これは少年が火影を目指す物語じゃない
それは父ちゃんの物語だった
他でもない、これは
オレの物語だ
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概要
漫画『NARUTO』の最終話に登場した、うずまきナルトの息子であるうずまきボルトを主人公とした「新時代の物語」。
映画
劇場版『THELAST』のエンディング後に劇場版『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』として制作が発表された。
本作は「NARUTO新世代開幕プロジェクト」の集大成として公開前から話題となり、2015年8月7日の公開されると前作が記録したシリーズ最大の興行収入記録を塗り替える26億円を記録する大ヒットとなった。
詳細はこちら→BORUTO(劇場版NARUTO)
漫画
ジャンプフェスタ2016にて、2016年春から週刊少年ジャンプにて月一で連載されることが発表された。正式タイトルは『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』となる。
また、2016年4月に発売された21・22合併号には、岸本先生による特別読み切り「NARUTO-ナルト-外伝~満ちた月が照らす道~」が掲載された(本作漫画版1巻に収録)。本作や外伝「七代目火影と緋色の花つ月」の前日譚であり、後にボルトのチームメイトとなる少年ミツキが主人公を務める。
2019年7月より掲載雑誌をVジャンプに移籍している。
Vジャンプ2023年10月号からは、第二部にあたる『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』が連載開始された。
原作者である岸本斉史は、映画BORUTO公開時に語った通り、原作・監修という立場に退いた。
ストーリーを劇場版『BORUTO』のシナリオ協力やノベライズ版担当『我愛羅秘伝』の原作を担当した小説家の小太刀右京、作画をNARUTOにおいて岸本氏のアシスタントを務めていた池本幹雄が受け持つという制作体制をとっていたが、物語がある程度まで進んだところで小太刀氏が離脱し、岸本氏の原案を元に池本氏が執筆する体制に移行する。
アニメ
テレビアニメはジャンプフェスタ2017にて、アニメ化決定が発表された。
2017年4月からスタートし、テレビ東京系で放映開始。『NARUTO疾風伝』に続き、スタジオぴえろが製作。
放送時間帯は水曜午後6時台前半を経て2018年5月に木曜午後7時台後半(アニナルの放送終了時点の時間帯)に移動し、さらに同年10月には日曜午後5時台(笑点の裏番組)へと変遷している。
詳細はこちら→アニボル
作風・ストーリー
作画はNARUTOにおいて岸本氏のアシスタントを務めていた池本幹雄が担当しており、劇場版やテレビアニメ版とは髪型や服装が異なるキャラクターもいる。
前作にて最終盤に突如として現れた大筒木一族や十尾に関する詳細が明かされていき、さらなるパワーインフレが起こっているのも特徴。
物語の始まりは劇場版を補足したものとなっており、大筒木モモシキを倒した後、謎の組織「殻」や本作のキーパーソンでもう一人の主人公的存在・カワキと主人公のボルトに刻まれている謎の印「楔」を取り巻く、序盤からシリアスなストーリーとなっている。
漫画版は月一連載ということもあり、特定の人物以外のキャラは登場しない、活躍しない機会も多い。
世界観
『NARUTO』における第四次忍界大戦から約15年後の忍界が舞台(ボルトたちの忍者学校在学時点であり、作中ではさらに時間が経過している)。
大戦を通して五大国が真の意味で和解し、各国の結びつきが強固なものになった結果、戦前に各国で使われていた軍事技術の民生転用によって文明が大きなブレイクスルーを果たした。これにより、テレビやパソコンなどの電子機器やファストフード、雷車(現実世界における電車)の存在が当たり前になるなど近代化が進んでいる。
そうやって表面上は平和となった反面、平和に胡坐をかいてしまったこともあって若手の忍の意識や練度は大戦以前よりも低下し、大国に属さない小国や辺境では貧富の格差が生じ治安も悪化している。
関連用語
- 科学忍具
発展した科学技術を取り入れた新型の忍具の総称。
- 楔(カーマ)
本作に登場する謎の印。
- 神術
大筒木一族が扱う特殊な能力の総称。
忍者が扱う 「忍術」との大きな違いとして、「印」を結ぶ必要がない事、大筒木にしか扱えないものが存在する、等が挙げられる。
登場キャラクター
下記の主要人物以外は「BORUTOの登場キャラクター一覧」を参照。
主人公
本作の主人公。七代目火影・うずまきナルトと日向(うずまき)ヒナタの息子。
当初は火影の息子と見られるのを嫌がり、父・ナルトに反発していたが、うちはサスケへの弟子入りを機会に、火影を支える忍を目指す。
本作のキーパーソンで、もう一人の主人公的存在。掌にはボルトと同じ謎の刻印を持つ。
「殻」から“器”と称され、組織によって身体を細胞レベルで改造された改造人間。後にうずまきナルトを尊敬し、彼の弟子となる。彼との出会いが、ボルトの運命を大きく変えることとなる。
仲間たち
第七班(ボルト・サラダ・ミツキ)の担当上忍。三代目火影・猿飛ヒルゼンの孫。
ボルトに螺旋丸を伝授する。
第七班の紅一点。ナルトのライバル・親友であるうちはサスケと春野(うちは)サクラの娘。
父譲りの冷静さと写輪眼、母譲りの負けん気と怪力技を併せ持つ。
ナルトに憧れ、自身も火影を目指している。
第七班の一員。音隠れから木ノ葉隠れに移ってきた忍。
掴み所の無い性格で、実は伝説の三忍・大蛇丸の人造人間。
ボルトの忍者学校時代のクラスメイトで、あだ名は『委員長』。
下忍昇格後、科学忍具班で活動し、主任の遠野カタスケと共に木の葉でカワキの世話に関わる。
ナルトとヒナタの娘で、ボルトの妹。
兄のボルトとは違い、物語当初から父・ナルトの仕事に理解を示している。
心優しい性格だが、誰にも認識出来ない、潜在能力を持っている。
奈良シカマルとテマリの息子で、ボルトとはアカデミー時代からの友人。
父親と同様に頭が切れるが、面倒臭がりな面も同じ。
父の後を継ぐ形で、新生・猪鹿蝶(第十班)に所属する。
第十班の一員。サイと山中いのの息子。シカダイ同様にボルトの友人。
母親譲りで気さくであるが、少々毒舌なところは父親似。
第十班の紅一点。秋道チョウジとカルイの娘。
父とは違い禁句だった体型の言葉も軽く受け流してしまうおおらかな性格だが、自意識過剰な所もある。
英雄
ボルトの父で、前作『NARUTO』の主人公。
現在は念願だった火影となり、里の長として多忙な日々を送っている。
息子のボルトや家族に中々構えないのを悩む一方、カワキの幼い頃からの悲惨な境遇を自身の生い立ちから共感しており、彼を家に居候させ、弟子に取る。
うちはサラダの父で、ナルトの親友であり最大のライバル。
現在は火影となったナルトを影で支える存在として、重大任務を日々こなしつつ、ボルトの師匠となる。
スピンオフ
平健史により、スピンオフ作品『BORUTO-ボルト- -SAIKYO DASH GENERATIONS-』が2017年4月から少年ジャンプで連載開始。
『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』『うちはサスケの写輪眼伝』の流れを汲む、キャラクターがSD化されたギャグ漫画。ストーリーや設定、登場キャラクターはテレビアニメに準拠している。
最強ジャンプが隔月から月刊へ移行するに当たり、2021年5月で連載終了した。全4巻。