「オレの仲間は絶対殺させやしないよ!」
「忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる……けどな! 仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」
プロフィール
忍者登録番号 | 009720 |
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誕生日 | 9月15日 |
星座 | おとめ座 |
血液型 | O型 |
身長 | 181cm(26歳)→?(29歳) |
体重 | 67.5kg(26歳)→?(29歳) |
性格 | 冷静沈着、気楽 |
好きな食べ物 | サンマの塩焼き・茄子の味噌汁 |
嫌いな食べ物 | 天ぷら・甘いもの |
戦ってみたい相手 | 四代目火影 |
好きな言葉 | チームワーク |
趣味 | 読書(イチャイチャシリーズ) |
忍者学校卒業年齢 | 5歳 |
中忍昇格年齢 | 6歳 |
CV | 井上和彦、田村睦心(少年期) |
任務経験
Sランク | 42回 |
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Aランク | 298回 |
Bランク | 414回 |
Cランク | 190回 |
Dランク | 197回 |
概要
主人公・うずまきナルトの師であり、うちはサスケ、春野サクラの第七班の担当上忍。第二部では第七班の他、第八班と第十班の臨時隊長も務める。ナルトたちやその同期達等から『カカシ先生』と呼ばれる。
5歳で下忍、6歳で中忍、12歳で上忍になった「木ノ葉隠れ」きっての天才忍者。若くして暗部(暗殺戦術特殊部隊)に所属していた。
木ノ葉隠れ屈指の実力者であり、1000種類以上の技を写し取り自分の技にしてきたため「写輪眼のカカシ」又は「コピー忍者のカカシ」の異名で呼ばれ手配書(ビンゴブック)に名前が載るなど他国や暁にもその名が知られている。
原作・アニメ共に彼を主にした話も多く、実質的に主人公ナルトと第二の主人公と言えるサスケに継ぐ、第三の主人公とも言える立場である。
人物
容姿
父のサクモ譲りの逆立てた銀髪をした長身痩躯の男性で、瞳は垂れ目気味で平時は半眼の状態が多い。
全体的な容姿は父親譲りで、第二次忍界大戦時にサクモに息子夫婦を殺された砂隠れの里のチヨバアは初めて会った時、木ノ葉隠れの白い牙と勘違い(ないし勘違いしたふりを)してカカシに襲い掛かっている。
右目は生来のものだが、左目はカカシが12歳の時にチームメイトのうちはオビトを庇う為に負傷し、左瞼に縦の切傷が残っている。
左目を失ったカカシだが、殉職したチームメイト(後に別人として生きていた事が判明した)がカカシに託した写輪眼という特殊な洞察眼を医療忍者のはらリンの手によって移植され、後天的オッドアイとなった。
移植された写輪眼は常に作動状態でチャクラを消耗し続けるため、チャクラ消費を抑えるために額当てで隠したり、左目を閉じたりしている。
しかし、口のマスクは幼少期からずっと付けている模様で、マスクの下の素顔は長らく謎だった。
ファンブックにおいて何度かナルト達が素顔を暴こうとするものの、毎回失敗に終わっている他、綱手の承認のもと暗部も調べようとして失敗していることがサイから言及されている。
しかし『ラーメン一楽』のテウチ、アヤメ親子の反応を見る限りでは顔立ちは整っていることが窺える。
2015年に開催された連載完結記念 岸本斉史 NARUTO展の入場者特典である「新伝・風の書」にて、遂に素顔が解禁され、左の口元に艶ぼくろを携えた顔にファンの間では衝撃が走った。(一応2008年に刊行された「秘伝・者の書」において忍犬達が記憶を頼りに顔を想像する中パックンが正解を出していたのだが、結局この時の真相は闇の中だった。)
後に『疾風伝』第689話「特別任務」(2016年7月28日放送)で映像化及びアニメ化される。
性格
口癖
マイペースな性格で、「ま! ○○だ…」や「○○でしょ」や「○○だね…どーも」がという少々間延びしたフレーズを度々使う。
ファンの中にはオネエ言葉交じりと捉える者がおり、チームメイトのオビトを叱る様子はまさにオカン状態。
幼少期からこの口調で父親の口調とは異なるため、亡くなった母親の口調を模倣したものの可能性がある。
遅刻癖
顔合わせにはしょっちゅう遅刻し、バレバレの言い訳を並べてはナルトとサクラに突っ込まれ、サスケには呆れられている。
しかし、この遅刻癖は不知火ゲンマらも知っている他、卯月夕顔などのようにその遅刻理由がチームメイトの名が刻まれた慰霊碑で自分を戒めるためのものということを知る者もいる。
扉絵で書かれているが、起床時間「は」後述の悪夢で飛び起きるため早い方。
ちなみに遅刻癖があったのは元々オビトの方で、カカシはそれを咎める側であった。
仲間思い
非常に仲間思いで人望も厚い。
任務を行う上ではチームワークが大事だと主張し、僅かながらも絆を見せたナルト達を試験合格と見なした。
ちなみにナルト達の班が初めての合格チームであり、彼らを試験に合格させるまで全ての班を問答無用で落としてきたらしい。
父親のサクモの性格も仲間思いと紹介されていることから、この性格は父親譲りであることが窺える。
元来真面目な性格だったのと複数の忍犬を使役することから世話好きな面があり、食生活の酷さから成長期にもかかわらず小柄なナルトのために野菜を与えたりと細やかな気配りをしている。
アニメオリジナルエピソードでは自分か部隊長を務めた任務での出来事を切っ掛けに忍者学校の教員となったうみのイルカが問題児で遺恨の対象の九尾を宿したナルトに上手く接する事が出来ず、担任を辞めようとした際は悩みを聞いてやり、滝隠れの忍に襲われたイルカとナルトを救い、イルカがナルトに向き合う切っ掛けを与え、ナルトがイルカに心を開くことになる。
自己犠牲
仲間思いな反面自分の命を軽んじることが多い。両親や師、チームメイトを立て続けに亡くし、チームメイトたちではなく自分が死ぬべきだったと自分を責め続けた故に生き急ぐような生き方が見られる。作中でも仲間を助けるために躊躇なくその身を犠牲にしようとする様子が頻繁に描写される。
そんなカカシを同期のガイたちが案じている他、劇場版火の意志を継ぐ者では木ノ葉隠れの里を救うために死を覚悟の上で卑留呼のもとへ向かっている。
趣味嗜好
読書が大好きで、特に自来也の書く「イチャイチャシリーズ」を毎回楽しみにしている。
18歳の誕生日以降読んでおり、カカシはそのテーマを愛であり、娯楽としての楽しみの他に忍者として必要な何かが根底に流れているような気がしてならないとコメントしている。
アニメ版ではチラリと書店の店頭に並んであるイチャイチャシリーズの新刊の表紙を見ただけで荷物を放り出してガン見していたりと(中の人の熱演もあって)マニアっぷりが強調されていた。
ただし音読するのはさすがに恥ずかしい模様。
因みに自来也の作家としての処女作にして恩師波風ミナトの愛読書である「ド根性忍伝」に関しては劇場版ザ・ロストタワーのドラマCDにて「俺の興味の無い方の自来也さんの代表作」と評している。
また同ドラマCDでは忍者学校に入学してから、即ち5歳以前から日記を一日も欠かさずに書き続けていることが判明している。
また幼少期は料理本などを読んで自ら料理を作るなどしており、後にチームメイトとなるオビトとリンからかなりの高評価を得ている他、二人の死後に「忍 如何に死すべきか」という本を読むなどしている。
交流関係
後述の来歴のように両親を幼少期に亡くし、チームメイトと恩師も戦死していることから、復讐に囚われるうちはサスケを諭すも、「一番大事な人間を殺してやろうか」と言われた際には「みんな殺されてる」と回答している。
しかし、特別重きを置く人々が亡くなっているだけで、仲間思いのカカシと親しい人間は決して少なくない。
教え子である第七班を大切にしており、ナルトたちもカカシを信頼している。
特に幼少期から自分を一方的にライバル視していたガイとの交流は長く、ガイ曰くカカシは永遠のライバル。
戦績もほぼ互角だが、中にはただのじゃんけんも含まれてたり、そもそもカカシがどう見ても全く相手にしていないため、実際の実力がどうなのかは不明であるが50勝49敗と勝ち越してるとのこと。
また暗部時代の後輩であるヤマト(テンゾウ)からは先輩と呼び慕われている。
来歴
生い立ち
父の死
カカシは第二次忍界大戦の英雄、「木ノ葉の白い牙」と恐れられた天才忍者はたけサクモの一人息子として生まれ、男手一つで育てられた。
第二次忍界大戦後の人手不足、及び第三忍界大戦の予兆があったことを考慮に入れても、5歳で忍者学校を卒業し(平時は6歳で入学、12歳卒業)、翌年には6歳で中忍試験に合格するなど幼少期から忍として非凡な才能を持ち合わせていた。
忍者登録番号が5歳上の並足ライドウと4歳上の山城アオバの間に挟まっていることからどちらか一方、または二人と同時期に卒業したと思われる。
だが中忍となった後、父親のサクモはカカシが7歳の頃、人命を優先した命令違反による任務失敗で受けた中傷から心身ともに衰弱し、自殺。
孤児となったカカシは父親の汚名を背負うこととなり、このことが以後のカカシの性格形成に大きく関わってしまう。
また母親に関する描写はサクモの口から言及がある程度で、幼少期以前に亡くなっている。
サクモの弁によればカカシがペイン戦で一度死亡した年齢よりも若くに亡くなっているようで、「母さんほどじゃなかったが」という発言からもかなり若い頃に亡くなったことが推察できる。
上忍昇格、チームメイトの死
父が批判された原因は命令違反をしたせいだと考え、ルールや規則を守る事に固執するようになる。
一個人として優秀な実績を残すものの配属されたチームで年上の先輩、同僚との間で問題を起こし続けたまだ若いカカシを案じつつも、第三次忍界大戦下という時勢から戦力として投入しなければならないことから三代目火影・猿飛ヒルゼンによって波風ミナト預かりとなミナト班が結成される。
やがて成長したカカシは戦時中で飛び級が可能であったことを考慮に入れてもわずか12歳で上忍に昇格した。これはおそらく木ノ葉の最速記録であろう。
上忍になりたての潜入任務中にチームメイトのうちはオビトにより仲間の大切さを気付かされ、そしてその親友の死によりカカシの考え方は大きく変わった。
本来うちは一族しか持てないはずの写輪眼を持っている理由、しょっちゅう遅刻をする理由は、全て12歳の頃に神無毘橋の戦いで起こった悲劇に由来している。
この写輪眼を見事に使いこなし第三次忍界大戦では「写輪眼のカカシ」の異名を大国中に知らしめた。
オビトから受け継いだ写輪眼はうちは一族から問題視され、一時は取り上げるべきだという声も上がっていたが当時既にうちはの当主であったうちはフガクが「オビトの意志を尊重してカカシに預ける」としており、今日に至っている。
そして、共にオビトの死を見届けた仲間であるのはらリンが『NARUTO』本編に登場しない理由も、まだカカシがこの後に経験したもう一つの惨劇によるものであった。この時に万華鏡写輪眼を開眼した。
暗部就任、恩師の死
疾風伝ではこれがトラウマになり、任務に集中できなかった。
今日まで続いている遅刻癖の詳細なルーティンは
「朝早くリンを突き殺した時の記憶が悪夢としてフラッシュバック」
→「手が血塗れの幻覚を見て洗面台に直行し、完全に意識が覚醒するまで落ちない…落ちない…と呟きながら手を洗い続ける」
→「雨の日も雪の日も傘もささず何時間もオビトの墓の前でボーっと突っ立つ」である。
正直精神科への強制入院を断行したいレベルに病んでおり、到底忍者などやっていられる精神状態とは思えないが、これでも平静を装えてしまっている。
(波の国編等で見れば分かるが、任務中は悪夢を見ないのか一切遅刻癖が出ていない。)
そんなカカシを案じた四代目火影に就任したばかりのミナトの命で暗部(暗殺戦術特殊部隊)に任命される。
敵を容赦なく追いつめ トドメを刺す姿からいつしか「冷血のカカシ」と呼ばれるようになる。
一時はミナトの命によりミナトの妻の護衛任務を行っていたが、九尾事件によって恩師夫婦が殉職する。
三代目のヒルゼンの再任後も暗部の活動を続けており、その際にテンゾウ(後のヤマト、当初はキノエと名乗る)との出会っている他、うちはイタチは暗部部隊長時代の部下でもあった。
左腕には暗部の証の刺青が刻まれており、正規部隊に戻った後も残っている。
暗部から担当上忍へ
疾風伝では暗部から担当上忍になった経緯が明かされている。
父親(母親も既に死亡)、チームメイト、恩師など親しい人を亡くし続けるも写輪眼を託したオビトとの約束から里の仲間を守るためカカシは暗部の任務に没頭する。
しかし、死に急ぐように生きていたカカシを案じた同期のマイト・ガイ、猿飛アスマ、夕日紅らの三代目火影への嘆願により正規部隊に戻り、下忍を引率する担当上忍となる。
忍者学校卒業直後に行われる最終試験では、過去の自分への戒めと上述のチームメイトたちの悲劇から「鈴取りで鈴が二つしかない事から仲間割れを起こした"仲間を大切にしないクズ"」や「協力し切れずタイムアップを迎えてしまい、再チャンスを与える際、一人を丸太に縛り付け飯抜きを宣告、年相応の子供らしく素直に言うことを聞き、分け与えなかったボンクラ」を認めず、うずまきナルト、うちはサスケ、春野サクラら以前に担当した下忍は全員不合格にしていた。
余談だが疾風伝暗部篇では不合格にした下忍達はその演習がきっかけでいずれも改心していることが判明している。
第一部
ナルト・サスケ・サクラが最終試験に合格した後は第七班の隊長に就任し、三人を統率し様々な任務をこなす。
なお、カカシが上忍師に振り分けられたのは九尾の人柱力のナルトとうちは一族の生き残りサスケの監視役として三代目火影からの密命を受けたためと思われる。
過去の経験が影響しているのか、味方の危機には身を挺して臨むところがあり、波の国の任務では桃地再不斬との戦いでその実力を見せ付ける。
その後、下忍となって間もない第七班を中忍試験に推薦。
中忍試験の前後においてはナルトが自来也(ミナトの師匠なのでカカシの大師匠)との修行で螺旋丸を習得する中、同じ写輪眼を持つサスケに自身の必殺技千鳥を伝授。
「木ノ葉崩し」においてはサクラ達にサスケの追跡を命ずる傍ら、上忍としてガイらと共に敵を殲滅する。またその中で薬師カブトとも一時交戦している。
「木ノ葉崩し」直後に、里に侵入した暁メンバーのうちはイタチ、干柿鬼鮫の2名と仲間と共に交戦するもイタチの瞳術「月読」によって戦闘不能に追い込まれるが、ガイの救援によって辛くもイタチと鬼鮫を退却させる。
ガイの助けと五代目火影として里に帰還した綱手の治療によって回復するが、その後は上忍としての任務が多忙となり、サスケの「里抜け」には間に合わなかった。
第二部
万華鏡写輪眼と万華鏡写輪眼に宿る固有の術の一つ「神威」を本編で初使用。
これはカカシが写輪眼の視界に捕らえた任意の位置の空間を引きちぎって別の場所に強制的に飛ばすという術で、物理的殺傷力のみならず応用性も高い術だったのだが、カカシが写輪眼の本来の持ち主であるうちは一族ではないためかチャクラの消費が膨大で使うたびに寝込んでしまうというリスクがあった(一部でもただの写輪眼ですら頻繁に寝込んでいた)他、当初は術を発動してから空間を引きちぎるまでに時間がかかってしまい、動く対象を捉えきれないという使い勝手の悪さが目立った。
後に術の発動スピードはかなり高速化され、爆発の術をとっさに爆発が起こった空間をまるごと飛ばす事で爆発を防いだり、飛んで行くクナイをワープさせて意表を付く、ゼロ距離からの杭攻撃よりも速く飛ばすなどかなり応用の幅が増えている。
ペイン六道戦では戦闘型である修羅道を撃破するも、ペイン六道の中でも圧倒な力をもつ天道の前に苦戦。天道の能力と攻略法を見抜きチョウザ班と協力しあと一歩のところまで追いつめるも戦闘不能になりチョウジを逃がすために神威を使用し死亡する。その後、死の世界で父・サクモと再会し、ようやく父親との和解を果たす。
その後長門の「外道・輪廻天生の術」により黄泉の国からの蘇生を果たした。
第四次忍界大戦では忍連合戦闘大連隊第3部隊の隊長に任命される。忍刀七人衆全員の封印を成功させると、ガイと共にナルトとキラービーの援護に向かい、トビと尾獣6体との戦いに挑む。その中でトビの能力を見抜き、仮面を破壊するが、その正体がかつての親友であるうちはオビトの成れの果てであることに驚愕する。彼の変貌の原因が自分にある事を知るとショックを受けるが、ナルトの叱咤により落ち着きを取り戻す。
十尾復活後、瞳術で吹き飛ばそうとするもオビトに阻まれ時空間へ移動。オビトから戦争を起こした真の理由を聞かされ誘いを受けるも、仲間の意志を顧みないオビトをかつて彼から受けた言葉によって諭し、「かつて友だった頃のオビト」の意思を守るため「今のオビト」を殺す覚悟を決め、雷切でオビトの胸を貫き、致命傷を負わせた。(ただし、オビトは半身が柱間細胞を培養した特殊な肉体で出来ており、心臓を失った程度では死なず、動きも鈍らない、後に心臓に仕込まれた呪印を潰すためにオビトが敢えて心臓を貫かせたことが判明)
激闘の末にオビトを敗北に追い込んだ後、止めを刺そうとするが、ナルトとミナトの仲裁によって断念し、オビトとの和解を選んだ。
尾獣を抜かれたオビトの身体を利用してマダラが復活し、彼が神威空間に侵入しオビトから左の輪廻眼を奪い返す手段として万華鏡写輪眼をひったくられてしまう。
直後に救援に来たナルトの陰陽遁による手当てでカカシ本来の左目は再生したが、写輪眼に由来する術は使えなくなってしまった。
ただし左目を晒すだけでチャクラを消費するというデメリットも当然失われたため、以降のカカシは傷跡こそ残っているものの常に両目を見せた状態で過ごすようになった。
マダラを媒体に復活したチャクラの祖であるカグヤとの戦いでは、六道仙術以外効かない相手だったので何もできず、「せめて弾除けにはなろう」と、瀕死だったオビトと共にナルト・サスケに向けられたカグヤの攻撃を受けようとするが、「お前はまだ生きるべきだ」と言うオビトによって自身も庇われ、自分だけ救われてしまう。
この時、旅立つオビトの魂に「ちょっと早い火影就任祝い」として一時的に両目の写輪眼(のチャクラ)を譲り渡される。これにより、カカシが以前使えていた空間を引きちぎる攻撃を司る「左目の神威」と自身の体を含めた任意の物体を時空間に出し入れする防御を司るオビトの「右目の神威」、そしてさらに両目の万華鏡写輪眼に固有術を宿したものだけが開眼できる「須佐能乎」まで開眼。神威の能力である「空間ごと捻じ切る」が攻撃の全てに付加され防御不可能な「神威手裏剣」「神威雷切」を須佐能乎で放つなど「写輪眼のカカシ」の名に恥じぬ闘いを見せカグヤとの戦いに大きく貢献した。
大戦終結後は綱手の後任として六代目火影に任命される。本来なら投獄されるはずのサスケの罪を、大戦終結の功績やナルト達の嘆願をあつめて不問とした。
最終回ではその座を次代に譲り、夜ガイを放った代償として右足の一部を壊死し、骨折も含めて忍者生命を断たれた入院中のガイと会っている。
BORUTO
アニメ及びノベライズ版では、忍者学校の下忍試験の試験官を務めたり有事には任務に召集されることもあり、写輪眼こそ失われているものの往年のキレは健在であることを窺わせる。
アニメではボルトに修行をつけてほしいと請われた際には、渋々承諾して新術開発に付き合い「風遁・螺旋丸」を習得させた。
木ノ葉の忍たちのデータが盗まれる事件では、シカダイ、チョウチョウ、いのじんと協力して犯人の追跡を行う。最終的に犯人の狙いに辿り着き、先回りする形で犯人の果心居士と対面。犯行の阻止に成功するも、逃げられてしまう。
能力
総合能力
体術、忍術、幻術全てを得意とし、頭脳明晰で木ノ葉の上忍でも随一の実力を有している。
特筆すべきは保有忍術の多さであり、後述の「写輪眼」でコピーした能力に加え、彼自身も大量の術のレパートリーを保有しており、一つの術に性質変化・形態変化などを加えて複合的に使用している。(例:千鳥→雷伝や雷遁影分身など)。
ガイ曰く「木ノ葉一の技師」であり、木ノ葉はもちろん全ての忍の中でも彼に比肩する手数を持つ者はそういないだろう。
得意とする性質変化は主に雷・水・土の3つだが、写輪眼によってコピーしてきたお陰で5つ全ての属性の忍術と陰陽遁を全て扱える。さらに、口寄せの術による忍犬の使役(後述)、サスケに植えつけられた呪印を抑えるための封印術や、チャクラの形態変化の極地とされる螺旋丸を習得しているなど、まさにあらゆる術に精通したオールラウンダーの忍。
忍としての能力だけでなく、負傷していた綱手が復帰したことで流れたとはいえ上役の奈良シカクから六代目火影に推薦され、名声、力、徳を兼ね揃えていると大名側の役人に評されるなど、その人柄に対する周囲の評価も高い。
使用忍具の面では、第三次忍界大戦時は亡き父の片身である白光を帯びたチャクラ刀を使用(後に破損)、暗部時代のイラストでは忍者刀を背負っている場面も見られるが、初登場となる上忍師以降の時系列では通常の苦無や手裏剣といったオーソドックスな忍具を使用している場面がほとんどである。また第四次忍界大戦中盤には桃地再不斬から奪った首切り包丁を一時的に使用していた(直接の描写はないが、終戦後に霧隠れに返還している)。
実際の戦闘においては、初手に変わり身・影分身系統の術を用いておき、相手の攻撃を誘い出しての情報収集、および隙を晒した相手への奇襲・カウンター、という戦法を"常套手段"としている。(これが作中で明言されているのは本編中盤だが、実際に序盤から随所でこの戦法を用いている。)優れた知略・分析能力と技の豊富さを持つカカシならではの巧みな戦い方である。
写輪眼
普段は隠している左目には傷があり、写輪眼になっている。
この写輪眼により、相手は術などをコピーされてしまう為、周りからコピー忍者と恐れられている。
この写輪眼の能力で相手の行動をある程度見抜きつつ、相手にチャクラエネルギーを集中させた腕で素早い突きをお見舞いする千鳥(カカシの場合はこれで雷を切ったという事実に由来する異名から雷切とも)という強力な技を持っている。
後年、この洞察眼を失うものの、コピーをして習得した技は失われていない。
サスケの千鳥初披露時にリーが独白していた様に千鳥の特徴である、高速で突っ込んで突き抜く行為はスピードこそ優れているがそのスピード故に術者の目が追いつかない、また動きが直線的になってしまうためカウンターを合わせやすい事から写輪眼と併用しなければ危険すぎて使用できない。
そのため、写輪眼を失ったNARUTO最終話後のBORUTOの時系列では高速で突っ込んで突き貫く雷切とは違う雷遁を纏った手刀で切り裂く「紫電」という雷遁の術を開発し使用している。
弱点
欠点はスタミナに欠ける事で、作中序盤の中忍試験編時点で大蛇丸に気圧された後、修行をやり直し始めた際「崖登りの行(片手を縛り崖を登る修行)がここまでキツイとは…」自身でも語るシーンがあり、かなり鈍っていたらしく、以前のカカシからすれば何でもないはずの修行に(恐らく)開門すら開ける必要があったほど。
加えて写輪眼も正規に覚醒したものではない(本来はうちは一族限定のもの)為、使いすぎると重度の負担がかかってしまう。
加えて彼の代名詞であるオリジナル技、千鳥(雷切)は大量のチャクラを消費するため初期頃は一日最大4発が限度だった。
実際写輪眼を使用した後に数日間寝込んでいる描写があり、病弱設定染みた頻度で病院に入院した。
しかし、後期では修行し直したことで、何度も連続で使用できるようになっている。
第四次忍界大戦における戦歴
第四次忍界大戦時においては、第3部隊長を任され活躍。
穢土転生により復活した波の国で一度戦った元忍刀七人衆の桃地再不斬と再戦、その際に彼の愛刀である断刀・首切り包丁を譲り受け以降の戦いでしばらく使用していた。
その後先行してトビと戦闘していたナルトとキラービーにガイとともに合流。
六尾をはじめとした尾獣と戦闘する。
穢土転生解術後はトビと戦闘。持ち前の分析力で彼の能力を見抜き突破口を開いた。
口寄せ動物
カカシが契約を交わし口寄せの術で呼び寄せるのは8頭の忍犬、それぞれ単体でも口寄せ可能。
8頭とも「へのへのもへじ」の描かれたちゃんちゃんこを着ている。
特にカカシが最も信頼を置くパグ犬風のパックンはキバの赤丸と異なり人語を理解し発する他、知能も高く、木ノ葉崩しの際にはカカシに変わりナルトたちを指揮する。
使用術一覧
写輪眼
- 万華鏡写輪眼
- 神威
- 神威手裏剣
- 神威雷切
- 須佐能乎
雷遁
- 雷切
- 紫電
- 雷伝
- 雷遁影分身
- 雷遁雷獣追牙
- 雷切穿光(激闘忍者大戦!3、4)
- 雷切弐連突(ナルティメットヒーロー2、3)
- 雷切一閃(ナルティメットヒーロー3)
- 雷切・一尖(ナルティメットアクセル、ナルティメットクロス)
- 雷切・双穿光(激闘忍者大戦!EX)
水遁
- 水分身の術
- 霧隠れの術
- 水陣壁
- 水龍弾の術
- 大瀑布の術
- 水鮫弾の術
火遁
- 水霧(カカシ烈伝)
- 豪火球の術(アニメ(疾風伝・第4話)、ナルティメットアクセル)
- 炎弾(ナルティメットストーム)
土遁
- 口寄せ・追牙の術
- 心中斬首の術
- 土流壁
- 多重土流壁
- 裂穿牙(ナルティメットアクセル、ナルティメットクロス)
- 土波(疾風伝)
風遁
- 大突破(ナルティメットアクセル)
幻術
- 魔幻・奈落見の術
体術
- 木ノ葉隠れ秘伝体術奥義千年殺し
- 表蓮華(疾風伝・第3話、第85話)
時空間忍術
- 瞬身の術
その他
- 影分身の術
- 螺旋丸
- 氷遁・一角白鯨(映画第1作)
恐らく全キャラクターの中で一番多く術を披露している。
どんなタイプの敵とも戦え、さすがは天才忍者と言ったところ。
余談
名前ネタ
- NARUTOの用語のモチーフとなった神話、古事記には久延彦神(クエビコ)という神が登場する。山田のそほど、即ち山中の田んぼに立つ案山子である久延彦神は歩く力を持っていなかったものの一日中地上に立っているためありとあらゆることを知る知恵者であり、オオクニヌシにスクナヒコナのことを教えている。また久延彦神は一つ目一本足とされており片眼を喪ったカカシを連想させる。ただし、カカシの名字ははたけなので山田のそほどの久延彦神とは似て非なるともとれるがそれは序盤メンバーの命名の際の語感(海のイルカや畑のカカシ等)の問題の可能性もある。
- 案山子は民間習俗の中では田の神の依代、山の神の権現とも言われ、霊を祓う効用が期待されていた。また案山子は、神の依り代として呪術的な需要から形成されていったものともされ、オビトの写輪眼を宿したカカシを連想させる。
- 案山子はしばしば無能な人物のことを意味する蔑称としても用いられ、作中でカカシは自身を卑下した発言が多くみられる。だがしかし農耕社会の構造からすると、生きていくための糧である農作物を守る役割を与えられた案山子は間接的には共同体の保護者であり、最終的にカカシが共同体の長に収まったことを連想させる。
人気投票
- NARUTOの公式キャラクター人気投票において、第一回:1位、第二回:2位、第三回:1位、第四回:2位、第五回:3位、第六回:2位、第七回:3位と常に上位の位置についており、全7回の合計では主人公のナルトを抑え第1位である。
一位 | 二位 | 三位 | 獲得票 | |
---|---|---|---|---|
第一回 | カカシ | ナルト | サスケ | 22,692票 |
第二回 | ナルト | カカシ | イルカ | 2,635票 |
第三回 | カカシ | ナルト | イルカ | 8,198票 |
第四回 | ナルト | カカシ | サスケ | 6,560票 |
第五回 | サスケ | ナルト | カカシ | 5,430票 |
第六回 | サスケ | カカシ | デイダラ | 2,916票 |
第七回 | ナルト | サスケ | カカシ | 4,828票 |
合計 | カカシ | ナルト | サスケ | 48,431票 |
初期設定
- NARUTOのキャラの中でも比較的早くに考えられたキャラでもあり、初期設定では目つきがもっと鋭くござる口調で話す予定だったらしく、他のジャンプ作品の主人公を髣髴とさせる。またうみのイルカの年齢設定が下がる以前の構想だったためか、本編では互いに敬語で話し合うイルカが初期設定版では同期なのかカカシにタメ口で声を掛けている。
- また当時は小隊設定がなかったようでナルト付きの師匠の様な扱いだったらしい
- 名前の候補はカカシの他にクワ、カマ、ボタン、エノキがあり、原作者はカカシとエノキで迷ったが、最終的にはカカシを選んだ。余談だが、ボタンという女性キャラクターが登場するジャンプ作品にナルトに封印されている九尾の名前の元ネタとなったキャラクターが登場する作品がある。
小ネタ
- 原作第16話の扉絵にはベッドで眠るカカシが描かれており愛読書のイチャイチャパラダイス、ミナト班、カカシ班の写真、そしてナルトから貰ったとされる植木のウッキー君が枕辺に飾られている。ウッキー君は2003年にグッズ販売された際はチャイニーズイエローバナナという品種だった。すぐ近くに目覚まし時計が置いてあり、かなり早い時間にセットされている。これでは遅刻などしそうにないが、前述の通り「起きてはいるが、待ち合わせに行ける精神状態ではない」だけである。
アニメ関連
- 青年期を井上和彦、少年期を田村睦心が演じているがアニメの中期、後期では井上演じる12歳のカカシと田村演じる14歳のカカシとが混在している。
- アニメの設定資料によると、アカデミー入学時(5歳※1)124cm、ロストタワー(10歳)140cm、中忍試験時(12歳※2)148cm、暗部篇(14歳)164cmで、20歳には現在の181cmに成長している。アカデミー入学時という設定上5歳未満の筈だがアニメが5歳卒業設定を忘れている可能性があるのと、中忍試験はチーム戦なのでまだ中忍になれていなかったオビトとリンの付き添いという可能性が高い。
- 我愛羅の声を演じた石田彰はオーディションでカカシ役を受けていた。
関連イラスト
少年期
暗部時代
担当上忍期
本編後