるが、ザ・クラスはまちまちでゴールドからいきなり招待された人もいれば「ゴールド→プラチナ→ザ・クラス」や「ゴールド→ゴールド ザ・プレミア→ザ・クラス」となった人もいる。
基本的に限度額は一律設定で他のJCBカードをもっている場合はその合算または最高金額が表示される。
某テーマパークが好きな人はこれ以外に無いと言うくらいのベネフィットのカード。
あと比較的国内においてはチケットのお席がご用意されやすい。
- VISAの場合
『インフィニット』が相当する。プラチナカードがブラック色をしているものがあり、インフィニットはどちらかというと濃紺色で一般的にイメージするブラックカードとは違う。残念ながら日本では発行されていない(かつてはスルガ銀行が発行していたものの、現在は新規受付は行っていない)。
- MasterCardの場合
『ラグジュアリーカード』が相当する。
基本金属カードベースで、ブラックカードの上に『ゴールドカード』が存在するという異質な存在であり、ゴールドは純金加工されている。更に『ブラックダイヤモンドカード』も存在する。ブラックダイヤモンドが厳密にはブラックカードに相当し、インビテーションを必要とする。カードにブラックダイヤモンドが練り込まれている。
これはMasterCardはプロパー(自社)発行を通常しておらず、各社にライセンスをしてカードを発行しているため、自社発行のカードがこのラグジュアリーカードしか公には無いためである(厳密にはこちらもライセンス発行になる場合があるがサービスは同じ物)。
そのため、チタン(プラチナに相当)< ブラック<ゴールド<ブラックダイヤモンドという段階を踏んでいるためこのようになっている。