「火影を超す!! ンでもって、里の奴ら全員にオレの存在を認めさせてやるんだ!!」
「まっすぐ自分の言葉は曲げねえ…オレの…忍道だ!!」
「オレが諦めるのを───諦めろ!!!!」
プロフィールだってばよ
忍者登録番号 | 012607 |
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誕生日 | 10月10日 |
血液型 | B型 |
星座 | てんびん座 |
身長 | 145.3cm(12歳)→147.5cm(13歳)→166cm(15~17歳)→180cm(19歳) |
体重 | 40.1kg(12歳)→40.6kg(13歳)→50.9kg(15~17歳)→?kg(19歳) |
好きな食べ物 | 一楽のラーメン、おしるこ |
嫌いな食べ物 | 生野菜 |
趣味 | イタズラ、花の水やり |
CV | 竹内順子/小暮英麻(「おいろけの術」使用時) |
概要だってばよ
第一部開始時点で12歳。第二部開始時点で16歳。
火の国の隠れ里「木ノ葉隠れ」で暮らし、「火影」になる事を夢見る忍者の少年。
イタズラ好きの問題児の上、アカデミーでは万年落ちこぼれ。さらには九尾の化け狐を身体に封印されているため里の者達からは忌み嫌われていたが、持ち前の明るさとド根性で実力を伸ばし、次第に里や国を超えて認められていき忍世界を変える存在へと成長する。
人物像だってばよ
ツンツンの金髪に碧眼の少年。両頬に3本線のヒゲのような模様がある。
ライバルのうちはサスケ、ヒロインの春野サクラと共にはたけカカシ率いる第7班に配属された。木ノ葉の火影になり、自分の存在を里の人々に認めさせる事を夢としている。
口癖は「○○ってば……」「~だってばよ」。人に何か尋ねる時は「あのさ、あのさ!」と前置きする。後者は二部になってからはあまり見られなくなった。
親族に関しては第一部では謎のままだったが、第二部で両親は四代目火影の波風ミナトと渦の国出身のくノ一・うずまきクシナであることが言及された(九尾の襲撃事件により両者とも故人)。産まれてすぐに両親と死別し、幼少期から一人暮らしをしており、アパートのような建物の一室で生活している。
綱手によると顔立ちが波風ミナト似で性格がうずまきクシナ似となっているが、うずまきクシナは顔は自分に似ていると言っており、矛盾がある。
第一部、二部ともにオレンジ色主体の服を好んで着用する。また渦巻き模様が描かれたTシャツをよく着ている。忍者学校卒業の際に額当てを貰うまでゴーグルを装着していた。
下忍となった当初は女子も含めた同期メンバーの中では最も小柄だったが、第二部では大きく成長し、それから2年後が舞台となる映画『THE LAST』の頃には、同期の中でシノやサスケに次ぐ長身になっている。
イタズラ好き、負けず嫌いかつ目立ちたがりというわがままな性格でよく問題行動を取っており周囲の生徒やその保護者達からも煙たがれていたが、それは下記の九尾の一件からの自身の自己主張であり、自分の存在を里民、さらには自分自身に認識させるための唯一で必死の行動であった。
実際は虚栄心の強い面もあり、物心ついた時には家族はおらず、また頼れる大人や友人もいなかったため、常に孤独感に苛まれている。里の者たちから忌み嫌われ、陰でよく泣いていた。両親のことも何も知らされておらず、家族という存在に強い憧れを抱いている。
その境遇のため、自分と同じように孤独に苦しむ者には感情を吐露し彼なりに気遣う優しさも見せる。
第一話で忍者学校の担任教師であるうみのイルカが初めての理解者となり、下忍として任務を始めてからはわざと問題を起こすことはなくなっている(性格はそのままだが)。ラーメン一楽のテウチなどは幼少期からナルトと良好な関係を築いており、その他にも陰ながらナルトの身を案じていた者はいた。
「まっすぐ自分の言葉は曲げない」が忍道。
波の国で出会った白の「人は大切な何かを守りたいと思った時、本当に強くなれるもの」という言葉はナルト自身に強い影響を与え、忍としてサスケやサクラと共に任務をこなすうちに、強い信頼関係を築いていく。
九尾のチャクラの影響で昔から怪我が治るのが早い。封印された九尾の膨大なチャクラに、受けた傷をものともしない生命力と、どんな苦境に立たされても絶対に諦めない底なしの根性を持つ。
特に第一部では無鉄砲で目立ちたがり屋な性格が戦闘において良くも悪くも状況を変え、常人離れした体力と精神力、ここぞという時の運の強さもあり、カカシには「意外性No.1のドタバタ忍者」と評価され、二つ名のような扱いもされていた。
昔から春野サクラのことを好きだと公言しており、温泉で女湯を覗こうとするなど年相応に色恋沙汰に興味を持っているが、自来也のイチャイチャシリーズに対してほとんど理解はないらしく、「すごくつまらない」という散々な評価を下している。アニメでは袋とじの中身を見るため成人向け雑誌らしき物を購入する描写がある。
生活費は支給されていたものの、食事は自分の好きなカップラーメンばかり食べており、消費期限切れの食材も平気で口にしていた。下忍になってからはカカシから野菜の差し入れを貰っている。しかし第二部に入ってからもカップ麺ばかり食べている様子。
本編では触れられないが植物の世話も好み、カカシに「ウッキー君」と名付けた観葉植物をプレゼントしたという裏話がある。
財布は緑のカエル型のがま口「ガマちゃん」を使用しており、成人後も20年にわたって使い続けるなどもの持ちがよい。
人間関係だってばよ
前述のようにアカデミー時代からサクラに対して恋心を抱いており、忍者学校時代から構って欲しい故に頻繁にちょっかいを出していたようだが、それをサクラ本人からは「自分の恋路を邪魔して楽しんでいる」と捉えられ見事に相手にされていなかった。しかし同じ班員になり物語が進むにつれ、サクラから向けられる心情も良い意味で変化し、互いに助け合う姉と弟のような良好な関係を築くようになった。なぜ告白しないのかとサイに問われた際には、ナルトは「約束も守れないのに告白なんてできない」と述べている。また本人は意識していないが、幼い頃より日向ヒナタから想いを寄せられている。
うちはサスケに対しては強いライバル心を抱き幼少の頃からよく突っかかていたが、同じ班員として過ごす内に次第に絆を深め友情を築いていった。しかしサスケは復讐のために更なる力を求めてサスケの体を狙う大蛇丸の勧誘に乗り、木ノ葉を去る。それ以後長らく離別することとなってしまう。
サスケに対しては第7班として任務を行っていくよりずっと以前の幼少期から、思い入れの強い相手であるため誰よりも気にかけており、抜け忍となり危ない橋を渡り歩く彼を何とか連れ戻したいと固執していた。誰が言ったかサスケ病。ナルトがそうなったのは自分のせいだと責任を感じたサクラから「サスケを連れ戻す」という約束の破棄を強要された際には、「約束が無くなっても関係ない」「自分の意志でサスケを救いたいと思っている」と言い切るほどである。
なお、不慮の事故とはいえファーストキスの相手もサスケであり、そのシーンがよりにもよって第3話(サスケ初登場の回)だった。サスケのファーストキスを奪わんとしていたサクラや他の女子の怒りを買った。
三代目火影の孫である猿飛木ノ葉丸とは、アカデミーを卒業した直後に悪戯を経て意気投合した。第一部では兄弟分の間柄であったが、彼が下忍になった第二部からは師弟関係となり、任務の合間にナルトは彼に影分身や螺旋丸を教え、彼の成長を大いに促した。
第二部後半からは分け隔てない性格に成長したが、第一部では落ちこぼれや手の合わない者に冷たい一面もあり、チョウジ初登場時にはチョウジを落ちこぼれ扱いして安堵するような一幕もあった。特にサイ加入時に「こんな奴、班員として俺は認めねェ!!」と拒絶した一幕は、「里の皆に認められる」ことを目指したナルトが口にしたからこそパンチのある発言と言える。
一方、猫被っていたミズキにあっさり騙される、イルカとも親しく振る舞うなど、生い立ちの割にはアカデミー時代から人懐っこい一面があった。また、下忍になったばかりの頃も、第一印象が最悪でまだ得体の知れない存在であったカカシに馴れ馴れしく接し、波の国編の依頼人であるタズナに初対面からフレンドリーであったなど、サスケやサクラと比べても明らかに見ず知らずの人物と打ち解けやすい面があった。
来歴だってばよ
第一部
生まれて間も無く、仮面の男により暴走した九尾から里を守るため、父である四代目火影の手によって九尾の妖狐を封印され人柱力となった。九尾の所在が明らかにされないよう「四代目の息子」という情報はごく一部の人間にしか知らされず、ナルト自身も両親が誰なのか知らずに育った。そして体内に九尾が封印されていることで周囲の大人からは九尾と同一視され、幼い頃から迫害されていた。またその話題を出す事は禁句とされていたため同期の仲間達はそれを知らずにいたが、ナルト自身が起こす問題行動により大半の生徒にも嫌われていたため、遊び仲間はいても親友と呼べる人物はいなかった。(陰ながらナルトの事を見守っていた者はいたが)一話ではアカデミーの教師であるミズキに騙されて禁術の巻物を持ち出したナルトを探す忍たちに「やはり殺しておけばよかった」「見つけ次第殺すぞ」と言われてしまうなど、非常に深刻な状態だった。
名字も波風だとすぐわかるためうずまきの方を取っているがうずまき一族自体がかなり限られる事、クシナのことを知っている人物からはバレバレだった可能性がある。また父方である波風家がどう対応したのかも不明。
分身の術が苦手で、忍者学校の卒業試験ではこの術が採用されたことで3度に渡り失格にされている。しかしミズキに唆されて盗み出した巻物から禁術「(多重)影分身の術」を習得し、以降も膨大なチャクラを持つナルトの得意忍術として活用されている。後に習得した螺旋丸を完成させる上でもこの術が大きなヒントとなる。
中忍試験の第三の試験前に自来也との修行でチャクラコントロールの基礎を習得し、巨大蝦蟇のガマブン太を呼び出す「口寄せの術」を伝授された。本戦の日向ネジ戦では口寄せの術を使用しなかったものの、九尾のチャクラと持ち前の根性で辛勝。続いて引き起こった「木ノ葉崩し」の際には仲間を守るためガマブン太を呼び出し、我愛羅をも追い込んだ。
試験終了後は忍達はある程度ナルトを認めるようになる。綱手捜索の旅の中で、四代目火影が編み出した術「螺旋丸」を習得。しかし下忍になってからのナルトの急速な成長は、サスケに自分は成長出来てないのではないかという焦りを生み出させた。結果としてサスケは、暁の刺客であり一族の仇である実の兄うちはイタチに手も足も出ず見向きもされなかった事で己に失望し、仲間と共にある光輝く未来へも絶望。大蛇丸からの誘いに乗り、更なる力を手に入れるために自分の身体を売り渡す覚悟で里を抜ける。
サスケの里抜けを知ったナルトはシカマルたちと共に奪還に向かい、終末の谷で追いつくも螺旋丸と千鳥の激突に打ち負け敗北。その後はサスケを連れ戻す力を身につけるため、自来也と共に里を出て二年半の修行に入った。
その際に自来也から、「サスケは追っても戻ってはこない、ナルト自身が苦しむことになるのはわかってる、他にやらなきゃいけないこともある。」「忍として生きるならもっと賢くなれ、馬鹿のままじゃこの世界生き辛いのが現実だ。」と助言を受ける。しかしそれに対しナルトは「賢いってのがそういうことなら、オレは一生バカでいい」と啖呵を切っている。
第二部
二年間の修行からの帰還後、サクラやカカシと再会したナルトは、ガイ班やチヨバアと共に砂隠れの里へ向かい、風影となっていた我愛羅が人柱力として暁に狙われた事件に関わる事になる。
砂隠れでの暁襲来事件後、暁のサソリから大蛇丸に関する情報を得た為、その潜伏先へ向かう事になり、暗部所属という経歴を持つサイやヤマトと班を組む事になる。そして向かった場所で大蛇丸やカブトと遭遇したナルトは、彼等の挑発を受けた結果、九尾チャクラを暴走しかけるが、ヤマトに止められ何とか事無きを得る。
その後、潜入した大蛇丸のアジトにてサスケと再会するも、彼は自身を上回る程の実力を得ており、説得は適わずに終わる。
自分が弱いからサスケは認めてくれず、自分の元に帰って来てくれないのだと感じたナルトは帰還後、カカシとヤマトの教えの元、新たに影分身を応用したカカシ考案の修業法で、チャクラの性質変化の修行を開始。その結果、普通の人間が1人でやったら何年もかかるといわれる修行をわずか数日でマスターし、そして形態変化に自身の持つ「風」の性質変化を組み込んだ【風遁・螺旋手裏剣】を習得した。
しかし、そんな中で猿飛アスマが暁の飛段との戦いで殉職。カカシがシカマル、いの、チョウジのアスマ班と共にアスマの弔い合戦をするべく暁を追った為、やむ無く修行は5割程度までで中断。ヤマト、サイ、サクラと共に苦戦を強いられるカカシのもとへ援軍として参戦した。鳴り物入りで参戦したにもかかわらず1回目は術を外すという意外性NO.1らしさを見せるが、最終的には角都を恐怖させるほどの高度な新術を見事に決め、形勢逆転し角都を倒した。
ただし、この時の螺旋手裏剣は不完全であり、術者に甚大な後遺症を残す危険性があった為、綱手からは禁術に指定されここぞの時のみ出す技になる。その後、今度は紅班のメンバーと共にサスケ捜索の任務に就く。
しかしサスケは既に大蛇丸と決別した上で殺害し、更には暁のデイダラや最大の標的としていたイタチをも討ち取っていたという想定外の事態が発生。結果、任務は失敗という形で帰還するが、そこで待っていたのは、師であった自来也の死と言う悲報だった。突然すぎる事態へのショックから、しばらくの間ナルトは塞ぎこむ事になるが、イルカの励ましや、アスマと紅の子を守る決意をしたシカマルからの叱咤を浮け、何とか立ち直る。
自来也の師であるガマ仙人のフカサクと共に、秘境である「妙木山」へと向かったナルトは、そこで仙術の修行を開始。ガマ油を利用し、フカサクの監督もあって短期間で自来也を超え得る程の仙人モードを体得する事に成功し、未完成であった風遁・螺旋手裏剣も完全な形で使用可能になった。
しかし、修行終了とほぼ同時期に、暁のペインによる木ノ葉襲撃事件が発生。急いで帰還したナルトはペインとの交戦に突入するも、仙術チャクラを使い慣れていなかった為に追い込まれてしまい、その結果、自らの身を案じたヒナタが無茶を承知で自身を助ける為に重傷を負ってしまう。初めて彼女からの想いを告げられたこともあり、怒りと動揺のあまり九尾チャクラを暴走させた。
九尾に言われるがまま、封印を完全に解除しそうになるが、自身の父親であった四代目火影こと波風ミナトの精神体に助けられ、どうにか最悪の事態は回避。
ミナトから九尾事件の顛末や、その時の犯人が暁のメンバーである「面をしている男」だと知らされる。そして忍界への未来と、その答えを託されて元の状態へと戻り、ペインと再度交戦。
最後に残っていたペイン天道を撃破し、本体である長門が隠れた場所を仙人モードで逆探知して向かう。初めて兄弟子である長門と対面したナルトは、自来也を殺された怒りや憎しみに捕らわれながらも、その痛みを「耐え忍ぶ」選択を選び、また師匠を信じ続ける姿勢を貫いた。それによりナルトを信じる決意をした長門は、自らの命と引き換えに外道・輪廻転生の術を使い、今回死んだ里の犠牲者達を生き返らせる。この結果、実質上里を救う事になったナルトは、一転して里中の者達から「英雄」と認知される事になる。しかしこの際、散々自分を迫害していた者達が掌を返して都合よく褒め称えて来ることに対し内心では抵抗感を覚えており、これは後の修行で表面化することになる。
その後、イタチを追っていたはずのサスケが、暁のメンバーとして人柱力狩りをしているという信じられない事実を知るに至り、行方不明になってしまったキラービーの弟子達であるオモイやカルイからも、サスケと同じ班を組んだ者として激しく咎められる。かつての同期達も国際的重罪人としてに指名手配される事になったサスケの始末を決定してしまう中、何とかサスケを助けようと五影会談の行われる鉄の国へと向かい、雷影・エーに土下座してサスケの助命を懇願。カカシやヤマトもかつての日向一族事件を話に出す事で雷影を説得しようとしたが、一蹴されるだけに終わる。
その後、停泊していた旅館にて、長門の心を変えたナルトに興味を持った自称うちはマダラが姿を現し、彼からサスケの不可解な行動の動機やイタチに関する真実、そして六道仙人の子供の子孫である千手一族とうちは一族の呪われた宿命等についてを聞かされる。マダラが去った後、追ってきたサクラから告白を受ける事になるも、サスケを諦めさせる為の「嘘」である事を見抜いたナルトは、その告白を拒絶した。
サスケの事が気掛かりでならなかったナルトは、影分身を使ってヤマトの監視から逃れた後、単身でカカシの後を追った末に、彼やサスケ、そしてサスケを殺そうとして逆に殺されそうになったサクラが相対する現場に遭遇する。猿飛アスマの敵討ち、自来也の敵討ちの経験を経て、サスケの気持ちを考え続けたナルトはサスケの唯一の理解者へと変わりつつあった。
「お前の憎しみを受けてやれんのはオレしかいねえ」「俺もお前の憎しみ背負って一緒に死んでやる!」というナルトの宣言は、サスケを驚かせつつもその心をわずかに動かし、復讐の時には真っ先にナルトを殺しに行くと約束させることになった。
第四次忍界大戦では当初、雲隠れの島亀における任務にかこつけてキラービーともども隔離されるが、この時間を利用して九尾チャクラを手に入れ、人柱力としての能力を発揮する修行を開始。
この中で九尾の憎しみに直接向き合い、母・クシナの意志とも邂逅したことで、世界に蔓延る憎しみにどう立ち向かうのか、という自来也やミナトから託された問いへもおぼろげながらビジョンを持ち始めた。
だがその矢先、穢土転生された雲隠れの罪人金角・銀角が九尾の力を発揮したのを感知し、事態を確かめようとキラービーと共に外に飛び出し、イルカから戦争が起きていること、それが人柱力である自分とビーを巡るものだと聞かされる。
これを受けたナルトは「全部自分が引き受ける」と決意を固め、引きとめる忍たちを振り切って疾走。止めに現れた雷影・エーと綱手にも自分の信念をぶつけて退かず、送り出された後は影分身を併用して各戦場へ向かった。
「成り代わりの術」で連合軍に潜入していた白ゼツを悪意感知で識別し、殲滅に大きく貢献したが、その矢先に主戦場で穢土転生された本物のうちはマダラが出現。
さらにナルト本体とビーは、マダラを名乗り暗躍していたトビと、穢土転生され新ペイン六道となった人柱力達と対決。
その中で四尾・孫悟空の意志に触れ、尾獣たちの境遇や人間への失望、そして九尾の真の名を知ったナルトは、孫悟空に言った通り彼をトビの「外道の術」から解放。
九尾が密かに期待していた「本心を行動で示し証明する」ことを成し遂げたことで、憎しみに凝り固まっていた彼の心を解かしたナルトは、ついに「完璧な人柱力」として覚醒し、最強のツーマンセルを実現した。
「今はもう……バケ狐じゃねェ。おめーは木ノ葉隠れのオレとコンビの……九喇嘛だ」
ビー・カカシ・ガイの助けもあり、十尾の復活が進む中、偽マダラの正体がうちはオビトである事を暴く。
その矢先に現れた本物のマダラ、そして復活した十尾を交えて激戦が続く中、ネジを始め多くの仲間を十尾の攻撃で失い折れかけるも、ヒナタの叱責と激励、彼女がいつも自分の近くにいてくれたことを実感したことで立ち直り、連合の忍たちに九喇嘛のチャクラを分け与え反撃に打って出た。
さらに穢土転生された歴代の火影たち、さらに「イタチの足跡」である木ノ葉を守ることを決めたサスケを加え、激化する戦いの中で十尾の人柱力と化したオビトと正面激突。
彼の語る無限月読の夢の世界を真っ向否定し、チャクラの綱引きに持ち込み尾獣たちを解放、そして頑なだったオビトの心を動かし、正道に立ち戻らせて見せた。
「俺が知りてーのは、楽な道のりじゃねェ 険しい道の歩き方だ」
だが、今度はオビトを黒ゼツを使って操り、輪廻天生の術で完全復活したマダラが立ちはだかる。
尾獣たちと共に一時圧倒するかに見えたが、輪廻眼の真の力によって蹴散らされ、九喇嘛を引き抜かれ瀕死に。その後、死に向かう中でミナトに宿っていた半身の九喇嘛を、オビトを介して守鶴、牛鬼のチャクラの一部と共に受け渡されたことで蘇生。その最中、精神の奥底の世界で六道仙人こと大筒木ハゴロモとの邂逅を果たした。
ネタバレだってばよ
ハゴロモとの対話により、ナルトは六道仙人の二人の息子の内、弟・大筒木アシュラの転生体であることが明かされた。
彼もナルトと同様に、幼い頃は何をやっても上手くいかなかったが、仲間たちの力を借り、自身も努力を続け、後にその秘めたる資質を開花させたという。
九尾の力をコントロール出来るようになった際、他の人柱力と違い須佐能乎のような形で九喇嘛の力が表出するのはこれが関係してると思われる(大筒木アシュラもナルトが九尾の力を使った時と似たような姿が一コマだけ確認されている)。
ラストバトルだってばよ
両目の輪廻眼を揃え、六道の真の力を発揮したマダラに対し、ナルトはハゴロモから六道の陽の力を授かり六道仙人モードを発動。同じく六道の陰の力を授かり、左目に輪廻写輪眼を開眼したサスケと共に決戦に臨む。
尾獣たちのチャクラも借り、サスケとの連携で互角に立ち回るも、最終的に無限月読の発動を許してしまう。
さらに直後、真の黒幕である黒ゼツの手によってマダラの体を奪い復活した大筒木カグヤの登場により、元祖第7班のメンバーはオビトと共にカグヤを封印する為に戦う。
その最大の敵を封印するべく、まさかの「おいろけ・逆ハーレムの術」を発動して陽動し、一撃を当てる事に成功。戦いはさらに過激化し、ナルト達はカグヤの猛攻に晒され徐々に追い込まれていく。
「天之御中」によるさまざまな地形変化に翻弄され続ける中で、カグヤの攻撃からナルト達を護ろうと死を覚悟したカカシとオビトが立ちはだかる。オビトは神威の力を発動させカカシを護ることを優先したがその結果、オビトだけがその攻撃を受けてしまう事となる。
そして死の直前にオビトから
「これから先、お前には多くの苦しみがあるだろう。だが、お前は変わること無く己の忍道を貫き通せ」
「お前は……必ず火影になれ」
そう最後の言葉を伝えられ、体が崩れていくオビトを目の前にしても涙を浮かべながらそれに答える。「大戦を引き起こした男」ではなく、「火影を目指した木ノ葉の忍」としてオビトに共感を覚えていたナルトは、彼の死に様を馬鹿にした黒ゼツの暴言に怒り、黒ゼツの潜むカグヤの左腕を切り飛ばした。
その後、オビトの魂はカカシに憑依し、カカシに六代目火影就任祝いと火影就任プレゼントとして左右の目に期限付きで写輪眼の力を与えた。一時的にだが完全なうちは一族の力を手に入れ、万華鏡写輪眼の力で須佐能乎を発動したカカシの援護により最後の反撃が開始。第7班の力を結集して、ついにカグヤを「六道・地爆天星」での封印に成功した。
敗北を納得できずに悪足掻きをみせる黒ゼツを捕まえ、
「忍の……歴史っつのーは……いろんな忍者の生き様と……死に様だ! 親離れも出来ねェーガキ一人がカン違いしてんじゃねェーってばよ!!!」
と喝破しながら地爆天星に投げ込み、カグヤもろとも封印する。
そして六道仙人を初めとした歴代五影達の手によって元の場所に口寄せされ、無事に異空間から帰還。九喇嘛との再会とマダラの死を看取り、歴代五影達と共に消えていく父ミナトから17歳の誕生日祝いの言葉を貰い、涙をこぼしながらもミナトの様な火影になる事を決意して、最期の家族会話を果たした。
決着だってばよ
全ての元凶である黒ゼツと最期の敵であるカグヤを倒し、あとは無限月読を解除するだけ。
術者である六道マダラと同じ力の持ち主、つまり六道の陽と陰の力を持つナルトとサスケの力を合わせればそれが可能だったが、サスケはその前に忍の世界の闇を焼きつくすため、尾獣達を全員処分し、己一人が世界の闇を背負う「革命」を宣言。輪廻眼で幻術をかけた後に地爆天星で尾獣達を封印する。
革命を求めるサスケに戦いを挑まれ、もはや現世に留まるのが限界である六道仙人に全てを託された。
最後の戦いの舞台として、3年前に2人が戦った終末の谷に移動する。
戦いの前にサスケから自分がどうして火影になるのか、そしてサスケにとっての火影とは、一般的な火影とは全く別の概念であることを聞くことになる。
うちは一族のクーデターを止める為に、サスケ以外の一族全員を抹殺して裏切り者または犯罪者の汚名を着てまで、影から世の平和を支えていた、イタチのような生き様をする忍こそが本当の火影であったと言う。
すなわち、サスケにとって火影になる事は、自分こそが忍の世界において最大の敵である事を全ての者に知らしめ、忍達の憎しみを全て自分自身に向けさせることで、より一掃の団結力を固める役目を果たす事である。ナルトは自己犠牲の永遠の孤独の道を選ぶサスケを止める為に立ち向かい、最後の勝負が幕を開ける。
万華鏡写輪眼と輪廻眼を持ち最強の瞳力を得たサスケの強さは凄まじく、ナルトも六道の力と九喇嘛の力で全力で対抗する。
お互いボロボロになりながらも戦いは続き、ついにまともに術も出せなくなるほどの満身創痍の中、サスケは千鳥に炎遁を加えた「建御雷神」を、ナルトは九喇嘛の残存チャクラ全てを受け取った「九尾螺旋丸」を放ち、ついに戦いは相討ちとなる。
気絶した2人が目を覚ました時、互いに利き腕が肘から吹き飛ばされ、チャクラも尽き果てた満身創痍の状態であり、もはや動くこともできなかった。
どこまでも自分に食い下がり、その答えを「友達だから」の一言に集約するナルトに対し、サスケは「お前にとっての友とはどういうものなんだ」と全く今更の問いを投げかける。
言われたナルトは、理屈ではなく感情で理解しているそれを説明することはできなかったが、
「ただよ…お前のそういう背負ってゴチャゴチャしてるとこ見てっと……なんでか……オレが……痛てーんだ」
「すっげえ痛くて、とてもじゃねーけどそのままほっとけねーんだってばよ」
「今はさすがにあちこち痛くてどうにもならねェけどな」
その答えに、サスケは自分の本心を見出す。
うちは一族で唯一の生き残りになってしまい敬遠されていた自分と、九尾の人柱力とされて里の人々から嫌われ孤独となっていたナルトを重ねていた事、七班に自分の家族の影を見るようになっていた事。ナルトが苦しむ度に自分も痛くなっていた事も、そしてその痛みを「弱さ」だと感じ拒絶していたことを認めた。
また、自分に憧れを抱いていたと言うナルトのことをサスケも気にかかっていたことを打ち明けた。そして全てが吹っ切れたサスケが負けを認めたことで完全に勝利した。
とはいえナルト自身はこれを「勝負」ではなく、拗ねた友達があれこれ言っているのを殴って起こしてやった、というだけの認識であり、まだ勝負が始まってもいないと怒っていた。
戦いの影響でナルトは右腕を、サスケは左腕を失ってしまったが、それでもこの戦いでナルトはサスケとの繋がりを完全に取り戻し、後から駆けつけたサクラの治療で一命を取りとめ、サスケと共に無限月読の解除に成功し、ここに第四次忍界大戦の幕が降りた。
ちなみにこの時、二人の失った腕から流れた血が繋がっており、また二人が横たわっていた柱間とマダラの石像の、「対立の印」だった手は重なり、「和解の印」を結んでいた。
戦争後、連合と共に戦ったこと、そして無限月読を解術し、世界を救うことに貢献したことで罪が免責されたサスケは、自分の罪を見つめ直し、曇りない目で世界を見直すために旅に出る。
その見送りに現れ、第一部での終末の谷の戦いでサスケが置いて行った、傷の入った額当てを返却するナルトの姿で、「NARUTO」本編は幕を下ろした。
夢を叶えたってばよ!!
最終話である第700話にて、はたけカカシから引き継ぐ形で「七代目火影」に就任。より身長が伸び、もともと短かった髪型は更に短くなっている。
ちなみに就任式はとある事情により出れなかった。
春野サクラへの想いは紛れもなく本物であったが(原作内では昔からサクラを本気で思い続けており、サイからも「僕でも、君がサクラを本気で好きだということは分かる」と公言されている)。ただ、実際のところナルトはそれまで「好き」の意味を深く理解できていなかった節があり、「恋愛」としての感情ではなかったらしい(『THE LAST』ではサクラからも「アンタが私を好きと言ったのは、私がサスケ君を好きだったから」と指摘されている)。そして、無二の友であるサスケとサクラ自身の気持ちを慮って自ら身を引いた。
そして第四次忍界大戦から約2年後、自分のことを一途に見つめ続けてくれた日向ヒナタを人生の伴侶とし、息子のボルトと娘のヒマワリを授かり、念願だった家族を手に入れた。
ちなみに右腕は柱間細胞を応用した生体義手となって復活している。
地上2階建ての庭付き戸建てに家族4人で住んでいるが、自身は多忙のため家族と過ごせる時間が減っている。大筒木モモシキとの戦いを経てからはボルトと和解し、なるべく帰宅するよう心がけている。カワキを引き取ってからは、彼の監視と護衛のために家にいる時間が大幅に増え、家庭環境もかなり改善された。
なお、なんだかんだで中忍試験を受けておらず、原作者の岸本先生は下忍のまま火影に就任したとインタビューで話しており、アニメ版『BORUTO』第48話でもナルトの本人がそれを明言している。
アニメ版「NARUTO」ではカカシが六代目火影に就任した直後、上忍への推挙を受けそのための勉強もしていたが、その後も事件が相次いだことと、実績作りのために立て続けに任務を受けていた(「シカマル秘伝」)ことで肝心の受験を逃したと思われる。
図らずも中忍試験で発した「一生下忍のままでも火影になる」の宣言を果たしてしまったのである。
ちなみにライバルであるサスケに至っては里抜けした経緯から下忍ですらなく、それ以前に「下忍」「中忍」「上忍」といった忍のランクの枠組から外れた存在となっており、作者曰く「あいつら、もうなんなんでしょうね(笑)」との事。
師匠の形見だってばよ
名前の由来は文字通り、ラーメンの具の1つとして知られる鳴門巻き。
しかし彼がその名前になった理由は、長門の憎しみと戦い平和を願うのをテーマにして自来也が執筆した小説『ド根性忍伝』をミナトが気に入り、その小説に登場する主人公の名を息子にも名づけたいと願った事である。
自来也によればラーメンを食べながら適当に考えた名前だったが、ナルトの名は自来也の大切な形見そのものである。
能力だってばよ
忍者学校卒業直前に会得した上忍レベルの禁術『影分身の術』を得意とし、この術を起点として『螺旋丸』をはじめとした様々な術の習得・使用に応用されている。
第二部で判明したチャクラ性質は『風』で、カカシとヤマトとの修行の末『風遁・螺旋手裏剣』を開発し、父ミナトが目指していた『形態変化と性質変化の融合』を達成した。この術には自身をも傷つける欠点が存在していたが、仙人モード会得と同時に克服している。後に全ての尾獣のチャクラを得て六道仙術を開花させた影響なのか、『風』以外にも『火』『土』『雷』『水』『陽』の、『陰』を除く全ての性質変化に目覚めている。
九尾を封印されていることや、母親クシナのうずまき一族の体質により、九尾のチャクラを加味せずとも人並外れた生命力と膨大なチャクラを持つ。そのおかげで怪我や体力の回復が異常に早く、切り傷程度の負傷なら目に見える速度で治癒していく。影分身を大量に出せるのもこれのおかげ。
しかし忍者学校時代にきちんと理論を学ばなかったため、元々チャクラのコントロールは苦手で、チャクラを余分に練り込んで、その一部しか術に変換できないなどチャクラを無駄遣いすることが多い。また記憶力も悪く座学も苦手だったため、印を必要とする術はほとんど扱えない。体術だけはそこそこで、たまにその場の思いつきで機転を利かせて技を繰り出すことがある。
また幻術も使えず、幻術返しも基礎的なものはできるが得意ではない。
豊富な手札を駆使するカカシや自来也、スピードや手裏剣術を生かした超高速戦闘を得意とするサスケと異なり、ナルトの戦闘スタイルは影分身や螺旋丸を用いた物量と威力で攻め続けるパワー型と言える。
一撃必殺クラスの忍術を延々と撃たれ続けては、戦う方からすればたまったものではないだろう。
『BORUTO』においては15年の間に他の性質変化など多くの術を新たに会得しており、一部の里の者たちからも「なんでもできる万能の天才」と思われているが、もちろんそんな事はなく医療忍術など専門的な術は使えない(シカマルたちも「ナルトがなんでもできたら俺たち相談役は必要ない」と述べている)。
妖狐の衣
ナルトの怒りや憎しみといった負の感情に九尾が反応し、九尾チャクラが漏れ出た状態。赤いチャクラが衣のようにナルトを包み、膨大なチャクラ量と驚異的な身体能力、そして異常な回復力を与える。
九尾チャクラの尾の数が増えれば増えるほど強さも増すが、比例して自我も失われていき凶暴性も跳ね上がる。尾が九本全て顕現してしまうと、封印が完全に解かれてナルトから九尾が解放されてしまう。その場合、人柱力であるナルトは死亡する。
一〜三本(尾獣の衣)
頬のヒゲ模様が濃くなり、瞳が赤く鋭く変化する。
暴走状態ではあるものの一応自我は存在しており、この状態までなら辛うじてコントロールできていた。尾を複腕代わりとする事で片手での螺旋丸の発動が可能。
四〜五本(バージョン2)
赤黒いチャクラがナルトの全身を覆い、絶えずナルトの肉体を破壊・再生を繰り返しながら蝕んでいる。自我は完全に失われ、敵味方の区別なく周囲の者を襲い始める。
チャクラが目に見える状態で受肉しており、分裂・増殖を繰り返すなど人の形すら保っていない。この形態から不完全な状態ではあるが尾獣玉を撃つ事が可能。
止めるには封印札を貼り付けるか、木遁封印術で拘束するしかない。また暴走後も九尾チャクラによって破壊された皮膚は激しく損傷しており、医療忍術でも回復に時間がかかる。
六〜七本(バージョン2)
骨格が顕現。綱手から譲り受けた首飾りの封印術を破壊する。
攻撃力やスピードがさらに膨れ上がり、相対的に凶暴性も上昇している。ペイン天道による「神羅天征」や「万象天引」すらも耐え切った。
八本
完全顕現の一歩手前である。
皮膚を除けばほぼ九尾化しており、「尾獣化」に最も近い状態である。ペイン天道による「地爆天星」すらも打ち破った。
精神世界もほとんど九尾に侵食され、九尾の誘いのままに最後の封印を解放しかける。しかし、封印式にあらかじめ組み込まれていた父ミナトのチャクラ体が現れ、対話後に封印を組み直された。
仙人モード
自来也の死後、妙木山での仙術修行の末に「自然エネルギー」を取り込んだ「仙術チャクラ」を練った状態。ナルトは蝦蟇から教わったため、瞳孔は蝦蟇同様に横長の長方形になり、目元に隈取が現れている。また瞳の色も青色から黄金色に変わる。
身体能力や全ての術が強化されていることに加え、チャクラ感知能力を備えている。また、「あらかじめ仙術チャクラを練った影分身体を遠方に待機させ、本体が練ったチャクラが切れ仙人モードが解けると同時に影分身を解き、分身体のチャクラを本体に還元・供給する」というナルト独自の仙術チャクラ供給法も併せて編み出している。反面、チャクラコントロールが難しくなるために、戦闘に使用できる影分身の数が少なくなってしまう。
九尾チャクラモード
精神世界での九尾とチャクラ綱引きにより尾獣チャクラを手に入れ、暴走することなく自分で制御できるようになった状態(ただし九尾との和解までには至っていない)。
髪の一部が2本の角のように逆立ち、全身が薄いオレンジ色に光るようになり、胸元から腹部にかけて6つの勾玉模様をはじめとした黒い文様が浮かぶ。この状態は姿だけでなく九尾のチャクラを纏う前のナルトの匂いやチャクラ性質も異なっている。
能力としては父ミナトの異名『黄色い閃光』に匹敵するほどの高速移動能力の他、他人の『悪意』を感知するという既存の感知能力にない能力を得る。また、チャクラは生命力に溢れ、木遁忍術に影響を与えるほど。また、暴走状態と同様に纏ったチャクラを形態変化させて副腕として操ることができ、影分身の併用なしでの螺旋丸、またはその応用術発動が可能になった。しかし、九尾にナルトのチャクラを吸収されることと引き換えに九尾チャクラを利用することができるという条件が付いており、この状態で影分身を行うとチャクラを分散させることからあっという間にオリジナルがチャクラ切れを起こして死亡するというリスクがある。これは九尾の態度が軟化したことにより次第に解消されていった。
九喇嘛モード(尾獣モード)
トビと交戦中、九尾──九喇嘛との和解によりさらに強化された九尾チャクラモードの完成形。暴走状態と同様に垂直な瞳孔に、さらに頬の三本線の模様が太くなり、チャクラが具現化し放出され、容姿も九喇嘛のそれに近づくが、暴走時とは違って悪影響は無い。衣服は襟に6つの勾玉模様がある丈の長い羽織が追加されて黒い模様が上半身に広がり、より六道仙人に近い姿に変化する。
新たな能力として、九喇嘛本体を模した巨大なチャクラを纏う尾獣化や完全な尾獣玉が使用できる他、九喇嘛の膨大なチャクラをナルトを介して他人に渡し、一時的に回復&強化させることができる(チャクラを受け取った者は、九尾チャクラと同じ形状の衣を纏い、この衣はある程度ナルトが形状をコントロールできるが体力の消費も大きい)。仙人モードと併用することも可能で、九尾チャクラモードの状態だと自然エネルギーの取り込みが早く、瞳孔も仙人モードの隈取と合わさって十字状に開く。また、仙術チャクラを尾獣玉に混ぜ込むことができる。
...だが九喇嘛が拗ねていると発動できないという地味な欠点がある。
六道仙人モード(六道モード)
第四次忍界大戦終盤で、六道仙人の「陽」の力として右手に白い太陽の形をした印を授かり、全ての尾獣のチャクラを得たことで開花した。背に渦巻マークと9つの勾玉模様があり、短くなった羽織の丈と右袖、全身に広がった黒い模様、隈取のない十字状の瞳孔を除けば九喇嘛モードと同じチャクラの衣を身に纏っている。背中には六道仙人や六道の力を得たオビトやマダラと同じ【求道玉】があり、両手には六道の棒を携えている。
右手で触れることでガイが発動した八門遁甲の陣の最後を止めて命を繋ぎとめたり、カカシの体の一部を貰って失った左目を再生させるといった神の如き力も持つ。また、マダラの【求道玉】を蹴り飛ばすほどに身体能力・反応速度は強化され、通常は感知出来ないマダラの【輪墓・辺獄】も感知することが出来る(サスケのように視認は出来ない)他、空中を浮遊して自在に移動することも可能。チャクラを形態変化させた副腕や尾獣化も健在で、九喇嘛以外の尾獣の性質変化の術(血継限界)も使えるようになった。サスケとの最後の戦いでは、尾獣化した状態で3体の影分身を出し、内一体(九喇嘛)に地上の膨大な量の自然エネルギーを吸収させてそれをオリジナルに還元し、他の2体の影分身と合体して阿修羅のような姿になった。この状態で放たれるそれぞれ螺旋丸と尾獣玉を核にした2つの巨大な螺旋手裏剣はサスケの最強の術【インドラの矢】と同等レベルの威力を持つ。
成人後も、火影のマントを羽織っている為に分かりづらいが使用可能。求道玉はサスケ戦で紛失している為に使用不可。(求道玉は70メートル以上離れるとコントロールから離れてしまう。復活させるには極めて膨大なチャクラが必要であり、サスケ戦の時点で残りは3つだった。)
重粒子モード
『BORUTO』にて、大筒木イッシキとの戦いで登場した新たな戦闘形態。
九喇嘛曰く今までの形態とは全く異なっており、大きなリスクと引き換えに爆発的な力を得ることができる。
詳しくは該当記事にて。
主な使用忍術
基本忍術
- 変わり身の術
- 瞬身の術
- 土遁・土流壁(BORUTO)
分身の術・変化の術
- 分身の術(不得意)
- 影分身の術
- 多重影分身の術
- 変化の術
- 四方八方手裏剣
- 影手裏剣の術
- 分身体当たり
- 影分身変化
- うずまきの陣
螺旋丸系
- 螺旋丸
- 大玉螺旋丸
- 七色の螺旋丸(劇場版オリジナル)
- 紅蓮螺旋丸(ナルティメットカードバトル、劇場版オリジナル)
- 三日月螺旋丸(劇場版オリジナル)
- 師弟螺旋丸(ナルティメットヒーロー3、ナルティメットアクセル3)
- 螺旋丸・修行中(JUMP SUPER STARS)
- 連環螺旋丸(JUMP ULTIMATE STARS)
- 超チャクラ螺旋丸(劇場版オリジナル)
- 竜巻螺旋丸(劇場版オリジナル)
- 双腕(ダブル)螺旋丸(激闘忍者大戦EX、劇場版オリジナル)
- 太極螺旋丸(別名、特大螺旋丸)
- 螺旋連丸
- 螺旋超多連丸
- 惑星螺旋丸
- うずまき螺旋連弾(ナルティメットアクセル)
- 二人の切り札(ナルティメットクロス)
- 螺旋丸・一楽バージョン(アニメオリジナル)
- 太極螺旋丸(劇場版オリジナル)
- きのこ螺旋丸(アニメオリジナル)
- 風遁・螺旋丸
- 風遁・螺旋手裏剣
口寄せの術・コンビ変化
- ガマブン太
- ガマ吉
- ガマ竜
- ガマヒロ
- ガマケン
- 屋台崩しの術
- 蝦蟇鉄砲(アニメオリジナル)
- 蝦蟇油炎弾(アニメオリジナル)
ナルト連弾系
- うずまきナルト連弾
- うずまきナルト二千連弾
- うずまきナルト一帯連弾
- うずまきナルト螺旋連弾(JUMP ULTIMATE STARS)
- うずまきナルト乱打(劇場版オリジナル)
尾獣化(暴走状態)
- 妖弧の衣
- 九尾ナルト乱撃
- 九尾螺旋丸(別名、朱い螺旋丸)
- 三尾螺旋丸(JUMP ULTIMATE STARS)
- 三尾天陣界歪(JUMP ULTIMATE STARS)
- 四尾弧威鞠(JUMP ULTIMATE STARS)
- 四尾双邪至(JUMP ULTIMATE STARS)
- 虚狗砲
- 尾獣玉
仙人モード
九尾チャクラモード(九喇嘛モード)
六道仙人モード
読み切り版
『赤マルジャンプ』に掲載された読み切り版『NARUTO』では、山陰地方のおいなり山に暮らす九尾の仔の妖怪という設定。
容姿・性格は連載版(第一部)とほぼ同じだが、正体は化け狐であり、飲酒して酔ったり擦れた言動をすることがある。また街へ修行に出た際にはゴーグルを着けて原付を乗り回している。
外部出演だってばよ
ジャンプお祭りゲーにも何度か出演。
「Jスターズビクトリーバーサス」にも出演・Jアドベンチャーの希望編の主人公も張っている。
戦闘前の掛け合いではサスケ・マダラの他にも、ぬ~べ~・トリコとラーメン関係で絡みがある。
また主人公らしい絡みがある男鹿辰巳・沢田綱吉・敵対時のケンシロウとの掛け合いは一見の価値あり。
このゲームにおける性能面は、スピードが速く攻撃の隙は少ないものの攻撃力は低め、影分身を使ったコンボ攻撃は拘束能力が今一つであり、空中からの通常攻撃は同じタイプのサスケと比べると当てにくいなど、あまり使い勝手が良くなく、使用難度の高い玄人向けのキャラクターとなっている。
とは言え、影分身はあらかじめ使っておけばオートで攻撃するため、上手く使えば相手のコンボを妨害して反撃に転ずることができる。また、通常攻撃の威力は低めなものの螺旋丸の威力はそこそこ高めで当てやすく、空中でも繰り出すことができ、一概に性能が悪いわけではない。
ただ、素の状態での攻撃力が低いのが一番痛いところであり、接近戦を仕掛けるならスタミナを十分溜めておいて、仙人モードを常に維持して攻撃力を上げておく必要がある。
『風遁・螺旋手裏剣』は、溜めるのに時間がかかり、攻撃時も隙が大きいため、使うなら投げることができる仙人モード時の『真・風遁・螺旋手裏剣』の方が良いだろう。
逸話だってばよ
- 2017年において、公益財団法人の新聞通信調査会で実施された『諸外国における対日メディア世論調査』にて、欧米3ヵ国・アジア3ヵ国で行われた『各国民が知っている日本人』の調査で、フランスにおいて最も知られている日本人の第3位になんと彼の名前が挙げられている(1位は昭和天皇、2位は安倍晋三総理)。
- 漫画原作のキャラクターながら、ギネス・ワールド・レコーズが主催している『ゲーム史上最も有名なゲームキャラクターランキングTOP50』に第29位にランクインしている。
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