概要
兵糧丸とは主に戦国時代に使われていた丸薬状の携帯保存食であり、特に忍者食の印象が強く、忍者を題材にした作品及び一部の設定が忍者の人物が登場する作品では必ずとも言えるほど登場している。
材料および製造法は武将や忍者の家々によって材料や製造方法が異なるが、米や蕎麦にキビなどの穀物を粉にした物をメインに鰹節や大豆に胡麻に梅干し、さらに蜂蜜や酒に薬草などの動物性、植物性問わず栄養がある物や身体に良い物且つ日持ちする物を混ぜ合わせては小さい球状に纏めては蒸して乾燥する事は共通している。
兵糧丸はカロリーの摂取に重きが置かれており、その小ささから携行でき、当時としては日持ちのしやすさから非常食になることから、軍用レーションあるいはカロリーメイトなどの携行食の原型と見ることもできる。
兵糧丸の亜種
- 水渇丸
読み方は(すいきつがん・すいかつがん)で兵糧丸の亜種食品の一つで、主に潜伏時・走行時・移動時などの喉の渇きを抑えるために使われ、唾液の分泌を促すために梅干をベースに調合されており、現代ののど飴やチューイングガムを栄養豊富にしたものと言える。
- 変わり味噌玉
どちらかと言えば副食で日本人にとって馴染み深い味噌をベースに日持ちする食材を混ぜ合わせては玉にした物でお椀に入れて湯に注げば味噌汁になり、時間が無い時は口に含んで唾液で溶かしながらでも栄養摂取でき、言わばインスタント味噌汁の原型と言える。
NARUTOに登場する兵糧丸
糧食ではなく、名の通りの「兵糧」つまり一種のドーピング剤として登場、様々な秘薬の練り込まれたある種の覚醒剤のようなモノのようで服用した兵が三日三晩作戦行動を続けられた逸話もあるほど
また、興奮作用が働くので初登場時服用した赤丸(忍犬)が化けたキバは目が完全にイっており、ナルトは試験中ということもあり「ドーピングじゃないのか」と騒いでいたが「忍具だから無問題」と返されていた。
そしてこういった肉体的作用より重要視されるのが「チャクラがブーストされ回復する」点、限度はあるとはいえチャクラ枯渇で戦闘継続が困難になってもいくつか服用すればある程度立て直せるため、重宝される。
他にもドーピング剤として「造血作用を重視した"増血丸"」のような亜種も多種多様に存在する